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とりあえず以下の一節をご覧いただきたい。直受菩薩戒予、戒疏発隠を著す中に言く、必ず先づ五戒・十戒・二百五十戒を受け、然る後に菩薩の十重・四十八軽戒を受く、と。講師有り、憤然として平らかならずして曰く、何を以てか人をして直に菩薩戒を受けしめずして、而も迂曲なること是の如くなる。仏の記して、末法の中に魔王有りて、吾が法に混入して、而も吾が法を壊す。今、其の人なりと。予、答えず。講師、卒す。其の徒、前語を理として、諸僧・諸宰官・居士等を集めて、大会を設けて、而して弁を作して難ぜんと欲す。予、亦た答えず。予に代わりて答えんと云う者有りて曰く、以て為ること無し。彼の引く所の菩薩善戒経を観ずや。経に云く、譬えば重楼四級の如し。下より上に次第すること歴然たり。等を躐ゆべからず。戒を受けること亦た然り。経の語なり。以て為...中国で議論された「直受菩薩戒」