実は科学には人間を理解する手立てがない
科学には人間を理解するモデルがない//科学の出発点は「絵の存在否定」/科学は身体を機械と誤解/医学は身体に起こる出来事を一点のせいにする(ガン、ウィルス、細菌、たばこ等)/医学は差別の体系(ひとを異常と判定するのは実は差別)/科学には快さ苦しさが何なのかわからない(治療目的の齟齬、副作用軽視)/精神医学は人間理解を拒絶してきた/統合失調症の幻聴、幻覚とは本当は何か
【修正版】血管性認知症②:感覚性失語(相手の言葉を理解できない)は何を意味するか
2025年12月29日に下記の文章(2025年10月20日配信)を修正しました。 (了) *このシリーズの記事一覧
【修正版】血管性認知症①:運動性失語(言葉が自由に出てこない)の意味は何か
2025年12月19日に以下の文章(2025年10月6日配信)を大幅に修正しました。 (了) *このシリーズの記事一覧
血管性認知症③④⑤⑥:「うつ状態」「自発性の低下」「情動失禁」「激しい物忘れ(まだら認知症)」の意味は何か(1/7)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第16回 (前回←) 現在、血管性認知症について検証している。 その経緯はこうである。 医学はひとを認知症や軽度認知障害などと診断し、「異常」と見なすことによってそのひとたちに「理解不可能」の烙印を押してきた。しかし、理論的にはこの世に「理解不可能」な人間など存在し得ない*1。そこで、認知症に分類される主な四つ、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、ピック病、を順にとり挙げ、それぞれの症状とされるものがその理論どおりほんとうに「理解可能」か確認することにした。 で、現在、血管性認知症を見ているわけである。 長谷川和夫著の『よくわかる認知症の教科…
血管性認知症②:感覚性失語(相手の言葉を理解できない)は何を意味するか(1/5)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第14回 (前回←) ◆感覚性失語(相手の言葉を理解できない) 現在、血管性認知症について検証している。 長谷川和夫著『よくわかる認知症の教科書』(朝日新書、2013年)には、血管性認知症で認められる認知機能の低下として次のものが挙げてあった。 よくわかる認知症の教科書 (朝日新書) 作者:長谷川 和夫 朝日新聞出版 Amazon ①運動性失語(言葉が自由に出てこない) ②感覚性失語(相手の言葉を理解できない) ③うつ状態 ④情動失禁(ささいなことですぐ涙ぐんだり、笑ったりする現象で感情をコントロールできない) ⑤自発性の低下 ⑥激しい物忘れ(ただし、判断力…
血管性認知症①:運動性失語(言葉が自由に出てこない)の意味は何か(1/5)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第14回 (前回←) 今回から血管性認知症の検証をはじめる。 認知症に分類される主な四つ、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、ピック病、を順にひとつずつとり挙げ、見ていくことにした。前回アルツハイマー型認知症の考察を終えたところである。 血管性認知症についても以後、同様の調子で検証していく。医学はひとを認知症や軽度認知障害などと診断し、「異常」と決めつけることによって、そのひとたちの言動に「理解不可能」の烙印を押してきたけれども、俺たちがこの一連の文章で最初に理論的に確認したように、この世に「理解不可能」な人間など存在し得ない*1。ほんとうに…
アルツハイマー型認知症⑨:着替えができなくなったり、同居家族の顔がわからなくなったりする(失行と失認の)理由(1/4)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第13回 (前回←) 今回は、次に再掲載するアルツハイマー型認知症の症状一覧のなかから、B(中等度)の②「失行」とC(高度認知症)の①「失認」を見る。この一覧は、長谷川和夫著『よくわかる認知症の教科書』(朝日新書)内のアルツハイマー型認知症に関する記述をもとに以前作成したものである。 よくわかる認知症の教科書 (朝日新書) 作者:長谷川 和夫 朝日新聞出版 Amazon A.初期段階 ①物忘れが次第に激しくなる(記憶機能の低下) 数分前に食事したことを忘れたり、曜日や日にちがわからなくなって、周囲に何回もおなじことを聞いたりするようになる。 ②段取りを立てて…
アルツハイマー型認知症⑧:トイレの場所がわからなくなって失禁する理由(見当識が失われる・失見当のpart.3)(1/4)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第12回 (前回←) 今回は「トイレの場所がわからなくなって失禁する」を検証する。果してそれは医学が説いてきたようにほんとうに「理解不可能」な言動か。 が、その前にここまでの経緯を簡単にふり返ろう。 医学はひとを認知症だとか軽度認知障害だとかと診断し、「異常」と認定することによってそのひとたちの言動に「理解不可能」の烙印を押してきたけれども、俺たちが理論的な考察を試みた限りでは、この世に「理解不可能」な人間など存在し得ない、ということだった。 そこで俺たちは、医学に「理解不可能」の烙印を押されてきたそれら言動をひとつずつとり挙げ、ほんとうに「理解可能」か検証…
アルツハイマー型認知症⑦:自分のいる場所がわからなくなって道に迷う理由(見当識が失われる・失見当part.2)(1/6)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第11回 (前回←) 前回の続きである。 俺たちが先に作っておいたアルツハイマー型認知症の症状一覧*1の中のB(中等度)の①「見当識が失われる(失見当)」を前回から見ている。その具体例として当該一覧には次の三つが挙げてあった。 イ.季節や時間の意識がなくなる ロ.自分のいる場所がわからなくなって道に迷う ハ.トイレの場所がわからなくなって失禁する ここからロの検証に移る。 医学はこれについても、成人が自分のいる場所がわからなくなって道に迷うだなんて「理解できない」、異常だ、脳がおかしくなっているからだと決めつけてきた。 しかしほんとうに「理解不可能」か。 み…
アルツハイマー型認知症⑥:季節や時間の意識がなくなる理由(見当識が失われる・失見当part.1)(1/4)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第10回 (前回←) この世に「理解不可能」な人間など存在し得ないことを最初に理論的に証明したけれども*1、医学はこれまでひとを認知症や軽度認知障害などと診断し、「異常」と見なすことによって、そのひとたちの言動に「理解不可能」の烙印を押してきた。 そこで、認知症に分類される、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、ピック病、の4つをその順に一つひとつとり挙げ、それらの各症状がほんとうにその理論どおり「理解可能」か検証することにした。 現在アルツハイマー型認知症を見ているところである。 ここまで、次に再掲するアルツハイマー型認知症の症状一覧に従い、…
アルツハイマー型認知症⑤:事実とは異なることを話のなかに織り込む(作話の)理由(1/5)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第9回 (前回←) 今回は、アルツハイマー型認知症の症状のひとつに数えられる「作話」を見る。 医学はひとを認知症や軽度認知障害などと診断し、異常と見なすことによって、そのひとたちの言動に「理解不可能」の烙印を押してきた。そこで、俺たちはそれら言動がほんとうに、俺たちの示した理論どおり「理解可能」であるか、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、ピック病、の順に検証することにした。今回はアルツハイマー型認知症の作話をとり挙げる。 作話は長谷川和夫著『よくわかる認知症の教科書』(朝日新書、2013年)ではこう説明されている。 作話は、事実とは異なるこ…
アルツハイマー型認知症④:「物盗られ妄想」をするようになる理由(1/5)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第8回 (前回←) 先に進もう。 認知症と呼ばれるもののなかから、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、ピック病、の4つをとり挙げ、ひとつずつ点検していくことにした。現在はその一番初めにある、アルツハイマー型認知症を見ているところである。 医学はひとを認知症や軽度認知障害などと診断して「異常」ということにし、そのひとたちの言動を「理解不可能」と決めつけてきたけれども、この世に「理解され得ない」人間など存在しないということを俺たちは最初に理論的に証明した*。そしていま、その具体的な症状一つひとつがほんとうにその理論通り「理解可能」か実地に検証して…
アルツハイマー型認知症③:不安、不穏(落ち着きがない)、うつ状態の意味は何か?(1/3)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第6回 (前回←) 前回の話のつづきをしよう。 今回は、「不安、不穏(落ち着きのなさ)、うつ状態」について考察する。 現在、認知症に分類される、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、ピック病、の4つのうちの最初のひとつ、アルツハイマー型認知症を見ている。そのアルツハイマー型認知症の症状として長谷川和夫著『よくわかる認知症の教科書』(朝日新書、2013年)に記述されているものを次のように箇条書きでまとめ、冒頭のA(初期段階)の①から順にひとつずつ、ほんとうに「理解可能」か検証しているところである。 よくわかる認知症の教科書 (朝日新書) 作者:長…
