令和7年4月28日(月) 【旧 4月1日 仏滅】 穀雨・「霜止出苗(しもやんでなえいずる)」新しき常に照る日の広き心吾等かならず立たざらめやも ~土岐善麿(1885-1980)Photo:講和条約調印式で演説する吉田茂首相 ~毎日新聞 1952(昭和27)年4月28日は日本が再び独立国と
#4530 まだきにぞ摘みに来にけるはるばると今もえ出づる野べのさわらび
令和7年2月28日(金) 【旧 2月1日 友引】 雨水・草木萌動(そうもくめばえいずる)びろうどのあたたかさうな草も萌ゆ ~山口青邨(1892-1988) 今日は七十二候の第6候「草木萌動(そうもくめばえいずる)」。草木が芽を吹き始めるころという意味で、二十四節気「雨水」の
#4529 如月に雪の隙なく降ることはたまたま来ます君遣らじとか
令和7年2月27日(木) 【旧 1月30日 赤口】 雨水・霞始靆(かすみはじめてただよう)如月に雪の隙《ひま》なく降ることはたまたま来ます君遣《や》らじとか ~良寛(1758-1831)二月なのに雪が絶え間なく降るということは、たまたま来てくれるあなたを帰らせないためでしょ
#4528 クーデター成りゆく国を恋ふ語韻安住し得ぬ若さか持ちて
令和7年2月26日(水) 【旧 1月29日 大安】 雨水・霞始靆(かすみはじめてただよう)クーデター成りゆく国を恋ふ語韻安住し得ぬ若さか持ちて ~大西民子(1924-1994) 大西民子は大正13年、岩手県盛岡に生まれた歌人。陸軍の青年将校らが首相官邸や警視庁などを襲撃した「
#4527 鉄を截る匂ひなまなまと立つ夕べ心疲れて運河に出でぬ
令和7年2月25日(火) 【旧 1月28日 仏滅】 雨水・霞始靆(かすみはじめてただよう)鉄を截《き》る匂ひなまなまと立つ夕べ心疲れて運河に出でぬ ~近藤芳美(1913-2006)『埃吹く街』 今月7日に行われた石破総理とトランプ大統領の会談により、日本製鉄のUSスチール買収計
#4526 ヒマラヤの樹の間岩間の羊腸折うらさびしきに杜鵑啼く
令和7年2月24日(月) 【旧 1月27日 先負】 雨水・霞始靆(かすみはじめてただよう)ヒマラヤの樹の間岩間の羊腸折《つづらをり》うらさびしきに杜鵑啼く ~河口慧海(1866-1945)『チベット旅行記』Photo:河口慧海と『チベット旅行記(抄)』 黄檗宗の僧で仏教学者、そし
令和7年2月23日(日) 【旧 1月26日 友引】 雨水・霞始靆(かすみはじめてただよう)朝もやの晴れ上がりゆく湖にヒマラヤの峰姿耀ふ ~徳仁皇太子殿下(平成2年当時) 今上天皇陛下65歳のお誕生日です。この御製は昭和62(1987)年3月にネパール・ブータン・インドを親善訪
#4524 猫の耳を引っぱりてみて にゃと啼けば びっくりして喜ぶ子供の顔かな
令和7年2月22日(土) 【旧 1月25日 先勝】 雨水・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)猫の耳を引っぱりてみてにゃと啼けばびっくりして喜ぶ子供の顔かな ~石川啄木(1886-1912)『悲しき玩具』 米語で猫の鳴き声は "mewミュー" 英国では "meowミャオウ」、日本では「
#4513 めじろ来て「地球は球」と啼くあしたまだ闇にゐるひとをおもへり
令和7年2月21日(金) 【旧 1月24日 赤口】 雨水・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)指はみだらや鶯餅のきなこの黄 ~鳥居真里子(1948-)『船団』Photo:うぐいす餅 ~TubeRecipe この季節にぴったりのうぐいす餅。あの柔らかい触感とうぐいす色の甘いきなこ。鶯は
