令和7年6月27日(金) 【旧 6月3日 友引】 夏至・「菖蒲華(あやめはなさく)」真実を伝えたくないこころ見ゆ傾くニュースと猫のあくびと ~林龍三(1952-) 1994年のこの日に発生した松本サリン事件で、無実の男性がマスコミによって犯人扱いされる報道被害がありました。
#4134 八雲立つ出雲八重垣妻籠みに八重垣作るその八重垣を
令和6年1月31日(水) 【旧 一二月二一日 友引】・大寒 鶏始乳 (にわとりはじめてとやにつく)除夜の妻白鳥のごと湯浴みをり ~森澄雄(1919-2010)『雪櫟』Photo:みのり -MINORI- 「除夜」は大晦日ですから、もう1ヶ月前なのになんでこんな句を載せたかというと、今日1月3
#4133 息の緒に我が思ふ君は鶏が鳴く東方の坂を今日か越ゆらむ
令和6年1月30日(火) 【旧 一二月二〇日 先勝】・大寒 鶏始乳 (にわとりはじめてとやにつく)息の緒に我が思ふ君は鶏が鳴く東方《あづま》の坂を今日か越ゆらむ ~作者未詳 『万葉集』 巻12-3194 悲別歌私の命とも思うあなたは鶏が鳴く東国の坂道を今日あたり越えるのでしょ
#4132 フロッピー・ディスクにぼくはたたきこむとてもやわらかな破壊の歌を
令和6年1月29日(月) 【旧 一二月一九日 赤口】・大寒 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)カセットテープきやらきやら軋み猫の恋 ~石浜西夏(大阪府堺市) もはや驚きはしませんが、先日テレビを見ていると有名なミュージカル女優(27歳)の方が、カセットデッキをご存じな
#4131 生命おび真闇に浮きて青かりしと地球の姿見し人還る
令和6年1月28日(日) 【旧 一二月一八日 大安】・大寒 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)生命《いのち》おび真闇に浮きて青かりしと地球の姿見し人還る ~皇后美智子(当時)「平成9年歌会始」 1986年1月28日、スペースシャトルチャレンジャー号が打ち上げに失敗し7名の宇宙
#4130 竹の葉にあられ降るなりさらさらに独りは寝ぬべき心地こそせね
令和6年1月27日(土) 【旧 一二月一七日 仏滅】・大寒 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)手枕の夢にふりこむ霰かな ~二葉亭四迷(1864-1909)Photo:霰が降った時の瓦 ~photoAC(あみん30さん) 二葉亭四迷の本名は長谷川辰之助。国語の授業では言文一致体の小説『浮雲』
令和6年1月26日(金) 【旧 一二月一六日 先負】・大寒 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)大空の月の光しきよければ影見し水ぞまづ凍りける ~詠み人しらず 『古今和歌集』 巻6-0316大空の月の光が澄み切っているので月を写した水が真っ先に凍っている。Photo:ウルフムーン
#4128 立ち濡るる山の雫も音絶へて真木の下葉に垂氷しにけり
令和6年1月25日(木) 【旧 一二月一五日 友引】・大寒 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)立ち濡るる山の雫も音絶へて真木の下葉に垂氷しにけり ~守覚法親王(1150-1202)『新古今和歌集』 巻6-0630 冬歌立っていると濡れるような山の真木から落ちる雫も落ちる音がしなくなり、
#4127 白雪のところもわかず降りしけば巌にも咲く花とこそ見れ
令和6年1月24日(水) 【旧 一二月一四日 先勝】・大寒 欵冬華(ふきのはなさく)地の果てに海その果てに冬青空 ~高橋悦男(1934-) 俳人高橋悦男氏は元アメリカ文学者、早稲田大学名誉教授。Photo:プユニ岬(北海道斜里郡)の流氷と冬空 ~知床第一ホテル さすがに今週
#4126 思はずにしぐれの雨は降りたれど天雲晴れて月夜さやけし
