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明日、4月8日は釈尊降誕会とされる。日本では、近代以降に「花まつり」と呼称されるようになったという。さて、そこで、そもそも、4月8日というのは、どういう典拠からいわれたことなのだろうか。見ておきたいと思う。仏、四月八日に生じて従り、四月八日に家を捨てて出で、四月八日に仏道を得、四月八日に般泥洹す、皆以て仏星の出づる時、此の時、百草華英、樹木繁盛す。仏、已に般泥洹す、天下の光明滅し、十方の諸もろの天神、自ら仏に帰せざる莫れ。『仏泥洹経』巻下これは、阿含部系の涅槃経の一である。ここでは、釈尊に因む様々な日付(降誕・出家・成道・涅槃)が、全て「四月八日」であるとされている。よって、このような伝承があったことは、まず確認しておこう。それで、一応、インド由来の説話仏典の中に、インドで行っていた釈尊降誕会に因む説話が...明日は釈尊降誕会(花まつり)(令和5年度版)