#4522 あかがねの色になりたるはげあたまかくの如くに生きのこりけり
令和7年2月20日(木) 【旧 1月23日 大安】 雨水・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)木葉髪馬鹿は死ななきや直らねえ ~金子兜太(1919-2018)「俳句界」2009年1月号Photo:金子兜太 ~文春オンライン 埼玉県出身の俳人金子兜太《かねことうた》は2018年2月20日、誤
#4521 石ばしる垂水の上の早蕨の萌え出づる春になりにけるかも
令和7年2月19日(水) 【旧 1月22日 仏滅】 雨水・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)萌え出づるものにやはらか春の土 ~高木青巾Photo:わらび ~山形県朝日町 二十四節気「雨水」の初候は七十二候の第4候「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」。2月18日から2
#4520 かきくらしことはふらなむ春雨に濡衣きせて君をとどめむ
令和7年2月18日(火) 【旧 1月21日 先負】 雨水・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)かきくらしことはふらなむ春雨に濡衣きせて君をとどめむ ~詠み人しらず 『古今和歌集』 巻8-0402 暗くなったから、どうせなら雨でも降ってほしいものです。春雨のせいにしてあなた
#4519 我が園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも
令和7年2月17日(月) 【旧 1月20日 友引】 立春・魚上氷(うおこおりをのぼる)我が園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも ~大伴旅人(665-731)『万葉集』 巻5-0822 雑歌私の庭の梅の花が散っていく。空から雪が流れてくるように。Photo:国宝 尾形光琳「紅白
#4518 のがれ得ぬ雪崩なりしやふたたびの忌の夜にひびく木枯のこゑ
令和7年2月16日(日) 【旧 1月19日 先勝】 立春・魚上氷(うおこおりをいずる)のがれ得ぬ雪崩なりしやふたたびの忌の夜にひびく木枯のこゑ ~大西民子(1924-1994)「歌集現代」1969年11月号 2月に入って日本列島を襲った強烈な寒波も先週から少しづつ緩んできました。太
#4517 うす雪は小雨にとけてうぐひすのささなきさむき藪かげの道
令和7年2月15日(土) 【旧 1月18日 赤口】 立春・魚上氷(うおこおりをいずる)うす雪は小雨にとけてうぐひすのささなきさむき藪かげの道 ~木下利玄(1886-1925)『銀』Photo:左から武者小路実篤、正親町公和、木下利玄、志賀直哉(明治40年)~春陽堂書店 今日2月15日
#4516 世の中に恋といふ色はなけれどもふかく身にしむものにぞありける
令和7年2月14日(金) 【旧 1月17日 大安】 立春・魚上氷(うおこおりをいずる)バレンタイン・デー暖炉に薔微の木を焚けり ~角川春樹(1942-)Photo:聖ヴァレンティヌス ~Whats-Your-Sign.com そもそも本当の「バレンタインデー」ってなんだろうと思って調べてみました
#4515 水のおもにあや吹きみだる春風や池の氷を今日はとくらむ
令和7年2月13日(木) 【旧 1月16日 仏滅】 立春・魚上氷(うおこおりをいずる)水のおもにあや吹きみだる春風や池の氷を今日はとくらむ ~紀友則 『後撰和歌集』 巻1-0011 春歌上水面に吹き乱れて文様を描く春風よ、池の氷を今日は解かしているのだろうか。 今日は七十二
