黒電話と恋愛話
ドキドキし 固く握った 黒電話 聞こえた声に さらに固まる スマホなど無かった頃の話です 当時 実家住いの彼女と話をするときは 黒電話 ただし複数台の電話を 持っている家庭は ほとんどなくて 一家に1台が普通でした サザエさんのお宅のように廊下などに 電話台があって その上に電話機が 鎮座しているパターンです 週末の夜 彼女の声が聴きたくて 意を決して ダイアルを回します ただ 夕食が終わったくらいの 夜の時間帯ですから 電話に出るのが だいたい 彼女のお父さんなのです (ちょっと怖そうな声で) 「はい、〇〇です」 (ドキドキ声が裏返って・・・) 「あっ、あっ、こんばんは 私 〇〇さんと同じ職…
2025/05/05 16:18