令和7年6月27日(金) 【旧 6月3日 友引】 夏至・「菖蒲華(あやめはなさく)」真実を伝えたくないこころ見ゆ傾くニュースと猫のあくびと ~林龍三(1952-) 1994年のこの日に発生した松本サリン事件で、無実の男性がマスコミによって犯人扱いされる報道被害がありました。
#4561 決算を終へし夕べは暮れなづむ鉢のプリムラ色あたたかし
令和7年3月31日(月) 【旧 3月3日 大安】 春分・「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」決算を終へし夕べは暮れなづむ鉢のプリムラ色あたたかし ~向山益雄 『檐溜』 日本の多くの会社は3月末をもって年度の締めくくりとしています。その要因となった国の会計年度が4
令和7年3月30日(日) 【旧 3月2日 仏滅】 春分・「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」花誘ふ春雷深夜の吾が腹の底に響きて天に納まる ~村瀬廣(1891-?) 『麗』Photo:桜と雷|多摩川河川敷 ~flickr 今日は、七十二候の第12候「雷乃発声(かみなりすなわちこえ
#4559 パンセパンセパン屋のパンセ にんげんはアンパンをかじる葦である
令和7年3月29日(土) 【旧 3月1日 先負】 春分・「桜始開(さくらはじめてひらく)」パンセパンセパン屋のパンセ にんげんはアンパンをかじる葦である ~杉崎恒夫(1919-1984)『パン屋のパンセ』 「パンセ」は「思考」「思想」の意。フランスの哲学者ブレーズ・パスカル(
#4558 春山の咲きのををりに春菜摘む妹が白紐見らくしよしも
令和7年3月28日(金) 【旧 2月29日 赤口】 春分・「桜始開(さくらはじめてひらく)」春山の咲きのををりに春菜《わかな》摘む妹《いも》が白紐見らくしよしも ~尾張連《をはりのむらじ》『万葉集』 巻8-1421 雑歌春山の花が咲いている下で、春の菜を摘んでいる。妻の着物の
令和7年3月27日(木) 【旧 2月28日 大安】 春分・「桜始開(さくらはじめてひらく)」古《いにしへ》の人の植ゑけむ杉が枝に霞たなびく春は来ぬらし ~作者未詳 『万葉集』 巻10-1814 雑歌いにしえの人が植えたという杉の枝に霞がたなびく春が来たようです。 この歌、万葉集
令和7年3月26日(水) 【旧 2月27日 仏滅】 春分・「桜始開(さくらはじめてひらく)」醜草《しこぐさ》の島に蔓《はびこ》る其の時の皇国《みくに》の行手一途に思ふ ~栗林忠道(1891-1945)Photo:硫黄島の栗林忠道中将 ~祖孫 しんどう義孝氏のHPより 太平洋戦争末期の
#4555 この花の一節のうちに百種の言ぞ隠れるおほろかにすな
令和7年3月25日(火) 【旧 2月26日 先負】 春分・「桜始開(さくらはじめてひらく)」藤原朝臣広嗣、桜花を娘子《おとめ》に贈る歌一首この花の一節《ひとよ》のうちに百種《ももくさ》の言《こと》ぞ隠《こも》れるおほろかにすな ~藤原広嗣(715-740)『万葉集』 巻8-1456
#4554 あふみの海磯うつ波のいく度か御世にこころをくだきぬるかな
令和7年3月24日(月) 【旧 2月25日 友引】 春分・「雀始巣(すずめはじめてすくう)」あふみの海磯うつ波のいく度か御世にこころをくだきぬるかな ~井伊直弼 『柳廼四附《やなぎのしづく》』近江の湖の磯を打つ波のように幾度も今の御代のことに心を砕く日々であることよ
#4553 暇なく人の眉根をいたづらに掻かしめつつも逢はぬ妹かも
令和7年3月23日(日) 【旧 2月24日 先勝】 春分・「雀始巣(すずめはじめてすくう)」長眉毛一本のべし老の春 ~百合山羽公(1904-1991) 今年のNHK大河小説 『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』 で水野美紀や安達祐実・飯島直子らが演じる眉毛のない吉原の女将たちと、石坂浩
#4522 ふたつみつ標本木の花の芽がぽこりとおきておはやうといふ