アルツハイマー型認知症②:段取りを立てて物事を行うことができなくなる理由(1/4)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第6回 (前回←) ひとをその認知能力の低下具合から認知症とか軽度認知障害と診断し、「異常」と見なすことは、そのひとたちの言動に「理解不可能」の烙印を押すことであると先に確認したけれども、理論的に考察する限り、この世に「異常」な人間、すなわち、「理解不可能」な人間など存在し得ない、ということだった。 要するに、認知症とか軽度認知障害と診断されてきたひとたちの、「理解不可能」の烙印を押されてきた言動は理論的には、「理解できる」はずであるとのことだった。 そこで、認知症に分類される、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、ピック病、の4つを順に挙げ、…
アルツハイマー型認知症①:ついいまさっきのことを忘れてしまう理由(1/5)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第5回 (前回←) 目次・アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体認知症、ピック病、の4つを見ていく・アルツハイマー病の症状一覧・ひとつ目の症状:物忘れが次第に激しくなる ◆アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、ピック病、の4つを見ていく おかしなことを言うものだ、と軽蔑したように眉間に深い皺を寄せながら思うかもしれないが、前々回俺たちは、ひとをその認知能力の低下具合から認知症とか軽度認知障害と診断し、「異常」と見なすのが不当であること、およびその不当であるということの意味を確認した。そしてそれに次いで前回、そのように「異常」と見なすのはその…
認知症と診断することによってそのひとの言動を手前勝手に「理解不可能」と決めつける姿勢を痛烈批判(1/3)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第4回 (前回←) 前回、認知症や軽度認知障害などと診断することによって、そのひとを「異常」と判定することが不当である旨確認した。 では、不当であるというそのことは何を意味したのだったか? それは、ひとについて医学が「問題」にするところが間違っているということだった。医学はひとについて「正常か、異常か」を問題にしてきたが、みなさんが長らく医学に問題とするよう求めてきたのは実は「苦しくないか、苦しいか」ではないかということだった。 しかし他の意味もある。 そのひとたちの言動を、ほんとうは「理解可能」であるにもかかわらず、手前勝手に「理解不可能」と誤って決めつけ…
認知症と診断されて自尊心が傷ついても、仕方がないと我慢すべきか(異常な人間は存在し得ない)(1/5)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第3回 (前回←) 前回の続きである。認知症や軽度認知障害と診断されると自尊心が傷つくことがあるが、その理由を前回推測した。 そうした診断はひとを認知能力の低下具合から「異常」と判定することであるが、異常と判定するそのことはそのひとを「人でなし」と見なすことである、ということが前回明らかになったわけである。「人でなし」の烙印を押されれば、誰だって自尊心が傷ついて当然ではないかということだった。 しかし前回最後に、こう反論するひとが出てくるだろうと予想した。 「実際、認知症もしくは軽度認知障害なんだから、自尊心が傷ついても仕方ないじゃないか! 甘ったれたわがま…
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第2回 (前回←) 病院で認知症と診断されたらひどく落ち込むことになるだろう、と想像するひとは多いのではないだろうか。実際、そう診断されて落ち込んだ経験をお持ちの方もいるだろう。 しかしそこに何かおかしなものがあるように俺には感じられてならない。 何を言っているか、わかりにくいだろうか? 認知症と診断されたとき酷く自尊心が傷ついて落ち込む。そういうことがあるとすれば そしてそういうことがしばしばあるだろうと推測する次第であるけれども それは実におかしなことでないか、と言っているのである。 考えてもみてほしい。 たとえばみなさんがテストで80点をとったとする。…
ED治療薬がアルツハイマー病に効くと示唆する記事から考えられること〜一点論と障害論〜(1/3)
*認知症の人間の言動は理解不可能か・第1回 (前回←) よく考えてみると信じられないことであるけれども、この世には、権威ある学問に「理解不可能」な人間という烙印を押されてきたひとたちが存在する。俺たちは、そうした存在に思いを巡らせるときみなさんが真っ先に念頭に浮かべるであろうひとたちについて、先だってしばらくのあいだ考察した(注1)。それは統合失調症と診断されてきたひとたちであり、そのひとたちが決して「理解不可能」なんかではないことを理論的にまず証明し(注2)、その後、複数の事例をもってその理論的証明の確かさを検証していく(注3)という形をとった。 ----------------------…
認知症と診断されたひとたちの言動はほんとうに、医学が言うように理解不可能か
*認知症の人間の言動は理解不可能か・序 ここ最近ずっと統合失調症について考察してきた*1けれども、今度はいわゆる認知症をとり挙げる。 でもなぜ認知症を? この世には、「理解不可能」な人間と学問に、権威に、烙印を押されてきたひとたちが数知れずいる。その代表的な例として誰にでも真っ先に思いつくのはおそらく、統合失調症と診断されてきた人々ではないだろうか。 かつてクルト・コレは、精神分裂病〔引用者注:当時、統合失調症はそう呼ばれていた〕「デルフォイの神託」にたとえた。私にとっても、分裂病は人間の知恵をもってしては永久に解くことのできぬ謎であるような気がする。(略)私たちが生を生として肯定する立場を捨…
「テレビでアナウンサーがわたしの噂話をしている」を、「妄想」にすぎないと考えないみなさんは、どのように理解しようとするか(1/10)【統合失調症理解#20】
*短編集『統合失調症と精神医学の差別』の短編NO.63 目次・「テレビのニュースでアナウンサーがわたしの噂話をしている」・思い出された実例「授業中に先生がわたしのことを話している」・自信にもとづく現実修正解釈を別の角度から・外出先で周囲に監視されていると思い込む・電車で隣に座っていた人の貧乏ゆすりを自分への暗号だと信じ込む・周囲のすべてが敵に思える 先日、あるアプリを覗いていたところ、若いときに統合失調症と診断された、ひとりの女性を紹介する記事に出くわしました。 その記事には、当該女性がそのころ抱いていた考えや思いが、「統合失調症による妄想」として紹介されていました。 <><><><><><>…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.62 目次・みなさんの鋭い勘が覚えた違和感・みなさんが勘づいていたもうひとつのこと・みなさんが医学の根本姿勢に違和感を抱きつづけてきた確かな形跡 いま、すさまじい勢いで、続々と、化けの皮が、ありとあらゆるところで剥がれてきていますよね。 日本のこと、ですよ。 でもみなさんは、逆に、どこか納得されているかもしれません。 みなさんがこれまでずっと胸の底のどこかで、覚えてきていた違和感が、いま日本に訪れているこの帰結に、ぴったりきている、と。 みなさんは独り言つ。 ああ、そんなことは些事にすぎないと言って、軽視してきたもの。気持ちにひっかからないでは…
医学は「みんな違ってみんなイイ」と言って「多様性」を口先では肯定しているが、やっていることは実はそれとは正反対ということはないか(1/7)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.61 目次・科学が多様性を肯定する言葉を口にしているときにみなさんが感じること・①医学を医学たらしめるものは何か・②医学に不当にも異常と決めつけられ、差別されてきたのは誰か・③医学とは「多様性の否定」である・④ほんとうの多様性の肯定とは・⑤医学とは「優生思想」の実践である ◆科学が多様性を肯定する言葉を口にしているときにみなさんが感じること 「みんな違ってみんなイイ」 そういった趣旨の言葉が科学の口から聞こえてくるたび、申し訳ないですけど、俺の胸のなかは疑いで一杯になります。 科学が、多様性を大事にしていると主張しているのに出くわすたび、俺の身…
理解不可能(了解不能)な人間がこの世に存在しないことを、別のもっと簡単な仕方で確認する(1/4)【短編NO.5の補足】
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.60 目次・医学は一部のひとたちに「理解不可能」の烙印を押してきた・「現実」が「イメージ」に合致するとは、しないとは ◆医学は一部のひとたちに「理解不可能」の烙印を押してきた この短編集「統合失調症と精神医学と差別」のなかで以前に確認したつぎの5つの基本事項をいま、そのときにもちいたのとは別の、もっと簡単なやり方で、順に再確認しているところです。 今回はとうとう最後の5を見る番となりました。 正常、異常とは何か(短編NO.1)。 異常なひとはこの世にただのひとりも存在し得ない(短編NO.2)。 医学に不当にも異常と決めつけられ、差別されるのは、…
障害、障がい、障碍、はどれもみな差別用語であるということを、別のもっと簡単な仕方で確認する(1/3)【短編NO.4の補足】
