名古屋城、石垣の美しさ
名古屋城の石垣の規模は、城郭建築としてかなり大きい部類だと思っています。その石垣の「隅部」だけを、今回紹介してみたいと思います。この隅部の一直線、すごいと思いませんか。 もちろん曲線もあります。 これらの隅部は「算木積み」という積み方です。長辺と短辺を交互に積み上げていくことにより、他の石との嚙み合わせが増えて耐震強度が増しているのでしょう。この積み方によって高い城壁が可能となったと思います。織豊時代(安土桃山時代)には、「穴太衆」(あのうしゅう)という石積のプロフェッショナル職人集団が居たと言われています。初期のころには野面積(のずらづみ)と言われる加工しない自然石で積まれていましたが、それが次第に方形に加工された石積みへと発展していきました。 そして今、名古屋城北面の城壁の修復がだいぶ進んできました。...名古屋城、石垣の美しさ
2024/11/06 08:01