2021年の8月に砂漠仙人さんから頂いたロビプシ7種。ずっと開花を待ち望んでいましたが、2種が今日開花しました。苦節3年!!<サーモンピンク花><白桃花>いずれも球体直径は3~4cm程度ですが、花は10cmぐらいの大きさがあります。さすがはロビプシ。これらの他に頂いた5種育てていますが、1株を除きまだ開花の気配がありません。プシスの血を引くロビプシということで、当初どんどん成長してすぐに開花すると安易に考えてい...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
接木をした結果、その苗が自根で育てたものより格段に成長が良いことはサボテン界においては普通のこととされていますし、多くの方がその通りのことを経験されていることと思います。、ということで今日のブログは終わります。…というわけにもいきませんので、たまたま昨年袖接ぎしたコピアポアのギガンティアについて、1~2本ではなく多くのN数がある例がありますのでそれについて記載します。2022年秋に実生したギガンティア...
接木をする際、小さなサボテンを水平に切断して二分し、その上半身をカット面を下にして穂として台木の上に配置します。片割れの下半身はそのまま廃棄することが多いです。しかし、比較的大きく育った穂(例えば直径1cm程度)を切断した場合、その下半身は捨てるには忍びないほど大きく生き生きとしている場合があります。こんな場合にはその下半身をくるっとひっくり返してカット面を下にして台木の上に載せる、いわゆる”逆さ接...
この時季の花サボテンは目立ちません。見かけはまるでエキノプシスの「短毛丸」の様。温室内の一角でひっそりと気配を消して春を待っています。<那須の朝焼け> 手前側の主頭と向こう側にある4つの子株の大きさが揃って5頭だてのバランスの良い群生株に育ってきました。手前側の小さな子株は外して挿し木発根させます。<壬生の夕日> やりたい放題に子ぶきさせてきましたので、均整の取れていない群生株に育っています。ただ、...
牡丹類の植え替え、最終第三夜の今宵の主役は「玉牡丹」です。この苗は7年前に実生し、その後袖ケ浦の台に載せさらに接ぎ降ろしたものです。前二回の苗とは自根苗と袖台接ぎ降し苗の違いがあります。接ぎ木マジックですくすくと成長し、現在の球体直径は12cm程でボリュームある見かけの苗に育っています。二年前に植え替えたのですが、この間よく成長したようで、球体が鉢からはみ出ています。抜き上げました。鉢底まで根が回って...
牡丹類の植え替え、第二夜の今宵の主役は岩牡丹です。2013年春に実生したこの苗は自根で育てており、現在の球体直径は11cm程に育っています。前回植え替えから二年経過しています。抜き上げました。根の最深部は鉢底まで達しており、順調な根張りを伺わせます。用土を箸で突き崩し根を露出させました。全く問題ないようです。細根をカットしました。そのまま用土に植え付けました。鉢は一回り大きなものにサイズアップしました。...
一月下旬のこの時期、早くも植替えを始めました。ずっと気になっていた牡丹類から手を付けることにします。今日は、赤花三角牡丹の植え替えについて。2013年春に播種した実生11年生の自根苗です。三角牡丹は牡丹類の中でも大型に育つ種類で、この苗も直径14cm程に育っています。抜き上げました。根張りは球体の割に貧弱です。細根はカットして整理しました。自根の割に塊根が小さく”アレッ”と思うほどの大きさになりました...
今日はこの冬一番の寒波が列島を覆っていると言われています。本日平均年齢78歳のゴルフ仲間とラウンドしてきました。朝方はかなり冷え込んでいましたが、昼頃には風が強いと言え冷え込みは弱まりました。しかし、夜半の冷え込みは結構きつかったようで、メロ達の様子が気になるところです。特に今年の冬は温室内のプチプチシーによる内張を省略し、素ガラス一枚の防寒としていますのでメロ達には厳しい冬になるかもしれません。...
今日明日は大寒気団が日本列島をすっぽりと覆う予想です。明日はここ関東南部でもこの冬一番の冷え込みが予想されています。しかし日の入りの時刻は次第に遅くなり昼間の時間が長くなってきました。また日中の太陽高度も冬至の頃よりは明らかに高くなっています。人間の爺様でもこのくらいのことは感じるのですから、季節に敏感な植物たちはすでに春を感じてその動きを始めています。<フェネストラリア・ファイアワース> オレン...