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.59 目次・異常という言葉は差別用語である・異常を身体のなかの一点のせいにすると、その一点に正常になることを妨げられていることになる・「〜になるのを妨げられている」を世間では障害と表現する ◆異常という言葉は差別用語である この短編集「統合失調症と精神医学と差別」のなかで以前に確認したつぎの5つの基本事項を、そのときにもちいたのとは別の、もっと簡単なやり方で、順に再確認しているところです。 今回はつぎの4を見ますよ。 正常、異常とは何か(短編NO.1)。 異常なひとはこの世にただのひとりも存在し得ない(短編NO.2)。 医学の名のもと不当にも異…
医学の名のもと差別されるのは誰か、をもっと簡単な仕方で確認する(1/4)【短編NO.3の補足】
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.58 目次・まずひとを、標準、優、劣、に分ける・正常か異常かを決める基準はどこから来るか・いっぽうの不合致はあがめ、もういっぽうの不合致は問題視する この短編集「統合失調症と精神医学と差別」のなかで以前に確認したつぎの5つの基本事項を、そのときに用いたのとは別の、もっと簡単なやり方で、順に再確認しているところです。 ここまで、つぎの1と2を、イメージというものに着目する仕方で再確認しました。今回は3を見ますね。 正常、異常とは何か(短編NO.1)。 異常なひとはこの世にただのひとりも存在し得ない(短編NO.2)。 医学の名のもと不当にも異常と決…
異常なひとはこの世にただのひとりも存在しないということを、もっと簡単な仕方で確認する(1/4)【短編NO.2の補足】
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.57 目次・ひとを正常もしくは異常と判定するとはどうすることだったか・現実がイメージに合致していないときにみなさんが本当にすべきこと・異常なひとはこの世にただのひとりも存在し得ない ◆ひとを正常もしくは異常と判定するとはどうすることだったか この短編集「統合失調症と精神医学と差別」のなかで以前に確認したつぎの5つの基本事項を、そのときにもちいたのとは別の、もっと簡単なやり方で、順に再確認しようとしているところです。 今回はつぎの2番を見ますよ。 正常、異常とは何か(短編NO.1)。 異常なひとはこの世にただのひとりも存在し得ない(短編NO.2)…
正常と異常のそれぞれの意味を、もっと簡単な仕方で確認する(1/4)【短編NO.1の補足】
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.56 目次・正常、異常とはそれぞれ何かをもっと簡単な仕方で確認する・イメージに合致しているか、否か・イメージに合致していないことを問題視する ◆正常、異常とはそれぞれ何かをもっと簡単な仕方で確認する 何度もくり返し言ってきたことですけど、みなさんがふだん、やれ健康だ、やれ病気だ、としきりに言うことによって争点にするのは、「苦しくないか(快いか)、苦しいか」ですよね。だけど、身体を機械と見なす医学は、みなさんとおなじようにそうして、やれ健康だ、やれ病気だと言ってきながらも、まったく別のことを争点にしていた、ということでした。 健康を正常であること…
科学には全然理解できない快いとか苦しいとかいうことの意味を簡単に確認してみよう(1/5)【医学がしばしばしばみなさんに理不尽な損害を与えてきた理由part.9】
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.55 目次・最後に、快いとは何か、苦しいとは何か・快さ・苦しさとは「今どうしようとするか、ハッキリしている度合い」のことである・今という一瞬を、出来事の最中と見る・今という一瞬を、目的に向かっている瞬間と見る・その問いには、どう解いているかの他に、どれだけ解けているかという程度問題がある ◆最後に、快いとは何か、苦しいとは何か 機械ではない身体を機械と見なす科学には、快いとか苦しいといった、医学の基礎となるべきはずのものの意味が理解できないということを、先ほど実際に確認しましたよね。 以上数回にわたる、快さと苦しさを題目にした考察はひととおり終…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.54 目次・快を「好物への接近行動前のウォーミングアップ」のサインとし、不快を「敵からの逃避行動前のウォーミングアップ」のサインとする説・性被害者を「なのになぜ逃げなかった!」と叱りつける極悪非道理論・快さと苦しさがやっぱりここでもうっちゃられる ◆快を「好物への接近行動前のウォーミングアップ」のサインとし、不快を「敵からの逃避行動前のウォーミングアップ」のサインとする説 科学が、機械ではない身体を機械と見なすことにした結果、みなさんのように「苦しくないか、苦しいか」を争点にすべきところで、「正常か、異常か」を争点にしてしまうことになっている、…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.53 目次・やれ健康だ、やれ病気だとしきりに言うことによって、みなさんが争点にするのは、「苦しくないか、苦しいか」である・快さ(苦しさ)を、「身体機械」が正常(異常)であることを知らせる、心のなかのサインとする説・健康や病気を「身体機械」のありようだけを見て決めることになる ◆やれ健康だ、やれ病気だとしきりに言うことによって、みなさんが争点にするのは、「苦しくないか、苦しいか」である 前回ついに、科学が、機械であるはずのない身体を機械と見なすに至った不幸な瞬間を、まざまざと目撃しましたよね。 ★★その場面★★ そのように身体を機械と見なすと、や…
機械なんかでは決してないことが明らかな身体を科学が機械と決めつける、嗚呼、あの不幸な瞬間(1/6)【医学がしばしばしばみなさんに理不尽な損害を与えてきた理由part.6】
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.52 目次・科学が事のはじめに為すふたつの存在改悪作業・絵の存在否定(作業1)・存在の客観化(作業2)・科学が、機械ではない身体を機械と見なす瞬間・左手を例に考察する・身体全体を考える ◆科学が事のはじめに為すふたつの存在改悪作業 機械ではない身体を、なぜ医学が機械と見なすのか、それをいままさに確認しようとしているところです。 機械ではない身体を機械と見なすそのボタンの掛け違いが、医学に深刻な帰結をもたらしてきたことは、先に確認しておきましたよね。少なくないひとたちが、そのおかげで医療から理不尽な損害をこうむってきた、ということでしたね。 ★★…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.51 目次・科学は関係をも別ものにすり替える・外界に実在しているのは元素だけという科学の基本アイデア・関係は自律的なものである・原子に色はついているか 機械ではない身体を、なぜ医学が機械と見なすのか、それをいま確認しようとしているところです。 でも、そんなことを確認しようとするのはツマラナイことだと思われるかもしれませんね。けど、機械ではない身体を機械と見なすそのボタンの掛け違いが、医学に深刻な帰結をもたらしてきたことは先に確認したとおりです。少なくないひとたちが、そのおかげで医療から理不尽な損をこうむってきたということでしたね。 ★★理不尽な…
みなさんは当たり前のように知っているが、科学は全然知らない「存在は客観的ではない」という事実(1/10)【医学がしばしばしばみなさんに理不尽な損害を与えてきた理由part.4】
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.50 目次・科学はこの世の存在をすべて「のっぺらぼう」に変える・科学が事のはじめに為すふたつ目の作業、「存在の客観化」・物は、言ってみれば、周りの空気を読むものである・身体も一瞬一瞬答えるものである、「他のものたちと共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに・音もまたしかり(読み飛ばしてもらっても支障無し)・「存在の客観化」とは存在のすり替え作業・存在の本質は「どこに位置を占めているか」に ◆科学はこの世の存在をすべて「のっぺらぼう」に変える 機械ではない身体を、なぜ医学が機械と見なすのか、いまそれを確認しようとしているところです。 とは…
機械なんかであるはずがない身体を科学が機械と見なすに至るキッカケにみなさんはドギモを抜かれる(1/7)【医学がしばしばしばみなさんに理不尽な損害を与えてきた理由part.3】
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.49 目次・科学は機械ではない身体を機械とみなす・科学が事のはじめに立てつづけに為すふたつの不適切な作業・ひとつ目の作業、「絵の存在否定」・「絵の存在否定」はすべてを心のなかの像に変える・心の外に実在するものはすべて、見ることも、聞くことも、嗅ぐことも、味わうことも一切叶わない「のっぽらぼう」・補足で音について「絵の存在否定」をしてみる ◆科学は機械ではない身体を機械とみなす 前回、身体がほんとうは機械ではないという極々当たり前のことを確認しましたよね。ここからは、機械ではないその身体を、なぜ医学が機械と見なすのか、確認していきます。 ★★身体…
科学は身体を機械と見なすが、身体が機械であったことは嘗てただの一瞬もないこと(1/5)【医学がしばしばしばみなさんに理不尽な損害を与えてきた理由part.2】
