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科学には人間を理解することができないというのは本当?

科学は人間を理解することができない?//科学の出発点は「絵の存在否定」/科学は身体を機械と誤解/医学は身体に起こる出来事を一点のせいにする(ガン、ウィルス、細菌、たばこ等)/医学は差別の体系(ひとを異常と判定するのは実は差別)/科学には快さ苦しさが何なのかわからない(治療目的の齟齬、副作用軽視)/精神医学は人間理解を拒絶してきた/統合失調症の幻聴、幻覚とは本当は何か

Bacchus
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2015/05/22

1件〜100件

  • コロナワクチンについて思った或るひとつのこと(別に込み入ったことも決定的なことも書いていませんが、気分が悪くなるかもしれません。閲覧ご注意ください)

    コロナワクチンについて、いろんなことが言われていますよね。効く、効かない、害がある、害が出てきた、他の病気にも効いている等々。 果して、ほんとうのところはどうなんでしょうね。 統計を挙げてきて、だからこうだ、だからああだと、いつもたったひとつの答えを出してくるひともいます。でも、ひょっとすると、たいていの場合、そうした統計を用いてできる最大限のことは、そこからいくつかの可能性(解釈)を提示するだけで終わることなのかもしれないと思われたりもします(はっきり一義的な結論を導きだすことができる場合は限られているのではないかということです)。 けど、そうした混沌のなか、たったひとつだけ確実に言えること…

  • 医学の副作用の侮り方その2、いきなり「夢の新薬」と高らかに謳いあげる(1/5)【医学は副作用を侮ってきた? part.5】

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.46 目次・胸に兆す「そんなうまい話はあるのだろうか」という疑念・で、実際、そんなうまい話はあったのか・One man's meat is another man's poison.という絶対真理 統合失調症と診断されたひとたちに使用される薬の副作用について考察していますよね。 薬のそうした副作用はしばしば「たいしたことがある」のに、(精神)医学がそれらを勝手に「たいしたことがない」ものと決めつけ、侮ってきたと言えそうであることを確認したあと、前回、医学がどのような仕方で副作用を侮るか見ました。 今回は、それとは別の侮り方をとり挙げます。 それ…

  • みなさんのふだんの見方を用いて、副作用がほんとうに「たいしたことがない」のか、検証する(1/4)【医学は副作用を侮ってきた? part.3】

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.44 目次・薬を飲むことによって、当初の「苦しさ」を別の「苦しさ(副作用)」と交換する・薬を飲むことによって、苦しさは「かえって酷くなった」のか、それとも「マシになった」のか・薬を飲むことによって、「かえって苦しさが酷くなった」のだとしたら 統合失調症と診断されたひとたちに使用される薬の副作用について考察していますよね。 はたしてその副作用は、医学がチカラ強く請け合うように、ほんとうにほとんどの場合「たいしたことがない」のか。 それとも、実は「たいしたことがある」場合がしばしばあるのに、医学がそれらを勝手に「たいしたことがない」ものと決めつけ、…

  • 副作用を我慢してでも治療を受けるべきとみなさんが判断するのはどんな時か(1/5)【医学は副作用を侮ってきた? part.2】

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.43 目次・そもそもみなさんは何を、健康、病気と見るか・A.治療を受けてかえって苦しさが酷くなる場合・B.治療を受け、苦しさがマシになる場合・みなさんは苦しさを比較したあと、生存期間の延長・短縮を考え合わせる 統合失調症と診断されたひとたちに使用される薬の副作用について考察しています。 前回、こう問いかけましたよね。(精神)医学は、治療薬の副作用は「たいしたことがない」場合がほとんどであると請け合うが、実はそうではない可能性はあるのではないか。ほんとうは副作用はしばしば「たいしたことがある」のに、医学がそれらを勝手に「たいしたことがない」ものと…

  • ひょっとすると(精神)医学が勝手に副作用を「たいしたことがない」と侮ってきただけかもしれないという暗い予感(1/2)【医学は副作用を侮ってきた? part.1】

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」の短編NO.42 医学はいッつも、治療(治療薬や手術等)の副作用はたいしたことがないと言いますよね。 でも、みなさん、ほんとうにそうだと思います? たしかに、これといった副作用をこうむらない患者さんもたくさんいるに違いありませんね。けど、副作用に苦しんでいる多くのひとたちの声もまた聞こえてはきませんか。 実は副作用はしばしば「たいしたことがある」のに、医学が勝手にそれらを「たいしたことがない」と侮ってきただけということはないでしょうか。 実際、副作用などまったく無いと長いあいだ謳われていた、安全なはずの施術(投薬治療や手術)が、重篤な副作用のために急に禁止…

  • みなさんが診察室や病室でする「訴え」と「要望」は(精神)医学には届かない(統合失調症理解#19)(1/7)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.41 目次・女性の「訴え」と「要望」はそれぞれ何か・この女性の「訴え」は何か・この女性の「要望」は何か・健康、病気という言葉の意味からも考える・みなさんの「訴え」と「要望」は医学に伝わっているか・先ほどの女性の「訴え」と「要望」を医学はどう解したか・「正常か、異常か」は「苦しくないか、苦しいか」とはまったく別のもの ◆女性の「訴え」と「要望」はそれぞれ何か みなさんは病院の診察室や病室で、目が見えにくいとか、息がしにくいとか、気分が鬱々とするとかと「訴え」ますね? で、目がよく見えるようになりたいとか、息がしやすくなりたいとか、気分が晴れるよ…

