今回のお題は、モーリン・オハラ、ブライアン・キース共演。サム・ペキンパーの監督デビュー作『荒野のガンマン』(61)。ペキンパーの監督デビュー作モーリン・オハラの熟女の魅力https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7f9ea049113c1384edba1ef84c0ed1eeビデオ通話で西部劇談議『荒野のガンマン』
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新作映画、映画コラム、名画投球術、雄二旅日記ほか 『ほぼ週刊映画コラム』 http://tvfan.kyodo.co.jp/category/feature-interview/column/week-movie-c
『大いなる不在』(2024.6.22.オンライン試写)幼い頃に自分と母を捨てた父・陽二(藤竜也)が警察に捕まったという知らせを受け、久しぶりに父のもとを訪れた卓(森山未來)は、認知症で変わり果てた父と再会する。さらに、父の再婚相手の直美(原日出子)が行方不明になっていた。一体、彼らの間に何があったのか。卓は、父と義母の生活を調べ始め、父の家に残されていた大量の手紙やメモ、そして父を知る人たちの話を基に、彼の人生をたどっていくが…。藤とタッグを組んだ長編デビュー作『コンプリシティ優しい共犯』(18)が、海外でも高い評価を得た近浦啓監督の第2作。森山と藤が親子役で初共演を果たしたヒューマンサスペンス。卓の妻の夕希役に真木よう子。第71回サン・セバスチャン国際映画祭のコンペティション部門で、藤がシルバー・シェル...『大いなる不在』
「島根マルチバース伝」(NHKプラス)28歳のひかり(桜庭ななみ)は、高校演劇で神童と呼ばれ、女優になることを夢見ていたが、今は地元のスーパーでアルバイトをしながら、「自分が輝けないのは島根にいるせいだ!」と家族や友人に愚痴りながら過ごしていた。ある日、怪しいマスター(佐野史郎)の店に入ると、「あなたが輝くはずだった人生を見てみますか?」と言われる。そして別のバース(異なる選択をした人生)を生きる自分を目撃するが、そのどれもが理想とは程遠い姿ばかり。そんな時、妹から地元の市民劇に誘われて…。NHK松江放送局が制作した、島根発の地域ドラマ。稚拙なところもあるが、面白いドラマだった。島根から一度も出たことがないことを嘆くひかりが、マルチバースを体験することで変わっていく姿は、自分の住む街から一度も出たことがな...「島根マルチバース伝」
『クワイエット・プレイス:DAY1』(2024.6.24.TOHOシネマズ新宿)東和ピクチャーズからの試写会招待猫のフロドとニューヨークで暮らすサミラ(ルピタ・ニョンゴ)は、不治の病に侵され、ホスピスにいた。そんなある日、突如として空から多数の隕石が降り注ぎ、周囲は一瞬にして阿鼻叫喚と化す。そして、隕石とともに襲来した凶暴な“何か”が人々を無差別に襲い始める。何の前触れもなく日常は破壊され、瓦礫の山となった街の中を逃げ惑うサミラは、同じように逃げてきたエリック(ジョセフ・クイ)とともにニューヨークからの脱出を図るが…。音に反応して人間を襲う“何か”によって人類滅亡の危機にひんした世界で、沈黙を守って生き延びる一家の姿を描いた人気サバイバルホラー「クワイエット・プレイス」シリーズの第3作。田舎の町を舞台にし...『クワイエット・プレイス:DAY1』
【ほぼ週刊映画コラム】『GEMNIBUS vol.1』『プロミスト・ランド』
共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』若手監督たちの試金石『GEMNIBUSvol.1』熊について考えるという意味ではタイムリーな『プロミスト・ランド』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1438496【ほぼ週刊映画コラム】『GEMNIBUSvol.1』『プロミスト・ランド』
『昼下りの決斗』(62)ペキンパーが老ガンマンに贈った鎮魂歌https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f14113d05f80fedff0458bb913cae3f8「BSシネマ」『昼下りの決斗』
『おとなのデジタルTVナビ』(2024.7月号)「劇場へ行こう!」(新作映画紹介)「BS松竹東急」『おとなのデジタルTVナビ』2024.7月号
『特攻大作戦』(67)「十二人の汚れた男」https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/85d6f95492de8979625d3e9dc00e0358「BSシネマ」『特攻大作戦』
マタギの伝統を受け継ぐ東北の山間の町に、役所から今年の熊狩りを禁止する通達が届いた。違反すれば密猟とみなされ、マタギとして生きる道を閉ざされてしまう。だが、20歳の信行は、兄貴分の礼二郎から2人だけで熊狩りに挑む秘密の計画を打ち明けられ、一緒に山に入るが…。飯嶋和一の同名小説を飯島将史監督が映画化した『プロミスト・ランド』が6月29日から公開される。本作でマタギの信行と礼二郎を演じた杉田雷麟と寛一郎に話を聞いた。「大きなスクリーンでこの大自然を楽しんでもらえたら」「いい時代の邦画の匂いを感じていただけたら」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1438193『プロミスト・ランド』https://blog.goo.ne.jp/tanar6...【インタビュー】『プロミスト・ランド』杉田雷麟・寛一郎
『ウォーターワールド』(95)“二人のケビン”の友情の終焉https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ffb6325d5aeb0fba5acb7b4bd8467fcb「午後のロードショー」『ウォーターワールド』
『ハート・ロッカー』(08)(2012.10.3.)実話を基に、イラク戦争の米軍爆弾処理チームの動静を、反戦でもアメリカ賛美でもなく淡々と、半ばドキュメンタリータッチで描く。ジェレミー・レナ―、アンソニー・マッキ―好演。キャスリン・ビグロー監督。「午後のロードショー」『ハート・ロッカー』
『カサブランカ』(42)バーグマンが演じたイルザという女になじめないhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/cb7f2a952d76e59c9410dab2baedc7ed「BSシネマ」『カサブランカ』
『続・荒野の七人』(66)(1974.5.4.土曜映画劇場)かつて6人の仲間と共に村人たちを助けるために戦ったチコ(ジュリアン・マティオス)は村娘と結ばれ、平和で幸せな農村生活を送っていた。だがある日、その一帯を牛耳るロルカ(エミリオ・フェルナンデス)一味に襲撃され、囚われの身となってしまう。その報せを聞いたクリス(ユル・ブリンナー)は、ヴィン(ロバート・フラー)と共に新たな仲間探しを始める。『荒野の七人』(60)の続編で監督はバート・ケネディ。同じ年の2月に、同じ枠で『荒野の七人』を見て大いに満足し、七人の名前を必死になって覚えた身としては、期待大ではあったのだが、続編といいながら、前作から残ったのはクリスのブリンナー一人で、ヴィンとチコは別の俳優が演じていたから、ちょっと肩透かしを食らった感じがした。...「午後のロードショー」『続・荒野の七人』
共同通信社が発行する週刊誌『KyoudoWeekly』(共同ウイークリー)6月24日号で、『映画の森』と題したコラムページに「2024年6月の映画」として、5本の映画を紹介。独断と偏見による五つ星満点で評価した。河合優実が見事な演技を披露する『あんのこと』☆☆☆異文化交流とカウボーイに関するハウツー『東京カウボーイ』☆☆☆水中撮影が見事なホラー『ナイトスイム』☆☆☆伝統的なアメリカンファンタジー『ブルーきみは大丈夫』☆☆価値観について考えさせられる『オールド・フォックス11歳の選択』☆☆☆クリックで拡大↓『映画の森』「2024年6月の映画」