2016年春に実生したエリオシケ属の「フロッコサ」です。8年を経た現在二本の苗を自根で管理しています。灰緑色の球体に黒~茶の密生した刺。いつ見ても玄人受けする渋い見かけのサボテンです。初夏にはこれまた微妙な色合いの美しい花を咲かせます。現在の球体直径は8cm程度です。あまり巨大にならず、狭い温室に悩む私にはその点でもありがたいサボテンです。難点は結実しにくく、わずかにできた種子を実生しても育てにく...
ロフォフォラ属の「銀冠玉錦」と「烏羽玉錦」の群生苗です。親子合わせてちょうど良い斑回りです。バラバラにして育ててみたらという考えもありますが、そうすると斑なし苗やら、全斑苗やら、凡庸な斑まわりの苗やらが量産されそうです。不本意ですが、このまま育てて親子一体で観賞してゆくことにします。それにしてもこの烏羽玉の赤い子株たち。気になる存在ではあります。”緋牡丹錦”よろしく緋烏羽玉錦なるブランドを目指して接...
この時季の太陽は一年のうちでも最も低い角度から温室内に射してきます。しかしこの斜めの光は温室内の棚の奥まで射しこんでくれ、これを受けてメセンたちが寒さの中、美しく色づいています。<コノフィツム・クビクム> クビクム→キュービックで、その四角形の体型を表しています。秋の頃は濃い紫色を呈していましたが、現在は本来の緑色に戻りつつあるようです。<リトープス・紫福来玉> この苗は一年中紫色です。種子を宿し...
同じ黒牡丹でもいろいろな素顔があることを最近再認識しました。一時は育て方でいろいろな顔に変化してゆくものと思っていましたが、やはり”出自”、”生まれ”、”素性”が大きく影響しているようです。実生11年生の二つの苗を比べてみました。<苗A><苗B>苗Aは一つ一つの疣が長めで、白い綿毛もその疣の中央部に沿って細長く伸びており、人でいえば典型的なスラリとしたモデル型美人です。一方、苗Bは各疣の長さが短く、綿毛は疣...
およそ35年ほど前(1990年頃)に二和園さんで入手したアストロフィツム属の「ランポー玉」。価格は確か70円でした。苗の大きさは親指の爪ほどで2cmに満たないものです。そのランポー玉のその後の40年を画像で追ってみました。<2003年> 画像の中央にある白い苗です。購入後13年ほどを経過しソフトボール大にまで成長しています。<2013年> 上の画像から10年経過しました。この間に球体は5稜から8稜に増稜しました。またほぼ...
実生11年生のエキノカクタス属「弁慶」を植え替えました。巨大サボテンとなる弁慶としてはまだまだ幼苗ですが、例の蒙古斑のような紫の模様は既に消失しております。球体径は12cm程度。胴長が20cm程の深鉢に植え込んでいました。鉢から抜き上げました。下方に向かって直線的なテーパーがついている鉢なのですんなりと抜けました。長~い鉢の最下部まで根が張り詰めています。仮に地植えしたら、水を求めて地中深く根が伸びて...
今日のブログの主役は35年ほど前に五十鈴園さんから通信販売で購入したツルビニカルプス属の「昇竜丸」です。購入当初は小さな単頭株でしたが、年月を経て複数の子を吹き昇竜丸としては珍しい群生株に変化してゆきました。2013年4月の画像です。4つの子を吹いています。このまま貴重な昇竜丸の大群生株になって行くものと期待していました。しかし、好事魔多し。数年前の植え替えの際、主頭とその根が腐っていることが判明しました...
サボテンの全斑の実生苗は育つことなく短期間で消滅してしまいますが、親苗からも全斑の子を吹くことがありこの子株は少し大きくしてから袖ケ浦などの台木に接ぐことにより命をつなぐことが可能です。そんなことで二本のルリ兜錦全斑苗を袖台の上で維持していますが、正直やや持て余しています。<苗1> 球体直径は10cm程になっています。開花はしていません。疣は小さく黄色がベタ一色の球体全体から受ける印象は茫洋としてい...
今日のブログは久しぶりのメセンネタ、ラピダリア属の「マルガリータエ(魔玉)」様が主役です。まずは代表的な姿の苗の画像を。毎年成長点から前年のものとは直交方向に一対の葉を生やしてこれを毎年繰り返して単幹で大きくなってゆきます。その点ではプレイオスピロス属の「帝玉」などと似ています。その姿は帝玉とはかなり様相が異なり各葉は輪郭がシャープで、葉肉は帝玉ほどボテボテしておらずすっきりとした見かけです。また...
