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備忘録的な記事である。以前から「大戒」という言葉の意味について色々と考えていたのだが、高祖道元禅師御自身の御見解を学んでおきたいと思い、記事にする次第である。拝して後、一両歩進み合掌問訊〈問訊は深かるべし〉して云く、「生死事大、無常迅速、伏して望むらくは和尚、大慈大悲、哀愍して仏祖の大戒を稟受することを聴許したまえ」。『仏祖正伝菩薩戒作法』「戒師請拝」まず、上記一節が最も最初に示された「大戒」表記だといえよう。『仏祖正伝菩薩戒作法』が、中国天童山で、如浄禅師から教わったものという伝承上での話だが、ここで、「仏祖の大戒」という表現が見える。この場合の「大戒」の定義は分からないが、どちらにしても、「偉大なる戒」や「大乗戒」という意味が想定されよう。・夫れ諸仏の大戒は、諸仏の護持したもう所なり。仏仏の相授有り、...道元禅師が用いられる「大戒」表記について