  • 統合失調症の「デブ、ブス、奴はダメだ、と言う声が聞こえてくる」を理解する(統合失調症理解#18)(1/6)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.40 目次・3つの事例をとり挙げる・肉まん放置事件・「おしゃれっぽい、かわいい、きれい」と聞こえてくる・授業中、先生がわたしのことを話している・すべての事例で共通して起こっていたこと・肉まん放置事件returns ◆3つの事例をとり挙げる この世に異常なひとなどただのひとりも存在し得ないということを、かつて論理的に証明しましたよね。 〈参考1:その証明をしたときの記事をいちおう挙げておきますね。〉 〈参考2:上記より簡単な証明法はこちら。〉 そしてそれは、この世に、「理解不可能」なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを意味するとのこ…

  • 漫画に出てくる幻聴「神様の声に、触れ、食べるな、と命令される」を理解する(統合失調症理解#17)(1/6)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.39 目次・今回は、漫画家さんのインタビュー記事を読ませもらう・はじめて神様の声が聞こえたとき・「急に自分の考えではない思考が脳にボン!って入ってくる感じ」・ゲン担ぎの発想をした ◆今回は、漫画家さんのインタビュー記事を読ませもらう この世に異常なひとなどただのひとりも存在し得ない、ということを、かつて論理的に証明しましたよね。 〈参考①:そのことを証明したのは下の記事でです。〉 〈参考②:それより、もっと簡単な証明法はこちら。〉 そしてそれはこの世に、「理解不可能」なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでしたよね…

  • この世に異常なひとはただの一人も存在し得ないということについて

    もうひとつのブログのほうの手短な近況報告をさせてもらって構いません? そちらのほうのブログで、今年に入ってから立てつづけに、記事を3本書きました。 その1本目の記事でまず、医学が、健康を正常であること、病気を異常であることと独自に定義づけてきたことを、確認しました。 そしてつぎの記事で、医学がそのように健康や病気を定義づけるのに用いてきた、正常、異常という言葉の意味を確認しました。 で、3本目の記事ですよ。 正常、異常という言葉の意味を踏まえたうえで、その記事で、つぎのことを確認したわけです。 この世に、異常なひとなど、ただのひとりも存在し得ない。 言うなれば、ひとはみな正常である。 にもかか…

  • ひとのことを、やれ正常だ、やれ異常だ、とさんざ言ってきたけど、はて、そもそも、正常、異常ってどういう意味なんだっけ?

    医学なるものに触れ、一番最初にひとが疑問に思うのは、「正常、異常という言葉の意味は果して何なのだろう」ということではないでしょうか。 だって、医学は、健康を正常であること、病気を異常であることと独自に定義づけてやってきたじゃないですか。 〈参考:その独自の定義についてはこちらで書きました。〉 だけど、正常、異常という、そんな大事な基礎的な言葉の意味を、みなさん、教わったことありますか。 俺はありませんよ? たとえば、正常、異常ということについてひとが、こんなことを言うのは、よく耳にしますよ。 正常と異常のあいだの線引きはむつかしい。どこからが正常で、どこからが異常なのかは正直よくわからない、っ…

  • 統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.6(統合失調症理解#16)(1/9)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.38 目次・前回までを簡単にふり返る・絶望したり、死にたくなったりしたのはおかしなことか・大声で怒鳴ったのはおかしなことか・Nさんが争点にしていたのは何か・かたや医学が争点にするのは何か・Nさんは「理解不可能」なんかではなかった・(精神)医学はお手軽にNさんのことを「理解不可能」と決めつけ、差別してきた・診断という名の差別で患者を傷つける ◆前回までを簡単にふり返る 「思春期に発症し典型的な経過がみられた統合失調症のケース」*1とされるNさんの事例を、ここ最近はずっと見させてもらっていますよね。 その事例の当事者Nさんが、(精神)医学の見立て…

  • 自分の胸に「ふだん、何を健康と言い、何を病気と言うのか」訊いてみる?

    新年早々、ひとつ、基礎的なことを、下の記事で考えてみました。 その基礎的なことというのは、何を健康と言い、何を病気と言うのか。 ひと言で言うと、健康、病気という言葉の定義ですね。 医学というのは「病気を治す」ことを使命とするものですね? でも、「病気が治る」とは、そもそもいったいどんな状態のことを指すのでしょうね? 健康や病気という言葉の定義が変わってくると、「病気が治る」というその言い方でどんな状態のことを指すのかも、変わってくると思いません? 健康や病気という言葉の定義。考えごたえのあるテーマではありませんか。 (了)

  • 統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.5(統合失調症理解#16)(1/6)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.37 目次・まえおき・からかうような声や嫌がらせの声が絶えず聞こえてくる・女性の顔の幻視を見る・part.5の締めの言葉 ◆まえおき ここのところずっと、「思春期に発症し典型的な経過がみられた統合失調症のケース」*1とされるNさんの事例を見させてもらっていますよね。 その事例の当事者Nさんが、(精神)医学の見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつずつ確認しながら、話しを進めているところですね? 前回、引用第3部(引用最終部)に入りました。だけど、冒頭の2段落しか見られませんでしたね。今回はそのつづきを見ていきます。 以下…