令和7年3月22日(土) 【旧 2月23日 赤口】 春分・「雀始巣(すずめはじめてすくう)」万蕾の一枝ほころび貴妃桜 ~大石悦子(1938-2023)Photo:咲き始めた楊貴妃桜 ~杜の舟 「万蕾《ばんらい》」は枝いっぱいについた蕾《つぼみ》のこと。「貴妃桜」は楊貴妃に因んで名
#4551 めざむればいたく搖れゐる電線と雀の聲とわが窓のへに
令和7年3月21日(金) 【旧 2月22日 大安】 春分・「雀始巣(すずめはじめてすくう)」めざむればいたく搖れゐる電線と雀の聲とわが窓のへに ~高安国世(1913-1984)『眞實』 二十四節気「春分」の初候5日間(3月20~24日)は七十二候の第10候「雀始巣(すずめはじめてす
#4550 さみどりに香る草餅春彼岸あの人この人偲びつつ食む
令和7年3月20日(木) 【旧 2月21日 仏滅】 春分・「雀始巣(すずめはじめてすくう)」さみどりに香る草餅春彼岸あの人この人偲びつつ食む ~喜夛隆子 二十四節気の4番目は「春分」。「日天の中を行て昼夜とうぶんの時なり」とは『暦便覧』における説明。昼と夜の時間が同
#4549 わするなよなれし雲ゐのさくら花うき身は春のよそになるとも
令和7年3月19日(水) 【旧 2月20日 先負】 啓蟄・「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」わするなよなれし雲ゐのさくら花うき身は春のよそになるとも ~藤原隆信(1142-1205)『新勅撰和歌集』 巻16-1044 雑歌一忘れるな、見慣れた宮中の桜花よ。不遇の私は春とは無縁になって
#4548 すすみゆく時にあふともいそのかみふるきてぶりをわすれざらなむ
令和7年3月18日(火) 【旧 2月19日 友引】 啓蟄・「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」赤とんぼ昔のいろに明治村 ~西上禎子 「第5回 HIA俳句大会」 国際俳句交流協会賞受賞作品 明治村が開業したのはちょうど60年前の今日、1965年3月16日。昔の町並みを楽しめるテーマパー
#4547 通り抜けし造幣局の桜道見返りて去ぬ 外つ国の人も
令和7年3月17日(月) 【旧 2月18日 先勝】 啓蟄・「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」花の径地金を溶かす光洩れ ~若宮直美 (平成31年「花のまわりみち」特選一席) 日本の硬貨や各種メダル、勲章などを製造している造幣局の本局が大阪に設置されたのは今から156年前の18
#4546 枕あげてわが見たる時フリージヤのすがしき花は光りけるかも
令和7年3月16日(日) 【旧 2月17日 赤口】 啓蟄・「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」うまさうなコップの水にフリージヤ ~京極杞陽《きよう》(1908-1981)Photo:フリージア ~花毎《はなごと》 フリージアはアヤメ科フリージア属の球根植物。菖蒲にも、水仙にも似てい
令和7年3月15日(土) 【旧 2月16日 大安】 啓蟄・「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」てふてふが一匹韃靼《だったん》海峡を渡って行った。 ~安西冬衛(1898-1965)『春』 これは短歌でも俳句でもなく「一行詩」と呼ばれるものです。作者の安藤冬衛《あんどうふゆえ》は
#4544 するだろう ぼくをすてたるものがたりマシュマロくちにほおばりながら
令和7年3月14日(金) 【旧 2月15日 仏滅】 啓蟄・「桃始笑(ももはじめてさく)」するだろう ぼくをすてたるものがたりマシュマロくちにほおばりながら ~村木道彦(1942-2024)『天唇』 バレンタインデーの由来は先月調べてアップしましたが、ホワイトデーの由来は分か
#4543 ぬばたまの夢の名残りのごときかも黄の花咲く山茱萸一枝