令和6年1月23日(火) 【旧 一二月一三日 赤口】・大寒 欵冬華(ふきのはなさく)思はずにしぐれの雨は降りたれど天雲晴れて月夜さやけし ~作者未詳 『万葉集』 巻10-2227 雑歌思いもかけず時雨の雨が降ったけれど、雨雲は晴れて清らかな月夜になったよ。Photo:小型月着陸実
#4125 真心のあるかなきかはほふり出す腹の血しおの色にこそ知れ
令和6年1月22日(月) 【旧 一二月一二日 大安】・大寒 欵冬華(ふきのはなさく)真心のあるかなきかはほふり出す腹の血しおの色にこそ知れ ~林忠崇(1848-1941)明治元年に詠んだ辞世真心の有無は切腹の血を見ればわかってもらえるであろう。 林忠崇《はやしただたか》は江
#4124 日あたれば根岸の里の川べりの青蕗のたう揺りたつらむか
令和6年1月21日(日) 【旧 一二月一一日 仏滅】・大寒 欵冬華(ふきのはなさく)日あたれば根岸の里の川べりの青蕗のたう揺りたつらむか ~斎藤茂吉(1882-1953)『赤光』Photo:蕗の薹 ~婦人画報 「大寒」の初候5日間(1月20~24日)は七十二候の第70候「欵冬華(ふきのは
#4123 見わたせば松の葉しろき吉野山いく世つもれる雪にかあるらむ
令和6年1月20日(土) 【旧 一二月一〇日 先負】・大寒 欵冬華(ふきのはなさく)見わたせば松の葉しろき吉野山いく世つもれる雪にかあるらむ ~平兼盛(?-991)見渡すと松の葉さえも白く見える吉野山。どれほどの間積もった雪であろうか。Photo:冬の金峯山寺、吉野町皇居跡
#4122 更級も芳野もよしや月花にこれもはなれぬ雪の夕はへ
令和6年1月19日(金) 【旧 一二月九日 友引】・小寒 雉始雊(きじはじめてなく)薄氷をふみぬく春の日あし哉 ~北村季吟(1625-1705)Photo:北村季吟 江戸時代前期の和学者であり歌人、俳人でもある北村季吟は今からちょうど200年前、1625年1月19日(寛永元年12月11日)、
#4121 寒椿ほとろと散りてなほ紅し記憶のかけらを重ぬるやうに
令和6年1月18日(木) 【旧 一二月八日」先勝】・小寒 雉始雊(きじはじめてなく)寒椿ほとろと散りてなほ紅し記憶のかけらを重ぬるやうに ~今野寿美(1952-)『花絆』Photo:カンツバキ ~Adobe Stock 濃い紅色が鮮やかな八重咲きの寒椿。普通の椿と違って花びらが一枚ず
#4120 援け合うやさしさ説くを少年らこころ開きて聴取りくれし
令和6年1月17日(水) 【旧 一二月七日 赤口】・小寒 雉始雊(きじはじめてなく)援け合うやさしさ説くを少年らこころ開きて聴取りくれし ~千田徹夫(人と防災未来センター・語り部)Photo:阪神淡路大震災で倒壊した阪神高速道路神戸線(1995年1月17日)~神戸新聞NEXT 能
#4119 杉の野にさ躍る雉いちしろく音にしも泣かむ隠妻かも
令和6年1月16日(火) 【旧 一二月六日 大安】・小寒 雉始雊(きじはじめてなく)杉の野にさ躍る雉《きぎし》いちしろく音《ね》にしも泣かむ隠妻《こもりつま》かも ~大伴家持 『万葉集』 巻19-4148杉の野に踊り騒ぐ雉は目立つほどの声をあげて鳴いているね。隠妻とは思えな
#4118 一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております
令和6年1月15日(月) 【旧 一二月五日 仏滅】・小寒 水泉動(しみずあたたかをふくむ)一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております ~山崎方代(1914-1985)『こおろぎ』Photo:ナンテン ~Green Snap ナンテンは中国が原産のメギ科ナンテン属の常緑低木です。
#4117 平安のをみなごのごとわが職で呼ばれなくてよかつた君は
令和6年1月14日(日) 【旧 一二月四日 先負】・小寒 水泉動(しみずあたたかをふくむ)平安のをみなごのごとわが職で呼ばれなくてよかつた君は ~林龍三(1952-)『塔』2019年8月号 清少納言、紫式部、和泉式部、赤染衛門など、平安期の女房達の本名はほとんど分かっておら
#4116 夜もすがら契りしことを忘れずは恋ひむ涙の色ぞゆかしき
