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良く、「死んだ後に授戒をして、戒名を付けることはおかしい」とかいう考え方があって、我々が行う葬儀についても、様々な批判を頂戴することがあるわけだが、拙僧自身、色々と勉強していくと、この批判というのは、厳密な意味で合っていないのでは無いか?と思うわけである。そう考えていった時、例えば道元禅師が次のように述べていることを確認してみたい。ほとけみづから諸龍を救済しましますに、余法なし、余術なし、ただ三帰をさづけまします。〈中略〉しるべし、三帰の功徳、それ最尊最上、甚深不可思議なりといふこと。世尊、すでに証明しまします、衆生、まさに信受すべし。『正法眼蔵』「帰依仏法僧宝」巻これは、道元禅師が『大方等大集経』巻44「日蔵分中三帰済龍品第十二」からの引用した一文について述べられた提唱である。この文章では、世尊が苦しむ...禅宗での異者授戒について