令和7年3月13日(木) 【旧 2月14日 先負】 啓蟄・「桃始笑(ももはじめてさく)」ぬばたまの夢の名残りのごときかも黄の花咲く山茱萸一枝 ~小中英之(1937-2001)『翼鏡』Photo:山茱萸 ~GARDEN STORY 山茱萸《さんしゅゆ》は江戸時代享保年間に朝鮮半島から渡ってきた
#4542 「あさかぜ」にひと夜過ごせる寝不足と瀬戸内海の光と忘れず
令和7年3月12日(水) 【旧 2月13日 友引】 啓蟄・「桃始笑(ももはじめてさく)」「あさかぜ」にひと夜過ごせる寝不足と瀬戸内海の光と忘れず ~島田修三(1950-) 「あさかぜ」は昭和31年から平成17年まで東京駅 - 下関駅・博多駅間を東海道本線・山陽本線・鹿児島本線経
#4541 常よりも父はやさしくふるまいて子等らと過ごしぬ空襲前夜
令和7年3月11日(火) 【旧 2月12日 先勝】 啓蟄・「桃始笑(ももはじめてさく)」三月十日も十一日も鳥帰る ~金子兜太 「海程」2011年10月号 金子兜太の句にある「三月十一日」とは2011年3月11日、三陸沖に発生した地震と津波による東日本大震災のことを指しています。
#4540 あまさかる鄙少女等が着る衣のうすいろ木綿と桃咲きにけり
令和7年3月10日(月) 【旧 2月11日 赤口】 啓蟄・「桃始笑(ももはじめてさく)」あまさかる鄙少女等が着る衣のうすいろ木綿と桃咲きにけり ~長塚節(1879-1915) 「あまさかる鄙《ひな》」は都から遠い地方のことです。二十四節気「啓蟄」の次候は七十二候の第8候「桃始
#4539 すみしよの春なつかしきふるさとの梅のさかりを誰かみるらむ
令和7年3月9日(日) 【旧 2月10日 大安】 啓蟄・蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)すみしよの春なつかしきふるさとの梅のさかりを誰かみるらむ ~明治天皇 明治27年Photo:明治天皇銀婚祈念切手(明治27年3月9日発行) 今日、3月9日は「記念切手記念日」とあったので
#4538 松原にいつ生ひにけむひともとのアカシヤ生ひて花咲けり見ゆ
令和7年3月8日(土) 【旧 2月9日 仏滅】 啓蟄・蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)松原にいつ生ひにけむひともとのアカシヤ生ひて花咲けり見ゆ ~若山牧水(1885-1928) 今日3月8日は「国際女性デー」。ミモザはその象徴となる花とされています。日本ではフサアカシア
#4537 消防車のミニカー離さぬ幼子を預けたる帰路本物に遇う
令和7年3月7日(金) 【旧 2月8日 先負】 啓蟄・蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)消防車のミニカー離さぬ幼子を預けたる帰路本物に遇う ~鈴木緑 『塔』2016年11月号 今日3月7日は「消防記念日」。1948年のこの日に消防組織法が施行され、明治以来警察の所管とされ
令和7年3月6日(木) 【旧 2月7日 友引】 啓蟄・蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)山碧し花桃風を染むばかり ~飯田龍太(1920-2007)Photo:ハナモモ ~HORTI by Green Snap モモの原産地は中国ですが、古代には日本に入っていました。江戸時代になると主に花を鑑賞す
#4535 草に置くわが手のかげに出でて来て飴色の虫嬬を争う
令和7年3月5日(水) 【旧 2月6日 先勝】 啓蟄・蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)草に置くわが手のかげに出でて来て飴色の虫嬬《つま》を争う ~岡井隆(1928-2020)『斉唱』Photo:いぬおのネコぶろぐ 今日は二十四節気の第3「啓蟄」。『暦便覧』には「陽気地中にう
#4534 一円玉見つつ思へり一つあて三円を費やし造る人らを
