双極性障害持ち。メンヘラ歴1/4世紀の私が、病気になったから会えた (会うことが出来た)人々や出来事について書いていきます。育児についても。
G県での転勤生活が終わった。A病院、五藤医師の診察に七瀬先生(カウンセラー) utuutuyasuyasu.hatenablog.com utuutuyasuyasu.hatenablog.comと言う元の体制に戻った。 安心した矢先、突然診察時に五藤医師に「僕、異動になるから」と告げられた。今の病院から、Bという病院(仮称)に 移るとの事だ。。 こと精神科は、医師と患者の間のラポールが非常に重要だと考えている。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 良い関係を築き、信頼できる存在となった五藤医師と別れたくなかった。幸い、我が家から今のA病院へ通うのと新しいB病院に通うの…
「すずらん」に依頼する前、援助が無い状態がしばらく有った。 ちょうど年末も迫り、少しは大掃除や片付けをと思うのだが体が動かない。 日々汚れていく部屋を見ていると、ますます落ち込み、精神状態が悪くなっていった。 全くの悪循環だ。 夫や子供は消極的協力はしてくれるのだが、積極的協力には至らなかった。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 私は半泣きで何度目かの保健所への駆け込みをして、窮状を訴えた。 対応した保健師は初対面の人だったが、今まで家事援助を受けて何とか 乗り切って来たことや、汚い部屋を見ていると辛くて仕方がないとの訴えに しっかり耳を傾けてくれた。 彼女が紹介して…
現在は「すずらん」(仮称)という有償家事援助サービスにお願いしている。 調理は頼まず、片付け・掃除、時に洗濯物干しや畳みを頼んでいる。 子供も大きくなり、家事の量も減ったのでそれで何とか回るようになった。 馬場さんも話されていたが utuutuyasuyasu.hatenablog.com 調理は家によってそれぞれ基準や好みも違うので、対応する方も 大変だと思う。一方食事は生きていく上でとても重要な事なのでおざなりに は出来ない。停滞すると困る事第一で、援助を要する家事筆頭である。 しかし、「ひまわり」や「つばき」の利用でが作る料理が本当に多種多様なことに 驚かされた。子供がいるのでちゃんとし…
色々疑問を持った三重医師であるが、一つ間違いなくお世話になった事がある。 家政婦の紹介だ。D県と違い、何事も不得手の運転でこなさなくてはならない環境は私にとって大変厳しかった。 ある時、受診時に以前は有償家事援助サービスを利用していた事。 G県に来てから、買い物なども一仕事でとても困っている事を相談した。 三重医師は夫人と二人暮らしであったが、高齢かつ共働きなので家政婦を 雇っている由。ただその人が請け負うのは掃除だけだけど良ければ紹介すると言われた。家政婦紹介所には所属せず、フリーとの事だ。 ちょうど体も疲弊して、家が散らかりかけて来た頃だったので二つ返事で紹介を お願いした。 三重医師宅と…
楽しかったD県から、G県に転勤となった。G県もまた、知人も親戚も 全くいない土地であった。 何よりも大きな違いは、D県の住居が市街地で近所に同年齢のお子さんがいる 家庭が多かったのに比し、D県の家は少し辺鄙なところにあり、移動は全て 車であることだった。 私は免許は持っているものの、運転は苦手で買い物やクリーニング、時には 家族の送迎で車を出すのはとても負担に思えた。 お恥ずかしい話だが、車をこすったりぶつけて凹ませた事は複数回ある。 であるので、G県での医者選びの条件は「ともかく近いところ」だった。 元々メンタルクリニックは数がなく、三重クリニック(仮称)の次に近い所は 車で一時間はかかった…
精神科医七人目(島根医師)「優しい」先生ー医師選びのヒントー
