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だいぶ前の話なのだが、「長蘆清了大和尚」について調べたことがあった。この方は、中国曹洞宗の法系に連なる祖師であるが(中国の浄土宗や華厳系文献にも名を残す)、かの『従容録』の元となる「宏智禅師頌古」を著された宏智正覚禅師と兄弟弟子になる人である。この人は、現在の曹洞宗では先の如く「長蘆清了大和尚」と呼ばれるが、場合によっては「真歇清了大和尚」とも呼ばれる。道元禅師も『永平広録』巻9「玄和尚頌古」の第90則にて「真歇禅師、丹霞に参じて入室す」とされているので、後者の呼び名も了解しておられたものと思われる。ところで、結局「真歇」って何だ?という話になったわけである。「長蘆」はすぐに分かる。それは、清了和尚が住していたのが「長蘆山」だったことから付いた名だ。ここは、時代的にそれほど離れていないと思うが、『禅苑清規...真歇清了と長蘆清了の話