メインカテゴリーを選択しなおす
「第一官律名義弁」其十二(釈雲照律師『緇門正儀』を学ぶ・12)
ということで、もう10回以上、釈雲照律師『緇門正儀』の「第一官律名義弁」の内容を見ている。なお、これは【1回目の記事】でも採り上げたように、「今略して、僧に位官を賜ひし和漢の官名、職名及び初例を挙示せん」とあって、職名の意味というよりは、任命された最初の事例を挙げることを目的としているようである。よって、この連載では、本書の内容を見つつ、各役職の意義については、当方で調べて、学びとしたい。今回の記事だが、他とは異なる記載をした一節だったので、見ておきたい。一依止闍黎唐末に多く受依止の闍黎一員を立て、亦、法主と称す。宋朝、秉律員位、最も高き者を宗主と号す。亦、同じきなり。依止闍黎、或いは勅補の者に当たる〈云云〉。私に謂わく、明律、五徳を具して、能く僧の父母と為るに堪たる者を依止の闍黎と為るなり。『緇門正儀』...「第一官律名義弁」其十二(釈雲照律師『緇門正儀』を学ぶ・12)