夫の転勤先D県は、初めて訪れる土地であった。親戚や友人もいなかった。 今まで頼っていた「つばき」とも別れ、不安は大きかった。が、結果 から言うと援助を受けずとも家事面は何とかしのぎ、また毎日の生活は楽しく 過ごすことができた。 理由は住んだ家がとても便利な立地にあり、スーパー、コンビニ、病院、公園、 学校が至近距離にあった事。近所の方が転勤者の私たち家族にとても親切 にして下さり、親子共に友人に恵まれた事。 気候も人も穏やかなその地で旅行したり、温泉に入りに行った日々は今でも良い 思い出になっている。 主治医の五藤医師 utuutuyasuyasu.hatenablog.com からは転勤先で…
ヘルパー図鑑29(山梨さん)白い食卓ーさようなら「つばき」ー
和歌山さん 香川さんと「つばき」で落胆させられる事が続いた。 子供たちは「今日、お手伝いの人がご飯作る日?」と聞いてきて、そうだと 言うと顔を曇らせるようになってきた。 そうこうしているうち、事務局から「香川、和歌山に加え山梨という者が入る事になりましたので」と連絡があった。 山梨さんにほのかな期待を寄せた。しかしそれはすぐに打ち砕かれた。 ともかく品数も、量も圧倒的に少ない。例えばみそ汁 ご飯 切った胡瓜 炒めた肉。これで全て。とても足りないので、夕飯の際に冷凍食品を足して補ったりしていた。 あまりの状態が続くので、事務局に電話をし量が足りない事、少し品数を増やして欲しい事を頼んだ。 次に来…
和歌山(仮名)さんが来た時にも、他の方の初回と同様に「子供のためにも栄養のあるものを」 とお願いしていた。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 2回目だろうか。「時間なので帰ります」と和歌山さんから声がかかった。 「つばき」の人が来る時は、このような流れだ。いらした時に鍵を開け挨拶。軽くお互いの連絡事項を伝え合う。 その後私は寝室に引き取って休んでしまう、時間になると声がかかり、作った料理の説明などして貰った後、お帰りになる。 冷蔵庫にサラダがあります 大きい鍋に煮込みが入っていて小さい鍋にはみそ汁が入っています と言った具合だ。 和歌山さんは料理の説明を始めた。副菜2…
「子供がおりますので、栄養のある食事を取らせたいと思います」 と初めて援助に入る方には毎回お願いしていた。普段は冷凍食品や買って来た お惣菜でようよう凌いでいるので、せめて「つばき」の方が来て下さる日には バランスの取れた料理を食べさせたかった。 香川(仮名)さんにも初日には同じようにお願いした。 小学生(当時)の男児が二人いる事は十分承知して頂いたのだが、その結果作って頂いた料理に少し驚く羽目になった。 いずれも香川さんのオリジナル料理のようだった。 冷蔵庫のカルピスを(多量に)加えた野菜炒め。 グラノーラを衣にしたフライ。 チョコパイを混ぜ込んだオムレツ。 どれも初めて食べる料理で、夕食時…
「つばき」は、出来るだけ我が家から近い所に住むヘルパーを探すようにしてくれて いた。とは言え、歩ける距離の方はおらずバスか自転車だった。 自転車の場合、天気が心配になる。台風が来たり、雪が降ったり。そこまででなくても荒天であるといらっしゃる方は大丈夫かと気になってしまう。 天気が崩れそうであると、予め予報を見て、もし大変なようならキャンセルで 結構ですと連絡を入れるようにしていた。 「つばき」では比較的年配のヘルパーが多い事もあり、安全を取って休みになる事が多かった。 しかし思い返してみると「ひまわり」 utuutuyasuyasu.hatenablog.com はもう少し若い年代であったせい…
ヘルパー図鑑を書き綴っているけれど、基本的には何事もなく有難く援助 して頂いていた。子供がまだ小さく、私の非常に調子が悪かった時期を乗り越えられたのは、たくさんのヘルパーさんのお蔭と感謝している。 でも普通の援助を書いても何の面白みもないので時にびっくりさせられたり、疑問に思った印象深かった方々について書いている。 非難するつもりはなくて、読んで下さる方にくすっと笑って頂いたり、一緒に驚いて頂いたり、もしくは同じようなサービスを使う場合の参考になったら、と思っている。なのでもしやクレームや不満の書き連ねに見えていないかと心配である。 もっと毒のないユーモアに溢れた調子で表せたらなぁと思うので、…
