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今日7月10日は、語呂合わせで「納豆の日」である。その日に因んで、以下の偈頌1首を見ておきたい。納豆を贈るの韻に和す糲飯藜羹に芥薑無し、貧家寂寞として陰を送ること長し、故人の恩露一筐賜る、飢腹膨脝して風味香しし。『円通松堂禅師語録』巻2「偈頌」、『曹洞宗全書』「語録一」437頁上段まず、この語録は現在の静岡県掛川市内に所在する円通院の松堂高盛禅師(1431~1505)の語録である。よって、内容は、中世室町期の曹洞宗に関する教えであると理解して良い。更には、どなたかが松堂禅師宛に「納豆」を贈ってくれて、しかも漢詩も添えられていたようなので、それに和して、お返しの偈としたものだろう。上記の一偈から、中世の曹洞宗で「納豆」という語句が用いられていたことは明らかなのだが、これが、発酵食品としての「納豆」なのかどう...今日は納豆の日(令和5年度版)