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今日は7月8日である。ところで、発見されたのが比較的新しい時代(江戸時代中期)なので、信憑性などで疑問無しとはしないのだが、通称『御遺言記録(または『永平室中聞書』)』と呼ばれる文献がある。本書は、永平寺3世・義介禅師が聞いたという体裁で、御開山である道元禅師、二祖・懐奘禅師の遺言が記録されたものとされる。その中で、「建長五年(1253)七月八日」という日付の教えが見られるので、今日はそれを学んでいきたい。同七月八日、御病重ねて増発す。義介驚きて参拝す。堂頭和尚示して云く、汝近前し来たれ。介右辺に近前す。示して云く、今生の寿命は、此の病にて必ず限りを覚ゆ。凡人の寿命は必ず限り有り。然而ども病に任す可きには非ず。日比見られるの様、我れ随分力人を合し、彼此に医療を加う。然りと雖も全く平愈せず。此れ又た驚く可か...七月八日道元禅師の「正信」の教え