そして私は包丁を振り上げた
~ 心の中で 酒森 ~ 目が覚めて…… 琺瑯鍋の 蓋を開けた………… すつかり仕上がって居り その香りに うっとりした………… 鯖戸先輩が目を覚ます前に 会社の同僚経由で知り合った 近所のおばあちゃんの畑へ 野菜をもらいに行った…… 琺瑯鍋に 隙間が出来て居たので 菊芋とピーマンとハーブを追い…… 玉(GYOKU)も落としてから ストーブに火をつけた…… 鯖戸先輩も私も 今日は宿直の振替休日で 仕事はお休みだった………… サラダの用意はいつも通り 鯖戸先輩がしてくれた………… いつもと変わらない 幸せな光景だった………… でも 私の決心が 揺らぐことは………… 無かった………… 元は私が始めた…
2024/01/13 05:32