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先日、とあるところで「両班」という表現について、これを用いることは大丈夫か?というような質問を頂戴した。それで、気になったので調べてみた。そもそも「両班」とは何かというと、禅宗叢林の運営にかかわる役目の僧をいい、特に、現在であれば法堂などで整列するときに東側に知事(六知事)、西側に頭首(六頭首)が列をなす。これを各々を班として、「両班」とするのである。なお、江戸時代の学僧・無著道忠は『禅林象器箋』「第七類職位門」の中で、「忠曰く、朝廷の制、文武両班有り。禅林、これを擬す。故に東西の両班有るなり」とした。ここでいう、「朝廷の制」とは何かというと、朝鮮半島の王朝で「貴紳を以て両班と為す。両班とは、文班・武班なり」という見解を見たことがあるのだが、上記の通り仕官した者を、その役目に応じて文武の2つに分けたという...両班と両序