2013年6月にネットオークションで入手した種子を実生したフェロカクタス属の「天城」です。10年後の現在1本の苗を維持しています。球体の直径は11cm程。全体としてホマロケファラ属の「綾波」に似ていますが、綾波は鍵刺であるのに対し本種は直刺である点が異なります。同じ強刺である金鯱や巨鷲玉に比べると成長は遅いですが、フェロカクタス属のサボテンとしてはこんなものかと。本種の見どころは、優しげに見える球体とそれに...
実生をしているといろいろと面白いことがあるものですが、これもその一つ。ネットオークションで入手した銀冠玉の種子を播種したところ一本だけ刺を生やした苗が出てきました。おやおやと思って育ててみると赤い棘がモジャモジャ。球体が見えないほどで、これは銀冠玉ではないと誰もが思う姿です。10年後の現在の姿です。結局エキノケレウス属の「白紅司」であることで決着しました。現在の球体直径は刺を含めて5cm程度。コン...
花が少ないこの時期の温室内でひときわ目立つのはメロカクタス属のサボテンたちです。彼らは頭上に花座を載せており、その花座が派手な色で目を引くからです。多くのメロ達の花座はおおむねオレンジ色を呈していますが、本日の主役「層雲」の花座は純白でありひときわ目立つ存在です。実生7年生の自根株を二株育てています。メロカクタス属のサボテンたちは皆「○○雲」なる名前を冠せられていますが、この層雲の白い花座は富士山に...
今日はフェロカクタス属の「江守(Ferocactus Emoryi)」を植え替えました。2013年春実生の10年生です。まず抜き上げてみました。胴長20cmほどある鉢全体に根が回っています。前回の植え替えから二年経過しています。長く伸びた根を切り詰め、前回より径は大きく胴長は短い鉢に植え付けました。こうして改めて手元に置いてみるとずいぶん大きくなったものです。普段は通風型栽培室上段の棚奥に置いているためつぶさに観察はかない...
銀冠玉、白斜子、精巧殿、黒牡丹、菊水。これらは今までにうちの温室で赤ダニの被害に会ったサボテンたちです。よく赤ダニの被害に会いやすいとされているコリファンタ属のサボテンも何本かありますが、不思議と被害は出ていません。赤ダニが本格的に活動を始めるのは春三月と見ていますが、今年は少し気になることがあり早めに対策を開始することにしました。殺ダニを目的とした薬品に対し、赤ダニはすぐに耐薬品性を持つと言われ...
実生10年生のコピアピア属「ギガンティア」。多くの同期苗はヤフオクなどですでに手放し、1本の苗だけが残っています。基本的に同期のギガンティアは縦長円筒形に育つものが多かったのですが、この苗だけは完全に近い球形に育ってきており、実生10年後の現在もその姿を保っています。現在球体直径は10cm程度。ここ数年の成長を見るとまだまだ大きくなってゆきそうな勢いです。同属の人気種「黒王丸」と比べると、球体色は黄...
今日は一月八日ですが、今年のサボテンの植え替えを開始しました。昨年はコノフィツムの植え替えが12月中旬までかかっていましたので、思えばほぼ一年中植え替えをしていることになります。まあ好きでやっていることですし、そればかりやっているわけでもありませんが…。で、今年の植え替え始めは前回の植え替えから丸二年経過している強刺類中苗たちです。<赤刺金冠竜><刈穂玉><レコンテ玉錦><レコンテ玉>これ等の4苗...
冬のこの時期、太陽はあまり高く上がらず午前10時ごろでもまるで朝日のような傾いた日差しが温室内に射し込みます。サボテンは逆光で見ると美しく見えるとはよく言われることですが、この時季はこの言葉を実感できます。逆光で見たマミラリア属の「マルコシー」です。赤い主刺と白い側刺がそれぞれに逆光を浴びて、まるで輝いているように見えます。このマルコシー、軟質サボテンで刺も指で気楽に障ることができるほど柔らかです。...
紫禁城とはもともと中国の古くからある宮殿であると理解していましたが、サボテンをやり始めてサボテンにも「紫禁城」があることを知りました。フェロカクタス属の「紫禁城(Ferocactus diguetii)」です。フェロカクタス属のサボテンの中でも最も巨大になるサボテンです。その紫禁城が6年ほど前から身近になりました。仙友のいっちゃんさんから苗を頂いたからです。現在通風型栽培室の上段に置いて陽光をよく当て厳しく育ててい...
