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まだ、試論的・雑考的な記事でしかない。今後、先行研究を含めて何らかの形で経緯が分かれば、それを明らかにしておきたい。ここでいう「授戒会」というのは、在家の仏教信者を相手に複数人から大多数に対して、同時に戒を授けるような法会を想定している。そう考えると、単純に在家信者を相手に「授戒」したというような記事だけではよく分からないことを意味している。それで、中国の様々な故事を見てみると、各宗派の僧侶が王宮に呼ばれて、皇帝(王)や皇后、或いは大臣などに授戒する場合はあったようだが、庶民も含めて広く授戒した場面というのは、中々見られなかった。宋景造暦、求めて短を捨つ。大儒、徐遵明・李宝頂等、一対して言前に信べて、菩薩戒法を以て授く。五衆、これに帰すること市の如し。『続高僧伝』巻8「釈僧範」項「五衆」というのが、具体的...「授戒会」はいつ頃始まったのか?