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#空手還郷のブログ記事
  • 2023/11/07 16:09

    「空手還郷」について

    道元禅師が、日本に帰ってきて最初に行った正式な説法(=上堂)について、卍山本『永平広録』、或いは『永平略録』の冒頭に出る上堂が最初であると考えられた時代もあってか、「眼横鼻直」と並んで「空手還郷」は、道元禅師の「あるがままの禅境」を示す好語であるとして理解されてきた。ところが、既に祖山本『永平広録』の研究から、道元禅師の「最初の上堂」とは、興聖寺開堂のものであり、いわゆる「眼横鼻直」については、いつの頃に付加されたものか不明であるという事態に至った(詳細は【眼横鼻直-つらつら日暮らしWiki】参照のこと)。しかし、「空手還郷」は祖山本にも残っていて、今日はその語について考えてみたい。この語が出ているのは以下の箇所である。上堂に、云く。山僧、是、叢林を歴ること多からず。只、是、等閑に先師天童に見えしのみなり...「空手還郷」について

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