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7月は東京や神奈川の一部で「盂蘭盆会」の季節となっているが、以前に【施食会と盂蘭盆会の関係について】で示した通り、曹洞宗では「施食会」という儀式で盂蘭盆会を行う。施食会は古来から「施餓鬼会」「水陸会」「冥陽会」などと呼ばれた儀式で、餓鬼道にあって苦しむ一切の衆生に食べ物を施して供養するという内容である。そもそも餓鬼道とは「生前に嫉妬深かったり、物惜しみやむさぼる行為が甚だしかった者が赴く場所である」とされた。もしくは、ヒンドゥー教では死後1年経つと祖霊の仲間入りをするが、その1年間に供物がきちんと与えられないと亡霊となってしまい、これが餓鬼であるともされるようだ(人権問題的には、色々と注意しなくてはならないと思う)。そこで、中国ではこういった餓鬼道へ堕ちないように、餓鬼を供養することが流行した。その原典は...盂蘭盆会と釈尊の弟子について