令和7年3月4日(火) 【旧 2月5日 赤口】 雨水・草木萌動(そうもくめばえいずる)一円玉見つつ思へり一つあて三円を費やし造る人らを ~悟桐学 1869(明治2)年のこの日、明治政府が貨幣を円形として金銀銅の貨幣を鋳造する円貨の制度を定めたことに由来し、今日3月4日は
#4533 春なれば梅に桜をこきまぜて流すみなせの河のかぞする
令和7年3月3日(月) 【旧 2月4日 大安】 雨水・草木萌動(そうもくめばえいずる)春なれば梅に桜をこきまぜて流すみなせの河のかぞする ~紀貫之(872-945)「三月三日紀師匠曲水宴和歌」春なので梅に桜を混ぜ合わせて流す水瀬の川の香がするよ。Photo:鈴木其一「曲水宴図
#4532 お水送り近づきたれば若狭路の雪の晴れ間の光明るき
令和7年3月2日(日) 【旧 2月3日 仏滅】 雨水・草木萌動(そうもくめばえいずる)お水送り近づきたれば若狭路の雪の晴れ間の光明るき ~内田あき子 耕養庵蒼島短歌(平成18年 冬季一席)Photo:僧侶によって遠敷川に注がれる香水 ~中日新聞 春を呼ぶと言われる奈良東大寺
令和7年3月1日(土) 【旧 2月2日 先負】 雨水・草木萌動(そうもくめばえいずる)われ寂し青き李の花に似て弥生の空のもとに悩める ~三ケ島葭子(1886-1927) 三ケ島葭子《みかじまよしこ》は明治から大正にかけて生きた埼玉県出身の女流歌人。与謝野晶子に師事して生涯
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令和7年6月27日(金) 【旧 6月3日 友引】 夏至・「菖蒲華(あやめはなさく)」真実を伝えたくないこころ見ゆ傾くニュースと猫のあくびと ~林龍三(1952-) 1994年のこの日に発生した松本サリン事件で、無実の男性がマスコミによって犯人扱いされる報道被害がありました。
令和7年6月26日(木) 【旧 6月2日 先勝】 夏至・「菖蒲華(あやめはなさく)」よろづよにかはらぬものは五月雨の雫に薫るあやめなりけり ~源経信(1016-1097)『金葉和歌集』 巻2-0128 夏歌いつの世にも変わぬものは五月雨のしずくに薫るあやめのすばらしさであるなあ。
令和7年6月25日(水) 【旧 6月1日 赤口】 夏至・「乃東枯(なつかれくさかるる)」コップの水一気に干して暑気中り ~村沢夏風(1918-2002)Photo:photoAC(カメラ兄さん) 私が子供の頃は夏の盛りに気温が30℃を超えればもう「厳しい暑さ」と表現されていましたが、今で
令和7年6月24日(火) 【旧 5月29日 先負】 夏至・「乃東枯(なつかれくさかるる)」花ごとに気ままに風とたはむれてラベンダー畑はいちめんの波 ~栗山由利 「南の魚座 福岡短歌日乗」Photo:富良野のラベンダー畑 ~札幌観光バス㈱ ラベンダーはハーブとして古代エジプ
令和7年6月23日(月) 【旧 5月28日 友引】 夏至・「乃東枯(なつかれくさかるる)」保守党支持やめよと吾の云い切りし後を緘黙《かんもく》に父は薪挽く ~清原日出夫(1936-2004) 正式名は「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」。一般に「日米安
令和7年6月22日(日) 【旧 5月27日 先勝】 夏至・「乃東枯(なつかれくさかるる)」古への武具の名持てるうつぼぐさ誰が侍女としてわれは果てけむ ~大西民子(1924-1994) 二十四節気「夏至」の初候5日間(6/21-6/25)は七十二候の第28候「乃東枯(なつかれくさかるる)」
令和7年6月21日(土) 【旧 5月26日 赤口】 夏至・「乃東枯(なつかれくさかるる)」夏至の日の幽かに聴こゆ馬の鈴 ~原石鼎(1886-1951)Photo:夏の昼下がり ~白秋の黄昏 今日は二十四節気の10番目「夏至」。『暦便覧』には「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以
令和7年6月20日(金) 【旧 5月25日 大安】 芒種・「梅子黄(うめのみきばむ)」妻とする朝餉のしばし異様なる音に驚きわが覗き見る ~安井昭宗 『銀剣草』 1946年4月1日に起こったアリューシャン地震(マグニチュード8.1)による津波は震源地に近い北アメリカや日本ではほ