  • 統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.4(統合失調症理解#16)(1/9)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.36 目次・これまでのあらまし・嫌がらせと決めつける(案1)・引け目を感じる(案2)・他の生徒の内心を気にする(案3)・part.4の締めの言葉 ◆これまでのあらまし いま現在、「思春期に発症し典型的な経過がみられた統合失調症のケース」*1とされるNさんの事例を見させてもらっていますよね。 その当事者Nさんが、(精神)医学の見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認していますね。 今回から、引用第3部(引用最終部)に入りますよ。 前々回とその前の回に見た引用第1部には主に、Nさんの中学生時代のことが書いてありまし…

  • 統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.3(統合失調症理解#16)(1/8)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.35 目次・引用第2部で確認する3つの事項・いじめが深刻になってきて勉強どころではない・わかってはいるが、できない・ひととすれ違う際、悪口が聞こえてくる・慶応の最難関学部に合格することが決まっている・part.3の締めの言葉 ◆引用第2部で確認する3つの事項 いま、「思春期に発症し典型的な経過がみられた統合失調症のケース」*1とされる事例を見させてもらっていますよね。 その事例の当事者Nさんが、(精神)医学の見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認しようとしていますね。 今回は引用第2部を見ていきますよ。その引…

  • 統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.2(統合失調症理解#16)(1/8)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.34 目次・中3の2学期頃から勉強を重荷に感じるようになってきた・自分のことがうまく理解できなくなってきた・自分のことがうまく理解できないもう一つの例・part.2の締めの言葉 前回、「思春期に発症し典型的な経過がみられた統合失調症のケース」*1とされる事例を、引用第1部、引用第2部、引用第3部の3つに分けて、見させてもらうことにしましたよね。 その当事者であるNさんが、(精神)医学の見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地に確認するために、ね? 前回はその引用第1部をざっと見ました。そこでつぎのふたつのことがわかったということ…

  • 統合失調症の「思春期に発症し、典型的な経過がみられたケース」を理解するpart.1(統合失調症理解#16)(1/2)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.33 この世に異常なひとなどただの一人も存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 〈参考:そのときの記事をいちおう挙げておきますね。〉 そしてそれは、この世に、「理解不可能」なひとなど、ただの一人も存在し得ないということを意味するとのことでしたよね。 〈参考:そのときの記事もいちおう挙げておきますよ。〉 だけど、医学は一部のひとたちを不当にも異常と決めつけ、「理解不可能」であるということにして、差別してきました。 たとえば、あるひとたちのことを統合失調症と診断し、こんなふうに、やれ「人間の知恵をもってしては永久に解くことのでき…

  • 〝統合失調症〟に見られた2つのパターン(1/6)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.32 目次・〝統合失調症〟の症例がふたつに分かれる・「現実修正解釈」型・「勝手にひとつに決めつける」型 ◆〝統合失調症〟の症例がふたつに分かれる 昨年2020年の2月頃からずっと、統合失調症と診断されたひとたちの、いわゆる症例なるものを見させてもらっていますよね。 その数、いま現在、計15名にのぼりますね。 で、そのひとたちが、医学の見立てに反し、ほんとうは「理解不可能」なんかでは決してないことを「実地」に確認していますよね。 そうしたなか、みなさん、こう考えるようになってません? こうして見てきている、統合失調症のいわゆる症例なるものは、2…

  • 「神のお告げが聞こえた」に肉薄しよう(「統合失調症の◯◯を理解する」シリーズのspin-off)

    今年2020年の2月初頭からずっと、「統合失調症の◯◯を理解する」というタイトルで、記事を書いてきました*1。統合失調症と診断されたひとたちに、実際に記事のなかに登場してもらい、そのひとたちの統合失調症の症状とされる体験が、医学の見立てに反し、「理解可能」であることを実地に一つ一つ、確認してきたわけです(まだそれを続けるつもりですよ)。 今回、そのシリーズのなかには入らないが、この機会に、関連付けて見ておきたい「神のお告げを聞いた」という、間寛平さんの体験*2をひとつ、補足blogのほうで、とり挙げました。 その記事はこちら。 (了) *1:下のページのなかにある「統合失調症理解#1〜15」ま…

  • 精神医学の「統合失調症のひとには病識がない」という言い草に、温厚なみなさんですら激怒する理由(1/4)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.31 目次・健康、病気の定義から・一部のひとたちを異常と決めつけ、差別する・おのれの人間理解力が未熟であることの自覚がない・「真に自覚あるもの」と「真に自覚無きもの」 ◆健康、病気の定義から (精神)医学が口にする言葉のなかには、みなさんの気に障るものがいくつかあるでしょうけど、「統合失調症のひとには病識がない」という言い草は、その最たるものではないでしょうか。 (精神)医学がひとに「病識がない」と言うその醜悪さに、身体がワナワナと震えるくらい、みなさんは怒りを覚えるのではないでしょうか。 今回は、その怒りがいかに的確か、確認します。 さっそ…

  • 統合失調症の「話が途切れ途切れになる」「頭が飛ぶ」「ピコーンときてバリバリする」を理解する(統合失調症理解#15)(1/8)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.30 目次・いつもの前置き・話が途切れ途切れになる・「理解可能」なひとを「理解不可能」であることにする・障害という言葉を使って「理解不可能」と表現する・表現内容まで「理解不可能」であることにする・言葉遣いまで「理解不可能」であることにする・締めの言葉 ◆いつもの前置き この世に異常なひとなどただの一人も存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:そのときの記事をいちおう挙げておきますよ。) そしてそれは、この世に、「理解不可能」なひとなど、ただの一人も存在し得ないということを意味するとのことでしたよね。 (参考:その確認…

