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我々は、「福祉」という言葉を聞くと、ついつい、何やら社会的弱者に対する救済などの意味ばかりを考えてしまうのではなかろうか。無論、そのような位置付けは非常に大切で、拙僧もそれを否定したいわけではない。だが、漢語としての「福祉」という用語を考えてみると、意味は「幸せ」である。要するに、社会の人々が幸せになる行為全般を、福祉とはいうわけである。ここまでいうと、仏教について学んだ人は、仏教に於ける世間・出世間の問題を取り沙汰するかもしれない。でも、大乗仏教という教えは、やはり社会福祉的活動を求めているのであり、その意味で、大乗仏教を標榜する教団が社会福祉的活動をするのは、当然であるといえる。さて、この記事を書くために参照しておきたい文献がある。拙僧はこれを、大学の講義の参考資料としても使いたいと思っているので、今...昭和期における曹洞宗の社会福祉事業について