双極性障害持ち。メンヘラ歴1/4世紀の私が、病気になったから会えた (会うことが出来た)人々や出来事について書いていきます。育児についても。
スピリチュアル図鑑20 (児島先生、神奈川先生) 鑑定お断りの巻
評判がいい、当たると聞いて見て貰おうと思ったが断わられたケースが二件あった。 一人は、友人Aが強力に薦めた児島(仮名)先生だ。Aは恋愛相談で占い(対面・電話両方)にはまっていたが、その中でもいちおしだったのが電話相談L社(仮称)の児島先生。数々の占い師を渡り歩いたAが推すのだから、期待度も上がる。 L社のHPを見ると恋愛専門の電話相談占いを謳っていた。私のような健康相談は受けて貰えるのだろうか。 いずれにせよ、予約制なので代表番号に電話を入れた。 「児島先生に見て頂きたいのですか。ちなみに恋愛でなく、健康の事についての相談です」 電話口の人は「健康ですか?」と怪訝な口調だった。十中八九、恋愛相…
今週のお題「人生で一番高い買い物」その2 自分だけかもしれないが「高い買い物」という表現にはネガティブな 意味合いが含まれるように感じる。「高い買い物をした」「○○は高かった」 と言った言葉には、少なからず散財への後悔や後ろめたさが漂う。 前回自分の結婚ネタを書いたが、 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 今回は友人の結婚ネタだ。 友人に了解は取っているものの、細部は多少変えている。名前は仮名だ。 友人さとこは、婚活を張り切りまくった。複数の結婚相談所に登録し (それだけでもかなりのお金がかかったらしい)お見合いをバンバンして (美容院代・洋服代も結構かけたそうだ)よう…
今週のお題「人生で一番高い買い物」その1 ー花嫁のかんざしー
今週のお題「人生で一番高い買い物」 元々、大してお金を持ってないので高い買い物と言ってもその機会がない。 でも、このお題を見て●十年前の自分の結婚式を思い出した。 正確には「買い物」ではなく、「レンタル料」なのだが。 和装(打掛)と洋装(ウェディングドレス)を両方着る事に決めて ホテルで衣装合わせをした。選ぶのには時間がかかるので「和装を決める日」と 「洋装を決める日」、二日間確保した。 和装の日、まず打掛を決め、次にかつらを決めた。 かつらの後は髪飾り、かんざしだ。色とりどりのかんざしが箱に入れられて持って来られた。 かつらに当ててみたり、刺して見比べる。これは「○○円で、こちらは✕✕円で」…
北海先生も、有名人△△さんとの恋仲が取り沙汰された人だった。ゴシップ記事には 北海先生は占い師として能力が高いと書いてあったし、私は△△さんが結構好きだったので一度占って欲しくなった。 埼玉先生の時と違い、喫茶店で一対一で占って貰う形となった。 △△さんも美女だけど、北海先生も背も高くイケメンだ。二人で並んでいたら 絵になるだろう、と下世話な事を考える。 北海先生は霊感占いだった。タロットなどの道具は使わない。依頼者が生年月日と名前を書いた紙を見て、質問を受けて答えが浮かんでくると言う。 約束した時間は一時間だった。 色々質問し、北海先生はソフトに穏やかに答えていく。紳士的な人だ。△△さんも …
うつ状態も波がある。占い師・霊能者に見て貰うにしても限界に近いほど 辛く「一刻も早く何とかして下さい」という状態の時と、少し余裕がある 場合があった。 今回書く二人の先生は、比較的余裕がある時期に見て貰った人である。 と言うのは、「うつが苦しい!何とかして欲しい」という動機より、 「その占い師に会ってみたい」動機が勝っていたからだ。 一人は女性、もう一人は男性で両方とも霊感占いをする人だった。 二人とも占い師とは言え、本来一般人に近いカテゴリーだが両方とも 有名人との恋愛関係が週刊誌などで取り沙汰されたのだ。 「○○(=有名人)と熱愛!謎の美人占い師」と言った具合である。 その有名人の方に私は…
