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#独座三昧のブログ記事
  • 2023/12/16 10:00

    尾崎放哉「師走の句」(1)

    明治時代の自由律俳人である尾崎放哉(1885~1926)は、元々エリート社員であったが、遁世したことで知られている。その遁世後の俳句には、中々見るべきものがある。今日は季節にしたがって、「師走の句」を紹介したい。師走の夜のつめたい寝床が一つあるきりちくま文庫『尾崎放哉全句集』65頁、「独座三昧」遁世というのは、孤独との付き合いである。インド以来、阿蘭若での孤独の坐禅修行の習慣は、形を変えて世界各地に広がっているといって良い。そして、そのなれの果てが、日本に於ける「遁世の系譜」である。日本では、やはり、平安時代末期に於ける遁世修行の流行があり、そこから「聖」という伝統も生み出された。「聖」とは、文字通りの聖者ということでは無い。俗世から離れていることを、「聖」と表現したのである。半面、集団の論理と価値観に裏...尾崎放哉「師走の句」(1)

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