肉食妻帯勝手にするなよ・・・
現在の日本仏教の僧侶、多くが妻帯(或いは夫帯)していることは、皆さま御承知のことであろう。その原因と言われているのが、明治5年(1872)4月25日に当時の政府から出された、以下の太政官令である。「今より僧侶の肉食・妻帯・蓄髪等勝手たるべし事」要するに、江戸時代は幕府が法度で禁止していたけれど、明治政府では規制しないよ、という話になった。とまぁ、一般的にはここで大概今に繋げてしまうのですが、そう簡単な話でも無い、ということを示したくて、この記事を編んだ。実は、曹洞宗では、明治時代、この「勝手たるべし」に抗っている(他の宗派では、例えば浄土宗なども抗っている)。例えば、この太政官令が出された1ヶ月半後に出された、当時の曹洞宗務局からの普達は、興味深い内容となっている。五年六月五日全国末派寺院自今、僧侶肉食妻...肉食妻帯勝手にするなよ・・・
2024/01/21 10:43