  • 統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.9(統合失調症理解#14)(1/6)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.29 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で9回目、最後になります。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日とその翌日の模様を見てきました。 統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその小林さんが、(精神)医学のそうした見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、全9回にわたり、実地にひとつひとつ確認しました。 vol.1(下準備:メッセージを受けとる) vol.2(朝刊からメッセージを受けとる) vol.3(駅名標示から意味、暗…

  • 統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.8(統合失調症理解#14)(1/7)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.28 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で8回目です(全9回)。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日の模様からはじめ、現在はその翌日を見ているところです。 統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその小林さんが、(精神)医学のそうした見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認しています。 vol.1(下準備:メッセージを受けとる) vol.2(朝刊からメッセージを受けとる) vol.3(駅名標示から意…

  • 統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.7(統合失調症理解#14)(1/6)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.27 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で7回目です(全9回)。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日の模様からはじめ、現在はその翌日を見ているところです。 統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその小林さんが、(精神)医学のそうした見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認しています。 vol.1(下準備:メッセージを受けとる) vol.2(朝刊からメッセージを受けとる) vol.3(駅名標示から意…

  • 統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.6(統合失調症理解#14)(1/5)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.26 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で6回目です(全9回)。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日の模様からはじめ、現在はその翌日を見ているところです。 統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその小林さんが、(精神)医学のそうした見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認しています。 vol.1(下準備:メッセージを受けとる) vol.2(朝刊からメッセージを受けとる) vol.3(駅名標示から意…

  • 統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.5(統合失調症理解#14)(1/6)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.25 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で5回目です(全9回)。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日の模様からはじめ、現在はその翌日を見ているところです。 統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその小林さんが、(精神)医学のそうした見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認しています。 vol.1(下準備:メッセージを受けとる) vol.2(朝刊からメッセージを受けとる) vol.3(駅名標示から意…

  • 統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.4(統合失調症理解#14)(1/5)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.24 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で4回目です(全9回)。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日の模様からはじめ、現在はその翌日を見ているところです。 統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその小林さんが、(精神)医学のそうした見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認しています。 vol.1(下準備:メッセージを受けとる) vol.2(朝刊からメッセージを受けとる) vol.3(駅名標示から意…

  • 統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.3(統合失調症理解#14)(1/3)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.23 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本をとり挙げさせてもらって、今回で3回目です(全9回)。 小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日とその翌日の模様を、前回から見はじめたところです。 統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその小林さんが、(精神)医学のそうした見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認しています。 vol.1(下準備:メッセージを受けとるとは) vol.2(朝刊からメッセージを受けとる) 今回目次・ここまでの簡単な…

  • 統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.2(統合失調症理解#14)(1/4)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.22 あらすじ 小林和彦さんの『ボクには世界がこう見えていた』(新潮文庫、2011年)という本を、前回から、とり挙げさせてもらっています。 これから、小林さんが統合失調症を「突然発症した」とされる日とその翌日の模様を、今回をふくめ、計8回にわたって見ていきます。 統合失調症と診断され、「理解不可能」と決めつけられてきたその小林さんが、(精神)医学のそうした見立てに反し、ほんとうは「理解可能」であることを、実地にひとつひとつ確認していきます。 前回(下準備:メッセージを受けとる、とは) 今回の目次・最初の事例・つねづね権力者に守られたがっていた…

  • 統合失調症の「メッセージを受けとる」「世界は僕のためにある」「テレパシーで交信した」を理解するvol.1(統合失調症理解#14)(1/5)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.21 目次・発症数ヶ月前から始まった「メッセージを受けとる」・野坂昭如、とんねるず石橋貴明を殴る(出来事1)・野坂、衆院選で新潟3区から出馬する(出来事2)・現実を自分に都合良く解釈する ◆発症数ヶ月前から始まった「メッセージを受けとる」 この世に異常なひとなどただのひとりも存在し得ないということを、以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:その証明をしたときの記事をいちおう挙げておきますね。) そしてそれは、この世に「理解不可能」なひとなどただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでしたよね。 (参考:そのことを確認したときの記…

  • 統合失調症の「カガヤ臭いという声が聞こえてくる(幻聴)」「殺し屋に狙われているという幻覚(幽霊論)」を理解するpart.2(統合失調症理解#12,13)(1/6)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.20 目次・殺し屋に狙われているという幻覚・錯覚する・錯覚しているはずはないといった自信・まとめ・牛の怪物に襲われる幻覚・締めの言葉 ◆殺し屋に狙われているという幻覚 以前論理的に証明しましたように、この世に「理解不可能」なひとなどただのひとりも存在し得ません。なのに、(精神)医学は一部のひとたちを不当にも、「理解不可能」と決めつけ、差別してきました。 前回、そうした差別を受けてきたひとたちのなかから、ハウス加賀谷さんに登場してもらいましたよね。で、統合失調症の症状と診断され、「理解不可能」とされてきた、そのハウス加賀谷さんのふたつの体験につ…