岡山(仮名)さんは、今日も100均グッズを携えてやってきた。 岡山さんに援助に入って頂きしばらくしてからそれは始まった。 「安井さん、台所に○○が無いようでしたので、持ってきました。とっても便利なんですよ」 前に書いたように、「つばき」では援助者と利用者間での物の授受を禁止している。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 丁重に断ると「100均ですから!使い勝手いいんですよ」と言って笑顔で 置いて行く。 持ってくるのは、調理便利グッズだ。ツナ缶用スプーン、卵の黄身分け器、レトルト絞り器、野菜皮むき手袋。新品だけでなく、岡山さんが使用済みの物もあった。 確かに便利は便利なの…
山口(仮名)さんが援助に入り始めてしばらく経って、事務局の猿江さん utuutuyasuyasu.hatenablog.com から連絡が入った。 電話で、言いづらそうに「山口が安井さんの家には冷蔵庫に何にも入っていないと言うんですが」と口にした。 だから調理ができないと。私はびっくり仰天した。ヘルパーさんが来るにあたって、 調理がやすい様に、出来るだけ多種類の物をたくさん冷蔵庫に用意するよう心掛けてきた。 勿論、こんにゃくとかきくらげが準備されていないことはあるけれど、 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 一般的な食材、勿論調味料も一通りは揃っている。 「冷蔵庫、いつ…
「つばき」では週2回、ヘルパーさんに来て頂いていた。できるだけ等間隔 になるようにと、月木や火金で日程を組んで貰っていた。 ただ、人員の都合がどうしてもつかなくて水金になった時期がある。 水が秋田さん utuutuyasuyasu.hatenablog.com で、金が千葉(仮名)さんだった。 千葉さんの来る日は水から中一日なので、片付けも掃除もそう溜まっていないはず。なのに毎回何故か積み残しがあった。 今日は掃除機がかけられませんでした 時間がなくてコンロの汚れがそのままです 秋田さんが金曜日のやり残し+土~火までの家事を一気にこなしてくれ、なんとか回っていた。どうして千葉さんは毎回時間が足…
お題に初めて挑戦してみます。「#もしも英語が使えたら」 by クリムゾンインタラクティブ・ジャパン 完璧に、ネイティブ並みに使いこなせると仮定して。 <ドリーム編> *好きな海外アーティストに、私の書いた歌詞で歌ってもらう 英語力以前の問題である気がするが、あくまでドリーム。 歌詞だけでなく、間奏中に吐息のようにこのフレーズをささやいて 下さいとか、細かく、自分が萌える設定に作りこみたい。 歌詞にこっそり私の名前のアナグラムを埋め込むとか(痛いですね) *外国映画やドラマの脚本もしくは原作を書く これも英語以前の、ですが… 原作は脚本家にセリフを改変されてしまうかもしれないので、脚本がいいかな…
福井(仮名)さんは、徳島さん utuutuyasuyasu.hatenablog.com のようにメニューが一種類と言うことはなかったが、毎回食事に着手する前に ひと騒ぎあった。 私はヘルパーさんが来る前には、いろんな食材で冷蔵庫を満たすようにしている。 とはいえ、用意されていない食材も当然ある。 福井さんの来る日はこんな展開だ。福井さんは冷蔵庫を開け、中身チェックをし 「今日豚汁作ろうと思うんですけど。こんにゃくが無くて。こんにゃく無いですか?」生憎こんにゃくは買い置いていない。その旨伝える。福井さんは「こんにゃくがない!豚汁が作れない!こんにゃく こんにゃく」と声高に言い立てる。しかし、わ…
有償家事援助サービスは、援助中の事故(物の損傷、負傷等)に対しては賠償保険に 入っている。ヘルパーが援助中に何か物を壊したら、弁償される。 例えば「ひまわり」のヘルパーが誤って皿を割ってしまった時、新しい皿の購入代金 が支払われた。とはいえ、そのような事態は滅多に起こらなかった。 ところが石川(仮名)さんは物の扱いが荒いのか、大雑把なのか、かなりの頻度で 小さな事故を起こしていた。一つ一つは大した瑕疵ではない。お皿のふちが少し欠けた。菜箸の先を焼いてしまった。フライ返しの柄をちょっと溶かした。その程度の事だ。 そのたびごとに石川さんは「こうなっちゃいましたけど、まあいいですよねぇ」 と自ら不問…
