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5月15日は、現在の暦では「夏安居」の開始となる。もっとも、現状では修行道場としての僧堂でも無ければ、なかなか年分行持の一として修行されることも珍しくはなっているが、高祖道元禅師が日本に正伝の仏法をお伝えになられて以来、連綿と受け嗣がれてきた行持でもある。ところで、以前に【4月15日夏安居(令和5年度版)】で書いたように、旧暦(太陰暦)の時代は4月15日結夏、7月15日解夏という日付が決まっていた印象を受け、しかも、江戸時代くらいまでの曹洞宗の清規類では、基本、この日付を踏襲している。しかし、明治5年に新暦に変わった時(具体的には、旧暦の明治5年12月3日⇒新暦の明治6年1月1日とした)に、様々な行持の日付を残した場合と、残さなかった場合とがある。「夏安居」は、後者の日付であり、総じて以下のような指示が出...5月15日「夏安居」について(令和5年度版)