  • 統合失調症の「スーパースターに愛されている」を理解する(統合失調症理解#10,11)(1/7)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.18 目次・(精神)医学が世間の偏見を正せるはずはない・「世界的なスーパースターに愛されている」・感じているところが錯覚である可能性・「ミュージシャンが愛のメッセージを送ってくる」 ◆(精神)医学が世間の偏見を正せるはずはない (精神)医学はよくこういったことを言いますよね。 統合失調症は、およそ百人に一人が罹患することになる、頻度の高い、身近な疾患である。にもかかわらず、多くの人にとっては、まだ縁遠い不可解な疾患でしかないのが現状である。昔に比べれば、精神科の垣根も低くなったとはいえ、精神病に対しては、依然根深い偏見があり、病気のことを知ら…

  • 統合失調症の「赤の他人の怒ったような顔写真を見て、自分の父親は怒っているととる」を理解する(統合失調症理解#9)(1/4)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.17 この世に異常なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:そのときの記事を一応挙げておきますよ。) そしてそれは、この世に「理解不可能」なひとなどただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでしたよね。 (参考:そのことを確認したときの記事も一応載せておきますね。) だけど、医学は一部のひとたちを異常と判定し、「理解不可能」と決めつけて、差別してきました。 たとえば、あるひとたちのことを統合失調症と診断し、つぎのように、「永久に解くことのできぬ謎」だとか「了解不能」だとかと言ってき…

  • 統合失調症の「他人が身体のなかに入ってくる」を理解する(統合失調症理解#8)(1/5)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.16 目次・20代女性の訴え・推測その1・推測その2・推測その3・(精神)医学は差別する ◆20代女性の訴え この世に異常なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:そのときの記事を一応、貼り付けておきますね。) そしてそれは、この世に「理解不可能」なひとなどただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでしたよね。 (参考:その確認をしたときの記事も一応載せておきますよ。) だけど、医学は一部のひとたちを異常と判定し、「理解不可能」と決めつけて、差別してきました。 たとえば、あるひとた…

  • 統合失調症の「体感幻覚」「テレビ・ラジオ幻聴」「高校生幻聴」「車幻聴」を理解するpart.3(統合失調症理解#7)(1/6)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.15 目次・場面4:高校生幻聴・場面5:テレビ・ラジオ幻聴・場面6:仲間幻聴・場面7:車幻聴・医学がCさんを「理解不可能」と決めつけるやり方・医学もCさんのように「現実修正解釈」をやってきた ◆場面4:高校生幻聴 「理解不可能」なひとなど、この世にただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。だけど(精神)医学は、一部のひとたちを不当にも「理解不可能」と決めつけ、差別してきました。 統合失調症と診断され、そのように差別されてきたCさんに、現在、登場してもらっています。で、そのCさんがほんとうは「理解可能」であるというこ…

  • 統合失調症の「体感幻覚」「テレビ・ラジオ幻聴」「高校生幻聴」「車幻聴」を理解するpart.2(統合失調症理解#7)(1/2)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.14 目次・場面2:朝起きたら身体中が痛い・場面3:朝起きたら身体中に落書きされている ◆場面2:朝起きたら身体中が痛い 「理解不可能」なひとなど、この世にただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。だけど(精神)医学は、一部のひとたちを不当にも「理解不可能」と決めつけ、差別してきました。 前回、統合失調症と診断され、そのように差別されてきたCさんに登場してもらいましたよね。で、そのCさんがほんとうは「理解可能」であることを、7つの場面を挙げ、実地に確認しようとしはじめましたね。 (参考:前回) 前回はひとつ目の場面…

  • 統合失調症の「体感幻覚」「テレビ・ラジオ幻聴」「高校生幻聴」「車幻聴」を理解するpart.1(統合失調症理解#7)(1/4)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.13 目次・場面1:中学生時代(幻聴)・自分しか知らないことをみんなが知っている・同級生、家族、近所からの悪口 ◆場面1:中学生時代(幻聴) この世に異常なひとなどただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:そのときの記事をいちおう挙げておきますね。) そしてそれは、この世に「理解不可能」なひとなどただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでしたよね。 (参考:そのことを確認したときの記事もいちおう載せておきますよ。) だけど、医学は一部のひとたちを異常と判定し、「理解不可能」と決めつけて、差別…

  • 統合失調症の「声が命令してくる(幻聴)」を理解する(統合失調症理解#5,6)(1/3)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.12 この世に異常なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:そのときの記事をいちおう挙げておきますね。) そしてそれは、この世に「理解不可能」なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでしたよね。 (参考:そのことを確認したときの記事もいちおう挙げておきますよ。) だけど、医学は一部のひとたちを異常と判定し、「理解不可能」と決めつけて、差別してきました。 たとえば、あるひとたちのことを統合失調症と診断し、こんなふうに、「永久に解くことのできぬ謎」だとか、「了解不能」だと…

  • 統合失調症の「監視されている」「数字が合図を送ってくる」「盗聴されている」を理解する(統合失調症理解#4)(1/8)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.11 目次・ある男性の3つの訴え・監視されている(ⅰ)・監視されている(ⅱ)・数字が合図を送ってくる・盗聴されている(ⅰ)・盗聴されている(ⅱ)・盗聴されている(ⅲ)・(精神)医学は人間差別の体系である ◆ある男性の3つの訴え この世に異常なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:いちおうそのときの記事を挙げておきますね。) そしてそれは、「理解不可能」なひとなど、ただのひとりも存在し得ない、ということを意味するとのことでしたよね。 (参考:そのことを確認したときの記事もいちおう挙げておきます…