令和6年1月13日(土) 【旧 一二月三日 友引】・小寒 水泉動(しみずあたたかをふくむ)いかにして過ぎにしかたを過ぐしけむ暮らしわづらふ昨日今日かな ~皇后宮定子(977-1001)『千載和歌集』 巻16-0966 雑歌どうして過ぎ去った日々を過ごしてきたのか、日暮れまで過ごすの
#4115 紅の梅はよろしもあらたまの始めに見ればことによろしも
令和6年1月12日(金) 【旧 一二月二日 先勝】・小寒 水泉動(しみずあたたかをふくむ)紅の梅はよろしもあらたまの始めに見ればことによろしも ~斎藤茂吉(1882-1953)Photo:蝋梅 ~じゃらん 確かに紅白の梅をお正月に見られればそれに越したことはありませんが、ちょっ
#4114 春風にしたゆく波の数みえて残るともなきうす氷かな
令和6年1月11日(木) 【旧 一二月一日 赤口】・小寒 水泉動(しみずあたたかをふくむ)春風にしたゆく波の数みえて残るともなきうす氷かな ~藤原家隆 『風雅和歌集』 巻1-0035 春歌上春風に吹かれて氷の下がさざなみだっているように見える。それほどに消え残った薄氷になっ
#4113 海神のいづれの神を祈らばか行くさも来さも舟の早けむ
令和6年1月10日(水) 【旧 一一月二九日 先負】・小寒 芹乃栄(せりすなわちさかう)海神《わだつみ》のいづれの神を祈らばか行くさも来《く》さも舟の早けむ ~作者未詳 『万葉集』 巻9-1784 相聞歌海神のどの神様にお祈りしたら行きも帰りも船が早いだろうか。Photo:大阪
#4112 雪深き汀の小芹誰がために摘みかはやさん親無しにして
令和6年1月9日(火) 【旧 一一月二八日 友引】・小寒 芹乃栄(せりすなわちさかう)雪深き汀の小芹誰がために摘みかはやさん親無しにして ~中の君(紫式部『源氏物語』第46帖「椎本《しいがもと》」)雪深い汀の小芹を誰のために摘んで愛でるというのでしょう。親もいないと
#4111 その子二十歳櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな
令和6年1月8日(月) 【旧 一一月二七日 先勝】・小寒 芹乃栄(せりすなわちさかう)その子二十歳《はたち》櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな ~与謝野晶子『みだれ髪』Photo:福岡・飯盛神社で行われる「加冠の儀」 ~西日本新聞 国民の祝日に関する法律には
#4110 ニコライ堂この夜揺りかへり鳴る鐘の大きあり小さきあり小さきあり大きあり
令和6年1月7日(日) 【旧 一一月二六日 赤口】・小寒 芹乃栄(せりすなわちさかう)ニコライ堂この夜揺りかへり鳴る鐘の大きあり小さきあり小さきあり大きあり ~北原白秋(1885-1942)『黒檜』Photo:重要文化財 ニコライ堂(東京復活大聖堂)~TRIP EDITOR ロシア正教など
#4109 竹おほき山べの村の冬しづみ雪降らなくに寒に入りけり
令和6年1月6日(土) 【旧 一一月二五日 大安】・小寒 芹乃栄(せりすなわちさかう)竹おほき山べの村の冬しづみ雪降らなくに寒に入りけり ~斎藤茂吉(1882-1953)『赤光』Photo:斎藤茂吉の生家(山形県上山市)~じゃらん 今日は二十四節気の23番目の『小寒』。『暦便覧』
#4108 雪晴れの水面くろぐろ滔々とうみねこ浮かべ沖へ引きゆく
令和6年1月5日(金) 【旧 一一月二四日 仏滅】・冬至 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)雪晴れの水面くろぐろ滔々とうみねこ浮かべ沖へ引きゆく ~林龍三(1952-)『塔』 2021年3月号Photo:朝靄の美しい海にカモメやウミネコが飛ぶ津軽海峡のはずれの冬景色 ~Salty Life
#4107 新しき年のはじめにおもふことひとつ心につとめて行かな
令和6年1月4日(木) 【旧 一一月二三日 先負】・冬至 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)らちもなき御用始めの訓辞かな ~内藤さち子 月刊『榾《ほだ》』2020年1月号Photo:自転車屋男 2 今日は官公庁の「御用始め」。私は公務員ではなかったので毎年同じ日にちではありま