『非行少女ヨーコ』(66)緑魔子へのインタビューの準備のために見た。家出した少女ヨーコ(緑)は新宿歌舞伎町で風俗嬢のハルミ(城野ゆき)と知り合いジャズクラブに。そこにはジャズのビートに酔いしれ、睡眠薬を飲んでいたずらに青春を浪費する若者たちがいた。ヨーコは気の弱そうな予備校生のジロー(谷隼人)と出会う。毎日新聞で紹介された実話を映画化した降旗康男監督のデビュー作。その他の共演は、石橋蓮司、大原麗子、荒木一郎、東野英心、小林稔侍、岡田英次、大阪志郎、中北千枝子、佐野周二、戸浦六宏、寺山修司。1966年、今から57年前の新宿の風景や風俗が見どころの一つ。この映画の若者グループのモデルは、大原も所属していた「六本木野獣会」だろうか。後に高倉健の主演映画を数多く撮った降旗監督とは別人ようなプログラムピクチャー。フ...『非行少女ヨーコ』
『スペースカウボーイ』(00)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8800bf2ff4c8331817e78859837909ed『ハンガー・ゲーム』(12)『ハンガー・ゲーム2』(13)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/17ce2c39d1104fc0b5cb45703875e5f9『鑑定士と顔のない依頼人』(13)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/79a87f4903534054c7893ba297e3d603『ワイルドガン』(15)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/685ddc6e4315f2b255698012a02f3cd8『アド・アストラ』(19)https://blo...ドナルド・サザーランドの出演映画2000~
ドナルド・サザーランドの出演映画 1980~90年代2『JFK』
『JFK』(91)(1992.7.3.丸の内ルーブル)近代史における暗殺は、洋の東西を問わず不可解さと陰謀のにおいを含んでいる。特に暗殺された人物が、もし生きていたら歴史は変わったかもしれないと思わせるほどのインパクトの持ち主ならなおさらである。この映画が描いたジョン・F・ケネディなどその最たる人物だろう。そして、悪い意味で60年代にこだわり続けるオリバー・ストーンがそこに目を付けるのは必然で、その意味では作られるべくして出てきた映画であり、相変わらずうるさくて押しつけがましくて高圧的という、ストーンの悪癖は改まってはいなかった。とはいえ、ケネディの暗殺事件自体がすでにミステリーとしての要素を十分に備えているのだから、何も3時間以上も高説を垂れる必要はなく、もっと絞り込めば傑作足り得たかもしれないという気...ドナルド・サザーランドの出演映画1980~90年代2『JFK』
『普通の人々』(80)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/eff7f7f7a99f8668a3b04964846e3515『針の眼』(81)(1996.7.12.)佐々木譲の『エトロフ発緊急伝』を読んだ際に、この映画の原作となったケン・フォレットの小説との類似点を知らされたので気になっていた。第二次大戦下での一人のスパイをめぐる追跡劇、この非情なスパイが孤島に住む女と交渉を持ったばかりに失敗するなど、確かに両作の設定はよく似ており、恐らく佐々木譲はこの小説なり映画にかなりの影響を受けていると思われる。とはいえ、こうした欧米のスパイものを日本の風土に合わせて見事に換骨奪胎し、こちらもそれを楽しんだのだから、この場合、その類似点をばかりをつつくのはあまりフェアではない気もする。と...ドナルド・サザーランドの出演映画1980~90年代
ドナルド・サザーランドの出演映画 1970年代2『カサノバ』
『カサノバ』(76)(1981.1.12.有楽町スバル座)何ともフェリーニらしく、ひっちゃかめっちゃかで退廃的で支離滅裂なのに最後はちゃんと余韻を残す。『甘い生活』(60)や『サテリコン』(69)のさらに上を行った感じがした。全編にわたって、主人公カサノバ(ドナルド・サザーランド)の女性遍歴を描いているのだが、まずセットの豪華さが目を引く。冒頭の祭りのシーン、貴族の館、劇場、シャンデリア…。そして次から次へと登場する女性たちも、貴族、大道芸人、女優、そして人形と、実に多彩でこちらにも目を奪われる。その中で、カサノバが時には滑稽に見えたり、哀れに見えたりもするのだが、それを見ている自分もとりとめが付かなくなり、何本も映画を見たような疲れを感じた。ラスト近くで急に老けて惨めな姿をさらすカサノバ。若い頃の彼があ...ドナルド・サザーランドの出演映画1970年代2『カサノバ』
『M★A★S★Hマッシュ』(70)(1977.4.1.ゴールデン洋画劇場)朝鮮戦争を舞台に、3人の軍医(ドナルド・サザーランド、トム・スケリット、エリオット・グールド)の姿を描いたブラックコメディー。監督はロバート・アルトマン。サザーランドは“ホークアイ(切れ者)”ベンジャミン・フランクリン・ピアース大尉役。『ジョニーは戦場へ行った』(71)(1975.11.30.日曜洋画劇場)第1次世界大戦で重傷を負って手足を失い、目や耳の機能も奪われ、“意識ある肉塊”と化した青年(ティモシー・ボトムズ)の運命を悲痛に描いた反戦映画。ドルトン・トランボが自身の小説を脚色し、初監督した。サザーランドはキリストと呼ばれる男役。『コールガール』(71)(1977.1.30.日曜洋画劇場)探偵のクルート(ドナルド・サザーランド...ドナルド・サザーランドの出演映画1970年代1
『駆逐艦ベッドフォード作戦』(65)(1975.1.22.水曜ロードショー)グリーンランド海域を対潜哨戒中の米駆逐艦ベッドフォードのレーダーにソ連の潜水艦が現れる。駆逐艦の艦長(リチャード・ウィドマーク)は、司令部の命令を無視して潜水艦の行方を追うが…。核を人間がコントロールする恐怖を描いた異色戦争映画。サザーランドは端役の医務員役。『特攻大作戦』(67)(1975.2.6.木曜洋画劇場)https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/85d6f95492de8979625d3e9dc00e0358『汚れた七人』(68)(1975.3.4.木曜洋画劇場)ロサンゼルスのフットボール試合場の売り上げ金強奪を計画した犯罪のエキスパートたち(ジム・ブラウン、アーネスト・ボーグナイン、ドナルド・サ...ドナルド・サザーランドの出演映画1960年代
【ほぼ週刊映画コラム】『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』『九十歳。何がめでたい』
共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』70年代にこだわった『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』とにかく草笛光子が素晴らしい『九十歳。何がめでたい』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1437700【ほぼ週刊映画コラム】『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』『九十歳。何がめでたい』
『火の接吻』(49)(1984.11.18.TBS)『ロミオとジュリエット』の映画撮影現場で、運命のごとく恋に落ちた男(セルジュ・レジアニ)と女(アヌーク・エーメ)の悲恋ドラマ。監督アンドレ・カイヤット、脚本ジャック・プレベール撮影アンリ・アリカン。若き日のエーメがきれいで驚いた覚えがある。『甘い生活』(60)(1977.12.30.TBS)フェデリコ・フェリーニ監督、マルチェロ・マストロヤンニ共演。この映画に関してはアニタ・エクバーグの方が印象が強い。『男と女』(66)(1975.4.14.月曜ロードショー)『男と女』を彩ったフランシス・レイの“ダバダバタ”https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/248a8e9af79c644f48cc8444f4b81a8f『男と女』のその後...アヌーク・エーメの出演映画