  • 統合失調症の「わたしはエスパーだ」「頭のなかを監視されている」を理解する(統合失調症理解#3)(1/10)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.10 目次・当事者Aさんが語る5つの場面・場面1・場面2‐Ⅰ・場面2‐Ⅱ・場面2‐Ⅲ・場面3・場面4・場面5・すべての場面で起こっていたことは何か・(精神)医学は統合失調症である ◆当事者Aさんが語る5つの場面 この世に異常なひとはただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:そのときの記事を一応挙げておきますよ。) そしてそれは、この世に「理解不可能」なひとはただのひとりも存在し得ないということを意味するとのことでしたよね。 (参考:その確認をしたときの記事はこちら。) だけど、医学は一部のひとたちを不当に…

  • 統合失調症の「頭の中に機械が埋め込まれている」を理解する(統合失調症理解#2)(1/5)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.9 目次・ほんとうは「理解可能」である・「隣から悪口が聞こえてくる」・「頭の中に機械が埋め込まれている」・実は異常ではない ◆ほんとうは「理解可能」である この世に「理解不可能」なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:いちおうそのときの記事を載せておきますね。) だけど、医学はこの世に「理解不可能」な人間は存在するとします。 たとえば(精神)医学は一部のひとたちを統合失調症と診断し、「理解不可能」と決めつけてきました。 ほら、ちょっと聞いて確かめてみてくださいよ。 かつてクルト・コレは、精神…

  • 統合失調症の「悪口が聞こえてくる(幻聴)」を理解する(統合失調症理解#1)(1/5)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.8 この世に「理解不可能」なひとなど、ただのひとりも存在し得ないということを以前、論理的に証明しましたよね。 (参考:そのときの記事をいちおう挙げておきますね。) だけど、医学はこの世に「理解不可能」な人間は存在するとします。 たとえば(精神)医学は一部のひとたちを統合失調症と診断し、「理解不可能」と決めつけてきましたよね。で、やれ「永久に解くことのできぬ謎」だ、「了解不能」だと言ってきましたね? かつてクルト・コレは、精神分裂病〔引用者注:当時、統合失調症はそう呼ばれていました〕を「デルフォイの神託」にたとえた。私にとっても、分裂病は人間の…

  • 医学を勉強するほど、人間理解力は低下する(1/4)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.7 目次・2点復習・ひとが当初、「理解できない」場合(例、統合失調症)・ひとが最初から「理解できる」場合(例、PTSD)・結論(医学を勉強するほど人間理解力は低下する) ◆2点復習 今回は、(精神)医学を勉強するほど人間理解力が低下するということを確認しますね。 最初につぎの二点を再確認してから本題に入ることにしましょうか。 ひとはみな「理解可能」である。 (精神)医学は一部のひとたちを「理解不可能」と決めつけて差別してきた。 では、はじめますね。 ずいぶんまえに、健康、病気とはそれぞれ何であるか確認したの、ひょっとして覚えてくれていますか。…

  • 理解不可能(了解不能)な人間がこの世に存在しないことを確認する(1/4)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.6 目次・この世に「理解不可能」な人間は存在するか・理解することの意味・正常、異常の意味を突きつめる・結論(理解不可能な人間はこの世に存在し得ない) ◆この世に「理解不可能」な人間は存在するか みなさんは、この世に「理解不可能」な人間は存在すると思いますか。 たとえば(精神)医学はそうした人間が存在するとしますよね? でも、ほんとうにそんな人間がこの世に存在すると、みなさん、思います? いま俺が手にもっている本、『統合失調症』(PHP新書、2010年)のなかで、著者の岡田尊司精神科医はこの件に関し、こう言っていますよ。 われわれ人間は、他人の…

  • 「発達障害」を例に、誰が医学に差別されるのか確認する(1/4)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.5 今回は、発達障害なるものを例に、診断という名の差別について見ていきますね。 でも、そのまえに、これまでに確認した事項を3点、簡単におさらいしておきましょうか。 ずいぶんまえに、健康、病気、についてこういうことを確認したの、覚えていますか。 ふだんのみなさんにとって、「健康」という言葉は、「苦しまないで居られている」ことを表現するためのものであるいっぽう、「病気」という言葉は、「苦しんでいる」ことを、その苦しみが手に負えないようなときに表現するためのものである。そのように、ふだんみなさんが、健康であるとか病気であるとかとしきりに言うことで争…

  • 障害、障がい、障碍、はどれもみな差別用語である(1/5)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.4 目次・障害という言葉の表記を改めるべきか?・障害という言葉は、異常という差別用語の単なる言い換えにすぎない・「発達障害」という言葉を例に確認する・「脳の障害」という言葉を例に確認する・問いへの答え ◆障害という言葉の表記を改めるべきか? いきなりですが、質問させてもらいますね。 医学は、双極性障害とか発達障害といったように、障害という言葉をもちいますよね。果してみなさんは、その障害という表記を、障がいとか障碍に改めるべきだと思いますか。 今回はこの問いへの答えを探っていきますよ。 先日こう確認したばかりですよね。医学はわざわざ、健康を正常…