令和7年6月19日(木) 【旧 5月24日 仏滅】 芒種・「梅子黄(うめのみきばむ)」反芻をしてわれ生きむ馬くさき昭和の入口昭和の出口 ~山田富士郎(1950-) 今日は「元号の日」。『日本書紀』によれば皇極天皇の在位4年を改めて「大化元年」としたとあり、1380年前の皇極天
令和7年6月18日(水) 【旧 5月23日 先負】 芒種・「梅子黄(うめのみきばむ)」あじさいはあわれほのあかく移りゆく変化《へんげ》の花と人のすぎゆき ~坪野哲久(1906-1988)Photo:芭蕉の里 紫陽花まつり(那須)~ICUネット 紫陽花の花の色は土壌によって決まるそうで
令和7年6月17日(火) 【旧 5月22日 友引】 芒種・「梅子黄(うめのみきばむ)」筑波嶺のさ百合《ゆる》の花の夜床《ゆとこ》にも愛《かな》しけ妹ぞ昼も愛しけ ~大舎人部千文 『万葉集』 巻18-4369筑波山の百合の夜床の愛しい妻は昼も愛しい妻なのだよ。 大舎人部千文《
令和7年6月16日(月) 【旧 5月21日 先勝】 芒種・「梅子黄(うめのみきばむ)」つぶつぶと葉交《はがひ》に見えて梅の実の口酸く思ふまでになりたる ~谷鼎(1896-1960)『冬びより』Photo:tenki.jp 今日は七十二候の第27候「梅子黄(うめのみきばむ)」。梅の実が熟し始
令和7年6月15日(日) 【旧 5月20日 赤口】 芒種・「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」米櫃に米のかすかに音するは白玉のごとはかなかりけり ~北原白秋(1885-1942) 明治3年6月15日、戊辰戦争の一つである北越戦争に敗れて窮乏した長岡藩に、支藩である三根山藩
令和7年6月14日(土) 【旧 5月19日 大安】 芒種・「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」音楽の絶えてこの夜になかりせばサン・サーンスの雨の山査子《さんざし》 ~塚本邦雄(1920-2005)『されど遊星』Photo:山田和樹(1979-) 私が山田和樹という指揮者を初めて
令和7年6月13日(金) 【旧 5月18日 仏滅】 芒種・「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」みな月の有明づくよつくづくとおもへばをしき此の世なりけり ~香川景樹(1768-1843)水無月の有明の月が残る夜、つくづく思えば、死ぬのは惜しいこの世であったよ。 病で体が
令和7年6月12日(木) 【旧 5月17日 先負】 芒種・「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」ゴルバチョフをののしる会話とぎれなくシベリア鉄道の車内にききたり ~鑓水青子(1976-)「真冬ロシア」Photo:サンクトペテルブルクの白夜 ~RUSSIA BEYOND 今日は「ロシアの
令和7年6月11日(水) 【旧 5月16日 友引】 芒種・「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」思ひあらば今宵の空をとびてまし見えしは月の光なりけり ~和泉式部(978?-?)『和泉式部 続集』 0160本当に愛しているのならば今宵の空を飛ぶ蛍のようにお越しになったでしょ
令和7年6月10日(火) 【旧 5月15日 先勝】 芒種・「蟷螂生(かまきりしょうず)」これよりの梅雨の憂き日の一日目 ~稲畑汀子(1931-2022) 一昨日は九州北部と四国、そして昨日は中国・近畿・東海地方も梅雨入りしました。ここから約ひと月あまりは曇りと雨の日が繰り返
令和7年6月9日(月) 【旧 5月14日 赤口】 芒種・「蟷螂生(かまきりしょうず)」六月の海照りつよく枇杷熟るゝ ~鈴鹿野風呂(1887-1971)『浜木綿』Photo:枇杷の実 ~JA長崎せいひ もう10年以上前のことですが、初めて長崎に旅行した時、グラバー邸や大浦天主堂など観光