#4514 春来ればたがためにとか青柳のかた糸に縫ふ梅のはながさ
令和7年2月12日(水) 【旧 1月15日 先負】 立春・黄鶯睍睆(うぐいすなく)春来ればたがためにとか青柳のかた糸に縫ふ梅のはながさ ~藤原隆季(1127-1185)春が来れば、誰を慰めるためであろうか、青柳の片糸で縫うように梅の花笠を咲かせるのは。 藤原隆季は平安後期の
#4513 葦原の繁こき小家《をや》に菅畳いや清《さ》や敷きて我が二人寝し
令和7年2月11日(火) 【旧 1月14日 友引】 立春・黄鶯睍睆(うぐいすなく)葦原の繁こき小家《をや》に菅畳いや清《さ》や敷きて我が二人寝し ~神武天皇(B.C.711-B.C.585)『古事記』葦原の茂った小屋に菅の筵を清めて敷き、私は妻と二人で寝たことだ。 神武天皇の歌に
#4512 スノー・ドロップの花のみ土に暮れ残り死にたる人はいづこを歩む
令和7年2月10日(月) 【旧 1月13日 先勝】 立春・黄鶯睍睆(うぐいすなく)スノー・ドロップの花のみ土に暮れ残り死にたる人はいづこを歩む ~大西民子(1924-1994)『花溢れゐき』Photo:スノードロップ ~PREMIER GARDEN スノードロップはヒガンバナ科ガランサス属の球
#4511 はるけくも山がひに来て白樺に触りて居たり冷たきその幹
令和7年2月9日(日) 【旧 1月12日 赤口】 立春・黄鶯睍睆(うぐいすなく)はるけくも山がひに来て白樺に触りて居たり冷たきその幹 ~斎藤茂吉(1882-1953)『赤光』Photo:白樺の林 ~Hello Interior シラカバはカバノキ科の落葉樹。その名の通り樹皮が白い樺の木でシラカ
#4510 雪のうちに春はきにけり鶯のこほれる涙いまやとくらん
令和7年2月8日(土) 【旧 1月11日 大安】 立春・黄鶯睍睆(うぐいすなく)雪のうちに春はきにけり鶯のこほれる涙いまやとくらん ~二条后(842-910) 『古今和歌集』 巻1-0004 春歌上雪が降っているのに、春が来ている。 鶯の凍っていた涙は、今はもうとけているだろうか。
#4509 ほのかにもしらせてしがな春霞かすみのうちにおもふ心を
令和7年2月7日(金) 【旧 1月10日 仏滅】 立春・東風解凍(はるかぜこおりをとく)ほのかにもしらせてしがな春霞かすみのうちにおもふ心を ~後朱雀天皇(1009-1045)『後拾遺和歌集』 巻11-0604 恋歌一ほんの少しでもよいから知らせてほしいものだ。春霞の中であなたを思
令和7年2月6日(木) 【旧 1月9日 先負】 立春・東風解凍(はるかぜこおりをとく)黄梅を窗《まど》に置きたり川べりの古自轉車を商ふ家居《いへゐ》 ~三好達治(1900-1964)『日まはり』Photo:オウバイ ~暦生活 早春に咲いている梅に似た黄色い花といえばまず蝋梅《ロ
#4507 若人のすなる遊びはさはにあれどベースボールに如く者はあらじ
令和7年2月5日(水) 【旧 1月8日 友引】 立春・東風解凍(はるかぜこおりをとく)若人のすなる遊びはさはにあれどベースボールに如く者はあらじ ~正岡子規(0867-1902) 1936年2月5日に「全日本職業野球連盟」(現:日本野球機構)が結成されたことに由来して、今日は「
#4506 せつぶん草さく山道の森かげに雪はのこりて春なほさむし
令和7年2月4日(火) 【旧 1月7日 先勝】 立春・東風解凍(はるかぜこおりをとく)せつぶん草さく山道の森かげに雪はのこりて春なほさむし ~昭和天皇(1901-1989)Photo:セツブンソウ(広島県総領町)~庄原観光ナビ 節分草《セツブンソウ》はキンポウゲ科の多年草。まだ