  • 医学に差別されるのは誰か(1/3)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.3 今回は、医学に差別されてきたのは、そしてされていくのは誰か、確認しますね。 以前に確認したことを、最初に軽くふり返ってから、はじめることにしましょうか。 簡単に言うと、こういうことでしたよね。 そもそも、みなさんと医学とでは、何を健康とし、何を病気とするかが異なるということでしたね。 ふだんのみなさんにとって、「健康」という言葉は、「苦しまないで居られている」ことを表現するためのものであるいっぽう、「病気」という言葉は、「苦しんでいる」ことを、その苦しみが手に負えないようなときに表現するためのものである。ふだんみなさんが、健康であるとか病…

  • 異常な人間はこの世にただのひとりも存在しないということ(1/3)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.2 医学は、健康を正常であること、病気を異常であることと定義づけてやってきましたよね。で、異常と診断したひとたちに治療をしてきましたね。 そのように、ひとを正常とか異常とかと判定することの意味を先日確認したの、ひょっとしてみなさん、覚えてくれていますか。こういうことでしたよね。 ひとを正常と判定するというのは、 ①そのひとを「作り手の定めたとおりになっている」と見(ひとの作り手を「自然」と考えるのか、それとも「遺伝子」と考えるのかは不問に付しておきますよ)、 ②その「作り手の定めたとおりになっている」ことを、問題無しとすること、 かたや、ひと…

  • そもそも正常とは何か、異常とは何か(1/2)

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」から短編NO.1 医学は、健康を正常であること、病気を異常であることと定義づけてやってきましたよね。で、異常と診断したひとたちに治療をしてきましたね。 正常と病理 (叢書・ウニベルシタス) 作者: ジョルジュカンギレム,滝沢武久 出版社/メーカー: 法政大学出版局 発売日: 1987/12 メディア: 単行本 購入: 1人 この商品を含むブログ (11件) を見る でも、正常とか異常とかいう言葉の意味、みなさん、わかります? 失礼なことを言うと思われるかもしれませんけど、実はみなさん、そうした言葉を、意味もよくわからないまま、ただ何となく使ってきただけなの…

  • 「ひとを捉える=状況把握をする」を確認する〈1/3〉

    *医学の言うことはみんな嘘第5回 ひとつ、あいまいなところが残っているとのことでしたね。そこをいまからきっちり確認して、今度こそ、みなさんとお別れしようと思います(みなさんとお別れしたがっているのではないですよ)。 「状況を捉える」ということについて、ひとつあいまいなところがありましたね。 こういうことでしたね。 その「もの」が何であれ、「ものを捉える」とは「状況を捉える」ということである。ひとを捉える場合だってそうである。ひとを捉えるというのもまた「状況を捉える」ということである。もっと正確な言い方をすれば、ひとを捉えるというのは、「そのひとが渦中にいる状況を捉える」(そのひとの身になる)と…

  • なぜ「ひとを捉える=状況を捉える」なのか(1/3)

    *医学の言うことはみんな嘘第4回 みなさんとお別れするまえに、いまから、確認を後回しにしておいたものを見ていきますね。 「ものを捉える」とは「状況を捉える」ということであるとなぜ言えるのか、確認していきますよ。 こういうことでしたね。 その「もの」が何であれ、「ものを捉える」とは「状況を捉える」ということである。ひとを捉える場合だって当然そうである。ところが医学はひとを捉えようとする際、「状況を捉え」ようとはしない。その代わりに、ひとの身体に起こる出来事を一点のせいにする、って。 でも、出来事を一点のせいにすることは誤りでした、ね? したがって、そんな誤った見方をする医学の言うことはみな嘘にな…

  • 医学の言うことがみんな嘘になる理由、出来事編《1/3》

    *医学の言うことはみんな嘘第3回 医学の言うことはみんな嘘なんじゃないかと俺、最初に、泣く泣く言いましたね? で、医学の言うことがみんな嘘になる理由として、ぱっとつぎの3つを挙げましたね? 医学は健康と病気の定義(治るの定義)に失敗している。 医学は身体を機械と見誤っている。 医学は誤って、身体に起こる出来事を一点のせいにしている。 以前確認したこの3番について復習するキッカケを作るために、俺いきなりそんなことを口走ったわけですけど、その復習にとりかかるまえに、まず番号1と2をここまで軽く見させてきてもらいました。 さあ、いよいよ、いまから本題に入りますよ。 この番号3については、『医学は喩え…

  • 医学の言うことがみんな嘘になる理由、身体編〈1/2〉

    *医学の言うことはみんな嘘第2回 医学の言うことはみんな嘘なんじゃないかと俺、言いましたね? で、みんな嘘になる理由としてぱっとつぎの3つの理由を挙げたじゃないですか。 医学は健康と病気の定義(治るの定義)に失敗している。 医学は身体を機械と見誤っている。 医学は誤って、身体に起こる出来事を一点のせいにしている。 以前見たこの3番について復習させてもらおうと思って、俺いきなりそんなこと言ったわけですよ。 でも、まず1と2を、簡単にではありますが、見させてもらいますとのことでしたね。 で、ちょうどいま、番号1を見終わりました。 つぎは、番号2(医学は身体を機械と見誤る)をサラッと見ていきますね。…

  • 医学の言うことがみんな嘘になる理由、「健康・病気・治る」編(1/2)