映画『お母さんが一緒』(7月12日公開)の完成披露上映会が19日、東京都内で行われ、出演者の江口のりこ、内田慈、古川琴音、青山フォール勝ち(ネルソンズ)と橋口亮輔監督が登壇した。『お母さんが一緒』完成披露上映会“三姉妹”が乱闘・罵倒シーンを振り返るhttps://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1437694『お母さんが一緒』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1f464146dd6d0625eb6f3fb4c5d9cbdc『お母さんが一緒』完成披露上映会
『お母さんが一緒』(2024.6.15.オンライン試写)親孝行のつもりで母親を温泉旅行に連れてきた三姉妹。長女・弥生(江口のりこ)は美人姉妹と言われる妹たちにコンプレックスを持ち、次女・愛美(内田慈)は優等生の長女と比べられたせいで能力を発揮できなかった恨みを心の奥に抱えている。三女・清美(古川琴音)はそんな姉たちを冷めた目で観察する。「母親みたいな人生を送りたくない」という共通の思いを持つ3人は、宿の一室で母親への愚痴を爆発させているうちにエスカレート。互いをののしり合う修羅場へと発展する。そこへ清美がサプライズで呼んだ恋人のタカヒロ(青山フォール勝ち)が現れ、事態は思わぬ方向へと展開していく。橋口亮輔の9年ぶりの監督作となるホームドラマ。ペヤンヌマキ主宰の演劇ユニット「ブス会」が2015年に上演した同...『お母さんが一緒』
「セイ・ヘイ」「ザ・キャッチ」史上最強の万能選手ウィリー・メイズ
伝説の、史上最強の万能選手ウィリー・メイズ(ニューヨーク→サンフランシスコ・ジャイアンツ、ニューヨーク・メッツ)の現役時代は、残念なことにほぼ見ていない。よって彼に関するイメージは後付けの映像や読み物によるが、それは強烈なもので、同時代に活躍したニューヨーク・ヤンキースのミッキー・マントルと共に、リアルタイムでプレーを見たかったと思う選手の一人だった。昔、1954年のワールドシリーズでメイズが披露した「ザ・キャッチ」のオーロラのプラモデルを作ったことがある。かっこいい。人の名前を覚えるのが苦手だったメイズは、誰かに呼びかける時は「SayHey!!(おいっ、あんた)」が常。いつしか、「SayHeyKid」がメイズのニックネームになった。その言葉がタイ・カッブとジョー・ディマジオと一緒に歌詞の中に出てくるのが...「セイ・ヘイ」「ザ・キャッチ」史上最強の万能選手ウィリー・メイズ
『潜水艦コマンダンテ誇り高き決断』(2024.4.27.オンライン試写)1940年10月。イタリア海軍の潜水艦コマンダンテ・カッペリーニは、イギリス軍への物資供給を断つため地中海からジブラルタル海峡を抜けて大西洋へ向かっていた。その途上で遭遇した船籍不明の船を撃沈するが、それは中立国ベルギー船籍の貨物船カバロ号だった。サルバトーレ・トーダロ艦長(ピエルフランチェスコ・ファビーノ)はカバロ号の乗組員たちを救助して最寄りの港まで運ぶことを決めるが、それは、潜航せずに無防備のままイギリス軍の支配海域を航行するということで、自らと部下たちを危険にさらす行為だった。第2次世界大戦中の実話を基に、戦時下でも失われることのなかった海の男たちの誇りと絆を描いた戦争ドラマ。監督はエドアルド・デ・アンジェリス。イタリア海軍全...『潜水艦コマンダンテ誇り高き決断』
『マタギ』(82)(1982.6.7.新宿東映ホール2)巨熊との対決に執念を燃やす老マタギと、マタギ犬を育て上げる孫との情愛の物語。青銅プロダクションが製作。監督は後藤俊夫。映画が始まる前に、例によってやたらと~会推薦のテロップが入る。こりゃあ押しつけがましい教育的な映画の一種なのかと思い、ちょっと興ざめさせられたのだが、映画が始まるとそんな杞憂は吹っ飛んだ。いい意味で、大手の映画会社からは絶対に出て来ないような自主映画的な魅力にあふれた映画だったのだ。方言丸出しのせりふと徹底した現地ロケが、われわれボンクラ都会人をしばしの間雪深い秋田県の山間の村にいざなう。映画館の中でぶるぶると震えがきたのは決して冷房のせいばかりではない。一時、本当に極寒の地にいるような錯覚を覚えるほどの力をこの映画は持っている。あの...『マタギ』
『プロミスト・ランド』(2024.5.26.オンライン試写)マタギの伝統を受け継ぐ東北の山間の町。高校卒業後に家業の鶏舎を継いだ20歳の信行(杉田雷麟)は、閉鎖的な暮らしにうんざりしながらも流されるまま日々を過ごしていた。ある日、役所から今年の熊狩りを禁止する通達が届く。違反すれば密猟とみなされ、マタギとして生きる道を閉ざされてしまう。町のマタギ衆は仕方なく決定に従うが、信行の兄貴分である礼二郎(寛一郎)はかたくなに拒み続ける。やがて礼二郎は信行を呼び出し、2人だけで熊狩りに挑む秘密の計画を打ち明ける。そして2人は山に入るが…。飯嶋和一が1983年に発表した同名小説を映画化。本作の舞台でもある山形県庄内地方のマタギ衆に密着したドキュメンタリー『MATAGIマタギ』(23)の飯島将史監督が長編劇映画初メガホ...『プロミスト・ランド』
『GEMNIBUSvol.1』(2024.6.4.東宝試写室)東宝が手がける才能支援プロジェクト「GEMSTONECreativeLabel」初の劇場公開作品として、新進気鋭の監督たちが競作する短編オムニバス映画「GEMNIBUS」の第1弾。CGクリエイターの上西琢也監督が2023年にYouTubeで発表し再生数420万回以上を記録したショートフィルムを、迫真の映像と5.1ch音響のシネマティック・バージョンとして上映する『ゴジラVSメガロ』。縦型映像のホラー映画「娯楽」がTikTokTOHOFilmFestival2022のサードアイ賞を受賞した平瀬遼太郎監督が、親子の血縁の結びをスタイリッシュな映像で描いたサイコスリラー『knot』。出演は、三浦貴大、SUMIRE、野波麻帆、金子ノブアキ、滝藤賢一。テ...『GEMNIBUSvol.1』
「結局、名字に色が付く人は全員味方だったんだね」「10人の真犯人を逃すとも、一人の無辜を罰するなかれ」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1437280【ドラマウォッチ】「アンチヒーロー」(第10話・最終話)
『グーニーズ』(85)リチャード・ドナーというよりも、スピルバーグのタッチhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2ee1e614ffb39774b2e5b291e91ce5bd「午後のロードショー」『グーニーズ』
アレクサンダー・ペイン監督『サイドウェイ』『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
『サイドウェイ』(04)(2009.9.6.DVD)ワイン・テイスティングの旅に出た中年男性の2人組が織りなす人生の寄り道と恋愛模様をユーモラスにつづったロードムービー。ワインのうんちくにはうんざりさせられるが、中年男の悲哀はよく描かれている。タイプの違うポール・ジアマッティとトーマス・ヘイデン・チャーチがともに好演を見せる。日本で『サイドウェイズ』(09)としてリメークされた。ユーモアと悲哀を感じさせるロードムービー『ネブラスカふたつの心をつなぐ旅』(13)https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/416444アレクサンダー・ペイン監督『サイドウェイ』『ネブラスカふたつの心をつなぐ旅』
『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』(2024.5.31.東宝東和試写室)1970年、マサチューセッツ州にある全寮制の寄宿学校。生真面目で皮肉屋で学生や同僚からも嫌われている教師のポール(ポール・ジアマッティ)は、クリスマス休暇に家に帰れない学生たちの監督役を務めることになる。そんなポールと、母親が再婚したために休暇の間も寄宿舎に居残ることになった学生のアンガス(ドミニク・セッサ)、寄宿舎の食堂の料理長として学生たちの面倒を見る一方で、自分の息子をベトナム戦争で亡くしたメアリー(ダバイン・ジョイ・ランドルフ)という、それぞれ立場も異なり、共通点のない3人が、2週間のクリスマス休暇を過ごすことになるが…。アレクサンダー・ペイン監督が、『サイドウェイ』(04)でもタッグを組んだジアマッティを主演に迎え...『ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ』