今日のブログの主役は、これからの酷寒の季節にその耐寒性が気になるディスコカクタス属の「ギガンティア」です。実生10年生の二株があります。一つは自根株、もう一つは袖台接ぎ降し株です。両株とも球体の大きさは同じぐらいです。自根苗が歳月を経て接ぎ木苗に追いついたのでしょう。昨年4月に撮影した画像を確認すると、漆黒の刺が球体全体を覆っていましたが、現在は漆黒の刺は成長点近傍のみで、他の部位は刺表面に白粉の...
普通の青磁牡丹かと思って実生したらこんな苗が出てきた。そんなサボテンが今日の「短疣型青磁花牡丹」です。ヤフオクで入手した「青磁花牡丹」の種子からのものですが、出品者が説明の部分を手抜きしたのか、それとも私の勘違いなのか。とにかくこんなサボテンが出てきました。代表選手二株の登場です。いずれも自根苗です。通常の青磁花牡丹より疣の長さが圧倒的に短く、さらにその疣の先端に出来た綿毛が付け根方向に伸びていま...
フェロカクタス属の「王冠竜」掻き子苗をずっと育てています。まずは22年前(2002年)当時の姿です。大きな親株の左側にピンポン玉大の子株が二つ。このうちの一つが今日の主役です。親株は大きくなりすぎて手にあまり、強刺を得意とする仙友のところに嫁入りしてゆきました。で、上の子株の一つを掻き落とし挿し木発根させて育ててきた苗の今日の姿がこれ↓です。フェロカクタス属のサボテンの中でも比較的成長の早い王冠竜...
年明け二日目の今日のブログの主役は赤鳳変種の「ピロサス」です。7年ほど前に頂き物として二本の苗が我が家にやってきました。現在の姿です。我が家にやってきたときには球体直径は4cm程でしたが、現在12cmにまで成長しています。このサボテンの特徴(見どころ)は赤鳳の赤刺と、その周囲に生えているている細い白刺との対比ではないかと思われます。その発達を促すため2年前から通風型栽培室の上段に置いていますが、狙いは...
明けましておめでとうございます。年明け早々、大きな地震があましたね。北陸の石川・富山・福井・新潟各県の皆様、どうぞご無事でおられますよう願っております。さて、今年の最初のブログは「白斜子」の開花についてです。実生10年生かつ袖台接ぎ降し苗の白斜子。今年も真冬のこの時期球体の周りにぐるりと蕾を上げてきています。この苗は袖台の接ぎ降しですが、その他に自根苗も育てています。しかし私のような素人栽培家には...
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2021年の8月に砂漠仙人さんから頂いたロビプシ7種。ずっと開花を待ち望んでいましたが、2種が今日開花しました。苦節3年!!<サーモンピンク花><白桃花>いずれも球体直径は3~4cm程度ですが、花は10cmぐらいの大きさがあります。さすがはロビプシ。これらの他に頂いた5種育てていますが、1株を除きまだ開花の気配がありません。プシスの血を引くロビプシということで、当初どんどん成長してすぐに開花すると安易に考えてい...
実生11年生のアストロフィツム属「瑞鳳玉」の3株が揃って開花しました。底赤のなかなか派手で美しい花です。球体の直径は12cm程度。これからは縦長の球体に変化してゆくようです。今が見ごろなのでしょうね。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の「クリック」または「タップ」をお願...
2015年に実生したペレシフォラ属の「精巧丸」がやっと開花しました。実生9年生にして初開花です。嬉しいので角度を変えて二画像とってみました。豪華さこそありませんが清楚なピンク色の花です。ちなみにこの精巧丸と同属(ペレシフォラ)で、同一時期に実生した銀牡丹が同時開花していますのでその画像を見てみましょう。やはり同じような印象の花ですが、こちらの方がやや赤みが濃いですね。両種は同属同士ですので交配すれ...
35年ほど前に二和園さんで購入したランポー玉の二苗。購入時は親指の爪ほどの大きさでしたが、35年の年月を経て長く大きな苗に成長しました。両苗とも高さが40cmを超えています。温室内の棚上に置いてありますが見るからに不安定です。案の定先日の地震で長い方の苗が転倒しました。コピアポアの苗群の上にもたれかかっています。前々からそろそろ胴切りしなければと考えていたところでしたので良いきっかけでした。取り敢え...