#4505 あふさかの関をや春もこえつらむ音羽の山のけさはかすめる
令和7年2月3日(月) 【旧 1月6日 赤口】 立春・東風解凍(はるかぜこおりをとく)あふさかの関をや春もこえつらむ音羽の山のけさはかすめる ~橘俊綱(1028-1094)『後拾遺和歌集』 巻1-0004 春歌上逢坂の関を春は越えてやってきたようだ。音羽の山にも今朝は春霞がかかっ
#4504 さもこそは都のほかに宿りせめうたて露けき草枕かな
令和7年2月2日(日) 【旧 一月五日 大安】 大寒・鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)さもこそは都のほかに宿りせめうたて露けき草枕かな ~藤原隆家(979-1044)『後拾遺和歌集』巻9-0530 羇旅歌さすがに都の外に宿りするとなると、わびしい露に濡れた草枕であるなあ。
#4503 夏は扇冬は火桶に身をなしてつれなき人に寄りも付かばや
令和7年2月1日(土) 【旧 一月四日 仏滅】 大寒・鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)夏は扇冬は火桶に身をなしてつれなき人に寄りも付かばや ~詠み人しらず 『拾遺和歌集』 巻18-1187 雑歌夏は扇になり、冬は火桶になって、つれない人に寄り添っていたいものです。Phot
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令和7年4月28日(月) 【旧 4月1日 仏滅】 穀雨・「霜止出苗(しもやんでなえいずる)」新しき常に照る日の広き心吾等かならず立たざらめやも ~土岐善麿(1885-1980)Photo:講和条約調印式で演説する吉田茂首相 ~毎日新聞 1952(昭和27)年4月28日は日本が再び独立国と
令和7年4月27日(日) 【旧 3月30日 友引】 穀雨・「霜止出苗(しもやんでなえいずる)」目のまへに大きなる山晴れをりて梓の川の音はひびかふ ~佐藤佐太郎(1909-1987)『地表』 今日は恒例となっている「上高地開山祭」。今年は第55回だそうです。上高地は昨年11月15日
令和7年4月26日(土) 【旧 3月29日 先勝】 穀雨・「霜止出苗(しもやんでなえいずる)」曇る日のとある路上の植込みのつつじの花のしめりに触れつ ~阿木津英(1950-)Photo:ヒラドツツジ ~御勅使南公園《みだいみなみこうえん》(山梨県南アルプス市) 躑躅《ツツジ》
令和7年4月25日(金) 【旧 3月28日 赤口】 穀雨・「霜止出苗(しもやんでなえいずる)」みかくれてすだくかはづの声ながらまかせてけりな小田の苗代 ~殷富門院大輔 『風雅和歌集』巻3-0269 春歌下見え隠れして群れている蛙たちの鳴き声もいっしょに小田の苗代に水を引いて
令和7年4月24日(木) 【旧 3月27日 大安】 穀雨・「葭始生(あしはじめてしょうず)」ふはふはとたんぽぽの飛びあかあかと夕日の光り人の歩める ~北原白秋(1885-1942)『桐の花』Photo:pngtree もう春も終わりに近づいてきましたが、蒲公英《たんぽぽ》の季節はまだま
令和7年4月23日(水) 【旧 3月26日 仏滅】 穀雨・「葭始生(あしはじめてしょうず)」我なくも行く末守れあした草食《は》もする人のあらんかぎりは ~伝 源為朝(1139-1170)私がいなくなった後も行く末までも大島の明日葉を守ってくれよ。それを食する人がいる限りは。
令和7年4月22日(火) 【旧 3月25日 先負】 穀雨・「葭始生(あしはじめてしょうず)」わが地球地軸かたむけ来たる時年をあらため事あらたにす ~窪田空穂(1877-1967)『老槻の下』Photo:アースデイの旗 ~Wikipedia 4月22日は「地球の日(アースデイ)」。1969年にユネ