ヘルパー図鑑19 (徳島さん)徳島さん定食ー手持ちレシピは一種類?ー
家族、特に子供に栄養のあるしっかりした食事を取らせたい希望が強く 食事作りをお願いするのが主眼で「つばき」にお願いした。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com しかし、今まで上げて来たエピソード以上に、ヘルパーと食事に関する仰天エピソードは多い。 徳島(仮名)さんは70近くに見える、細身でグレイヘアの「上品なご婦人」という形容がぴったりの人だった。 蚊の鳴くような声で挨拶し、躊躇いがちに部屋の中に入って来た。 「御夕飯のお支度をするんですよね?」 「はい。冷蔵庫の中にあるもので適当にお願いします」 徳島さんは不安気に冷蔵庫を開け、中を調べ始めた。と、急に安心したような顔つ…
前回 utuutuyasuyasu.hatenablog.com に続いて片付けネタである。 うちははっきり言って散らかっている。掃除をするには、まず床が見えるよう片付けから着手する必要がある。 山形(仮名)さんは、収納の達人であった。リビングの床の上、テーブルの上などあちこちに置きっぱなしの物を、もとからある棚や引き出しは勿論の事、自ら空き箱や手提げ袋で収納アイテムを作って片づけてくれた。部屋を見違えるようにビシッと整えて下さった。 ただ、あまりに力が入り過ぎて、また有能過ぎて物がどこに行ったのか私自身は 勿論の事、山形さん自身も物をどこにしまったのかわからなくなってしまうのだ。 家の住人(…
「つばき」利用からしばらく経つと、少しずつ家の中も片付いてきた。そこで今まで 手つかずだった和室にを何とかしようと思い立った。 和室は行き場に困った物を取り敢えず放り込む場所になっていて、足の踏み場もなかった。中にある物すら正確に把握できていない。 少し体調の良い日が続き、一念発起して和室の「要る物」「要らない物」を分けた。 要る物をきちんと収納する力までは、さすがに残っていないが、ともかく捨てるものを取り出した。 ちょうど長崎(仮名)さんが来る前日、その作業が終わった。40L入りのゴミ袋と 縛った古本の束を複数。長崎さんにはそのゴミを一階のゴミ置き場に出してくれる ようお願いした。ところが、…
ヘルパー図鑑16 (福岡さん)家事超初心者ー最初で最後のチェンジー
猪口さん utuutuyasuyasu.hatenablog.com が腰を痛めたとかで、急きょ代わりのヘルパーが入る事になった。 「福岡(仮名)と言うのですけれど、まだ『つばき』に入って日が浅いの です。宜しくお願いします」と事務局から連絡があった。 聞けば、福岡さんは調理は出来ないとの事。「お掃除ならできますので」 と断りがあった。本当なら、料理を頼みたいが家も片付いていないし、背に腹は代えられない。福岡さんに来ていただく事になった。 現れた福岡さんは、私のヘルパー利用歴初めての男性だった。何人ものヘルパーに来て頂いたが、後にも先にも男性は初めてだった。しかも20半ばくらいに見え、こんなに…
ごみ屋敷が時折TV番組で放映される。うちもごみ屋敷寸前まで行った事があるので、業者に問い合わせた経験がある。。業者は基本的に物の仕分けはしない。依頼者が予め「要る物」「要らない物」を分けておく。業者はどんどん不要物を運び出し、物が減った部屋を掃除するという行程を取るらしい。 その仕分け自体がかなり大事で億劫なのだが、判断できるのは持ち主しかいないので そこはやるしかない。 そう言えばスーパー家政婦馬場さんが、 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 「大切な物、要るものは分けておいて下さい。うっかり処分してしまうと 申し訳ないので」と念を押していた。馬場さん自身がうっかり依…
どのヘルパーさんにも、初回は台所の使い方を軽く説明するのだが、どの方だったか 「お湯のスイッチはここです」といったらひどく驚かれたことがある。 「お湯、使っていいんですか!?」はい、どうぞ。 エアコンのスイッチを渡して、「今エアコン入れてますが、設定は ご自由に変えて下さい」「エアコン入れていいんですか!?」はい、どうぞ。 彼女が援助に通っている高齢者宅ではお湯を使う事も、エアコンを使う事も 禁じられているそうだ。理由は「勿体ないから」 彼女は夏は暑い中汗をかきかき家事をし、冬は水の冷たさに耐えながら洗い物を すると言う。利用者は、エアコンの効いた部屋でTVを見ているらしい。もちろんお湯も使う…