2016年1月に実生したエリオシケ属の「フロッコサ」。二株を維持していますが、今年の春も成長を開始してきました。毎年新刺の生える刺座に蕾を現してくるのですが、今年はその蕾が見当たりません。確かフロッコサの開花時期は他のサボテンたちよりやや遅れて、毎年5月下旬~6月です。そうだとすると蕾の出現はこれからになりそうです。このフロッコサの花はその草姿からは想像できないほどの不思議な美しさがあります。昨年...
我が家で一番地味なサボテンはウィギンシア属の「地久丸」。2013年春に実生したその地味なサボテンが最近大分くたびれた様子を示しています。特に二枚目の画像に現れている苗のクタビレが目立ちます。もともと球体色が鮮やかな緑色の本種ですがこれらの苗は球体に茶色が射しています。通常サボテンが老化してゆく過程では球体色の変化とともに球体の形状が縦長になって行くことが多いのですが、これらの苗には今のところその兆...
晴れ間の拡がった今日、気温の上昇とともに赤花菊水二株が今年二度目の開花しました。上の一株を拡大してみましょう。気温の高い時期特有の開花ですね。やや開き過ぎ。デレッと咲いています。2月下旬に今年最初に開花した時の画像を見てみましょう。開き具合は適度ですし、花の色も今日咲いているものよりかなり濃い赤です。やはり花を愛でるのは一番花に限るようですね。まあ今回も元気そうでしたのでしっかりと交配はしておきま...
今日は玉型メセンの中では普段あまり目にしない珍種「タンクアナ」についてです。タンクアナについてこの”タンクアナ”が「属」であるのか、またそれ以外の分類を現すのか良く分かりませんが、とにかくそのタンクアナに属する玉型メセンを二種類維持しています。<Tanquana priamatica「赤嶺」> ”赤嶺”とは何んとも植物らしくない名前を付けたものですね。一対の葉を持つ新芽を出してどんどんと大きくなってゆくのはリトープスと...
今日は実生11年生のツルビニカルプス属「アロンソイ」についてです。本種はツルビニカルプス属のサボテンでは最大級の大きさに育ちます。本日ご紹介する二本の株はともに自根苗で、球体直径は7cm程に育っています。灰緑色の球体に渦を巻くように配列された疣の列が特徴です。疣の先端には綿毛を吹きそこから申し訳程度の刺が生えていますが、この刺は痛くありません。花はピンク色の美しいもので、赤花菊水のそれによく似てい...
実生11年生の牡丹類たち。春の温度上昇を受けてのびのびと成長しています。<赤花三角牡丹> 自根苗です。通常の三角牡丹とは疣の形状や色などがかなり異なります。また綿毛も豊富で、別種ではないかと思われる見かけです。<玉牡丹> いわゆるロイヤル玉牡丹という株です。袖台接ぎ降しで、毎年ぐいぐいと育っています。用土中に完熟乾燥牛糞を仕込んでおり、どこまで大きく育つか楽しみに見守っています。これら大型の牡丹類...
4月も半ばを超え温室内はサボテンの花盛りです。今日は目についた赤い花を集めてみました。<マミラリア属「ルエッティー」> ガッテンさんから袖接ぎ苗で頂いたものを一部挿し木発根させた苗です。成長は遅くなりましたが、確実に子吹きし花も咲かせています。それにしてもマミラリア属のサボテンとは思えぬほどの大きな美しい花です。<スルコレブチア属「ラウシー」> 実生5年生の自根株です。刺のない紫色の球体に金属光沢...
実生11年生のアズテキウム属「花籠」が今年も開花しました。実は数日前からこんな状態で開花を待ち望んでいました。昨年の開花は下の画像の様でかなり貧弱でしたが、今年の蕾はかなり期待を持たせてくれます。今年、実際に開花したのはこんな状態でした。期待通りの開花でした。同時開花した同期の苗もありましたが交配は思いとどまりました。たとえ採種に成功しても、本種の実生はとても難しく、またその成長が極めて遅くつらい...
4月も半ばを過ぎ、日に日に日差しが強くなってきていることを実感しています。既に屋外で直射日光の照度は80000LXに迫っています。この時季におけるサボテン栽培の最大のリスクは日焼けです。日焼けは特に一度に大量の苗にダメージを与える恐れがあるので、安全策は余裕を持つ必要があります。取り敢えず二つの温室の東西の面にレースのカーテンを吊るしました。<第二温室西側> 正面が西側。午後の日差しが射しこむところです...