令和7年4月21日(月) 【旧 3月24日 友引】 穀雨・「葭始生(あしはじめてしょうず)」芦のびて鯰とる子をかくすほど ~岸風三楼(1910-1982)『往来』 二十四節気「穀雨」の初候5日間(4月20~24日)は七十二候の第16候「葭始生(あしはじめてしょうず)」。この時期の雨
令和7年4月20日(日) 【旧 3月23日 先勝】 穀雨・「葭始生(あしはじめてしょうず)」ときはなる山の岩根にむす苔の染めぬみどりに春雨ぞふる ~藤原良経 『新古今和歌集』 巻1-0066 春上とこしえに変わらぬ山の岩根にむす苔を、染めもしないのに緑を鮮やかにする春雨が降
令和7年4月19日(土) 【旧 3月22日 赤口】 清明・「虹始見(にじはじめてあらわる)」ブロックの塀の上までのびいでて咲くクレマチス雨に濡れたる ~玉城徹(1924-2010)『汝窯』Photo:港の見える丘公園に咲く紫色のクレマチス ~四季の花図鑑 クレマチスはキンポウゲ科セ
令和7年4月18日(金) 【旧 3月21日 大安】 清明・「虹始見(にじはじめてあらわる)」百敷《ももしき》に八千世かさねてさくら花にほはむ春ぞかぎりしられぬ ~中御門天皇(1702-1737)『新千載和歌集』 巻20-2311 慶賀歌宮中に長い年月を重ねて咲いてきた桜の花の、その香
令和7年4月17日(木) 【旧 3月20日 仏滅】 清明・「虹始見(にじはじめてあらわる)」先に行くあとに残るも同じこと連れて行けぬをわかれぞと思う ~徳川家康(1543-1616)辞世私は先に死んでゆくが、あとに残るお前たちもいずれは同じことだ。連れてはいけないので、これ
令和7年4月16日(水) 【旧 3月19日 先負】 清明・「虹始見(にじはじめてあらわる)」花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった ~吉川宏志(1969-)『青蝉』Photo:ハナミズキの花 ~photoAC(Kazu0425さん) ハナミズキはミズキ科ミズキ属の落葉高木。
令和7年4月15日(火) 【旧 3月18日 友引】 清明・「虹始見(にじはじめてあらわる)」初虹や白川道を花売女 ~中川四明(1850-1917)『四明句集』Photo:七十二候だより by 久栄社 今日は七十二候の第15候「虹始見(にじ はじめて あらわる)」。二十四節気「清明」の末候
令和7年4月14日(月) 【旧 3月17日 先勝】 清明・「鴻雁北(こうがんかえる)」母そして姉失いし少年の「傷心」疼く森を歩けば ~西岡徳江(1951-2018)『私の短歌とアメリカ通信』 少年の名はエイブラハム・リンカーン。西岡徳江さんは合衆国在住の歌人で、インディアナ州
令和7年4月13日(日) 【旧 3月16日 赤口】 清明・「鴻雁北(こうがんかえる)」海風にひらけていたい心があってグリーンの列車で夢洲へ ~高田ほのかPhoto:大阪・関西万博会場 夢洲《ゆめしま》 1970年の大阪万博の際は吹田市の千里丘陵で行われましたが、私はお隣、茨木
令和7年4月12日(土) 【旧 3月15日 大安】 清明・「鴻雁北(こうがんかえる)」痛ましき原の古城に来て見れば一もと咲ける白百合の花 ~新村出(1876-1942)『重山集』Photo:「島原の乱図屏風」を再現したジオラマ(天草四郎ミュージアム) 「原の古城」とは寛永15年の「島
令和7年4月11日(金) 【旧 3月14日 仏滅】 清明・「鴻雁北(こうがんかえる)」霍公鳥《ほととぎす》来鳴き響《とよ》もす岡辺なる藤波見には君は来じとや ~作者未詳 『万葉集』 巻10-1991 相聞歌ほととぎすが来て啼く丘のほとりの藤の花を見に貴女は来ないと言うのですか。