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.48 目次・すべてを台無しにする科学のボタンの掛け違い・身体とは何か・左手を例に・見えているものは実は、ほとんど見えていない(補足) ◆すべてを台無しにする科学のボタンの掛け違い 医学の基礎について考察しています。 前回、医学の壮大なボタンのかけ違えを確認しましたね。こういうことでした。 身体はほんとうは機械ではない。 医学は、ほんとうは機械ではない身体を、機械と見なす。 すると、快さや苦しさは、理解しようとしても理解できない、よくわからないものに成り下がる。 やれ健康だ、やれ病気だとしきりに言うことによって争点にするところを、みなさんのように…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.47 目次・みなさんと医学のあいだに生じた齟齬・全体の素描 ◆みなさんと医学のあいだに生じた齟齬 ここ最近はずっと、みなさんと医学のあいだに生じた齟齬を見ていますよね。その齟齬の生まれ来たった経緯を、今回から、その根源にさかのぼって確認していきます。 みなさんは四六時中、「苦しくないか(快いか)、苦しいか」を争点にして生きています。そんなみなさんが病院の診察室で訴えるのは「苦しさ」だし、そこで要望するのも「苦しまないで居てられるようになること」であると以前確認しましたよね(短編NO.41)。 そしてそんなみなさんは、治療を受け、「かえって苦しさ…
質問「この治療を受けると、寿命が2倍に伸びます。受けますね?」と言われたら、みなさんはどう反応するか?(1/8)
目次・70歳男性(余命6ヶ月)、延命効果6ヶ月の抗がん剤治療を勧められる・準備運動①「給付期間を2倍に伸ばすことができます。どうしますか?」・準備運動②「みなさんは何を健康、病気という言葉で表現しようとするか?」・生存期間が2倍になる治療を勧められたとき、みなさんはどう考えるか・「生存期間を2倍に伸ばしましょうか」という提案を受けたとき考え合わせるものは何か・獲得するもののニガさ(胃瘻などで問題になること)・引き換えにするものの大きさ(健康のありがたみを知っているものにはわかる)・する損と、獲得する得を比較する ◆70歳男性(余命6ヶ月)、延命効果6ヶ月の抗がん剤治療を勧められる 俺の手元にひ…
コロナワクチンについて思った或るひとつのこと(別に込み入ったことも決定的なことも書いていませんが、気分が悪くなるかもしれません。閲覧ご注意ください)
コロナワクチンについて、いろんなことが言われていますよね。効く、効かない、害がある、害が出てきた、他の病気にも効いている等々。 果して、ほんとうのところはどうなんでしょうね。 統計を挙げてきて、だからこうだ、だからああだと、いつもたったひとつの答えを出してくるひともいます。でも、ひょっとすると、たいていの場合、そうした統計を用いてできる最大限のことは、そこからいくつかの可能性(解釈)を提示するだけで終わることなのかもしれないと思われたりもします(はっきり一義的な結論を導きだすことができる場合は限られているのではないかということです)。 けど、そうした混沌のなか、たったひとつだけ確実に言えること…
医学の副作用の侮り方その2、いきなり「夢の新薬」と高らかに謳いあげる(1/5)【医学は副作用を侮ってきた? part.5】
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.46 目次・胸に兆す「そんなうまい話はあるのだろうか」という疑念・で、実際、そんなうまい話はあったのか・One man's meat is another man's poison.という絶対真理 統合失調症と診断されたひとたちに使用される薬の副作用について考察していますよね。 薬のそうした副作用はしばしば「たいしたことがある」のに、(精神)医学がそれらを勝手に「たいしたことがない」ものと決めつけ、侮ってきたと言えそうであることを確認したあと、前回、医学がどのような仕方で副作用を侮るか見ました。 今回は、それとは別の侮り方をとり挙げます。 それ…
みなさんのふだんの見方を用いて、副作用がほんとうに「たいしたことがない」のか、検証する(1/4)【医学は副作用を侮ってきた? part.3】
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.44 目次・薬を飲むことによって、当初の「苦しさ」を別の「苦しさ(副作用)」と交換する・薬を飲むことによって、苦しさは「かえって酷くなった」のか、それとも「マシになった」のか・薬を飲むことによって、「かえって苦しさが酷くなった」のだとしたら 統合失調症と診断されたひとたちに使用される薬の副作用について考察していますよね。 はたしてその副作用は、医学がチカラ強く請け合うように、ほんとうにほとんどの場合「たいしたことがない」のか。 それとも、実は「たいしたことがある」場合がしばしばあるのに、医学がそれらを勝手に「たいしたことがない」ものと決めつけ、…
副作用を我慢してでも治療を受けるべきとみなさんが判断するのはどんな時か(1/5)【医学は副作用を侮ってきた? part.2】
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.43 目次・そもそもみなさんは何を、健康、病気と見るか・A.治療を受けてかえって苦しさが酷くなる場合・B.治療を受け、苦しさがマシになる場合・みなさんは苦しさを比較したあと、生存期間の延長・短縮を考え合わせる 統合失調症と診断されたひとたちに使用される薬の副作用について考察しています。 前回、こう問いかけましたよね。(精神)医学は、治療薬の副作用は「たいしたことがない」場合がほとんどであると請け合うが、実はそうではない可能性はあるのではないか。ほんとうは副作用はしばしば「たいしたことがある」のに、医学がそれらを勝手に「たいしたことがない」ものと…
ひょっとすると(精神)医学が勝手に副作用を「たいしたことがない」と侮ってきただけかもしれないという暗い予感(1/2)【医学は副作用を侮ってきた? part.1】
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.42 医学はいッつも、治療(治療薬や手術等)の副作用はたいしたことがないと言いますよね。 でも、みなさん、ほんとうにそうだと思います? たしかに、これといった副作用をこうむらない患者さんもたくさんいるに違いありませんね。けど、副作用に苦しんでいる多くのひとたちの声もまた聞こえてはきませんか。 実は副作用はしばしば「たいしたことがある」のに、医学が勝手にそれらを「たいしたことがない」と侮ってきただけということはないでしょうか。 実際、副作用などまったく無いと長いあいだ謳われていた、安全なはずの施術(投薬治療や手術)が、重篤な副作用のために急に禁止…
みなさんが診察室や病室でする「訴え」と「要望」は(精神)医学には届かない(統合失調症理解#19)(1/7)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.41 目次・女性の「訴え」と「要望」はそれぞれ何か・この女性の「訴え」は何か・この女性の「要望」は何か・健康、病気という言葉の意味からも考える・みなさんの「訴え」と「要望」は医学に伝わっているか・先ほどの女性の「訴え」と「要望」を医学はどう解したか・「正常か、異常か」は「苦しくないか、苦しいか」とはまったく別のもの ◆女性の「訴え」と「要望」はそれぞれ何か みなさんは病院の診察室や病室で、目が見えにくいとか、息がしにくいとか、気分が鬱々とするとかと「訴え」ますね? で、目がよく見えるようになりたいとか、息がしやすくなりたいとか、気分が晴れるよ…
統合失調症の「デブ、ブス、奴はダメだ、と言う声が聞こえてくる」を理解する(統合失調症理解#18)(1/6)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.40 目次・3つの事例をとり挙げる・肉まん放置事件・「おしゃれっぽい、かわいい、きれい」と聞こえてくる・授業中、先生がわたしのことを話している・すべての事例で共通して起こっていたこと・肉まん放置事件returns ◆3つの事例をとり挙げる この世に異常なひとなどただのひとりも存在し得ないということを、かつて論理的に証明しましたよね。 〈参考1:その証明をしたときの記事をいちおう挙げておきますね。〉 〈参考2:上記より簡単な証明法はこちら。〉 そしてそれは、この世に、「理解不可能」なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを意味するとのこ…
漫画に出てくる幻聴「神様の声に、触れ、食べるな、と命令される」を理解する(統合失調症理解#17)(1/6)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.39 目次・今回は、漫画家さんのインタビュー記事を読ませもらう・はじめて神様の声が聞こえたとき・「急に自分の考えではない思考が脳にボン!って入ってくる感じ」・ゲン担ぎの発想をした ◆今回は、漫画家さんのインタビュー記事を読ませもらう この世に異常なひとなどただのひとりも存在し得ない、ということを、かつて論理的に証明しましたよね。 〈参考①:そのことを証明したのは下の記事でです。〉 〈参考②:それより、もっと簡単な証明法はこちら。〉 そしてそれはこの世に、「理解不可能」なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでしたよね…
この世に異常なひとはただの一人も存在し得ないということについて
もうひとつのブログのほうの手短な近況報告をさせてもらって構いません? そちらのほうのブログで、今年に入ってから立てつづけに、記事を3本書きました。 その1本目の記事でまず、医学が、健康を正常であること、病気を異常であることと独自に定義づけてきたことを、確認しました。 そしてつぎの記事で、医学がそのように健康や病気を定義づけるのに用いてきた、正常、異常という言葉の意味を確認しました。 で、3本目の記事ですよ。 正常、異常という言葉の意味を踏まえたうえで、その記事で、つぎのことを確認したわけです。 この世に、異常なひとなど、ただのひとりも存在し得ない。 言うなれば、ひとはみな正常である。 にもかか…
ひとのことを、やれ正常だ、やれ異常だ、とさんざ言ってきたけど、はて、そもそも、正常、異常ってどういう意味なんだっけ?
