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『梵網経』の註釈書を読んでいたら、以下の一節を見出した。又、真偽沙門経に云わく、比丘に二事有れば、鑊湯中に堕す。一つには常に愛欲心を念ず。二つには喜愛、知友を結ぶ。聖言、此の如し。意念、尚お鑊湯に堕す。況んや身語の過患、甚だ重からんや。法蔵『梵網経菩薩戒本疏』「初篇婬戒第三」項気になったのは、この『真偽沙門経』という経典である。すると、本書の註釈者である江戸時代の鳳潭法師が、以下のように示している。〇真偽経とは、開元録五に云く、京声の出づる所、迦葉禁戒経と文句全同し、乃ち是れ彼の経の異名なり。録家錯て上す。鳳潭『梵網経菩薩戒本疏紀要』巻2要するに、『開元釈教録』巻5を参照しつつ、『迦葉禁戒経』と同じものだとしている。他にも、『摩迦比丘経』などとも呼ばれている。実は、この『迦葉禁戒経』については、学ぶ機会を...『真偽沙門経』とは何か?