『九十歳。何がめでたい』数々の文学賞を受賞してきた作家の佐藤愛子(草笛光子)は、90歳を過ぎた現在は断筆宣言をして人付き合いも減り、鬱々とした日々を過ごしていた。そんな彼女のもとに、中年の冴えない編集者の吉川(唐沢寿明)が、エッセーの執筆依頼を持ち込んでくる。世の中への怒りを歯に衣着せぬ物言いでつづった愛子のエッセーは大反響を呼び、彼女の人生は90歳にして大きく変わり始める。佐藤愛子のベストセラーエッセー集を基に、前田哲監督が映画化した「草笛光子生誕90年記念映画」。脚本は大島里美。愛子の娘・響子を真矢ミキ、孫の桃子を藤間爽子、吉川の妻・麻里子を木村多江、娘の美優を中島瑠菜が演じた。前田監督と草笛は『老後の資金がありません!』(21)のしゅうとめ役でもコンビを組んだ。この映画はその延長線上にあると言っても...『九十歳。何がめでたい』
TBS系の日曜劇場で放送中のドラマ「アンチヒーロー」の最終話試写会が11日に行われ、16日の放送を前に飯田和孝プロデューサーが記者の質問に答えた。https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1437065「アンチヒーロー」プロデューサー会見
華族出身の品の良さ。名監督たちと仕事をした名女優の一人・久我美子。自分が見たことがある彼女の出演作は黒澤明『醉いどれ天使』(48)『白痴」(51)今井正『また逢う日まで』(50)『にごりえ』(53)木下惠介『女の園』(54)成瀬巳喜男『あにいもうと』(53)稲垣浩『柳生武芸帳』(57)『柳生武芸帳双龍秘剣』(58)『風林火山』(69)小津安二郎『彼岸花』(58)『お早よう』(59)大島渚『青春残酷物語』(60)野村芳太郎『ゼロの焦点』(61)『続・拝啓天皇陛下様』(64)竹中直人『無能の人』(91)『119』(94)『東京日和』(97)わがベストスリーは『白痴」『ゼロの焦点』『また逢う日まで』『ゴジラvsビオランテ』(89)は、特撮映画で鳴らした夫・平田昭彦の遺志をくんで出演したという。名監督たちと仕事をした名女優の一人・久我美子
『バッドボーイズRIDEORDIE』(2024.6.12.ソニーピクチャーズ試写室)マイアミ市警の敏腕ベテラン刑事コンビ「バッドボーイズ」ことマイク・ローリー(ウィル・スミス)とマーカス・バーネット(マーティン・ローレンス)。ある日、彼らの亡き上司ハワード警部(ジョー・パントリアーノ)に、麻薬カルテルとの汚職疑惑が浮上する。マイクとマーカスは、ハワードの無実を証明するため独自に捜査に乗り出すが、容疑者として警察からも組織からも追われる身となってしまう。絶体絶命の状況の中、ハワードが遺した「内部に黒幕がいる」というメッセージを胸に、2人はマイアミを離れて命懸けの戦いに身を投じていく。大ヒットバディアクションのシリーズ第4弾。前作『バッドボーイズフォー・ライフ』(20)に続いて、アディル・エル・アルビとビラル...『バッドボーイズRIDEORDIE』
『ザ・ウォッチャーズ』(2024.6.10.ワーナー神谷町試写室)ペットショップでアルバイトをしているミナ(ダコタ・ファニング)は、鳥かごに入った鳥を指定の場所へ届けに行く途中で、西アイルランドの不気味な森に迷い込む。するとスマホやカーラジオが突然壊れ、車も動かなくなり、助けを求めようと車外に出ると、車が消えてしまった。森の中にこつ然と現れたガラス張りの部屋に避難したミナは、そこにいたマデリン(オルウェン・フエレ)、シアラ(ジョージナ・キャンベル)、ダニエル(オリバー・フィネガン)と出会う。彼らは毎晩訪れる“何か”に監視されているという。そして彼らには「監視者に背を向けてはいけない」「決してドアを開けてはいけない」「常に光の中にいろ」という、破ると殺されてしまう3つのルールが課せられていた。製作はM・ナイ...『ザ・ウォッチャーズ』
昭和30年代後半から、弱小プロの成人指定映画が量産される。ピンク映画である。世の中のひんしゅくを買いながらも、熱気あふれる現場からは山本晋也、若松孝二、高橋伴明、和泉聖治などの名監督も生まれた。だが、今やその作品の多くが失われてしまった。忘れ去られた映画人や作品を追った傑作ルポ。主な登場人物は、芦原しのぶ、山際永三、本木荘二郎、関多加志、山本晋也、香取環、若松孝二、佐々木元、新高恵子、港雄一、木俣堯喬、和泉聖治、武智鉄二、中村幻児、高橋伴明…。浪人生だった1979年。予備校近くのエビス地球座や新宿昭和館地下などで、友人と一緒に、半ばやけくそな気分でピンク映画を見まくった時期があった。自分にとってのピンク映画体験はほぼこの一時期に集約される。ただ、一般映画は見たら必ずメモを取っていたのに、ピンク映画や成人映...『桃色じかけのフィルム失われた映画を探せ』(鈴木義昭)
【インタビュー】『プリンス ビューティフル・ストレンジ』ダニエル・ドール監督
1958年に米ミネソタ州ミネアポリスで生まれ、住民のほとんどが白人という環境下で多感な青春時代を過ごしたプリンス(本名:プリンス・ロジャーズ・ネルソン)。自伝的映画『パープル・レイン』(84)とそのサントラのメガヒットで世界的スターとなった彼は、12枚のプラチナアルバムと30曲のトップ40シングルを生み出し、7度のグラミー賞を受賞した。2016年4月21日に57歳で急逝した孤高の天才ミュージシャンの真実に迫ったドキュメンタリー『プリンスビューティフル・ストレンジ』が、彼の誕生日である6月7日から全国公開された。公開に併せて来日した監督のダニエル・ドールに話を聞いた。「この映画を作りながら、プリンスが僕の人生を変えてくれたと言っても過言ではありません」https://tvfan.kyodo.co.jp/fe...【インタビュー】『プリンスビューティフル・ストレンジ』ダニエル・ドール監督
『荒野の七人』(60)ミリッシュ・カンパニーhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a728ce84e41c33880e0d9a24953de1ab「午後のロードショー」『荒野の七人』
【ほぼ週刊映画コラム】『ディア・ファミリー』『ブルー きみは大丈夫』
共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』大泉洋が適役の『ディア・ファミリー』伝統的なアメリカンファンタジー『ブルーきみは大丈夫』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1436905【ほぼ週刊映画コラム】『ディア・ファミリー』『ブルーきみは大丈夫』
想像力が豊かな子どもにだけ見える”空想の友だち”。「もし、大人になった今でも、彼らがそばであなたを見守ってくれているとしたら…」という発想から生まれた、母を亡くした13歳の孤独な少女ビー(ケイリー・フレミング)と、子どもにしか見えない不思議な存在であるブルーの物語『ブルーきみは大丈夫』が、6月14日から全国公開される。ライアン・レイノルズとジョン・クラシンスキー監督がタッグを組んだ本作で、ビーの声を吹き替えた稲垣来泉に話を聞いた。「私も勇気づけられたので、見る人にもそう感じていただけたらいいなと思います」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1435567『ブルーきみは大丈夫』https://blog.goo.ne.jp/tanar61...【インタビュー】『ブルーきみは大丈夫』稲垣来泉
『暴力脱獄』(1984.12.17.月曜ロードショー)(2010.1.14.NHKBS)酒に酔い、ささいな罪で刑務所に収監されたルーク。所長や看守たちは過酷な労働や体罰で囚人たちを支配しようとするが、ルークは決しておもねらず、やがて囚人たちから尊敬を集めていく。道端で洗車する女に妄想を抱く。道路の舗装をスピーディーにする。卵を50個食べる。それだけで盛り上がる囚人たち。くだらない、くだらないけど面白い。そして切ない。スチュアート・ローゼンバーグ監督は、後に所長側から刑務所を描いた佳作『ブルベイカー』(80)も撮っているが、やはり彼のベストはこの映画だろう。コンラッド・ホールの撮影、ラロ・シフリンの音楽もいい。ポール・ニューマン演じる主人公の“クール・ハンド・ルーク”は、特に奇跡を起こすわけでもなく、刑務所...「BSシネマ」『暴力脱獄』