医学なるものに触れ、一番最初にひとが疑問に思うのは、「正常、異常という言葉の意味は果して何なのだろう」ということではないでしょうか。 だって、医学は、健康を正常であること、病気を異常であることと独自に定義づけてやってきたじゃないですか。 〈参考:その独自の定義についてはこちらで書きました。〉 だけど、正常、異常という、そんな大事な基礎的な言葉の意味を、みなさん、教わったことありますか。 俺はありませんよ? たとえば、正常、異常ということについてひとが、こんなことを言うのは、よく耳にしますよ。 正常と異常のあいだの線引きはむつかしい。どこからが正常で、どこからが異常なのかは正直よくわからない、っ…
統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.6(統合失調症理解#16)(1/9)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.38 目次・前回までを簡単にふり返る・絶望したり、死にたくなったりしたのはおかしなことか・大声で怒鳴ったのはおかしなことか・Nさんが争点にしていたのは何か・かたや医学が争点にするのは何か・Nさんは「理解不可能」なんかではなかった・(精神)医学はお手軽にNさんのことを「理解不可能」と決めつけ、差別してきた・診断という名の差別で患者を傷つける ◆前回までを簡単にふり返る 「思春期に発症し典型的な経過がみられた統合失調症のケース」*1とされるNさんの事例を、ここ最近はずっと見させてもらっていますよね。 その事例の当事者Nさんが、(精神)医学の見立て…
自分の胸に「ふだん、何を健康と言い、何を病気と言うのか」訊いてみる?
新年早々、ひとつ、基礎的なことを、下の記事で考えてみました。 その基礎的なことというのは、何を健康と言い、何を病気と言うのか。 ひと言で言うと、健康、病気という言葉の定義ですね。 医学というのは「病気を治す」ことを使命とするものですね? でも、「病気が治る」とは、そもそもいったいどんな状態のことを指すのでしょうね? 健康や病気という言葉の定義が変わってくると、「病気が治る」というその言い方でどんな状態のことを指すのかも、変わってくると思いません? 健康や病気という言葉の定義。考えごたえのあるテーマではありませんか。 (了)
統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.5(統合失調症理解#16)(1/6)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.37 目次・まえおき・からかうような声や嫌がらせの声が絶えず聞こえてくる・女性の顔の幻視を見る・part.5の締めの言葉 ◆まえおき ここのところずっと、「思春期に発症し典型的な経過がみられた統合失調症のケース」*1とされるNさんの事例を見させてもらっていますよね。 その事例の当事者Nさんが、(精神)医学の見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつずつ確認しながら、話しを進めているところですね? 前回、引用第3部(引用最終部)に入りましたけど、冒頭の2段落しか見られませんでした。今回はそのつづきを見ていきます。 以下、引用…
統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.4(統合失調症理解#16)(1/9)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.36 目次・嫌がらせをされたと言って、予備校に行かなくなる・嫌がらせと決めつける(案1)・引け目を感じる(案2)・他の生徒の内心を気にする(案3)・part.4の締めの言葉 ◆嫌がらせをされたと言って、予備校に行かなくなる いま現在、「思春期に発症し典型的な経過がみられた統合失調症のケース」*1とされるNさんの事例を見させてもらっていますよね。 その当事者Nさんが、(精神)医学の見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認していますね。 今回から、引用第3部(引用最終部)に入りますよ。 前々回とその前の回に見た引用…
統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.3(統合失調症理解#16)(1/8)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.35 目次・引用第2部で確認する3つの事項・いじめが深刻になってきて勉強どころではない・わかってはいるが、できない・ひととすれ違う際、悪口が聞こえてくる・慶応の最難関学部に合格することが決まっている・part.3の締めの言葉 ◆引用第2部で確認する3つの事項 いま、「思春期に発症し典型的な経過がみられた統合失調症のケース」*1とされる事例を見させてもらっていますよね。 その事例の当事者Nさんが、(精神)医学の見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認しようとしているところですね。 今回は引用第2部を見ていきますよ…
統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.2(統合失調症理解#16)(1/8)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.34 目次・中3の2学期頃から勉強を重荷に感じるようになってきた・自分のことがうまく理解できなくなってきた・自分のことがうまく理解できないもう一つの例・part.2の締めの言葉 前回、「思春期に発症し典型的な経過がみられた統合失調症のケース」*1とされる事例を、引用第1部、引用第2部、引用第3部の3つに分けて、見させてもらうことにしましたよね。 その当事者であるNさんが、(精神)医学の見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地に確認するために、ね? 前回はその引用第1部をざっと見ました。そこでつぎのふたつのことがわかりました。 N…
統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.1(統合失調症理解#16)(1/2)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.33 この世に異常なひとなどただの一人も存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 〈参考:そのときの記事をいちおう挙げておきますね。〉 〈参考2:もっと簡単な証明法はこちら。〉 そしてそれは、この世に、「理解不可能」なひとなど、ただの一人も存在し得ないということを意味するとのことでしたね。 〈参考:そのときの記事もいちおう挙げておきますよ。〉 〈参考2:もっと簡単な確認の仕方はこちら。〉 だけど、医学は一部のひとたちを不当にも異常と決めつけ、「理解不可能」であるということにして、差別してきました。 たとえば、あるひとたちのこと…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.32 目次・〝統合失調症〟の症例がふたつに分かれる・「現実修正解釈」型・「勝手にひとつに決めつける」型 ◆〝統合失調症〟の症例がふたつに分かれる 昨年2020年の2月頃からずっと、統合失調症と診断されたひとたちの、いわゆる症例なるものを見させてもらっていますよね。 その数、いま現在、計15名にのぼりますね。 で、そのひとたちが、医学の見立てに反し、ほんとうは「理解不可能」なんかでは決してないことを「実地」に確認していますよね。 そうしたなか、みなさん、こう考えるようになってません? こうして見てきている、統合失調症のいわゆる症例なるものは、2…
「神のお告げが聞こえた」に肉薄しよう(「統合失調症の◯◯を理解する」シリーズのspin-off)
今年2020年の2月初頭からずっと、「統合失調症の◯◯を理解する」というタイトルで、記事を書いてきました*1。統合失調症と診断されたひとたちに、実際に記事のなかに登場してもらい、そのひとたちの統合失調症の症状とされる体験が、医学の見立てに反し、「理解可能」であることを実地に一つ一つ、確認してきたわけです(まだそれを続けるつもりですよ)。 今回、そのシリーズのなかには入らないが、この機会に、関連付けて見ておきたい「神のお告げを聞いた」という、間寛平さんの体験*2をひとつ、補足blogのほうで、とり挙げました。 その記事はこちら。 (了) *1:下のページのなかにある「統合失調症理解#1〜15」ま…
精神医学の「統合失調症のひとには病識がない」という言い草に、温厚なみなさんですら激怒する理由(1/4)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.31 目次・健康、病気の定義から・一部のひとたちを異常と決めつけ、差別する・おのれの人間理解力が未熟であることの自覚がない・「真に自覚あるもの」と「真に自覚無きもの」 ◆健康、病気の定義から (精神)医学が口にする言葉のなかには、みなさんの気に障るものがいくつかあるでしょうけど、「統合失調症のひとには病識がない」というあの有名な言い草は、その最たるものではないでしょうか。 (精神)医学がひとに「病識がない」と言うその醜悪さに、身体がワナワナと震えるくらい、みなさんは怒りを覚えるのではないでしょうか。 今回は、その怒りがいかに的確か、確認します…
統合失調症の「話が途切れ途切れになる」「頭が飛ぶ」「ピコーンときてバリバリする」を理解する(統合失調症理解#15)(1/8)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.30 目次・いつもの前置き・話が途切れ途切れになる・「理解可能」なひとを「理解不可能」であることにする・障害という言葉を使って「理解不可能」と表現する・表現内容まで「理解不可能」であることにする・言葉遣いまで「理解不可能」であることにする・締めの言葉 ◆いつもの前置き この世に異常なひとなどただの一人も存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 〈参考:そのときの記事をいちおう挙げておきますよ。〉 〈参考2:もっと簡単な証明の仕方はこちら。〉 そしてそれは、この世に、「理解不可能」なひとなど、ただの一人も存在し得ないということを…
統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.9(統合失調症理解#14)(1/6)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.29 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で9回目、最後になります。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日とその翌日の模様を見てきました。 統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその小林さんが、(精神)医学のそうした見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、全9回にわたり、実地にひとつひとつ確認してきました。 vol.1(下準備:メッセージを受けとる) vol.2(朝刊からメッセージを受けとる) vol.3(駅名標示から意味…