占いの館に所属したり、大々的にHPを持っている占い師より口コミでひっそりと 占っている人の方が信頼性があるのでは、と思った話は以前書いた。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com ある占い系掲示板でAさんとBさんという二人の女性が●●県の兵庫(仮名)先生いいよね、と話題にしていた。口コミのみの兵庫先生は、上記のような基準からすると魅力があった。 SNSから知って、先生の電話番号を教えて貰い訪ねるのは、鳥取先生に見て貰った課程と同じだ。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 兵庫先生に指定された住所は隣県ではあったけれど、かなり奥に入った所だった。 私は…
チャネリングは一昔前までは目新しい言葉だったように思う。スピリチュアルな世界にも流行りすたりがあるようで、「守護霊」「前世」ブームなど記憶に残っている。 「チャネリング」とは 特別の能力を用いて霊的・精神的な世界と交流し,そのメッセージを一般人に伝えること。訓練によってそうした能力を獲得した者をチャネラ―と称する。 (ブリタニカ国際大百科事典 小項目辞典)とある。 今まで経験した占いや霊能者と言った人とはアプローチが違うようだ。 「チャネリング」が今よりもっと注目されていた頃、チャネラ―、チャネリングに 関する本を読んだ。読後、中でも能力が高いと評判の新潟(仮名)先生に見て貰いたい 気持が起こ…
SNSで「○○県の鳥取(仮名)先生のに見て貰って良かった」という感想を見かけて、私は瞬時に飛びついてしまった。 発信者と連絡を取ると、鳥取先生は霊感でずばずば当ててくれて、とても信頼できる存在だそうだ。私の住んでいる所と先生の住む○○県は遠くはない。ただ、県の中でも先生宅はかなり辺鄙な所にあるようだ。電車の数も少なく、時間はかかるが行って行けない距離ではない。電話番号を教えて貰い、先生に電話をかけた。 自宅で鑑定をしているとの事。料金も確認したが法外ではなかった。 さっそく予約をいれて、最寄りの××駅に降りる。先生宅近くまではバスも通ってはいるが、数時間に一本しかない。駅を降りた人たちは、みな…
占い師、霊感占い師と言うと雑誌や街中でも良く見かけるが、「霊能者」と真っ向から謳う人は限られるのではないか。 私が見て貰った茨城(仮名)先生は、「霊能者」とはっきり名乗っていた。茨城先生は、霊能者が複数所属する団体に所属していた。昨日今日出来た団体でも無いようだし、料金も許容範囲内である事から予約を取ってみた。キャリアもあり、評判も良い人をという事で茨城先生に頼む事にした。 相談時間は30分と決まっていた。受付で用紙を貰い、名前や相談事を書いて待った。 現れた「霊能者」は、本当に普通の初老の男性だった。 「うつで本当に辛いんです。このうつを何とかしたい」といつもの相談をした。 茨城先生は、目を…
がっかりさせられたり、嫌な思いが多かった占い行脚だが、占って貰って良かった、 リピートしてもいいな、と思った占い師さんもいる。 福島先生だ。福島先生は、霊感があるけれど、西洋占星術やペンデュラムを併用しつつ 占ってくれる。 福島先生を探し当てたのはやはりネットである。 大きな駅からちょっと裏通りに入ったところにあるマンションに、福島先生の 事務所(と言っても一人でやっている)があった。多分住居を兼ねているのであろう。 複数の占い師に観て貰っての感想なのだが、特に女性の占い師がマンションの一室で 占っている場合、見ず知らずの者(依頼者)が訪ねて来て一対一になるのは危険を伴うのではと危惧する。予約…
スピリチュアル図鑑12(奈良先生)モロッコっぽくないモロッコ占い