今日の横浜は黄砂に影響されてか薄曇りの天気でしたが、そんなことは気にはしていないように温室内ではサボテンたちが多くの花を咲かせていました。それらの中で同一種で複数の株が開花しているものの中から気に入ったものを交配しました。<ツルビニカルプス・アロンソイ> 実生11年生の自根株同士です。<ストロンボカクタス・赤花菊水> こちらは実生10年生の自根株同士です。花といい、草姿といいアロンソイによく似てい...
2015年に実生したペレシフォラ属の「精巧丸」と「銀牡丹」です。実生した年の画像が残っていました。左側の二列が銀牡丹、右側の二列が精巧丸です。成長が遅くなかなかうまく育たないこれ等のペレシフォラ属たち。9年後の現在、精巧丸の苗が2本、銀牡丹が3本生き残っています。やっとこさ生き残っているという感触です。<精巧丸> 球体の直径は2cm程です。実生9年目にして初めて蕾を揚げてきました。どんな花が咲くの...
エキノケレウス属の「明石丸」が絶好調。球体上部にグルリと蕾を膨らませてきました。この明石丸、実生8年生の自根株です。エキノケレウス属のサボテンと言えば「紫太陽」など、特徴ある見かけの球体を持つものが多いですがこの明石丸の見かけはかなりの程度”凡庸”です。どちらかというと「エキノプシス」に近い見かけを持っています。しかし、しかし、その花は凡庸ではありません。一昨年の開花の様子です。球体に負けない大きさ...
今日は久しぶりのメセンネタです。2021年10月に播種したトリコデイアデマ・デンサム「紫晃星」。実生3年目の今年、初々しさの中に初の満開を迎えました。金属光沢ある濃いピンク色の花が一株に15以上同時に開いています。同時期に播種したこんな株が10本ほどあります。他のコノフィツムやリトープスなどのメセン類が脱皮の最中でくすぶっている中、この紫晃星の群落が温室内でひときわ目立っています。この紫晃星、ブル...
8年ほど前に我が家にやってきたテロカクタス属の「太白丸」。毎年ピンク色の美しい花を咲かせてくれます。今年も年明けの2月から開花していますが、その後も毎月新しい花を咲かせ続けています。<2月28日> 一輪開花<3月13日> 二輪開花<4月10日> 四輪開花開花数が1・2・4輪と増えてきました。このまま続くと次は8輪も咲くことになりますが、そうはイカのなんちゃらでしょうね。この太白丸、推定実生10年生ほどですが、さす...
昨年秋に袖ケ浦の台に逆さ接ぎした菊水。過去にこの苗について二度(一月/三月)記事にさせていただきました。今日はその後の経過です。穂の側面の部分に多数の芽のような組織が出てきました。反対側を見ると、穂のカット面がめくれ上がった部分から球体と思わしき組織がモコモコといくつか顔を出してきました。拡大してみました。子はアレオーレから出てくるものと思っていましたが、いざとなればどこからでも出てくるのですね。”...
エキノケレウス属の「宇宙殿レイエシー」が開花しております。御覧の通り花の美しさはサボテンの中でも上級の部に属すると思います。この株は2013年春に実生したもので、同時に「宇宙殿」も実生しています。「宇宙殿レイエシー」と「宇宙殿」とを比べると、花の美しさの点では明らかに「レイエシー」の勝ち。球体の見かけは、長い短いの差こそあれ両者似たり寄ったりです。ほれぼれするような美しさはありません。よってこれら...
2013年に実生したフェロカクタス属の「レコンテ玉」。実生10年ですがそれほど大きくはなっていません。二本の苗を維持しています。球体の直径は8cm、高さ12cm程度です。一本は斑入りの苗に育っています。見かけは赤刺の金冠竜や刈穂玉などによく似ています。血統的にも近いものがありそうです。このレコンテ玉の長所は赤刺の色があせないという点です。通常赤刺のフェロにおいては新刺のうちは目の覚めるような赤色の刺...
私の温室の棚には、鉢底から伸び出た根が自由に伸びてゆくよう敷き砂を置いています。この敷き砂は水分を保持する機能もあり温室内の湿度を保持する機能もあり、サボテンたちの成長に有益であると信じてずっと利用しています。この敷き砂上にサボテンの種が落ちてきてそのまま発芽することがあります。たまたまこのように発芽した幼苗を拾い上げて育ててきたのが今日の主役「般若」と「盤石」です。昨年春から通風型栽培室に移し、...