#4106 唐衣花のたもとにぬぎかへよ我こそ春の色はたちつれ
令和6年1月3日(水) 【旧 一一月二二日 友引】・冬至 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)唐衣《からころも》花のたもとにぬぎかへよ我こそ春の色はたちつれ ~藤原道長(966-1027)『新古今和歌集』 巻16-1483 雑歌一私が贈った夏の衣装に着替えなさい。私は春の色の衣を着
#4105 天皇の御代万代にかくしこそ見し明らめめ立つ年のはに
令和6年1月2日(火) 【旧 一一月二一日 先勝】・冬至 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)あしひきの 八つ峰の上の栂の木の いや継ぎ継ぎに松が根の 絶ゆることなくあをによし 奈良の都に万代に 国知らさむとやすみしし 我が大君の神ながら 思ほしめして豊の宴 見す今日の日はも
#4104 見ゆる限り山の連なりの雪白し初日の光さしそめにけり
令和6年1月1日(月) 【旧 一一月二〇日 赤口】・冬至 雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)見ゆる限り山の連なりの雪白し初日の光さしそめにけり ~島木赤彦(1876-1926)『柿蔭習』 明けましておめでとうございます。世界ではなんだかんだと戦が絶えぬ2023年が明けて、今日
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令和7年6月27日(金) 【旧 6月3日 友引】 夏至・「菖蒲華(あやめはなさく)」真実を伝えたくないこころ見ゆ傾くニュースと猫のあくびと ~林龍三(1952-) 1994年のこの日に発生した松本サリン事件で、無実の男性がマスコミによって犯人扱いされる報道被害がありました。
令和7年6月26日(木) 【旧 6月2日 先勝】 夏至・「菖蒲華(あやめはなさく)」よろづよにかはらぬものは五月雨の雫に薫るあやめなりけり ~源経信(1016-1097)『金葉和歌集』 巻2-0128 夏歌いつの世にも変わぬものは五月雨のしずくに薫るあやめのすばらしさであるなあ。
令和7年6月25日(水) 【旧 6月1日 赤口】 夏至・「乃東枯(なつかれくさかるる)」コップの水一気に干して暑気中り ~村沢夏風(1918-2002)Photo:photoAC(カメラ兄さん) 私が子供の頃は夏の盛りに気温が30℃を超えればもう「厳しい暑さ」と表現されていましたが、今で
令和7年6月24日(火) 【旧 5月29日 先負】 夏至・「乃東枯(なつかれくさかるる)」花ごとに気ままに風とたはむれてラベンダー畑はいちめんの波 ~栗山由利 「南の魚座 福岡短歌日乗」Photo:富良野のラベンダー畑 ~札幌観光バス㈱ ラベンダーはハーブとして古代エジプ
令和7年6月23日(月) 【旧 5月28日 友引】 夏至・「乃東枯(なつかれくさかるる)」保守党支持やめよと吾の云い切りし後を緘黙《かんもく》に父は薪挽く ~清原日出夫(1936-2004) 正式名は「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」。一般に「日米安
令和7年6月22日(日) 【旧 5月27日 先勝】 夏至・「乃東枯(なつかれくさかるる)」古への武具の名持てるうつぼぐさ誰が侍女としてわれは果てけむ ~大西民子(1924-1994) 二十四節気「夏至」の初候5日間(6/21-6/25)は七十二候の第28候「乃東枯(なつかれくさかるる)」
令和7年6月21日(土) 【旧 5月26日 赤口】 夏至・「乃東枯(なつかれくさかるる)」夏至の日の幽かに聴こゆ馬の鈴 ~原石鼎(1886-1951)Photo:夏の昼下がり ~白秋の黄昏 今日は二十四節気の10番目「夏至」。『暦便覧』には「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以
