「聖なる地」は「恐怖の地」でもあり ~東西の信仰から見る自然への畏怖の念
↑の画像は金沢市の「仏(みほとけ)の楽苑」で撮影した堂々たる不動明王像。一応妙応寺というお寺が管理しているらしいのですが、駐車場の一角にあってちょっと怪しい…じゃなくて不思議な雰囲気(笑) この不動明王の持つ刀は「降魔の剣」と呼ばれる煩悩を滅するための剣。ドラゴンの倶利伽羅龍の姿を取ることでも知られていますね。 一方比叡山では山を駆け回る「回峰行(かいほうぎょう)」という厳し~い修行では挑む行者は白装束を身にまとうだけでなく、同じ名を持つ「降魔の剣」という名前の短剣(小刀)も携帯するそうです。これは信仰の邪魔をする魑魅魍魎を倒すためでも、熊や猪といった物理的な危険を及ぼす野生動物を退けるためで…
2024/11/25 22:23