2013年春にたにさぼ実生倶楽部さんから頂いたフェロカクタス属の「巨鷲玉」の種子。この種子はたにさぼさんから最初に頂いた記念すべきものでした。発芽率良好、その後の二年間は順調に成長しました。問題はそれから。根をこじらせる苗が続出しました。結局40本以上発芽した苗のうち、いろいろあって現在うちの温室にいるのは3本です。その中で一番健康そうなのがこの苗です。発芽してから10年経って球体の直径は15cm程に成長し...
リトープスは数多くの種子を実らせ、これを生真面目に実生してゆくと苗の数がどんどん増えてとんでもないことになってゆきます。また、種類によってはその性状、外観などが十分に固定されておらず、いろいろな顔を持った苗が出てくることも経験しています。そこでこのようなリトープスは心を鬼にして厳格な選別を行い、自分の気に入った苗、優良な苗のみを残すようにしています。今日は一例として、紅オリーブ玉の選別をあげてみま...
2013年春に実生したエキノカクタス属「太平丸類」。多くの苗が自根で育っていますが、一本だけ気になる苗がいました。他の苗はエキノカクタスの名に恥じない立派な刺をあげているのですが、この苗だけはとても貧弱な刺を出していました。その苗がこの春に突然…太平丸類らしい刺をズドンと揚げてきました。何が彼をしてこのような変化をなさしめた??。サボテンさんの心は実に読みづらい。同期の苗は既にこのような立派な刺を...
4月22日のブログ”大群開の予感”で触れた花サボテン二種「那須の朝焼け」及び「壬生の夕日」がその予感通り大群開しました。大きな蕾がずらりと並んでいたので予感的中というほどではないかもしれませんが。<那須の朝焼け><壬生の夕日>春の温室はサボテンの花盛りですが、さすがに他のサボテンたちはこれら壬生の夕日、那須の朝焼けの群開には圧倒されっぱなしでした。花後のこれらのサボテンは一回り大きな鉢に十分な肥料を含...
三島敏夫「松ノ木小唄」4番の歌詞冒頭 ♪9000万人いる中で、心底惚れたはあなただけ~♡♪ なんてえのがありました。そうです。この歌の流行った当時(昭和40年代)、我が国の人口は9000万人ほどであったのです。その後ご存じの通り日本の人口は1億2千万人程まで膨れ上がりましたが、本日のニュース速報によれば「2056年に人口1億人割れ 70年に3割減の8700万人」となるそうです。大まかにいえば、昭和の時代から50年かけて3...
今日はテロカクタスの「鶴巣丸」について。2013年春に播種した株を二つ維持していますが、ちょうど今は春の開花時期です。テロカクタス属独特の強い棘のある球体から清楚な白花を咲かせています。ここ数年球体の大きさは変わらなくなりました。ここら辺がこのサボテンの成長の限界かも知れません。これら二本の鶴巣丸、結構根が弱く傷みやすいとみています。水はけのよい用土構成にして水遣りも控えめに育てています。ご訪問く...
今日の主役はコピアポア属の「バルクテンシス」群生株です。2013年に子を一つ吹いた株を入手しましたが、その子を外して育ててきたのがこの株です。このバルクテンシス、小型のコピアポアで子をどんどん吹くのが大好きなようです。挿し木した最初の6年間で主頭の周りグルリに心地よく子を吹きました。それで止まれば良かったのですが、その後内側に第二周目の子を吹き始めました。このままなすがままにして大群生株を目指すの...
メロカクタスとともに冬越しが懸念されていたディスコカクタス属の「ギガンティア」。二本の苗がありましたがいずれも無事にこの冬を越したようです。二本の苗のうち一つは自根苗、他の一つは袖ケ浦の台に載っているはずですが、外見からでは両者の区別がつかなくなってきました。近く植え替えますのでその時に地中部を確認して、ラベルに表記する予定です。本題に戻りますが、二番目の画像の苗は右肩の部分に茶色の変色が見えます...
昨年春花サボの「那須の朝焼け」と「壬生の夕日」とを植え替えました。大きな鉢に肥沃な用土を入れて。期待に応え昨年一年間良く育ってくれました。今年の春、多くの子を吹き大きくなった球体からたくさんの蕾を上げてきています。<壬生の夕日><那須の朝焼け>一年の大半は一見「短毛丸」のようないでたちで、温室内でも全く目立たない存在ですが、春の開花時期だけは異彩を放ちます。花サボテンは大変に多くの組み合わせからな...