秋田(仮名)さんは、「つばき」のメンバーの中では若めの50代。ストレートのロングヘア を後ろに一まとめにした、良く笑う人だった。てきぱきを家事をさばいてくれ、 頼りになった。 ただ、ある時から彼女のとある行動が気にかかるようになった。 ヘルパーさんに動いてもらうのは、主にダイニングキッチンだ。掃除も調理もそこで 行われる。 ヘルパーさんが仕事をして下さっている間は、私は大概横になっているのだが、 寝室はちょうどキッチンと隣り合わせにある。キッチンの音は漏れ聞こえて くる。寝ていると、お皿を洗う音や、掃除機の音に混じって秋田さんが通話していてる声が聞こえてくるのだ。 初めは、「つばき」からの業務…
育児に迷った時、かかりつけの医師や保育園・幼稚園の先生に相談したり、育児書をあさったりはどの母親でも経験する事だろう。 しかしそれも場合によっては「毒」になる。専門家や医師の意見が 却って母親を追い詰める結果にもなりうるのだ。 子供が小さい頃、「ラジオ育児相談」を時折聞いていた。年配の男性小児科医 と中年の男性アナウンサーが番組を担当していた。リスナーから来る様々な育児相談に 答えていく形式だった。 その医師は著名なのだろうが、回答が毎回母親を責めるパターンに終わっているのが気になった。 悩むに足りない事であれば「悩みすぎ」と責める。 母親の判断誤りなら「それは違ってます!」と非難する。 迷う…
私は綺麗好きでも几帳面でもない。(好んだことでないとは言え)具合が悪いと何日も 入浴せず、着替えないこともある。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com そんなうちの炊事用・掃除用の布巾・雑巾は、「食器用布巾」「台布巾(テーブルやコンロを拭く)」「家具や壁を拭く布巾(雑巾)」「床を拭く雑巾」の四種である。雑、と思われたらごめんなさい。 その4種は分類して収納してあり、素材も少しずつ違い、ヘルパーのように 外から来た方にも一応分かりやすいようにはなっている。 新しく来た方には、食器用布巾はここで、台布巾はここで、と説明している。 その日が初日の宮崎(仮名)さんにもいつものよう…
有償家事援助サービスでは物のやりとりを禁じている。湯茶の接待さえ避けるよう 言い置かれている。 私もお茶を出したこともなけば、頂き物のお裾分けも控えていた。 しかし長野(仮名)さんは、そのルールをバリバリと乗り越えてくる人だった。 長野さんも60代に見える方で、お孫さんがうちの子供と年が近いとおっしゃっていた。 「安井さんのお子さんの事、他人事に思えなくて」と同情し、心配して下さった。 それは有難いのだが、援助を始めてほどなく、怒涛のように長野さんから プレゼントが持ち込まれるようになった。お孫さんのおさがりのおもちゃ、 服、本、お菓子。 決まりなので頂けません、と断ると「内緒内緒。私、お子さ…
ヘルパー図鑑10 (猪口さん)山上の垂訓ー我が言の葉を聞けー
今日は猪口(仮名)さんが来る日だ。どんな方だろう、と期待と 不安を持って待つ。 時間になり、猪口さんが来る。「初めまして。安井です」「猪口です」 猪口さんは、60代くらいの、中肉中背の少ししゃがれた声が特徴の 方だった。書き忘れたが、「ひまわり」は援助会員の年齢層が30~40代 であったのに比して「つばき」は少し高めの60代中心であった。 そこから普通なら簡単に台所の使い方の説明をして、援助に取り掛かる流れ なのだが、機先を制するように猪口さんの自分語りが繰り広げら始めたのだ。 子供は女の子2人だが、立派な配偶者を見つけ幸せに暮らしている。 子供の手も離れて自由な時間が取れた。学びは幾つになっ…
