『浄土布薩式』「大科第七 問遮」⑤(『浄土布薩式』参究12)
ここ数回『浄土布薩式』の本文を学んでいる。当作法は、冒頭で布薩の日程を出した後で、実際の作法に入っていくのだが、今回は「大科第七」の項目を学んでいきたい。ところで、「問遮(遮を問う)」というタイトルだが、本来であれば、菩薩戒を受ける資格について問う内容となっている。しかし、本書ではどうか?なお、以前の記事で既に「七遮戒(七定業)」について議論することは確認しており、今はその一々の項目について学んでいる。大科第七問遮(続き)四には、和上を殺さざるや否や。答えて曰く、否なり。私に云く、和上と云ふは和尚なり。然るに和尚、此には力生と云ふ。若し受戒の時は、和上は正師なり。若し人、正師に値て受戒すれば、無量億劫の生死の罪を滅除する恩徳、殊に重し。豈に三業共に害を作さんや。『続浄土宗全書』巻15・77頁、訓読は原典に...『浄土布薩式』「大科第七問遮」⑤(『浄土布薩式』参究12)
2024/01/31 08:03