令和7年4月10日(木) 【旧 3月13日 先負】 清明・「鴻雁北(こうがんかえる)」世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし ~在原業平(825-880)『伊勢物語』 第82段 「渚の院」世の中に、慌ただしく散る桜というものが咲かなければ、春の心はもっとのどかであろ
令和7年4月9日(水) 【旧 3月12日 友引】 清明・「鴻雁北(こうがんかえる)」燕来る時になりぬと雁がねは国偲びつつ雲隠り鳴く ~大伴家持 『万葉集』 巻19-4144燕が来る時になったのだと、雁はふるさとを思って雲の上で鳴いている。Photo:鴻雁北 ~暦生活 二十四節気「清
令和6年4月29日(月) 【旧 三月二一日 大安】・穀雨 霜止出苗(しもやんでなえいずる)昭和また遠しと言はむ散り椿 ~所山花《ところさんか》(1927-2023)Photo:昭和の町並みを再現した西武園ゆうえんちの「夕日の丘商店街」(埼玉県所沢市)~iza 4月29日の今日は「昭
令和6年4月28日(日) 【旧 三月二〇日 仏滅】・穀雨 霜止出苗(しもやんでなえいずる)五月には山ぢゆうに藤の花が咲く ああ天のはらひえて咲くとふ ~日高堯子(1945-)『玉虫草子』Photo:ノダフジ ~大阪市福島区役所 大阪市福島区の野田では植物学者の牧野富太郎博
令和6年4月27日(土) 【旧 三月一九日 先負】・穀雨 霜止出苗(しもやんでなえいずる)運命の鉄の鎖につながれて打ちのめされて立つ術もなし ~西田幾多郎(1870-1945)Photo:ソクラテスの死(ルイ・ダヴィッド作)ニューヨーク メトロポリタン美術館蔵 紀元前399年4月27
令和6年4月26日(金) 【旧 三月一八日 友引】・穀雨 霜止出苗(しもやんでなえいずる)芝ざくら好天あますところなし ~石原舟月(1892-1984)Photo:富士本栖湖リゾートの芝桜 ~FUJIYAMA NAVI 北国以外、木の枝に咲く桜はほぼ散ってしまいましたが土に咲く桜は今が見頃
令和6年4月25日(木) 【旧 三月一七日 先勝】・穀雨 霜止出苗(しもやんでなえいずる)春の霜こよひも降らむ磨る墨のにほひ身に染むほどのしづけさ ~吉井勇(1886-1960)Photo:霜の降りた菜の花畑 ~photoAC(ヒロタカ05さん) 今日は七十二候17番目「霜止出苗(しもやみ
令和6年4月24日(水) 【旧 三月一六日 赤口】・穀雨 葭始生(あしはじめてしょうず)時しあらば よにあひおひの ひめ小松 君にひかるる こともありなむ ~三条実美(1837-1891)Photo:湯田温泉 松田屋ホテル(山口市) 先週宿泊した湯田温泉の松田屋ホテルは幕末の志士た
令和6年4月23日(火) 【旧 三月一五日 大安】・穀雨 葭始生(あしはじめてしょうず)八月以外の十一か月の広島にしずかな声の雨は降りくる ~谷村はるか(1971-) 『ドームの骨の隙間の空に』Photo:多くの外国人観光客も祈りを捧げる原爆の子の像 2024年4月16日 呉の大
令和6年4月22日(月) 【旧 三月一四日 仏滅】・穀雨 葭始生(あしはじめてしょうず)春がすみいよよ濃くなる真昼間のなにも見えねば大和と思え ~前川佐美雄(1993-1990)Photo:戦艦「大和」の1/10スケールの模型 (大和ミュージアム・呉海事歴史科学館)2024年4月15
令和6年4月21日(日) 【旧 三月一三日 先負】・穀雨 葭始生(あしはじめてしょうず)ネッシーに逢へる期待や霧に立ち ~泉田秋硯《いずみたしゅうけん》(1926-2014)Photo:Wikipedia 1934年4月21日、英国で最も古いタブロイド紙『デイリー・メール』にこの写真が掲載さ