統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.8(統合失調症理解#14)(1/7)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.28 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で8回目です(全9回)。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日の模様からはじめ、現在はその翌日を見ているところです。 統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその小林さんが、(精神)医学のそうした見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認しています。 vol.1(下準備:メッセージを受けとる) vol.2(朝刊からメッセージを受けとる) vol.3(駅名標示から意…
統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.7(統合失調症理解#14)(1/6)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.27 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で7回目です(全9回)。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日の模様からはじめ、現在はその翌日を見ているところです。 統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその小林さんが、(精神)医学のそうした見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認しています。 vol.1(下準備:メッセージを受けとる) vol.2(朝刊からメッセージを受けとる) vol.3(駅名標示から意…
統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.6(統合失調症理解#14)(1/5)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.26 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で6回目です(全9回)。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日の模様からはじめ、現在はその翌日を見ているところです。 統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその小林さんが、(精神)医学のそうした見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認しています。 vol.1(下準備:メッセージを受けとる) vol.2(朝刊からメッセージを受けとる) vol.3(駅名標示から意…
統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.5(統合失調症理解#14)(1/6)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.25 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で5回目です(全9回)。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日の模様からはじめ、現在はその翌日を見ているところです。 統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその小林さんが、(精神)医学のそうした見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認しています。 vol.1(下準備:メッセージを受けとる) vol.2(朝刊からメッセージを受けとる) vol.3(駅名標示から意…
統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.4(統合失調症理解#14)(1/5)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.24 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で4回目です(全9回)。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日の模様からはじめ、現在はその翌日を見ているところです。 統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその小林さんが、(精神)医学のそうした見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認しています。 vol.1(下準備:メッセージを受けとる) vol.2(朝刊からメッセージを受けとる) vol.3(駅名標示から意…
統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.3(統合失調症理解#14)(1/3)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.23 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で3回目です(全9回)。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日とその翌日の模様を、前回から見はじめたところです。 統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその小林さんが、(精神)医学のそうした見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認しています。 vol.1(下準備:メッセージを受けとるとは) vol.2(朝刊からメッセージを受けとる) 今回目次・ここまでの簡単な…
統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.1(統合失調症理解#14)(1/5)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.21 目次・発症数ヶ月前から始まった「メッセージを受けとる」・野坂昭如、とんねるず石橋貴明を殴る(出来事1)・野坂、衆院選で新潟3区から出馬する(出来事2)・現実を自分に都合良く解釈する ◆発症数ヶ月前から始まった「メッセージを受けとる」 この世に異常なひとなどただのひとりも存在し得ないということを、以前、論理的に証明しましたよね。 〈参考:その証明をしたときの記事をいちおう挙げておきますね。〉 〈参考2:もっと簡単な証明法はこちら。〉 そしてそれは、この世に「理解不可能」なひとなどただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでした…
統合失調症の「カガヤ臭いという声が聞こえてくる(幻聴)」「殺し屋に狙われているという幻覚(幽霊論)」を理解するpart.2(統合失調症理解#12,13)(1/6)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.20 目次・殺し屋に狙われているという幻覚・錯覚する・錯覚しているはずはないという自信・まとめ・牛の怪物に襲われる幻覚・締めの言葉 ◆殺し屋に狙われているという幻覚 以前論理的に証明しましたように、この世に「理解不可能」なひとなどただのひとりも存在し得ません。なのに、(精神)医学は一部のひとたちを不当にも、「理解不可能」と決めつけ、差別してきました。 前回、そうした差別を受けてきたひとたちのなかから、ハウス加賀谷さんに登場してもらいましたよね。で、統合失調症の症状と診断され、「理解不可能」とされてきた、ハウス加賀谷さんのふたつの体験について、…
統合失調症の「スーパースターに愛されている」を理解する(統合失調症理解#10,11)(1/7)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.18 目次・(精神)医学が世間の偏見を正せるはずはない・「世界的なスーパースターに愛されている」・感じているところが錯覚である可能性・「ミュージシャンが愛のメッセージを送ってくる」 ◆(精神)医学が世間の偏見を正せるはずはない (精神)医学はよくこういったことを言いますよね。 統合失調症は、およそ百人に一人が罹患することになる、頻度の高い、身近な疾患である。にもかかわらず、多くの人にとっては、まだ縁遠い不可解な疾患でしかないのが現状である。昔に比べれば、精神科の垣根も低くなったとはいえ、精神病に対しては、依然根深い偏見があり、病気のことを知ら…
統合失調症の「赤の他人の怒ったような顔写真を見て、自分の父親は怒っているととる」を理解する(統合失調症理解#9)(1/4)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.17 この世に異常なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:そのときの記事を一応挙げておきますよ。) そしてそれは、この世に「理解不可能」なひとなどただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでしたよね。 (参考:そのことを確認したときの記事も一応載せておきますね。) だけど、医学は一部のひとたちを異常と判定し、「理解不可能」と決めつけて、差別してきました。 たとえば、あるひとたちのことを統合失調症と診断し、つぎのように、「永久に解くことのできぬ謎」だとか「了解不能」だとかと言ってき…
統合失調症の「他人が身体のなかに入ってくる」を理解する(統合失調症理解#8)(1/5)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.16 目次・20代女性の訴え・推測その1・推測その2・推測その3・(精神)医学は差別する ◆20代女性の訴え この世に異常なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:そのときの記事を一応、貼り付けておきますね。) そしてそれは、この世に「理解不可能」なひとなどただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでしたよね。 (参考:その確認をしたときの記事も一応載せておきますよ。) だけど、医学は一部のひとたちを異常と判定し、「理解不可能」と決めつけて、差別してきました。 たとえば、あるひとた…
