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昨年、【正月の修正会についての雑考】という記事を書いたのだが、その斜め上的な続編である。その記事に於いて、「修正月会」として行われた供養を考察したのだが、そういえば、栄西禅師『興禅護国論』を引用しながら、何の言及もしなかったことが気になっていた。具体的には、以下の記述である。五・年中月次行事、謂わく、正月は羅漢会なり。『興禅護国論』巻下「第八禅宗支目門」これは、中国の禅林の行事を伝えた記録だが、ここで、正月には「羅漢会」を行うという。そこで、この法会の意味と、目的について簡単に検討してみたい。法会の意義などについては、以前から『仏祖統紀』に関連する項目があることを知っていたので、それを見ておきたい。供羅漢仏、滅する時、十六阿羅漢に付属して、諸もろの施主の与に真福田と作す。時に阿羅漢、咸く仏勅を承けて、神通...正月の修正会についての雑考(令和5年度版)