なぜ医学は、患者が何を「訴え」、何を「要望している」のかイマイチよく理解できないのか。また患者がこうむっている「たいしたことのある」副作用を、なぜ「たいしたことのない」ものと勝手に侮ってしまうのか(1/3)【医学がしばしばしばみなさんに理不尽な損害を与えてきた理由part.1】
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.47 目次・みなさんと医学のあいだに生じた齟齬・全体の素描 ◆みなさんと医学のあいだに生じた齟齬 ここ最近はずっと、みなさんと医学のあいだに生じた齟齬を見ていますよね。その齟齬の生まれ来たった経緯を、今回から、その根源にさかのぼって確認していきます。 みなさんは四六時中、「苦しくないか(快いか)、苦しいか」を争点にして生きています。そんなみなさんが病院の診察室で訴えるのは「苦しさ」だし、そこで要望するのも「苦しまないで居てられるようになること」であると以前確認しましたよね(短編NO.41)。 そしてそんなみなさんは、治療を受け、「かえって苦しさ…
2022/10/08 14:39