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令和4年度秋の彼岸会である。今日、9月23日の秋分の日が「お中日」ではあるので既に後半だが、【其四】の続きで関連する記事を書いておきたい。昨日までは、子登『真俗仏事編』巻5に収録されている「春秋彼岸仏事」という文章を見ていたが、採り上げ終わった。よって、今日からは江戸時代の真言宗・諦忍妙竜律師の『空華談叢』巻1に収録されている「彼岸」という文章を見ていきたいと思う。問、二月・八月の彼岸と云は如何なる義ぞ。本拠ある事なりや。答、是は本邦にて始りし事にて、天竺・支那に本拠なき事なり。善導観経疏日想観の下に、唯だ春秋二際を取りて、其の日正東より出で、直西に没す。弥陀仏国、日没の処に当たれり、と云へり。摂州四天王寺の西門に、聖徳太子自筆の額あり。釈迦如来転法輪処、極楽東門中心に当たれり、と書り。是等の因縁に因て、...秋の彼岸会其五(令和4年度版)