占い師の所に行く場合、下調べをしてから予約をしていくという手順を踏むことが 多いのだが、今回の奈良先生はまさに「行きずり」で観て貰ったのだ。 美容院に行った帰路、工事の為いつもと違うルートを通らなくては ならなかった。 多分こっちの方向に行けばいいとグーグルマップを見ながら歩いていると 小さなスナックのような店の前に手書きの看板が出ているのに気づいた。 「モロッコ占い 1000円」モロッコ占いとはどんな占いだろう?1000円は 安いし、この後用事もない。私はスナックのドアを叩いた。 「はーーい」と出て来た女性はママさんなのだろうか。 昼間なので、スナックはまだ開業前だ。ママもまだ開業前モードで…
占い師の評判のサイトを見ていたら、良いレビューの多い男性占い師が目についた。岩手(仮名)先生とする。 「1200字以上の詳細なメール鑑定!オリジナルの念を込めたお札付き」 手法は霊感占い。基本メールで鑑定をし(対面方式もあるが、岩手先生の居住地は遠方であった)長文(1200字以上)の鑑定結果を送ってくれる。もう一つの売りが、オリジナルのお札。先生の霊感で、一人一人にあったお札を書いて送ってくれるという。 ただ、メールの返事は一週間以内だが、お札はインスピレーションが湧いた時に 即興で書くので、1か月~最長で3か月かかると説明されていた。 値段も手頃で、評判も悪くない。私は鑑定を申し込んだ。 一…
雑誌を読んでいると、一見記事のように見えるがよく見る実はと広告だということがある。 その手の広告でよく見かけたのが愛媛(仮名)先生だ。東洋占星術を良くするという。 長い占い師歴、説得力のある語り口に一度行ってみようという気になった。 愛媛先生は、某駅近くに事務所を構えていた。スタッフを置いている訳でもなく 先生一人で出迎えてくれた。 いつもの通り、「うつから逃れたい。うつから解放されたい」と相談した。 と、先生は後ろの本棚から一冊本を取り出して、「えーっと」と言いながら パラパラめくり出した。 「ここね、ここにあなたの健康運が書いてある」 細かい字で一杯で、目が痛くなる。「これ読んで」 え??…
この話は今思い出してもむかむかする。そして自分の愚かさにも腹が立つ。 スピリチュアルではずれ籤を引き続けて来たけれど、最大のはずれ籤の一つが 今回の高知(仮名)だ。高知に大しては今も怒りと軽蔑が消えていないので、敢えて呼び捨てにする。 高知を知ったのは書籍だったと思う。サラリーマンだった高知が、ある時偶然霊能力者と出会い、彼の下で修行を積んで自らも霊能力を身に着けたとの事。 写真も載っていたが、実直そうな、いかにもサラリーマン上がりの風貌で、信頼出来そうだとその時は感じてしまった。私の勘なんていい加減なものだ。 高知は某県に住んでいたが、時々他県に出張鑑定をするという。連絡を取ると2か月後に私…
夫がD県への転勤が決まった時の事である。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 上記の記事のように、結果的にはとても楽しく、平穏に過ごせた。 しかしそれは無事終わったから言えることであり、転勤前の不安は非常に大きかった。 知り合いの一人もいない地で、助けが必要になったらどうしたらいいのか。 子供の学校は。うつの治療は。 考えれば考えるほど、心が千々に乱れてまとまらない。 選択肢としては「家族全員でD県に行く」「夫のみD県に行き、私と 子供は残る」しかない。 しかし、夫が単身赴任した場合、家事・育児を私一人が担う事になる。 色々な不安や不調も夫に聞き手になってもらっていたが…
落胆や嫌悪(自己嫌悪含め)を繰り返しつつも、私のスピリチュアル行脚は続いた。 今回ははずれだったけれど、次こそは。箱の中にくじが入っていて、何回もはずれを引いているけれど、 いつかは当たりが出るかもしれない。いや、きっと出る。そんな心境だった。これもネットで知り合った、霊能力をつかって相談に乗るという人(Iさんとする)との話。 最後までお互いにハンドルネームしか明かさなかったので、本当の素性は分からずじまいだった。一応言葉遣いから女性なのかな、とは感じた。 私はハンドルネームと家族構成を伝え、悩み(うつ)につきメールで相談した。居住地も言っていないし、写真も送っていない。Iさんとは徹頭徹尾、ネ…
