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#頭鉢のブログ記事
  • 2022/03/13 22:47

    「頭鉢」考

    仏教の一部では、比丘が用いる食器(鉢盂・応量器)の最大の器のことを、「頭鉢」という。しかし、この名称自体、通仏教的であるか?というと、実はそうでもない。五には量を明かす。四分中、大鉢は三斗を受く。小は斗半を受く。中品、知るべし。霊芝元照『仏制比丘六物図』「鉢多羅第四物」以上のように、「頭鉢」に相当する食器は、「大鉢」となっているのである。しかも、「四分中」と提起している通り、典拠は『四分律』に求められる。仏言わく、「若しくは鍵瓷、小鉢、次鉢を以て受くることを聴す。鍵瓷は、小鉢に入れる。小鉢は、次鉢に入れる。次鉢は、大鉢に入れる」。『四分律』巻39「皮革揵度之余」以上の通り、『四分律』を見てみると、4つの大きさの異なった器を用いていたことが推定される。ただし、その内、鍵瓷は、便宜的に用いられた堅焼きの器であるらし...「頭鉢」考

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