令和6年4月20日(土) 【旧 三月一二日 友引】・穀雨 葭始生(あしはじめてしょうず)家思ふと寐《い》を寝ず居れば鶴《たづ》が鳴く葦辺も見えず春の霞に ~作者未詳 『万葉集』 巻20-4400故郷の家を思って寝られずに居ると鶴が鳴いている葦辺もみえない。春の霞のために。
令和6年4月19日(金) 【旧 三月一一日 先勝】・穀雨 葭始生(あしはじめてしょうず)雨にぬるる広葉細葉の若葉森あが言ふこゑのやさしくきこゆ ~斎藤茂吉(1882-1953)『赤光』Photo:かがみよかがみ 二十四節気の6番目は「穀雨」。穀物の成長を助ける春の雨が降る頃。『
令和6年4月18日(木) 【旧 三月一〇日 赤口】・清明 虹始見(にじはじめてあらわる)かぜ立ちてまだ春わかきわが庭もいちごは白き花もちてゐる ~片山広子(1878-1957)『野に住みて』Photo:苺の花 ~ガーデンストーリー いちごはバラ科イチゴ属の多年草。春になると葉
令和6年4月17日(水) 【旧 三月九日 大安】・清明 虹始見(にじはじめてあらわる)楽浪《さざなみ》の志賀の辛崎幸くあれど大宮人の舟待ちかねつ ~柿本人麻呂 『万葉集』 巻1-0030 雑歌さざ波寄せる志賀の唐崎は昔と変わらないけれど、大宮人が乗る船はいくら待ってもも
令和6年4月16日(火) 【旧 三月八日 仏滅】・清明 虹始見(にじはじめてあらわる)草萌えてチャップリンめく古靴よ ~細川加賀(1924-1989)『傷痕』Photo:@DIME チャールズ・チャップリンがロンドン郊外のウォルワースで生まれたのは1889年4月16日。135年前の今日です
令和6年4月15日(月) 【旧 三月七日 先負】・清明 虹始見(にじはじめてあらわる)白きリラ咲きの乱れに降る雨に今日冷え冷えと春は移る日 ~近藤芳美(1913-2006)『遠く夏めぐりて』Photo:ライラック ~ガーデニングの図鑑 フランス語ではリラ、英語ではライラックと
令和6年4月14日(日) 【旧 三月六日 友引】・清明 虹始見(にじはじめてあらわる)わが恋は虹にもまして美しきいなづまとこそ似むと願ひぬ ~与謝野晶子(1878-1942)『恋衣』Photo:七十二候だより 今日は七十二候の第15候「虹始見(にじはじめてあらわる)」。二十四節
令和6年4月13日(土) 【旧 三月五日 先勝】・清明 鴻雁北(こうがんかえる)藤原京より寧楽《なら》宮に遷れる時の歌あをによし奈良の家には万代《よろづよ》にわれも通はむ忘ると思ふな ~作者未詳 『万葉集』 巻1-0080 雑歌奈良の家には永遠に私も通いましょう。忘れるな
令和6年4月12日(金) 【旧 三月四日 赤口】・清明 鴻雁北(こうがんかえる)日あたりの若葉ほぐるる楢山にあな珍しやちごちごの花 ~窪田空穂(1877-1967)Photo:オキナグサ ~光と風と薔薇と 今日4月12日は窪田空穂のご命日。この歌は神奈川県秦野市の震生湖《しんせい
令和6年4月11日(木) 【旧 三月三日 大安】・清明 鴻雁北(こうがんかえる)誕生日のあくる朝に写メールに送られてきしアネモネの花 ~花山多佳子(1948-)『鳥影』 歌人花山多佳子さんのお誕生日は3月始め。キンポウゲ科の多年草アネモネはその頃に花を咲かせますが、園
令和6年4月10日(水) 【旧 三月二日 仏滅】・清明 鴻雁北(こうがんかえる)欧州に別れを告げしビッグベン テムズの岸に夕影は落つ ~林龍三 『塔』2016年10月号(改)Photo:テムズ河畔にそびえるビッグベン ~NEWT 1858年4月10日、ロンドンにあるイギリス国会議事堂の