スピリチュアルな世界に興味を持ち始めてから、そう言った関連のサイトや掲示板をチェックし始めた。 ネット上でやり取りを続けて行くうちに、なんとなくグループが出来、決まったメンバー内で連絡を取り合う様になった。 メンバーは自称も含め、霊能者、霊感占い師、少し心得のある人、一般人(例えば私)で構成されていた。 一般人が占い師や霊能者に様々な質問をし、それに答えていく形で関わりが深まっていった。 そのうち、リアルで会いましょうという話に発展し実際に顔も合わせた。 オーラが、とか因縁が、と言う話は耳新しく興味深くはあったが、そのうちおかしな雰囲気になってきた。 同じ占い師や霊能者と言っても、占術も違えば…
青森事務所で痛い思いをし、懲りたかと思いきやそうではなかった。 少しの間は、占いについて書いてある本を見る気もしなかったが、そのうち うつの苦しさのあまり、また私の気持ちはスピリチュアル方面に傾いて行った。 青森先生は駄目だったかもしれない。でも、どこかに別の、本物の先生がいて 救ってくれるかもしれない。 そうして行き当たったのが佐賀(仮名)先生だった。佐賀先生は霊山○○山で長年 修行を積み、超常的な力を手に入れたとの事だった。その力を使って悩み解決や開運相談にも乗ってくれるという。 この場合も逡巡に逡巡を重ねた上、予約を取った。指定された場所は、マンションの一室だった。住所からマンションであ…
今回はスピリチュアル「グッズ」編、でなく「人」編。私の苦しみを解決してくれる「人」として探したのは、霊感占い師、霊能者、チャネラ―、スピリチュアルカウンセラーと言った人々だった。 占い師の中でも「霊感」としたのは、西洋占星術や手相でうつが治るようにはあまり思えなかったからだ。 霊感を用いた占いや霊能者が私の悩みを解決してくれるように思えた。 しかし、大学生の頃友人とノリで恋愛相談に行ったくらいなので、一体どこに私の求める占い師や霊能者がいるのか見当がつかなかった。 ある時雑誌を読んでいて「宇宙とコンタクト!パワー注入で諸悩み解決!」という記事を目にした。料金は30分5000円。 あまり高額な対…
2の指輪と3のペンダントは、スピリチュアルグッズを扱う店で購入した。 指輪は万能のツボとやらを刺激する形で出来ており、はめるだけで健康になる。 ネックレスは、身体の不調は全て体の歪み、特に背骨の歪みから 来る。ネックレスをつけているだけでその歪みが治ると。 両方付けました→変わりはありませんでした 4の薬石は、北投石やバドガシュタイン鉱石に似たカテゴリーで、 お風呂に入れる事、身に着ける事、石を水にある程度の時間浸して それを飲む などで効果が期待されるとの触れ込みだった。 万病に効くとの能書きだったので、メンタルにも効用があると 期待した。値段も私の許容範囲だったし、近所の人がその石を強く進…
スピリチュアルグッズを買うにあたっても、 5か条は絶対に守ると決めていた。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com こういうグッズの値段は天井知らずであると思うが、私が支払ったのはどれも一万円以下である。 1 パワーストーンのブレスレット 2 体調を整えるという指輪 3 体のゆがみを直し、コンディションが万全になるというネックレス 4 風呂に入れたり、飲料水に入れる事で効用があるという薬石 5 開運印鑑 自分で書いていて笑ってしまうが、その時は私は真剣だった。このブレスを つければすっきりするのでは、この石を入れた風呂に入れば体調が万全になるのではと。 一つ一つエピソードを…
