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本文の締めくくり(義浄『南海寄帰伝』巻3「十九受戒軌則」の参究・16)
16回目となる連載記事だが、義浄(635~713)による『南海寄帰伝』19番目の項目に「受戒軌則」があり、最近の拙ブログの傾向から、この辺は一度学んでみたいと思っていた。なお、典拠は当方の手元にある江戸時代の版本(皇都書林文昌堂蔵版・永田調兵衛、全4巻・全2冊)を基本に、更に『大正蔵』巻54所収本を参照し、訓読しながら検討してみたい。今回は、本文の締めくくりである。律に云く、秉羯磨有れば、我が法未だ滅せず。若し秉持せずんば、我が法、便ち尽く。又、曰く、戒住すれば我れ住す。理、虚説に非ず。既に深旨有り、誠に敬すべき歟。重て曰く、大師影謝して、法将に随て亡ぶ邪山峻峙して、慧巘にして綱に隤う、重て仏日を明す、寔に賢良に委くす、若し小径に遵はば、誰か大方を弘めん、幸に通哲に垂る、力を勉めて宣揚せよ、冀は之を紹隆し...本文の締めくくり(義浄『南海寄帰伝』巻3「十九受戒軌則」の参究・16)