『ブルーきみは大丈夫』(2024.5.21.TOHOシネマズ新宿.完成披露試写会)母を亡くし心に深い傷を抱える少女ビー(ケイリー・フレミング)は、巨大な謎の生き物ブルー(声:スティーブ・カレル)と出会う。ブルーと彼の仲間たちは、想像力豊かな子どもたちによって生み出された“空想の友だち”だったが、子どもが大人になって彼らを忘れるとその存在が消滅する運命にあった。ビーは謎の隣人(ライアン・レイノルズ)の助けを借りながら、ブルーの新たなパートナーを見つけるべく奔走するが…。ジョン・クラシンスキー監督が、実写とCGを融合させて描いたファンタジー。カレルのほかにも、マット・デイモン、エミリー・ブラントらが声優をしているのも見どころ。劇中、誰にも見えない大ウサギが見える男(ジェームズ・スチュワート)が主人公の『ハーヴ...『ブルーきみは大丈夫』
今日のBSシネマは、遠藤周作の原作を、マーティン・スコセッシが監督した『沈黙-サイレンス-』(16)。【ほぼ週刊映画コラム】『沈黙-サイレンス-』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/184be3005c76b0e168baf58d6e9c5157「BSシネマ」『沈黙-サイレンス-』
『RONIN』(88)淀川長治先生の解説パロディhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6ca6b6c4874c72681216c60b31ac037b「午後のロードショー」『RONIN」
『オールド・フォックス11歳の選択』(2024.4.16.オンライン試写)1989年、台北郊外。レストランで働く純朴な父のタイライ(リウ・グァンティン)とつましく暮らす11歳のリャオジエ(バイ・ルンイン)は、いつか家を買い、亡き母の夢だった理髪店を開くことを願っていた。しかしバブルによって不動産価格が高騰し、父子の夢は断たれてしまう。そんな中、リャオジエは「腹黒いキツネ(オールド・フォックス)」と呼ばれる地主のシャ(アキオ・チェン)と出会う。ホウ・シャオシェン製作。台湾ニューシネマの系譜を継ぐシャオ・ヤーチュエン監督が、バブル期の台湾を舞台に、正反対な2人の大人の間で揺れ動く少年の成長を描く。ヤーチュエン監督は「異なる価値観を持った大人がいる中で、子どもに映画を見せる時に、社会にはこういう大人もいるし、こ...『オールド・フォックス11歳の選択』
「そもそも糸井一家殺害の真犯人は誰なんだろうか?」「一体誰を信じていいのか分からなくなる」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1436499【ドラマウォッチ】「アンチヒーロー」(第9話)
『タイムマシン』(02)(2006.4.9.日曜洋画劇場)H・G・ウェルズの古典小説『タイムマシン』を、実の曾孫のサイモン・ウェルズが監督したリメーク作。1959年にジョージ・パルが作った時も、未来に着いた途端に妙な映画になったが、今回も、前半の主人公(ガイ・ピアース)が殺された恋人(シェナ・ギロリー)を生き返らせるために空しい努力をする過去編はなかなか面白いのだが、後半の未来編は何だかチープなインディ・ジョーンズみたいで興ざめ。出てくる未来人もモーロックならぬモーロクぶり。じいちゃん草葉の陰で泣いているかも。「午後のロードショー」『タイムマシン』
「星太郎花火と結婚おめでとう!」「シリーズ3も期待しています」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1436463【ドラマウォッチ】「6秒間の軌跡」(第9話)
今回のお題は、グレゴリー・ペック、オマー・シャリフ共演の『マッケンナの黄金』(69)。西部劇に、黄金伝説をめぐる冒険活劇の要素を取り込んだ異色大作https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3f555f3affaf657fb8c2b3d904ef7c96ビデオ通話で西部劇談議『マッケンナの黄金』
「寂しくて温かい最終回」「大漁旗の切れ端を住民が身につけていたのがよかった」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1436428【ドラマウォッチ】「季節のない街」(第十回・とうちゃん)
共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』河合優実が見事な演技を披露する『あんのこと』井浦新がカウボーイ修行をする『東京カウボーイ』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1436138【ほぼ週刊映画コラム】『あんのこと』『東京カウボーイ』
【インタビュー】『東京カウボーイ』井浦新、藤谷文子、マーク・マリオット監督
上昇志向の強い日本人商社マンが、出張先のアメリカ北西部・モンタナ州の牧場でカウボーイの文化に触れて人生を見つめ直す姿を描いた『東京カウボーイ』が、6月7日からYEBISUGARDENCINEMAほか全国順次公開される。主人公のヒデキを演じた井浦新、ヒデキの上司で恋人でもあるケイコを演じ、共同脚本も担当した藤谷文子、そしてマーク・マリオット監督に話を聞いた。「映画館から出た時は、きっとみんながいい気持ちになっているはず。そんな映画です」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1436194【インタビュー】『東京カウボーイ』井浦新、藤谷文子、マーク・マリオット監督
【インタビュー】『オールド・フォックス 11歳の選択』門脇麦、シャオ・ヤーチュエン監督
台湾ニューシネマの系譜を継ぐシャオ・ヤーチュエン監督が、1989年のバブル期の台湾を舞台に、正反対な2人の大人の間で揺れ動く少年の成長を描いた『オールド・フォックス11歳の選択』が、6月14日から全国公開される。ヤーチュエン監督と、少年の父の幼なじみの人妻役で台湾映画に初出演を果たした門脇麦に話を聞いた。「台湾の人から見ても、門脇は意外と現地の人に見えるらしいです」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1435563【インタビュー】『オールド・フォックス11歳の選択』門脇麦、シャオ・ヤーチュエン監督
売春や麻薬の常習犯である21歳の香川杏(河合優実)は、人情味あふれる刑事の多々羅(佐藤二朗)と出会い、多々羅や彼の友人でジャーナリストの桐野(稲垣吾郎)の助けを借りながら更生の道を歩み始める。ところが突然のコロナ禍によって3人はすれ違い、それぞれが孤独と不安に直面していく。入江悠監督が自らの脚本を映画化した『あんのこと』が6月7日(金)から全国公開される。公開を前に入江監督に話を聞いた。「いろんなことを忘れないでいてほしいと思ってこの映画を撮った」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1435806【インタビュー】『あんのこと』入江悠監督
増山江威子さんは不思議な声優だった。何しろ、「キューティーハニー」のハニーや「ルパン三世」の峰不二子をセクシーに演じたかと思えば、「天才バカボン」のママや「一休さん」の母上さまなど、いわゆる“いいお母さん”もきちんと演じたのだから。その意味では、「巨人の星」で星飛雄馬を惑わす歌手の橘ルミとけなげな左門豊作の妹ちよの両方を演じているのが象徴的だ。洋画の吹き替えではアン・フランシスとリー・レミックが多かった。こちらはどちらかと言えばセクシー路線の方かな。初期の吹き替えは、演劇では食えない新劇出身の人たちがアルバイト的にやっていたケースが多かった。その後、声の仕事が定着し、“声優”が専門職のようになったが、本来彼らは“俳優”なのだから、ちゃんと演技ができたのだ。もちろん増山さんもその一人だ。歌手としては「さると...増山江威子さんは不思議な声優だった