医師に診てもらっても、カウンセラーに話を聞いてもらっても、酷いうつ状態は一進一退だった。 薬は何度も調整して貰ったが、効果を感じなかったり、感じても微々たるものだったり、 副作用が強かったりだった。 私は子供が18になるまでは(18になれば親から離れて一人暮らしを始めたり、社会人になる人も出てくる ことから)なんとか死なずに頑張ろう と自分を叱咤していた。 しかし、下の子が18になるまでの月日は気が遠くなるほど先に思えた。未来は暗い闇、深い沼の様であった。 きちんと病院に通って、うつに対する標準的な治療を受け、信頼に足る医師をカウンセラーを以てしても私の苦しさは拭い難かった。 辛さのあまり、私…
私の母が子供の頃住んでいた家の近くに「キ○○イの家」(○の中はご想像下さい)と呼ばれた家があったそうだ。 整然とした住宅地の中の竹藪の生い茂った一角があり、その中に建った家がそう呼ばれていた。 母が祖母に聞いた話によると、その家には母親と息子二人が住んでいる。息子は 両方ともおかしいから、決してその家には近づくなと言い置かれたと言う。 祖母は一度だけわめきながら外を歩く息子を見た事があるそうだ。20前後に見えたらしい。 しかし基本的には三人とも家に籠り、近所づきあいも全くない。 祖母に禁じられていたものの、ある時は母は「探検」と称して近所の子供と連れ立って竹藪の中に入って行った。竹藪は鬱蒼とし…
時系列的には前後してしまうが、A病院時代に七瀬先生(カウンセラー)から聞いた話をふと思い出したので記事にする。 繰り返しになるが。A病院でカウンセリングを利用するには、主治医にまず相談し、カウンセリング部門に繋ぐ形を取っていた。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com ある時、七瀬先生に精神科受診の患者の何割くらいがカウンセリングを受けているのですがと聞くと、3割程度との答え。 私はとても驚いた。私の場合医師が投薬を中心に行い、心理療法をカウンセラーが行う両輪での治療が安心感に繋がり、とても満足していた。 私は毎回医師やカウンセラーに話したい事で膨れ上がっていた。 苦しさや…
今回書く男性患者は、見た目もごく普通、待合室で騒ぐ訳でもないので目立たない存在だった。 いつもスーツ姿だったが会社帰りや会社の合間に来るのだろうか、背広を着た人は珍しくもないので特に気にも留めていなかった。 「久米(仮名)さんどうぞ」と診察室に呼ばれていたので名前だけ分かった。主治医は 栃木医師だったと思う。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 久米さんはいつもビジネスバッグと別に、たくさんの資料を手にしていた。待っている間ずっとそれを読み込んでいる。初めはお仕事大変なんだな、待っている時間もチェックなのかなと思っていた。 しかし、久米さんは診察室に呼ばれると、ビジネス…
これは正確に書けば、罵詈雑言、放送禁止用語や差別用語満載になる出来事である。 私が待合室に座っていると、二列ほど前の席に男性がすっと座った。 初めは気にも留めていなかったのだが男性はぎろっと周りを見回すと、 大声で口汚く罵り、悪態をつき始めた。大きな身振り手振りまでついている。ここには具体的な内容を書くのを憚られるほどだ。 診察室内で大声を出す人は見かけた事があるけれど、 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 待合室で怒鳴り散らす人は初めてだった。 その人はまだ若く、大柄で強面だった。サングラスをかけているので視線が分からないのがまた怖い。 「○○でよう!まったく!✕✕っ…
今週のお題「好きな街」 親も夫も転勤族で、色々な土地に住んだ。引っ越し回数は10本の指では足らない。 転勤先で近隣県への旅行もしたので、47都道府県制覇… とまでは行かないものの、それなりに様々な場所に行った。 その中でも思い出すと心の中がほの温かくなる、特別な存在が小学校~中学まで住んでいた千代田区 四ツ谷市ヶ谷界隈だ(東京都) 当時も土地柄オフィスビルが多かったが、それでも小さな個人商店や一戸建て住宅もあり、町工場も残っていた。 今風にいえば多様性に富んだ町であった。 赤坂迎賓館、改築前のイグナチオ教会、雙葉学園は子供心にもとてもエキゾチックで異国への憧憬をかきたてられた。 反面、お寺や由…
