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このような文脈があった。又、悲華経に袈裟に五種の功徳を説せらる。これは世尊の因地の修行の時の誓願にて、それを今日成就せらることを示さる。その五種の第一には、仏法に入て、たとひ禁戒を破せし罪ありても、一度この袈裟を信心して著たらん人は、不退転の授記あるべしと。面山瑞方禅師『釈氏法衣訓』、明治期再版本27丁表、カナをかなにするなど見易く改めるこれを読む限り、御袈裟の功徳はかなりのものである。禁戒を破しても、最終的には授記(成仏するという予言を受けること)されるというのである。なお、面山禅師はその典拠を『悲華経』としているが、同経には修行中の釈尊が、五百大願を建てたことが示されている。そこで、実際にはどういう文脈であるのか?世尊よ、我れ成仏し已るに、若し衆生有りて我が法中に出家し袈裟を著くる者有り。或いは重戒を...御袈裟は破戒の罪を救うのか?