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車をヨンジェさんの自宅横につける。遠目にカメラを持った人がちらほら。子供たち二人をカートに乗せる。「いいっていうまで、静かにしていてね?」二人はうんうんと頷く…
インターフォンが朝からなり続けていたという。目が見えない分、耳のいいヨンジェさん。耳に残るあの音はストレスになる。だから……「うちはこういった時、電源切ります…
「ヨンジェさん?今度、肩がよくなったら水泳教室来てみません?」翌朝、朝食を囲う5人。いつもと変わらずに話す。何も知らない、チビヨナちゃん。私とヨンジェさんの様…
伯母さんの心配してくれる気持ちもよくわかっていた。少なからず、イヤな方向に私が向かうのではないかという不安もあるのだと思う。一度、周りの人たちに自分のやってき…
テレビ台の端に飾っておいたオルゴールが目に入った。それを手にして、数回ネジを巻く。それから流れて来る『Spring day』の音色。テーブルに顔を埋めて、その…
突然のけたたましいおばちゃんの声に、驚いて肩が跳ねた。「何?どうしたの?」「思い出したっ!あなたっ!えっとぉー、確か……ま、ま、ま、魔性の女!」「……」「魔性…
結局、ヨンジェさんの自宅の1階、元はお店のところ、この間パーティをしたところで3人でランチをすることになった。おばさんが広げた、手作りのお弁当。「うわぁ~、す…
『もしもし?』3回目のコールで、ヨンジェさんはやっと出てくれた。「すみません、いのりです。突然電話したりなんかして、今大丈夫です?」『ううん、嬉しい。……怪我…
子供たちを寝かしつけて戻ってきたホビ。「ありがと」キッチンで洗い物をしながら、そう声をかけた。その足で彼は冷蔵庫を開けて、ビールを取り出す。「飲む?」「ううん…
「……ヨンジェさんが、怪我?」「ん、転んでしまって、肩を打撲してしまって……しばらく、楽器も弾けないし、何もできないって……結構、怒ってるみたいで。」しょぼん…
『ジミンが話したいんだってさ。』退社の連絡が入って、すぐに電話がかかってきたと思ったら、今夜はジミンさんとユンギさんが家で飲みたいって言っているって。冷蔵庫を…
ゴミをまとめながら、おばちゃんは長年連れ添った旦那さんの話をしてくれる。馴れ初めから、結婚、色々な思い出、そして別れ…… 「私たちには子供がいなかったから…
『あ、え?…あ、……』 ブチンと通話ボタンを切った。 「……そんなに怒るようなこと?二人とも、一人で片付けるのが大変だろうからって、残ってくれてたんでしょ…
RrrrrrRrrrrrRrrrrr間が空いていたとはいえ、子供の頃からの付き合い。私がどうすれば、電話に出るかも忘れてなかった。1度切れた。そして……Rrr…
「あはははははっ!」「……おばちゃん、笑い事ではないのよ……」「はぁ……笑える話だと思うけど?で?2人は?」あの後、肩を痛めた私を2人で慌てながら病院だのなん…
……はあ。好きに使って、片づけは明日するからと言い残して、私は自宅スペースに一足早く戻って休んだ。翌朝、1階に降りてくると、いつもの足元に何かしら置いてある。…
✨親愛ある友へ、敬意と感謝を捧ぐ✨キラキラしたものの、その輝きを私は目にしたことがない。ただ肌と耳から感じる暖かさや雰囲気だけ。かつて、アッパとそこにあったで…