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本日は、天神・菅原道真公(845~903)の忌日に当たる。以前から、関連した話題として「渡宋天神」の伝承を採り上げることがあったが、この伝承の内、最古ともされる文献があるので、紹介しておきたい。具体的には花山院長親(1347?~1429)が著した『両聖記』という文献である。本書は塙保己一『群書類従』「神祇部」巻19に収録されている。なお、この花山院長親だが、南禅寺・聖徒明鱗禅師の法嗣とされ(『延宝伝灯録』巻15参照)、子晋明魏という道号・僧諱で知られ、また耕雲という号もあった。それで、『両聖記』には1394年に成立したという説もあるが、『群書類従』所収本からは、詳しいことは分からない。とはいえ、文中に「応永元年」という表記が見えるので、少なくとも同年(西暦では1394年)以降であることは疑いない。よって、...今日は天神忌(令和5年度版)