東武熊谷線の未成線区間を歩く
いずみ総合公園を抜けて利根川の土手の近くまで歩いてきました。 すると、柵の向こうに不思議なコンクリートの構造物が見えてきます。 これは、熊谷駅から妻沼駅まで10.1kmを運行していた東武熊谷線の延伸を目指して進められた工事の名残です。 戦時中、中島飛行機への輸送強化のため、軍の要請により工事が行われたもので、利根川を渡るための橋脚、および前後の路盤は完成していたものの、利根川の架橋が滞る中終戦を迎え、戦後に工事再開が検討されたものの未成に終わりました。 古い写真を見ると、利根川に点々とする橋脚や前後の路盤がよくわかります。 利根川の土手に上りました。堤外地の橋脚はすべて撤去され、痕跡は何もあり…
2025/05/10 22:45