令和7年6月20日(金) 【旧 5月25日 大安】 芒種・「梅子黄(うめのみきばむ)」妻とする朝餉のしばし異様なる音に驚きわが覗き見る ~安井昭宗 『銀剣草』 1946年4月1日に起こったアリューシャン地震(マグニチュード8.1)による津波は震源地に近い北アメリカや日本ではほ
令和7年6月19日(木) 【旧 5月24日 仏滅】 芒種・「梅子黄(うめのみきばむ)」反芻をしてわれ生きむ馬くさき昭和の入口昭和の出口 ~山田富士郎(1950-) 今日は「元号の日」。『日本書紀』によれば皇極天皇の在位4年を改めて「大化元年」としたとあり、1380年前の皇極天
令和7年6月18日(水) 【旧 5月23日 先負】 芒種・「梅子黄(うめのみきばむ)」あじさいはあわれほのあかく移りゆく変化《へんげ》の花と人のすぎゆき ~坪野哲久(1906-1988)Photo:芭蕉の里 紫陽花まつり(那須)~ICUネット 紫陽花の花の色は土壌によって決まるそうで
令和7年6月17日(火) 【旧 5月22日 友引】 芒種・「梅子黄(うめのみきばむ)」筑波嶺のさ百合《ゆる》の花の夜床《ゆとこ》にも愛《かな》しけ妹ぞ昼も愛しけ ~大舎人部千文 『万葉集』 巻18-4369筑波山の百合の夜床の愛しい妻は昼も愛しい妻なのだよ。 大舎人部千文《
令和7年6月16日(月) 【旧 5月21日 先勝】 芒種・「梅子黄(うめのみきばむ)」つぶつぶと葉交《はがひ》に見えて梅の実の口酸く思ふまでになりたる ~谷鼎(1896-1960)『冬びより』Photo:tenki.jp 今日は七十二候の第27候「梅子黄(うめのみきばむ)」。梅の実が熟し始
令和7年6月15日(日) 【旧 5月20日 赤口】 芒種・「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」米櫃に米のかすかに音するは白玉のごとはかなかりけり ~北原白秋(1885-1942) 明治3年6月15日、戊辰戦争の一つである北越戦争に敗れて窮乏した長岡藩に、支藩である三根山藩
令和7年6月14日(土) 【旧 5月19日 大安】 芒種・「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」音楽の絶えてこの夜になかりせばサン・サーンスの雨の山査子《さんざし》 ~塚本邦雄(1920-2005)『されど遊星』Photo:山田和樹(1979-) 私が山田和樹という指揮者を初めて
令和7年6月13日(金) 【旧 5月18日 仏滅】 芒種・「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」みな月の有明づくよつくづくとおもへばをしき此の世なりけり ~香川景樹(1768-1843)水無月の有明の月が残る夜、つくづく思えば、死ぬのは惜しいこの世であったよ。 病で体が
令和7年6月12日(木) 【旧 5月17日 先負】 芒種・「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」ゴルバチョフをののしる会話とぎれなくシベリア鉄道の車内にききたり ~鑓水青子(1976-)「真冬ロシア」Photo:サンクトペテルブルクの白夜 ~RUSSIA BEYOND 今日は「ロシアの
令和7年6月11日(水) 【旧 5月16日 友引】 芒種・「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」思ひあらば今宵の空をとびてまし見えしは月の光なりけり ~和泉式部(978?-?)『和泉式部 続集』 0160本当に愛しているのならば今宵の空を飛ぶ蛍のようにお越しになったでしょ
令和7年6月10日(火) 【旧 5月15日 先勝】 芒種・「蟷螂生(かまきりしょうず)」これよりの梅雨の憂き日の一日目 ~稲畑汀子(1931-2022) 一昨日は九州北部と四国、そして昨日は中国・近畿・東海地方も梅雨入りしました。ここから約ひと月あまりは曇りと雨の日が繰り返
令和7年6月9日(月) 【旧 5月14日 赤口】 芒種・「蟷螂生(かまきりしょうず)」六月の海照りつよく枇杷熟るゝ ~鈴鹿野風呂(1887-1971)『浜木綿』Photo:枇杷の実 ~JA長崎せいひ もう10年以上前のことですが、初めて長崎に旅行した時、グラバー邸や大浦天主堂など観光