とある田舎町で連続変死事件が発生した。被害者は全員、眉のつながった奇妙な風貌の男を夢の中で見ていたという。夢に出てくる男は「あの男」と呼ばれ、人々を恐怖に陥れる。被害が拡大していく中、夫や娘と幸せに暮らしていた八坂華(出口亜梨沙)の身にも危険が迫る。世界的に話題を集めたインターネットミームに、日本独自の解釈と社会風刺を加えて映画化したパニックスリラー『THISMAN』が、6月7日から全国公開される。公開を前に、華の夫の義男を演じた木ノ本嶺浩に話を聞いた。「今まで見たことがないエンターテインメントがここにあると思う」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1435556【インタビュー】『THISMAN』木ノ本嶺浩
『ゲッタウェイ』(72)「渋谷全線座」https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/342e032b0527b182cece9d3c7d93f28b『サム・ペキンパー情熱と美学』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/96a0cab264ba3d53e14786426865d915「BSシネマ」『ゲッタウェイ』
「伊達原のゴジラ化にあぜん」「明墨さんの反撃を楽しみにしています」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1435749【ドラマウォッチ】「アンチヒーロー」(第8話)
「午後のロードショー」『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『マッドマックス怒りのデス・ロード』(15)30年ぶりに“狂気=マッド”の世界が復活https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/fe1edecc36670284d7f31a7f2cc013ba「午後のロードショー」『マッドマックス怒りのデス・ロード』
妻と共に長野県随一の景勝地・上高地を訪れた。芥川龍之介の『河童』で知られる河童橋から見る穂高連峰と焼岳は圧巻の美しさ。これなら確かに人が集まるはずと納得。初日はその河童橋から、井上靖原作の『氷壁』(58)に登場する徳澤園まで歩き、2日目は大正池から河童橋まで歩いた。幸い晴天に恵まれ、いい気分転換になった。梓川の清流を見ながら、同じく長野県の安曇野でロケされた黒澤明監督『夢』(90)の「水車のある村」のことを思い出した。ここらは国立公園だから、映画のロケもはばかられるのか、絶景の割にロケされた映画はあまり多くないようだ。ちょっと調べてみたら、小栗旬主演の『岳-ガク』(11)のほかに、なぜか日米合作の特撮映画『極底探検船ポーラーボーラ』(77)、古くは日独合作の『新しき土』(37)がロケリストの中にあった。長野県随一の景勝地・上高地
「親が子に会いに来るのに理由なんてないよね」「星太郎とひかりはもう熟年夫婦みたいだな」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1435712【ドラマウォッチ】「6秒間の軌跡」(第8話)
「仲野太賀は泣き笑いが似合う男」「たんばさん…うちの町内にもほしい」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1435674【ドラマウォッチ】「季節のない街」(第九回・たんばさん)
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今回のお題は、モーリン・オハラ、ブライアン・キース共演。サム・ペキンパーの監督デビュー作『荒野のガンマン』(61)。ペキンパーの監督デビュー作モーリン・オハラの熟女の魅力https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7f9ea049113c1384edba1ef84c0ed1eeビデオ通話で西部劇談議『荒野のガンマン』
『ミッション:インポッシブル』(96)トム・クルーズは、自分とほぼ同世代https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7bf09afe6169fadcb93e07e2b9b7cfbb「BSシネマ」『ミッション:インポッシブル』
『リロ&スティッチ』(2025.6.13.MOVIX亀有)両親を亡くした少女リロ(マイア・ケアロハ)と姉のナニ(シドニー・アグドン)はハワイの島で暮らしていた。一人でリロを育てようと奮闘するナニだったが、なかなかうまくいかない。離れ離れになってしまいそうな姉妹の前に、見た目はかわいらしいのに、ものすごく暴れん坊な不思議な生き物が現れる。その生き物は、違法な遺伝子操作によって破壊生物として生み出され、「試作品626号」と呼ばれる地球外生物(エイリアン)だった。そんなことは知らずに、リロはその生き物を「スティッチ」と名付けて家に連れ帰る。予測不可能なスティッチの行動は平和な島に混乱を巻き起こすが、その出会いがやがて思いもよらない奇跡を生み、希望を失いかけていた姉妹を変えていく。ディズニーの同名人気アニメシリー...『リロ&スティッチ』
高校3年の夏、美雪の学校に保彦(阿達慶)という少年が転校してくる。ある小説に憧れて300年後からタイムリープしてきたという保彦と秘密を共有することになった美雪は、彼に恋をするが…。松居大悟監督と脚本家の上田誠が初タッグを組み、法条遥の同名小説を原作にオール尾道ロケで映画化したタイムリープ+青春ミステリー『リライト』が、6月13日から全国公開された。本作で高校生と、その10年後の美雪を演じた池田エライザに話を聞いた。「不思議な夏の思い出として心にとめていただければと思います」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1476702https://news.yahoo.co.jp/articles/595beef194858cf85d11b8d...【インタビュー】『リライト』池田エライザ
「来週の予告を見ただけで泣いちゃう」「このドラマがもうすぐ終わってしまうなんて『問題しかありません』」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1476676https://news.yahoo.co.jp/articles/9e663d4dc5a402bd55646c1a99552f4a892a56d8【ドラマウォッチ】「波うららかに、めおと日和」(第8話)
「誰だって心はボロボロの中古だ」「救う人たちは、みんな“傷だらけの天使”なんだ」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1476693https://news.yahoo.co.jp/articles/0c63f802ebaac20ef38fe80b581550a81789abef【ドラマウォッチ】「PJ~航空救難団~」(第8話)
『左きゝの拳銃』(58)ザ・シネマhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/14cc398b8b63a16ba6c8321f140cd419「BSプレミアムシネマ」「左きゝの拳銃」
共同通信エンタメOVOに連載中の『週末映画コラム』今週はダイヤモンド・プリンセス号の内部で一体何が起こっていたのか『フロントライン』オール尾道ロケで映画化したSF青春ミステリー『リライト』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1476499https://news.yahoo.co.jp/articles/6871ad9d70599b916aa332eff6d37bf12f6dba55【ほぼ週刊映画コラム】『フロントライン』『リライト』
広島を訪れた謎のアメリカ人観光客と地元の若者たちが出会い、過去と現在が交錯していく様子を描いた、時川英之監督による愛と平和のファンタジー『惑星ラブソング』が6月13日から全国公開される。本作で、主人公のモッチを演じた曽田陵介と、ヒロインのアヤカを演じた秋田汐梨に話を聞いた。「平和や幸せについて考えたり、歴史について知りたいと思うきっかけになったらいいと思います」https://news.yahoo.co.jp/articles/4b34622fa8b542dfd87a63865dafa0c8b34857d4【インタビュー】『惑星ラブソング』曽田陵介、秋田汐梨