令和7年6月8日(日) 【旧 5月13日 大安】 芒種・「蟷螂生(かまきりしょうず)」爛々と昼の星見え菌《きのこ》生え ~高浜虚子(1874-1959) 1947(昭和22)年10月14日に詠まれたことから、この日に「昼の星」が見えたとすれば、おそらくは土星であろうと考えられています
令和6年6月27日(木) 【旧 五月二二日 友引】・夏至 菖蒲華(あやめはなさく)サリン吸い堕胎を決めたるひとのことそのはらごのことうたえ風花 ~鈴木英子(1962-)『油月』 オウム真理教による地下鉄サリン事件があったのは1995年のこと。関西では阪神大震災があったあの忌
令和6年6月26日(水) 【旧 五月二一日 先勝】・夏至 菖蒲華(あやめはなさく)雨となりわれを打つきみなつかしや花冷えののちあやめも冷ゆる ~水原紫苑(1959-)『武悪のひとへ』Photo:ジャーマンアイリス ~photoAC(sakurahubuki桜♡雪さん) 今日は夏至の次候『菖蒲華
令和6年6月25日(火) 【旧 五月二〇日 赤口】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)卯の花を腐《くた》す長雨《ながめ》の始水《みづはな》に寄る木屑《こづみ》なす寄らむ児もがも ~大伴家持(718-785) 『万葉集』 巻19-4217卯の花を腐らせるような長雨で流れた水に寄せら
令和6年6月24日(月) 【旧 五月一九日 大安】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)五線紙にのりさうだなと聞いてゐる遠い電話に弾むきみの声 ~小野茂樹(1936-1970)Photo:Yamaha Music 今日は「ドレミの日」。ちょうど1000年前のこの日(1024年6月24日))、グイード・ダ
令和6年6月23日(日) 【旧 五月一八日 仏滅】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)矢弾尽き天地染めて散るとても魂還り魂還りつつ皇国護らん ~牛島満(1887-1945)辞世 1/2Photo:181人の名の刻まれた3枚の銘板追加される「平和の礎」~NHKニュース(2024年6月19日) 今日
令和6年6月22日(土) 【旧 五月一七日 先負】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)夏枯草の畦に座れば雨落つる ~西口百艸(1892-1968)Photo:ウツボグサ 6月頃(左)と8月頃(右) 二十四節気「夏至」の初候5日間(6月21日-25日)は七十二候の第28候「乃東枯(なつかれくさか
令和6年6月21日(金) 【旧 五月一六日 友引】・夏至 乃東枯(なつかれくさかるる)明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな ~藤原道信(972-994)『後拾遺和歌集』 巻12-0672 恋歌二夜が明ければ再び日が暮れて貴女に逢えるのは分かっているが、それで
令和6年6月20日(木) 【旧 五月一五日 先勝】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ)埋れ木の花さく事もなかりしに身のなる果ぞ悲しかりける ~源三位頼政(1104-1180) 『平家物語』 巻4埋れ木のように花の咲くこともなかったわが身が、このようなことになり果てるとは悲しいこ
令和6年6月19日(水) 【旧 五月一四日 赤口】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ) 夏の花、合歓《ねむ》の花をモチーフにした面白い歌がありました。合歓の木は写真のように細い糸を集めたような薄紅色の花を咲かせますが、夜は葉が閉じてしまい、眠るように見えたことからその