令和7年6月8日(日) 【旧 5月13日 大安】 芒種・「蟷螂生(かまきりしょうず)」爛々と昼の星見え菌《きのこ》生え ~高浜虚子(1874-1959) 1947(昭和22)年10月14日に詠まれたことから、この日に「昼の星」が見えたとすれば、おそらくは土星であろうと考えられています
令和6年6月27日(木) 【旧 五月二二日 友引】・夏至 菖蒲華(あやめはなさく)サリン吸い堕胎を決めたるひとのことそのはらごのことうたえ風花 ~鈴木英子(1962-)『油月』 オウム真理教による地下鉄サリン事件があったのは1995年のこと。関西では阪神大震災があったあの忌
令和6年6月26日(水) 【旧 五月二一日 先勝】・夏至 菖蒲華(あやめはなさく)雨となりわれを打つきみなつかしや花冷えののちあやめも冷ゆる ~水原紫苑(1959-)『武悪のひとへ』Photo:ジャーマンアイリス ~photoAC(sakurahubuki桜♡雪さん) 今日は夏至の次候『菖蒲華
令和6年6月25日(火) 【旧 五月二〇日 赤口】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)卯の花を腐《くた》す長雨《ながめ》の始水《みづはな》に寄る木屑《こづみ》なす寄らむ児もがも ~大伴家持(718-785) 『万葉集』 巻19-4217卯の花を腐らせるような長雨で流れた水に寄せら
令和6年6月24日(月) 【旧 五月一九日 大安】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)五線紙にのりさうだなと聞いてゐる遠い電話に弾むきみの声 ~小野茂樹(1936-1970)Photo:Yamaha Music 今日は「ドレミの日」。ちょうど1000年前のこの日(1024年6月24日))、グイード・ダ
令和6年6月23日(日) 【旧 五月一八日 仏滅】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)矢弾尽き天地染めて散るとても魂還り魂還りつつ皇国護らん ~牛島満(1887-1945)辞世 1/2Photo:181人の名の刻まれた3枚の銘板追加される「平和の礎」~NHKニュース(2024年6月19日) 今日
令和6年6月22日(土) 【旧 五月一七日 先負】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)夏枯草の畦に座れば雨落つる ~西口百艸(1892-1968)Photo:ウツボグサ 6月頃(左)と8月頃(右) 二十四節気「夏至」の初候5日間(6月21日-25日)は七十二候の第28候「乃東枯(なつかれくさか
令和6年6月21日(金) 【旧 五月一六日 友引】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな ~藤原道信(972-994)『後拾遺和歌集』 巻12-0672 恋歌二夜が明ければ再び日が暮れて貴女に逢えるのは分かっているが、それで
令和6年6月20日(木) 【旧 五月一五日 先勝】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ)埋れ木の花さく事もなかりしに身のなる果ぞ悲しかりける ~源三位頼政(1104-1180) 『平家物語』 巻4埋れ木のように花の咲くこともなかったわが身が、このようなことになり果てるとは悲しいこ
令和6年6月19日(水) 【旧 五月一四日 赤口】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ) 夏の花、合歓《ねむ》の花をモチーフにした面白い歌がありました。合歓の木は写真のように細い糸を集めたような薄紅色の花を咲かせますが、夜は葉が閉じてしまい、眠るように見えたことからその