夏の音楽の代名詞、ビーチ・ボーイズの光と影を描いた『ラブ&マーシー終わらないメロディー』(14)。実際のブライアン・ウィルソンは内向的で、サーフィンはおろかスポーツとは全く無縁の人だったという。https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1c81116272cc04f4d2794713a9b7d80aブライアン・ウィルソン『ラブ&マーシー終わらないメロディー』
『エネミー・オブ・アメリカ』(98)(2012.10.18.文教学院大学「映像で読み解く英米社会講座」)政府が国民の生活を監視(盗撮、盗聴)し、管理するのは是か非か。本当のアメリカの敵=エネミーとは…。ウィル・スミスが事件に巻き込まれる弁護士を演じ、国家安全保障局(NSA)高官のジョン・ボイト一味と対決する。オープニングでいきなり大物俳優のジェイソン・ロバーズが殺され、しかもノンクレジットのカメオ出演だったことに驚いた。ボイト一味にはめられたスミスが一人で逃げ回るが、中盤で元NSAのジーン・ハックマンが登場し、バディムービーの様相を呈す。無意味なアクションに走り過ぎたところはあるが、それを立派にこなす老優ハックマンの姿に感動する。ハックマンをキャスティングしたのは、彼がプロの盗聴屋を演じたフランシス・フォ...「午後のロードショー」『エネミー・オブ・アメリカ』
『ベートーベン』(92)「午後のロードショー」https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ccd5a557df583190e7b4d0f4b4b5402c「BSシネマ」『ベートーベン』
「幹太が姿を消したなつめに言葉をかけ続けるところでめっちゃ泣いた」「来週30分で本当に解決するの?」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1476345【ドラマウォッチ】「パラレル夫婦死んだ“僕と妻”の真実」(第11話)
『WeLiveinTimeこの時を生きて』(2025.6.11.オンライン試写)新進気鋭のシェフ・アルムート(フローレンス・ピュー)と、離婚して失意の中にいたトビアス(アンドリュー・ガーフィールド)は、運命的な出会いを経て恋に落ちる。自由奔放なアルムートと慎重派のトビアスは何度かの危機を乗り越え、一緒に暮らしはじめる。その後、アルムートはがんを克服し、娘も生まれ、家族としての絆は深まった。ところがアルムートのがんが再発。余命がわずかであることを知った彼女は、トビアスに驚くべき決意を告げる。『ブルックリン』(15)のジョン・クローリー監督が、限りある時間を大切に生きる男女のかけがえのない日々を描いたラブストーリー。『ベロニカとの記憶』(17)のニック・ペインが脚本を書き、ベネディクト・カンバーバッチが製作総...『WeLiveinTimeこの時を生きて』
『パットン大戦車軍団』(70)脚本はコッポラ、音楽はゴールドスミスhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ba73c074dcc40f05fbaac36b4ab5ec97「BSプレミアムシネマ」『パットン大戦車軍団』
「プルトニウムまで出てきて相当深い闇が暴かれそう」「ジッポーで人を殺すの怖いな」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1476085【ドラマウォッチ】日曜劇場「キャスター」(第9話)
『コラテラル』(04)午後のロードショーhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a1aba147521a79f34b0571098f41a8c2「BSプレミアムシネマ」
『犬神家の一族』(76)4K修復版https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8a3ea11048287138d4a7de3d9183c507「BSシネマ」『犬神家の一族』
「このドラマに心が洗われている」「ラブコメのまま終わってほしい」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1475818【ドラマウォッチ】「波うららかに、めおと日和」(第7話)
「『未来救わない大人がどこにいる』ってかっこよ過ぎるよ仁科さん」「救難員の方々には感謝しかない」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1475799【ドラマウォッチ】「PJ~航空救難団~」(第7回)
昭和30年代後半から、弱小プロの成人指定映画が量産される。ピンク映画である。世の中のひんしゅくを買いながらも、熱気あふれる現場からは山本晋也、若松孝二、高橋伴明、和泉聖治などの名監督も生まれた。だが、今やその作品の多くが失われてしまった。忘れ去られた映画人や作品を追った傑作ルポ。主な登場人物は、芦原しのぶ、山際永三、本木荘二郎、関多加志、山本晋也、香取環、若松孝二、佐々木元、新高恵子、港雄一、木俣堯喬、和泉聖治、武智鉄二、中村幻児、高橋伴明…。浪人生だった1979年。予備校近くのエビス地球座や新宿昭和館地下などで、友人と一緒に、半ばやけくそな気分でピンク映画を見まくった時期があった。自分にとってのピンク映画体験はほぼこの一時期に集約される。ただ、一般映画は見たら必ずメモを取っていたのに、ピンク映画や成人映...『桃色じかけのフィルム失われた映画を探せ』(鈴木義昭)
1958年に米ミネソタ州ミネアポリスで生まれ、住民のほとんどが白人という環境下で多感な青春時代を過ごしたプリンス(本名:プリンス・ロジャーズ・ネルソン)。自伝的映画『パープル・レイン』(84)とそのサントラのメガヒットで世界的スターとなった彼は、12枚のプラチナアルバムと30曲のトップ40シングルを生み出し、7度のグラミー賞を受賞した。2016年4月21日に57歳で急逝した孤高の天才ミュージシャンの真実に迫ったドキュメンタリー『プリンスビューティフル・ストレンジ』が、彼の誕生日である6月7日から全国公開された。公開に併せて来日した監督のダニエル・ドールに話を聞いた。「この映画を作りながら、プリンスが僕の人生を変えてくれたと言っても過言ではありません」https://tvfan.kyodo.co.jp/fe...【インタビュー】『プリンスビューティフル・ストレンジ』ダニエル・ドール監督
『荒野の七人』(60)ミリッシュ・カンパニーhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a728ce84e41c33880e0d9a24953de1ab「午後のロードショー」『荒野の七人』
共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』大泉洋が適役の『ディア・ファミリー』伝統的なアメリカンファンタジー『ブルーきみは大丈夫』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1436905【ほぼ週刊映画コラム】『ディア・ファミリー』『ブルーきみは大丈夫』
想像力が豊かな子どもにだけ見える”空想の友だち”。「もし、大人になった今でも、彼らがそばであなたを見守ってくれているとしたら…」という発想から生まれた、母を亡くした13歳の孤独な少女ビー(ケイリー・フレミング)と、子どもにしか見えない不思議な存在であるブルーの物語『ブルーきみは大丈夫』が、6月14日から全国公開される。ライアン・レイノルズとジョン・クラシンスキー監督がタッグを組んだ本作で、ビーの声を吹き替えた稲垣来泉に話を聞いた。「私も勇気づけられたので、見る人にもそう感じていただけたらいいなと思います」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1435567『ブルーきみは大丈夫』https://blog.goo.ne.jp/tanar61...【インタビュー】『ブルーきみは大丈夫』稲垣来泉