前にも書いたが、通院のサイクルが合うと同じ患者に毎回出会うことになる。 対象的な患者さんがいた。両方とも男性で30〜40代に見えたが 待っている間の様子は真逆だった。 片方の男性は、必ず定位置に座り、ロダンの「考える人」のようなポーズを取って動かない。待ち時間が長時間にわたってもトイレに立つこともなく、微動だにしない姿は石像さながらだった。 毎回同じ場所で同じポーズを崩さないその患者さんはまるで待合室のオブジェだった。 もうひとりの方は、待合室を所狭しと止まることなく動き回る人だった。 座ったかと思ったら立つ。壁に貼ってあるポスターに近づいて行ったかと思えば、窓に移動し外を覗く。いきなり屈伸運…
A病院での印象に残る患者については「患者図鑑」で触れたが、精神科単科病院のB病院の方が記憶に残る 患者が多かった。一番インパクトが強かったのは入院患者だが、ここでは通院患者について。通い始めると、外国人の風貌の人を何人か見かけるのに気づいた。アジア系であったり、白人であったり。 精神科単科なので、来ている患者は全員精神科受診だ。 どう言う経緯で日本に来ているのか、どのような病気なのかは全く分からない。 ただ、もし自分が外国住みで精神疾患を患っていたらとても辛いだろうと想像した。 そもそも外国に住んでいる事自体が疾患の原因になっているのかもしれない。文化や習慣の違い。孤独。 そして精神科の診断は…
川端さんの不満は、栃木医師があまりにクールすぎることだった。 utuutuyasuyasu.hatenablog.com 入院した際に私も栃木医師を見かけたが、竹のような、固く細い印象の 女医だった。 川端さんがいかに自分が苦しくて、辛いか訴えても表情を変えない。 いつも淡々としているのが、何だかもどかしいと言っていた。川端さんは栃木医師にもっと喜怒哀楽を表現して欲しかったのだ。 しかし、しっかりと話を聞いてくれ説明も十分だし、病気も快方に向かっているとも話していた。 栃木医師の個性なのかもしれないし、致し方ない面もあるのだろう。 クールな栃木医師に大して、アツイなぁと思ったのが、やはりB病院…
この記事で100記事達成になる。 ブログを書き始める時、下調べをするとまずは目についたのは「100記事を目指そう」「3か月目標」という記事だ。 逆に言えば、そこに行くまでに止めてしまう人が多いのだろう。 初めて記事を投稿したのが3/20なので、期間の方はまだ一か月強であるけれど、 取り敢えず100記事は達成できた。 これはひとえに訪問して下さった方、スターをつけて下さった方、読者になって下さった方のお蔭だ。私のつたない記事を読んで頂いて、どんなに励みになったか。心からお礼を申し上げたい。 思い出や経験を書き綴るだけでも自分の感情が整理出来たり、感慨にふけったりできて 私自身の為になっている。率…
前記事 utuutuyasuyasu.hatenablog.com に書いたように、カウンセラー交代は静岡先生に担当になって貰った事で 無事一件落着した。 人それぞれ個性があるので、七瀬先生と全く同じにはいかなかったが、違うアプローチ であっても、きちんとした信頼関係を築けていると思っているので不満はなかった。 ところで、カウンセラーが休診(と言うのだろうか)になることは滅多にー というより私が経験する範囲で皆無だったのだが、医師の休診は時たまあった。 学会が入ったり、急用だったり、医師の体調不良だったり。 予め休診が決まっている時は極力その日を避けるようにしていたが 急な休診もあった。受付を…
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