令和6年6月18日(火) 【旧 五月一三日 大安】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ)ほととぎす思はずありき木《こ》の暗《くれ》のかくなるまでになにか来鳴かぬ ~大伴家持(718-785)『万葉集』 巻8-1487.雑歌ほととぎすよ、思いもしなかったが木の陰がこんなに暗くなるまで
令和6年6月17日(月) 【旧 五月一二日 仏滅】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ)あまつさへ夾竹桃の花あかく咲きにけらずやわかき男よ ~北原白秋(1885-1942)『桐の花』Photo:キョウチクトウ ~生活110番 根から花まですべての部分に毒があるという有毒植物、夾竹桃《き
令和6年6月16日(日) 【旧 五月一一日 先負】・芒種 梅子黄(うめのみきばむ)花ならぬ香もなつかしみ袖かけん色づく梅の雨のしづくに ~中院通勝《なかのいんみちかつ》(1556-1610) 『通勝集』花だけでなく、その実の香りも芳しい。袖にかけようか、色づく梅の実に滴る
令和6年6月15日(土) 【旧 五月一〇日 友引】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)あをによし寧樂《なら》の京師《みやこ》は咲く花の薫《にほ》ふがごとく今盛りなり ~小野老《をののおゆ》(?-737)『万葉集』 巻3-0328 雑歌奈良の都は満開の花が鮮やかに華
令和6年6月14日(金) 【旧 五月九日 先勝】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)血をわけしものと思はず蚊の憎さ ~内藤丈草(1662-1704) 今日は「世界献血者デー」。ABO式血液型を発見した生物学者カール・ラントシュタイナー(1868-1943)の誕生日が6月14
令和6年6月13日(木) 【旧 五月八日 赤口】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)なほ生きむわれのいのちの薄き濃き強ひてなげかじあぢさゐのはな ~斎藤史(1909-2002)『魚歌』Photo:北鎌倉明月院開山堂前の花想い地蔵 ~鎌倉トリップ 紫陽花ほど梅雨の季節
令和6年6月12日(水) 【旧 五月七日 大安】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)北へゆく雁のつばさにことづてよ雲のうはがきかき絶えずして ~紫式部 『新古今和歌集』 巻9-0859 離別歌北へ帰る雁の翼に言付けて、遠い南の国からも私に便りを下さいよ。書き絶や
令和6年6月11日(火) 【旧 五月六日 仏滅】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)入梅を拒む日のあり風のあり ~稲畑廣太郎(1957-)Photo:太陽の光と青空 ~photoAC(bergamotさん) 昨日6月10日は暦の上での「入梅」。梅雨入りの時期を前もって農家に報せる
令和6年6月10日(月) 【旧 五月五日 先負】・芒種 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)鳴く声も聞こえぬものゝかなしきは忍びに燃ゆる蛍なりけり ~藤原高遠(949-1013)『詞花和歌集』 巻2-0073 夏歌鳴く声は聞こえませんが、悲しいものといえば忍ぶ思いで燃える蛍な
令和6年6月9日(日) 【旧 五月四日 友引】・芒種 螳螂生(かまきりしょうず)ハミングは浴室を出てキッチンへ北京ダックのおしりがゆれる ~加藤治郎(1959-)『サニー・サイド・アップ』Photo:Belle Maison ドナルドダックがアニメーション映画『かしこいメンドリ』で初
令和6年6月8日(土) 【旧 五月三日 先勝】・芒種 螳螂生(かまきりしょうず)あづまぢの 野島が崎の はま風に わが紐ゆひし 妹がかほのみ 面影に見ゆ ~藤原顕輔(1090-1155)『千載和歌集』 巻18-1166 雑歌下東路の、野島が崎の浜風に吹かれていると、衣の紐を結んでくれ