『暴力脱獄』(1984.12.17.月曜ロードショー)(2010.1.14.NHKBS)酒に酔い、ささいな罪で刑務所に収監されたルーク。所長や看守たちは過酷な労働や体罰で囚人たちを支配しようとするが、ルークは決しておもねらず、やがて囚人たちから尊敬を集めていく。道端で洗車する女に妄想を抱く。道路の舗装をスピーディーにする。卵を50個食べる。それだけで盛り上がる囚人たち。くだらない、くだらないけど面白い。そして切ない。スチュアート・ローゼンバーグ監督は、後に所長側から刑務所を描いた佳作『ブルベイカー』(80)も撮っているが、やはり彼のベストはこの映画だろう。コンラッド・ホールの撮影、ラロ・シフリンの音楽もいい。ポール・ニューマン演じる主人公の“クール・ハンド・ルーク”は、特に奇跡を起こすわけでもなく、刑務所...「BSシネマ」『暴力脱獄』
『ブルーきみは大丈夫』(2024.5.21.TOHOシネマズ新宿.完成披露試写会)母を亡くし心に深い傷を抱える少女ビー(ケイリー・フレミング)は、巨大な謎の生き物ブルー(声:スティーブ・カレル)と出会う。ブルーと彼の仲間たちは、想像力豊かな子どもたちによって生み出された“空想の友だち”だったが、子どもが大人になって彼らを忘れるとその存在が消滅する運命にあった。ビーは謎の隣人(ライアン・レイノルズ)の助けを借りながら、ブルーの新たなパートナーを見つけるべく奔走するが…。ジョン・クラシンスキー監督が、実写とCGを融合させて描いたファンタジー。カレルのほかにも、マット・デイモン、エミリー・ブラントらが声優をしているのも見どころ。劇中、誰にも見えない大ウサギが見える男(ジェームズ・スチュワート)が主人公の『ハーヴ...『ブルーきみは大丈夫』
今日のBSシネマは、遠藤周作の原作を、マーティン・スコセッシが監督した『沈黙-サイレンス-』(16)。【ほぼ週刊映画コラム】『沈黙-サイレンス-』https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/184be3005c76b0e168baf58d6e9c5157「BSシネマ」『沈黙-サイレンス-』
『RONIN』(88)淀川長治先生の解説パロディhttps://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6ca6b6c4874c72681216c60b31ac037b「午後のロードショー」『RONIN」
『オールド・フォックス11歳の選択』(2024.4.16.オンライン試写)1989年、台北郊外。レストランで働く純朴な父のタイライ(リウ・グァンティン)とつましく暮らす11歳のリャオジエ(バイ・ルンイン)は、いつか家を買い、亡き母の夢だった理髪店を開くことを願っていた。しかしバブルによって不動産価格が高騰し、父子の夢は断たれてしまう。そんな中、リャオジエは「腹黒いキツネ(オールド・フォックス)」と呼ばれる地主のシャ(アキオ・チェン)と出会う。ホウ・シャオシェン製作。台湾ニューシネマの系譜を継ぐシャオ・ヤーチュエン監督が、バブル期の台湾を舞台に、正反対な2人の大人の間で揺れ動く少年の成長を描く。ヤーチュエン監督は「異なる価値観を持った大人がいる中で、子どもに映画を見せる時に、社会にはこういう大人もいるし、こ...『オールド・フォックス11歳の選択』
「そもそも糸井一家殺害の真犯人は誰なんだろうか?」「一体誰を信じていいのか分からなくなる」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1436499【ドラマウォッチ】「アンチヒーロー」(第9話)
『タイムマシン』(02)(2006.4.9.日曜洋画劇場)H・G・ウェルズの古典小説『タイムマシン』を、実の曾孫のサイモン・ウェルズが監督したリメーク作。1959年にジョージ・パルが作った時も、未来に着いた途端に妙な映画になったが、今回も、前半の主人公(ガイ・ピアース)が殺された恋人(シェナ・ギロリー)を生き返らせるために空しい努力をする過去編はなかなか面白いのだが、後半の未来編は何だかチープなインディ・ジョーンズみたいで興ざめ。出てくる未来人もモーロックならぬモーロクぶり。じいちゃん草葉の陰で泣いているかも。「午後のロードショー」『タイムマシン』
「星太郎花火と結婚おめでとう!」「シリーズ3も期待しています」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1436463【ドラマウォッチ】「6秒間の軌跡」(第9話)
今回のお題は、グレゴリー・ペック、オマー・シャリフ共演の『マッケンナの黄金』(69)。西部劇に、黄金伝説をめぐる冒険活劇の要素を取り込んだ異色大作https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3f555f3affaf657fb8c2b3d904ef7c96ビデオ通話で西部劇談議『マッケンナの黄金』
「寂しくて温かい最終回」「大漁旗の切れ端を住民が身につけていたのがよかった」https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1436428【ドラマウォッチ】「季節のない街」(第十回・とうちゃん)
共同通信エンタメOVOに連載中の『ほぼ週刊映画コラム』河合優実が見事な演技を披露する『あんのこと』井浦新がカウボーイ修行をする『東京カウボーイ』詳細はこちら↓https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1436138【ほぼ週刊映画コラム】『あんのこと』『東京カウボーイ』
上昇志向の強い日本人商社マンが、出張先のアメリカ北西部・モンタナ州の牧場でカウボーイの文化に触れて人生を見つめ直す姿を描いた『東京カウボーイ』が、6月7日からYEBISUGARDENCINEMAほか全国順次公開される。主人公のヒデキを演じた井浦新、ヒデキの上司で恋人でもあるケイコを演じ、共同脚本も担当した藤谷文子、そしてマーク・マリオット監督に話を聞いた。「映画館から出た時は、きっとみんながいい気持ちになっているはず。そんな映画です」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1436194【インタビュー】『東京カウボーイ』井浦新、藤谷文子、マーク・マリオット監督
台湾ニューシネマの系譜を継ぐシャオ・ヤーチュエン監督が、1989年のバブル期の台湾を舞台に、正反対な2人の大人の間で揺れ動く少年の成長を描いた『オールド・フォックス11歳の選択』が、6月14日から全国公開される。ヤーチュエン監督と、少年の父の幼なじみの人妻役で台湾映画に初出演を果たした門脇麦に話を聞いた。「台湾の人から見ても、門脇は意外と現地の人に見えるらしいです」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1435563【インタビュー】『オールド・フォックス11歳の選択』門脇麦、シャオ・ヤーチュエン監督
売春や麻薬の常習犯である21歳の香川杏(河合優実)は、人情味あふれる刑事の多々羅(佐藤二朗)と出会い、多々羅や彼の友人でジャーナリストの桐野(稲垣吾郎)の助けを借りながら更生の道を歩み始める。ところが突然のコロナ禍によって3人はすれ違い、それぞれが孤独と不安に直面していく。入江悠監督が自らの脚本を映画化した『あんのこと』が6月7日(金)から全国公開される。公開を前に入江監督に話を聞いた。「いろんなことを忘れないでいてほしいと思ってこの映画を撮った」https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1435806【インタビュー】『あんのこと』入江悠監督
増山江威子さんは不思議な声優だった。何しろ、「キューティーハニー」のハニーや「ルパン三世」の峰不二子をセクシーに演じたかと思えば、「天才バカボン」のママや「一休さん」の母上さまなど、いわゆる“いいお母さん”もきちんと演じたのだから。その意味では、「巨人の星」で星飛雄馬を惑わす歌手の橘ルミとけなげな左門豊作の妹ちよの両方を演じているのが象徴的だ。洋画の吹き替えではアン・フランシスとリー・レミックが多かった。こちらはどちらかと言えばセクシー路線の方かな。初期の吹き替えは、演劇では食えない新劇出身の人たちがアルバイト的にやっていたケースが多かった。その後、声の仕事が定着し、“声優”が専門職のようになったが、本来彼らは“俳優”なのだから、ちゃんと演技ができたのだ。もちろん増山さんもその一人だ。歌手としては「さると...増山江威子さんは不思議な声優だった