統合失調症の「体感幻覚」「テレビ・ラジオ幻聴」「高校生幻聴」「車幻聴」を理解するpart.3(統合失調症理解#7)(1/6)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.15 目次・場面4:高校生幻聴・場面5:テレビ・ラジオ幻聴・場面6:仲間幻聴・場面7:車幻聴・医学がCさんを「理解不可能」と決めつけるやり方・医学もCさんのように「現実修正解釈」をやってきた ◆場面4:高校生幻聴 「理解不可能」なひとなど、この世にただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。だけど(精神)医学は、一部のひとたちを不当にも「理解不可能」と決めつけ、差別してきました。 統合失調症と診断され、そのように差別されてきたCさんに、現在、登場してもらっています。そして、そのCさんがほんとうは「理解可能」であるとい…
統合失調症の「体感幻覚」「テレビ・ラジオ幻聴」「高校生幻聴」「車幻聴」を理解するpart.2(統合失調症理解#7)(1/2)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.14 目次・場面2:朝起きたら身体中が痛い・場面3:朝起きたら身体中に落書きされている ◆場面2:朝起きたら身体中が痛い 「理解不可能」なひとなど、この世にただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。だけど(精神)医学は、一部のひとたちを不当にも「理解不可能」と決めつけ、差別してきました。 そこでそのことを実地に確認するために、前回、統合失調症と診断され、そのように差別されてきたCさんに登場してもらい、Cさん本人が挙げてくれる7つの場面を見てみることにしました。 〈参考:前回〉 前回は、その7場面のうち、最初のひとつ…
統合失調症の「体感幻覚」「テレビ・ラジオ幻聴」「高校生幻聴」「車幻聴」を理解するpart.1(統合失調症理解#7)(1/4)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.13 目次・場面1:中学生時代(幻聴)・自分しか知らないことをみんなが知っている・同級生、家族、近所からの悪口 ◆場面1:中学生時代(幻聴) この世に異常なひとなどただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 〈参考:そのときの記事をいちおう挙げておきますね。〉 〈参考2:もっと簡単な証明法はこちら。〉 そしてそれは、この世に「理解不可能」なひとなどただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでしたね。 〈参考:そのことを確認したときの記事もいちおう載せておきますよ。〉 〈参考2:もっと簡単に確認したい場合…
統合失調症の「声が命令してくる(幻聴)」を理解する(統合失調症理解#5,6)(1/3)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.12 この世に異常なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:そのときの記事をいちおう挙げておきますね。) そしてそれは、この世に「理解不可能」なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでしたよね。 (参考:そのことを確認したときの記事もいちおう挙げておきますよ。) だけど、医学は一部のひとたちを異常と判定し、「理解不可能」と決めつけて、差別してきました。 たとえば、あるひとたちのことを統合失調症と診断し、こんなふうに、「永久に解くことのできぬ謎」だとか、「了解不能」だと…
統合失調症の「監視されている」「数字が合図を送ってくる」「盗聴されている」を理解する(統合失調症理解#4)(1/8)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.11 目次・ある男性の3つの訴え・監視されている(ⅰ)・監視されている(ⅱ)・数字が合図を送ってくる・盗聴されている(ⅰ)・盗聴されている(ⅱ)・盗聴されている(ⅲ)・(精神)医学は人間差別の体系である ◆ある男性の3つの訴え この世に異常なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:いちおうそのときの記事を挙げておきますね。) そしてそれは、「理解不可能」なひとなど、ただのひとりも存在し得ない、ということを意味するとのことでしたよね。 (参考:そのことを確認したときの記事もいちおう挙げておきます…
統合失調症の「わたしはエスパーだ」「頭のなかを監視されている」を理解する(統合失調症理解#3)(1/10)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.10 目次・当事者Aさんが語る5つの場面・場面1・場面2‐Ⅰ・場面2‐Ⅱ・場面2‐Ⅲ・場面3・場面4・場面5・すべての場面で起こっていたことは何か・(精神)医学は統合失調症である ◆当事者Aさんが語る5つの場面 この世に異常なひとはただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:そのときの記事を一応挙げておきますよ。) そしてそれは、この世に「理解不可能」なひとはただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでしたよね。 (参考:その確認をしたときの記事はこちら。) だけど、医学は一部のひとたちを不当に…
統合失調症の「頭の中に機械が埋め込まれている」を理解する(統合失調症理解#2)(1/5)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.9 目次・ほんとうは「理解可能」である・「隣から悪口が聞こえてくる」・「頭の中に機械が埋め込まれている」・実は異常ではない ◆ほんとうは「理解可能」である この世に「理解不可能」なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:いちおうそのときの記事を載せておきますね。) だけど、医学はこの世に「理解不可能」な人間は存在するとします。 たとえば(精神)医学は一部のひとたちを統合失調症と診断し、「理解不可能」と決めつけてきました。 ほら、ちょっと聞いて確かめてみてくださいよ。 かつてクルト・コレは、精神…
統合失調症の「悪口が聞こえてくる(幻聴)」を理解する(統合失調症理解#1)(1/5)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.8 この世に「理解不可能」なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:そのときの記事をいちおう挙げておきますね。) だけど、医学はこの世に「理解不可能」な人間は存在するとします。 たとえば(精神)医学は一部のひとたちを統合失調症と診断し、「理解不可能」と決めつけてきましたよね。で、やれ「永久に解くことのできぬ謎」だ、「了解不能」だと言ってきましたね? かつてクルト・コレは、精神分裂病〔引用者注:当時、統合失調症はそう呼ばれていました〕を「デルフォイの神託」にたとえた。私にとっても、分裂病は人間の…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.7 目次・2点復習・ひとが当初、「理解できない」場合(例、統合失調症)・ひとが最初から「理解できる」場合(例、PTSD)・結論(医学を勉強するほど人間理解力は低下する) ◆2点復習 今回は、(精神)医学を勉強するほど人間理解力が低下するということを確認しますね。 最初につぎの二点を再確認してから本題に入ることにしましょうか。 ひとはみな「理解可能」である。 (精神)医学は一部のひとたちを「理解不可能」と決めつけて差別してきた。 では、はじめますね。 ずいぶんまえに、健康、病気とはそれぞれ何であるか確認したの、ひょっとして覚えてくれていますか。…
理解不可能(了解不能)な人間がこの世に存在しないことを確認する(1/4)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.6 目次・この世に「理解不可能」な人間は存在するか・理解することの意味・正常、異常の意味を突きつめる・結論(理解不可能な人間はこの世に存在し得ない) ◆この世に「理解不可能」な人間は存在するか みなさんは、この世に「理解不可能」な人間は存在すると思いますか。 たとえば(精神)医学はそうした人間が存在するとしますよね? でも、ほんとうにそんな人間がこの世に存在すると、みなさん、思います? いま俺が手にもっている本、『統合失調症』(PHP新書、2010年)のなかで、著者の岡田尊司精神科医はこの件に関し、こう言っていますよ。 われわれ人間は、他人の…
「発達障害」を例に、誰が医学に差別されるのか確認する(1/4)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.5 今回は、発達障害なるものを例に、診断という名の差別について見ていきますね。 でも、そのまえに、これまでに確認した事項を3点、簡単におさらいしておきましょうか。 ずいぶんまえに、健康、病気、についてこういうことを確認したの、覚えていますか。 ふだんのみなさんにとって、「健康」という言葉は、「苦しまないで居られている」ことを表現するためのものであるいっぽう、「病気」という言葉は、「苦しんでいる」ことを、その苦しみが手に負えないようなときに表現するためのものである。そのように、ふだんみなさんが、健康であるとか病気であるとかとしきりに言うことで争…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.4 目次・障害という言葉の表記を改めるべきか?・障害という言葉は、異常という差別用語の単なる言い換えにすぎない・「発達障害」という言葉を例に確認する・「脳の障害」という言葉を例に確認する・問いへの答え ◆障害という言葉の表記を改めるべきか? いきなりですが、質問させてもらいますね。 医学は、双極性障害とか発達障害といったように、障害という言葉をもちいますよね。果してみなさんは、その障害という表記を、障がいとか障碍に改めるべきだと思いますか。 今回はこの問いへの答えを探っていきますよ。 先日こう確認したばかりですよね。医学はわざわざ、健康を正常…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.3 今回は、医学に差別されてきたのは、そしてされていくのは誰か、確認しますね。 以前に確認したことを、最初に軽くふり返ってから、はじめることにしましょうか。 簡単に言うと、こういうことでしたよね。 そもそも、みなさんと医学とでは、何を健康とし、何を病気とするかが異なるということでしたね。 ふだんのみなさんにとって、「健康」という言葉は、「苦しまないで居られている」ことを表現するためのものであるいっぽう、「病気」という言葉は、「苦しんでいる」ことを、その苦しみが手に負えないようなときに表現するためのものである。ふだんみなさんが、健康であるとか病…
異常な人間はこの世にただのひとりも存在しないということ(1/3)