令和6年6月18日(火) 【旧 五月一三日 大安】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ)ほととぎす思はずありき木《こ》の暗《くれ》のかくなるまでになにか来鳴かぬ ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻8-1487.雑歌ほととぎすよ、思いもしなかったが木の陰がこんなに暗くなるまで
令和6年6月17日(月) 【旧 五月一二日 仏滅】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ)あまつさへ夾竹桃の花あかく咲きにけらずやわかき男よ ~北原白秋(1885-1942)『桐の花』Photo:キョウチクトウ ~生活110番 根から花まですべての部分に毒があるという有毒植物、夾竹桃《き
令和6年6月16日(日) 【旧 五月一一日 先負】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ)花ならぬ香もなつかしみ袖かけん色づく梅の雨のしづくに ~中院通勝《なかのいんみちかつ》(1556-1610) 『通勝集』花だけでなく、その実の香りも芳しい。袖にかけようか、色づく梅の実に滴る
令和6年6月15日(土) 【旧 五月一〇日 友引】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)あをによし寧樂《なら》の京師《みやこ》は咲く花の薫《にほ》ふがごとく今盛りなり ~小野老《をののおゆ》(?-737)『万葉集』 巻3-0328 雑歌奈良の都は満開の花が鮮やかに華
令和6年6月14日(金) 【旧 五月九日 先勝】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)血をわけしものと思はず蚊の憎さ ~内藤丈草(1662-1704) 今日は「世界献血者デー」。ABO式血液型を発見した生物学者カール・ラントシュタイナー(1868-1943)の誕生日が6月14
令和6年6月13日(木) 【旧 五月八日 赤口】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)なほ生きむわれのいのちの薄き濃き強ひてなげかじあぢさゐのはな ~斎藤史(1909-2002)『魚歌』Photo:北鎌倉明月院開山堂前の花想い地蔵 ~鎌倉トリップ 紫陽花ほど梅雨の季節
令和6年6月12日(水) 【旧 五月七日 大安】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)北へゆく雁のつばさにことづてよ雲のうはがきかき絶えずして ~紫式部 『新古今和歌集』 巻9-0859 離別歌北へ帰る雁の翼に言付けて、遠い南の国からも私に便りを下さいよ。書き絶や
令和6年6月11日(火) 【旧 五月六日 仏滅】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)入梅を拒む日のあり風のあり ~稲畑廣太郎(1957-)Photo:太陽の光と青空 ~photoAC(bergamotさん) 昨日6月10日は暦の上での「入梅」。梅雨入りの時期を前もって農家に報せる
令和6年6月10日(月) 【旧 五月五日 先負】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)鳴く声も聞こえぬものゝかなしきは忍びに燃ゆる蛍なりけり ~藤原高遠(949-1013)『詞花和歌集』 巻2-0073 夏歌鳴く声は聞こえませんが、悲しいものといえば忍ぶ思いで燃える蛍な
令和6年6月9日(日) 【旧 五月四日 友引】・芒種 螳螂生(かまきりしょうず)ハミングは浴室を出てキッチンへ北京ダックのおしりがゆれる ~加藤治郎(1959-)『サニー・サイド・アップ』Photo:Belle Maison ドナルドダックがアニメーション映画『かしこいメンドリ』で初
令和6年6月8日(土) 【旧 五月三日 先勝】・芒種 螳螂生(かまきりしょうず)あづまぢの 野島が崎の はま風に わが紐ゆひし 妹がかほのみ 面影に見ゆ ~藤原顕輔(1090-1155)『千載和歌集』 巻18-1166 雑歌下東路の、野島が崎の浜風に吹かれていると、衣の紐を結んでくれ