「法鉢伝付」切紙について
拙僧が所持している切紙集(これは、資料として購入したもので、拙僧が室内で伝えられたものではない)には、幾つかの伝法作法に関わる内容のものが入っているのだが、今回紹介するのは「法鉢伝付」という名前の切紙である。正直なところ、拙僧はこの切紙を、他で見たことが無い。おそらく、石川力山先生などは、各地でご覧になっているのだと思うのだが、主著の『禅宗相伝資料の研究(上下巻)』(法蔵館)の索引などでも探すことが出来ないので、詳しいことは分からない。そこで、今回の記事では、当該切紙の内容を紹介することで、読者諸賢の見識に教えていただければ幸いである。なお、予め述べておくと、内容は2段落である。おそらくは、前段だけで十分なのだが、他の切紙同様に、関連する説話を挿入することで、この切紙の価値を高める努力が後段で行われている...「法鉢伝付」切紙について
2024/06/22 10:14