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.2 医学は、健康を正常であること、病気を異常であることと定義づけてやってきましたよね。で、異常と診断したひとたちに治療をしてきましたね。 そのように、ひとを正常とか異常とかと判定することの意味を先日確認したの、ひょっとしてみなさん、覚えてくれていますか。こういうことでしたよね。 ひとを正常と判定するというのは、 ①そのひとを「作り手の定めたとおりになっている」と見(ひとの作り手を「自然」と考えるのか、それとも「遺伝子」と考えるのかは不問に付しておきますよ)、 ②その「作り手の定めたとおりになっている」ことを、問題無しとすること、 かたや、ひと…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.1 医学は、健康を正常であること、病気を異常であることと定義づけてやってきましたよね。で、異常と診断したひとたちに治療をしてきましたね。 正常と病理 (叢書・ウニベルシタス) 作者: ジョルジュカンギレム,滝沢武久 出版社/メーカー: 法政大学出版局 発売日: 1987/12 メディア: 単行本 購入: 1人 この商品を含むブログ (11件) を見る でも、正常とか異常とかいう言葉の意味、みなさん、わかります? 失礼なことを言うと思われるかもしれませんけど、実はみなさん、そうした言葉を、意味もよくわからないまま、ただ何となく使ってきただけなの…
*医学の言うことはみんな嘘第5回 ひとつ、あいまいなところが残っているとのことでしたね。そこをいまからきっちり確認して、今度こそ、みなさんとお別れしようと思います(みなさんとお別れしたがっているのではないですよ)。 「状況を捉える」ということについて、ひとつあいまいなところがありましたね。 こういうことでしたね。 その「もの」が何であれ、「ものを捉える」とは「状況を捉える」ということである。ひとを捉える場合だってそうである。ひとを捉えるというのもまた「状況を捉える」ということである。もっと正確な言い方をすれば、ひとを捉えるというのは、「そのひとが渦中にいる状況を捉える」(そのひとの身になる)と…
*医学の言うことはみんな嘘第4回 みなさんとお別れするまえに、いまから、確認を後回しにしておいたものを見ていきますね。 「ものを捉える」とは「状況を捉える」ということであるとなぜ言えるのか、確認していきますよ。 こういうことでしたね。 その「もの」が何であれ、「ものを捉える」とは「状況を捉える」ということである。ひとを捉える場合だって当然そうである。ところが医学はひとを捉えようとする際、「状況を捉え」ようとはしない。その代わりに、ひとの身体に起こる出来事を一点のせいにする、って。 でも、出来事を一点のせいにすることは誤りでした、ね? したがって、そんな誤った見方をする医学の言うことはみな嘘にな…
*医学の言うことはみんな嘘第3回 医学の言うことはみんな嘘なんじゃないかと俺、最初に、泣く泣く言いましたね? で、医学の言うことがみんな嘘になる理由として、ぱっとつぎの3つを挙げましたね? 医学は健康と病気の定義(治るの定義)に失敗している。 医学は身体を機械と見誤っている。 医学は誤って、身体に起こる出来事を一点のせいにしている。 以前確認したこの3番について復習するキッカケを作るために、俺いきなりそんなことを口走ったわけですけど、その復習にとりかかるまえに、まず番号1と2をここまで軽く見させてきてもらいました。 さあ、いよいよ、いまから本題に入りますよ。 この番号3については、『医学は喩え…
*医学の言うことはみんな嘘第2回 医学の言うことはみんな嘘なんじゃないかと俺、言いましたね? で、みんな嘘になる理由としてぱっとつぎの3つの理由を挙げたじゃないですか。 医学は健康と病気の定義(治るの定義)に失敗している。 医学は身体を機械と見誤っている。 医学は誤って、身体に起こる出来事を一点のせいにしている。 以前見たこの3番について復習させてもらおうと思って、俺いきなりそんなこと言ったわけですよ。 でも、まず1と2を、簡単にではありますが、見させてもらいますとのことでしたね。 で、ちょうどいま、番号1を見終わりました。 つぎは、番号2(医学は身体を機械と見誤る)をサラッと見ていきますね。…
医学の言うことがみんな嘘になる理由、「健康・病気・治る」編(1/2)
*医学の言うことはみんな嘘第1回 医学の言うことはみんな嘘なんじゃないですか、ね? もちろん、その嘘がすべて致命的なものだと言うつもりはありませんよ。なかには支障のない嘘だってたくさんあるにちがいありませんね? ひょっとすると、有益な嘘もあるかもしれませんし、ね(そんなのあるのかな)? でも、「医学の言うことがみんな嘘」というのはほぼ間違いのないところではありませんか(みんな嘘と認識するところから出発しないといけないのではないかと、俺、思うわけです)。 いや、何も小難しいことを言おうとしているのではありませんよ。これはごくごく単純な話です。 ためしに、みんな嘘と断言する理由を簡単に3つほどあげ…
*「科学」を定義する第5回 目次・「科学」の定義・「存在のすり替え」と「関係のすり替え」を経たあとの、音、匂い、味・「身体」の定義・「身体のすり替え」を左手を例に・「身体のすり替え」(結論) ◆「科学」の定義 やれ、何々は「非科学だ」「ニセ科学だ」と糾弾しているのにしばしばお目にかかりますよね。でも、「科学」と「非科学・ニセ科学」のあいだのはっきりした違いとなると、誰も、ダイヤモンドのような硬さで口を閉じて何も言いませんね? まるで、その違いは勘で見分けろと言わんばかりで、ね? みなさんなら科学をどう定義づけます? 俺は、こう定義づけてみてはどうかと思いますよ。いまみなさんが眼前のテーブル上に…
*「科学」を定義する第4回 目次・「存在のすり替え」を経たあとのあんパン・「関係のすり替え」を経たあとのあんパン・「科学」にとってのあんパンは(結論) ◆「存在のすり替え」を経たあとのあんパン 先日の話のつづきをしても構いません? 科学にとってのあんパンの話ですよ。 こういうことでしたよね。科学は、みなさんが現に見ているあんパンの姿を、みなさんの前方数十センチメートルのところにあるものではなく、みなさんの心のなかにある映像にすぎないことにする。そして、それをキッカケに、疾風怒濤のすり替えをはじめる。存在、関係、身体、健康・病気、医学の使命といったありとあらゆるものをことごとく実際とは別のものに…
*「科学」を定義する第3回 目次・科学の原点・存在のすり替え・関係のすり替え ◆科学の原点 「科学的であれ」と他人を鼓舞したり、「××は非科学的だ」と非難したりするとき、ひとは何を指して「科学」と言っているのでしょうね。 イマイチはっきりしないと思いません? 皮肉なことに、そう言っているひとたちが、「科学」と「非科学」の区別を、勘に頼って付けているような気すらしませんか。 みなさんなら科学をどう定義します? 俺はこう定義してみてはどうかと思いますよ。みなさんがいま眼前のテーブル上にあるあんパンを見ているとしますね。みなさんが見ているそのあんパンの姿は、みなさんの眼前数十センチメートルのところに…
*「科学」を定義する第2回 目次・科学を定義する・ひとつ目の例:漢字・ふたつ目の例:絵・本 題:あんパン ◆科学を定義する 「科学」「科学」とひとはしきりに言いますね。でも、いったいどういった意味合いで、その「科学」という言葉をひとは使っているのでしょうね? みなさんなら科学をどう定義づけます? 俺はこう定義づけてみてはどうかと思います。みなさんが、眼前のテーブル上にあるあんパンを見ていると仮定してみてくださいよ。みなさんが見ているそのあんパンの姿は、みなさんの眼前数十センチメートルのところにありますね? にもかかわらず、そのあんパンの姿を、みなさんの心のなかにある映像にすぎないことにするもの…
*「科学」を定義する第1回 最近、「○○の科学」というタイトルの本をかなり目にしますよね。 でも正直、みなさん、疑問を覚えません? それはいったいどういった意味合いで、「科学」という言葉を使っているのだろうか、って。その「科学」という言葉に、しっかりした意味はあるのだろうか、って。 「科学」という言葉で、何か特別なもののことを指しているはずですよね? ごくごくありふれたものにわざわざ、「科学」という意味ありげな名前はつけませんね? だけど、どういった特別なもののことを指して、「科学」と言っているのか、イマイチ伝わってこないような気がしません? 数字やデータを扱うことそれ自体は、何も「科学」と呼…
*短編集「統合失調症と精神医学と差別」予告編 (分量:文庫本約5ページ) いまから数年まえ、ある殺人事件が起こって、テレビやネットが騒然となりました。当時、強い憤りを覚えたひとは多かったのではないでしょうか。 俺は、憤るというより、ほとほとウンザリした方でしたけど。 ひょっとしてみなさん、こう漠然と言っただけで、そのときのこと思い出しました? その犯人が逮捕されるやいなや、テレビがまたぞろ意味ありげに、その人間には精神病院への通院歴があったと報じたこと。新聞が「犯人は××症である」と書きたてたこと。そういった報道にたいし、精神疾患のあるひとたちへの差別に当たると判で押したような批判があがったこ…
医学はこの世の根本原理にもとづかないで、人種差別論理に頼る《1/2》
*医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第12回 えっと、ここまで何をお喋りしてきたんでしたっけ? こういうことでしたっけね? 箇条書きで挙げてみますね? 1.大木であれ、俺の身体であれ、他人の脳であれ、音であれ、俺の過去体験記憶像であれ、身体に起こる出来事であれ、何であれ、それを捉えるというのは「状況を捉える」ということである(状況・最小単位説)。 この「状況を捉える」というのは、「状況把握」をするということだ(現在までの状況の推移を把握すると同時に、そこから、現在以後の状況の推移を類推するということだ)って、一緒に確認しましたよ、ね? 2.この状況・最小単位説は当然ひとについても当…
医学のものの見方が雑すぎることを、HPVワクチンを例に確認する〈1/8〉
医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第11回 目次・医学の出来事観と物質観(復習)・夢のワクチンと謳われてHPVワクチンが登場したときにみなさんが覚えた素朴な疑問・HPVワクチンを接種した結果、身体に起こるのは都合の良いことだけといきなり請け合えるか・医学のHPVワクチン観(概略)・医学は子宮頸がんをHPV一点のせいにする(段階③)・一点をとり除いた結果、身体に都合の悪い出来事が起こってきた例・HPVにたいする抗体が身体のなかにできると(段階②)・HPVワクチンを接種すると(段階①)・医学の出来事観と物質観にもとづくと(結論) ◆医学の出来事観と物質観(復習) ここまで医学の出来事観…
医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第10回 目次・医学の出来事観の復習・医学の物質観(3つの表現で)・物質の現実(アルコール、コーヒー、毒、薬) ◆医学の出来事観の復習(読み飛ばしてもらっても支障ありませんよ) 医学は、ひとの身になろうとする代わりに、身体に起こる出来事を一点のせいにするってことでしたよね。ここまで、その、出来事を一点のせいにするっていうのがどういうことか見てきました。こういうことでしたね。 1.出来事を一点のせいにするというのはつぎのような論理である(第6回)。 ①出来事が好ましい場合には、すべてをその一点のおかげとし、その一点を過大評価すること。 ②出来事が好ま…