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とりあえず、以下の一節をご覧いただきたい。制戒十益二意僧祇律に云わく、舍利弗、仏に白して言わく、幾ばくの利益有りて、弟子の為に制戒するや。仏言わく、十の利益有り。一には僧を摂するが故に。二には極めて僧を摂するが故に。三には僧をして安楽せしむるが故に。四には無羞人を折伏するが故に。五には慚愧有る者の、安穏を得て住持なるが故に。六には不信なる者をして、信を得せしむるが故に。七には正信なる者の益を増す故に。八には現法中に於いて、漏尽を得るが故に。九には未だ生ぜざる諸漏をして、生ぜざるが故に。十には正法、久住することを得て、諸天人の為に甘露門を開く故に。○摂大乗論に云わく、如来の制戒、二意有り。一には声聞の自度の為の故に。二には菩薩の自度度他の為の故に。『釈氏要覧』巻上まずは以上である。これは、『釈氏要覧』にてま...如来が制戒した意義について