今年もエキノプシス属の「黄花短毛丸」が開花しました。7年ほど前に”だものだもの”さんから頂いた二株で、一株は多頭株他の一株は単頭株で育てています。多頭株は温室内でメロカクタスや黒王丸などに埋もれて生きています。普段は極めて目立たないサボテンですが、開花するこの時期だけはその存在感をきっちりと主張しています。拡大画像です。単頭株は通風型栽培室で育てています。少し日差しがこの株には強すぎるのか、球体が褐...
今年も新天地(錦)に蕾が上がってきました。一部は開花が始まっています。これらの株は11年前に「新天地錦」の名のついた種子を実生したものです。300本ほど発芽しそのうち15本ほどが斑入りの苗でした。これらの苗はそれらの中から一番の成長株(斑なし)と、良い斑模様の苗を残したものです。3年前、斑入り苗の斑の入った位置に開花が始まりましたので慌てて交配を行いました。首尾よく交配が成功し250粒以上の種子を得ま...
私がまだ40歳代の頃、久しぶりに再会した中学時代の友人Y君から頂いた烏羽玉たちです。Y君は私が少年時代にサボテン栽培の面白さを教えてくれた恩人?ですが、再会した当時サボテンの実生を行っており、この烏羽玉たちも実生2~3年生と思しき球体径が1.5cm程の幼苗でした。それらの苗が30数年後の現在こんな姿に育っています。いずれの苗も球体の直径は8cm前後でこの10年ほど大きさは変わりません。注目すべきは気が付か...
今年も暖かな気候になり、そろそろ赤ダニ対策を考えなければなりません。赤ダニは好き嫌いが激しく、いろいろなサボテンが住んでいるわが温室でこれまで赤ダニの被害にあったのは、白斜子、精巧殿、菊水、黒牡丹(袖台接ぎ木)など一部のサボテンです。一般にアカダニが好むと言われているコリファンタ属については被害にあったのはマクロメリスのみ。毎年一番の被害にあうのはロフォフォラ属の「銀冠玉」です。この銀冠玉は昨年し...
4月13日のブログで苔と共生していますとしたアガベ牡丹。苔と仲良く共生しているとはいえ、前回の植え替えから1年以上経過していますので植え替えることにしました。ざっと見て20本ぐらいあるのかなと見て抜き上げてみると、出てくるわ、出てくるわ。なんと50本近くありました。地上部の姿からは想像できないほどの苗が出てきました。4~5本の細長い葉(疣)に対して地下にはその体積の10倍近くある塊根を抱えています。少...
マミラリア属の「陽炎」実生1年生を植え替えました。昨年2月に播種し、秋に第一回目の植え替えを行っています。成長がよろしくこの春には鉢一杯になってきました。総勢23本ありましたが、3本は既に枯れていました。残る20本の苗を3つの鉢に分けて植え付けました。早熟なこの小さなマミラリア属のサボテンはすでに開花しているものもあります。来年の春までに直径は二倍ぐらいに育つはず。その直径3~4cmぐらいがこのサボ...
今年の冬は温室内でのプチプチシートによる内張を廃止し、昨年まで行っていた小規模な加温も停止しました。そこで気にしなければならなかったのが一般には寒さに弱いと言われているメロカクタス属のサボテンたち。特にすでに花座を形成している大人の苗たちは本来の”耐寒性が弱い”性質が表に出てくる可能性が高いとみて、要注意でした。といってもやることは限られていて、温室北側においてあるサボテンの北側をプチプチシートで覆...
今日のブログのテーマはツルビニカルプスの「アロンソイ」です。1994年に発見された比較的新種のサボテンで、2013年にサボテン趣味を再開した私にとって目新しいものでした。早速苗や種子を入手しました。この苗は、2013年春にヤフオクで小苗を入手したもので、推定実生13年生です。次の苗は2013年春に実生した苗で、実生10年生になります。この苗は2015年に実生したもので、実生8年生です。アロンソイはツ...
実生苗を育成中は成長をよくするため用土を湿らせ気味にすることが多いです。さらに成長促進のため液肥を与えると用土表面には盛んに苔が繁茂してくることをよく経験します。下の画像は、アガベ牡丹幼苗の寄せ植え鉢表面にびっしりと生えた苔です。この苔はサボテンに取り立てて害を及ぼさないとみています。サボテン体表に張り付く気配もないし、根もサボテンの根とは異なる深さにありうまく住み分けているように見えます。一方害...