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「第一官律名義弁」其十七(釈雲照律師『緇門正儀』を学ぶ・17)
ということで、もう10回以上、釈雲照律師『緇門正儀』の「第一官律名義弁」の内容を見ている。なお、これは【1回目の記事】でも採り上げたように、「今略して、僧に位官を賜ひし和漢の官名、職名及び初例を挙示せん」とあって、職名の意味というよりは、任命された最初の事例を挙げることを目的としているようである。よって、この連載では、本書の内容を見つつ、各役職の意義については、当方で調べて、学びとしたい。現在は日本での僧侶の役職となっている。一、国博士孝徳天皇の紀に云く、天豊財重日足姫天皇〈皇極〉四年六月庚戌云云、沙門旻法師を以て、国博士と為す〈類史〉。『緇門正儀』9丁裏、訓読は原典を参照しつつ当方上記一節だが、項目の通り、「国博士(国の博士)」というのに、沙門旻法師が充てられたという。年代は皇極天皇4年(645年)6月...「第一官律名義弁」其十七(釈雲照律師『緇門正儀』を学ぶ・17)