「つばき」利用が始まった。 初日から度肝を抜かれた。鳥中(仮名)さんという方が入ると 知らされていたが、9時30分少し前にインターフォンが鳴った。 「つばき」は10時からのはず。宅配便だろうか、と思い、応答すると 「おはようございます。『つばき』の鳥中です」 狼狽しながらドアを開けると 「10時からっていうことですが、時間もったいないですし、私早くても大丈夫ですから!」 うつは朝起きるのがとても辛い。「ひまわり」利用の際も10時起きでも やっとの事があった。 「10時でいいんですけれど」「いえいえ!私時間空いてますから」 鳥中さんはさっさと終わらせて午後を有効に使いたいのだろうが そちらは大丈…
「ゆり」の後釜を探す必要に迫られた。 十勝さんは、「ひまわり」 utuutuyasuyasu.hatenablog.com をボランティア団体登録一覧から見つけたと言っていた。 最寄りの図書館に、登録一覧の冊子がおいてあると いうので早速閲覧した。 その中で「つばき」(仮称)という有償家事支援団体が適当に 思われた。 「つばき」に連絡を取り、利用したい旨申し込む。 事務局がマッチングをし、契約に来るという流れは「ひまわり」や「ゆり」 と同様である。 猿江(仮名)さんという事務局の方が説明や契約に来てくれた。 後に猿江さん自身が援助に入ることもあった。 私の病気の事、家族にきちんとした栄養のある…
ヘルパー図鑑を綴ってきたけれど、本当に具合が悪くなると、頼む先を見つけるのも 大儀な一仕事になる。 せっかく見つけて契約まで進んでも、説明を聞くのに座っているのもつらい事もあった。 体調に波のある人は、転ばぬ先の杖。元気なうちに情報を集めたり問合せをするなりし、事前の準備をしておくことをお勧めしたい。 体調の波、と言ったけれど私が一番体調が悪い時、うつのどん底にいる時は どのような様子だったか。 洗顔× 歯磨き× 入浴× 着替え×(同じ服を何週間も来ている。下着も替えない) 髪を梳かす× トイレは這っていくが、洗浄レバーを押す気力がない。 生理ナプキンがもう満タンなのに替えられない。 お腹が空…
有償家事援助サービスとして、それぞれの地域にあるのがシルバー人材センター。 「高齢者雇用安定法」に基づき、高齢者に仕事を提供し、生きがいづくりと健康づくり、地域活性化を目的として作られた公益法人である。 zsjc.or.jp 実は私はここの利用経験はない。 問い合わせはしたのだが、マッチング(事務局で援助会員を見つけること)が出来なかったのだ。ただ、利用者が知り合いに複数いるので、彼らから聞いた率直な感想を記す。何かのお役に立てば幸いである。 (シルバー人材センターの請け負う仕事は会社への派遣から駐輪場の整理、 植木の剪定等多岐にわたるがここでは家事援助に限った感想とする) 1マッチングが大変…
「ゆり」(仮称)は生協が母体の有償家事援助団体だ。 利用者、援助者共に生協の組合員である。利用者が「ゆり」事務局に 申し込みをし、事務局で条件に合った援助者を探して調整する。 確か1時間900円?+交通費だった。馬場さんのときと比べると約5倍違っている。 我が家のような層は有償家事援助団体が身分相応のようだ。 私は生協を利用していたので、商品カタログに交じって入っていた「ゆり」 のチラシを見て事務局に問合せて見た。 しばらくして事務局から連絡があった。こちらの要望に合った人 (週2回、2時間。夕食を作ってもらう)が見つかったそうだ。 契約や説明を経て、我が家に来たのが羊田(仮名)さんだった。 …
「ひまわり」も「たんぽぽ」も駄目。困っていた私の前に現れたのが スーパー家政婦、馬場(仮名)さんだ。 馬場さんとの縁は全くの偶然の賜物だった。たまたま行った病院(精神科 ではない)の待合室で、隣合わせになった女性から紹介して貰ったのだ。 私は周りの身近な人に自分の病気を明かしていないのだが utuutuyasuyasu.hatenablog.com その女性、小野寺(仮名)さんはいわば行きずりの人。なので抵抗なく自分の疾患 の事、家事で悪戦苦闘している事を打ち明けられた。 「いい人を知っている」と小野寺さんは教えてくれた。 小野寺さんはお店を経営している。夫も子供もいるが家事に手が回らないので…
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