    *医学の言うことはみんな嘘第1回 医学の言うことはみんな嘘なんじゃないですか、ね? もちろん、その嘘がすべて致命的なものだと言うつもりはありませんよ。なかには支障のない嘘だってたくさんあるにちがいありませんね? ひょっとすると、有益な嘘もあるかもしれませんし、ね(そんなのあるのかな)? でも、「医学の言うことがみんな嘘」というのはほぼ間違いのないところではありませんか(みんな嘘と認識するところから出発しないといけないのではないかと、俺、思うわけです)。 いや、何も小難しいことを言おうとしているのではありませんよ。これはごくごく単純な話です。 ためしに、みんな嘘と断言する理由を簡単に3つほどあげ…

  • 「科学」には身体が機械にしか見えない(1/5)

    *「科学」を定義する第5回 目次・「科学」の定義・「存在のすり替え」と「関係のすり替え」を経たあとの、音、匂い、味・「身体」の定義・「身体のすり替え」を左手を例に・「身体のすり替え」(結論) ◆「科学」の定義 やれ、何々は「非科学だ」「ニセ科学だ」と糾弾しているのにしばしばお目にかかりますよね。でも、「科学」と「非科学・ニセ科学」のあいだのはっきりした違いとなると、誰も、ダイヤモンドのような硬さで口を閉じて何も言いませんね? まるで、その違いは勘で見分けろと言わんばかりで、ね? みなさんなら科学をどう定義づけます? 俺は、こう定義づけてみてはどうかと思いますよ。いまみなさんが眼前のテーブル上に…

  • 「科学」にあんパンはどう見える《1/4》

    *「科学」を定義する第4回 目次・「存在のすり替え」を経たあとのあんパン・「関係のすり替え」を経たあとのあんパン・「科学」にとってのあんパンは(結論) ◆「存在のすり替え」を経たあとのあんパン 先日の話のつづきをしても構いません? 科学にとってのあんパンの話ですよ。 こういうことでしたよね。科学は、みなさんが現に見ているあんパンの姿を、みなさんの前方数十センチメートルのところにあるものではなく、みなさんの心のなかにある映像にすぎないことにする。そして、それをキッカケに、疾風怒濤のすり替えをはじめる。存在、関係、身体、健康・病気、医学の使命といったありとあらゆるものをことごとく実際とは別のものに…

  • 「科学」は存在と関係を別ものにすり替える《1/3》

    *「科学」を定義する第3回 目次・科学の原点・存在のすり替え・関係のすり替え ◆科学の原点 「科学的であれ」と他人を鼓舞したり、「××は非科学的だ」と非難したりするとき、ひとは何を指して「科学」と言っているのでしょうね。 イマイチはっきりしないと思いません? 皮肉なことに、そう言っているひとたちが、「科学」と「非科学」の区別を、勘に頼って付けているような気すらしませんか。 みなさんなら科学をどう定義します? 俺はこう定義してみてはどうかと思いますよ。みなさんがいま眼前のテーブル上にあるあんパンを見ているとしますね。みなさんが見ているそのあんパンの姿は、みなさんの眼前数十センチメートルのところに…

  • 漢字、絵、あんパンをもちいて「科学」の原点を探る(1/4)

    *「科学」を定義する第2回 目次・科学を定義する・ひとつ目の例:漢字・ふたつ目の例:絵・本 題:あんパン ◆科学を定義する 「科学」「科学」とひとはしきりに言いますね。でも、いったいどういった意味合いで、その「科学」という言葉をひとは使っているのでしょうね? みなさんなら科学をどう定義づけます? 俺はこう定義づけてみてはどうかと思います。みなさんが、眼前のテーブル上にあるあんパンを見ていると仮定してみてくださいよ。みなさんが見ているそのあんパンの姿は、みなさんの眼前数十センチメートルのところにありますね? にもかかわらず、そのあんパンの姿を、みなさんの心のなかにある映像にすぎないことにするもの…

  • あんパンをもちいて「科学」を定義する

    *「科学」を定義する第1回 最近、「○○の科学」というタイトルの本をかなり目にしますよね。 でも正直、みなさん、疑問を覚えません? それはいったいどういった意味合いで、「科学」という言葉を使っているのだろうか、って。その「科学」という言葉に、しっかりした意味はあるのだろうか、って。 「科学」という言葉で、何か特別なもののことを指しているはずですよね? ごくごくありふれたものにわざわざ、「科学」という意味ありげな名前はつけませんね? だけど、どういった特別なもののことを指して、「科学」と言っているのか、イマイチ伝わってこないような気がしません? 数字やデータを扱うことそれ自体は、何も「科学」と呼…

  • 精神医学は差別する

    *短編集「統合失調症と精神医学と差別」予告編 (分量:文庫本約5ページ) いまから数年まえ、ある殺人事件が起こって、テレビやネットが騒然となりました。当時、強い憤りを覚えたひとは多かったのではないでしょうか。 俺は、憤るというより、ほとほとウンザリした方でしたけど。 ひょっとしてみなさん、こう漠然と言っただけで、そのときのこと思い出しました? その犯人が逮捕されるやいなや、テレビがまたぞろ意味ありげに、その人間には精神病院への通院歴があったと報じたこと。新聞が「犯人は××症である」と書きたてたこと。そういった報道にたいし、精神疾患のあるひとたちへの差別に当たると判で押したような批判があがったこ…

  • 医学はこの世の根本原理にもとづかないで、人種差別論理に頼る《1/2》

    *医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第12回 えっと、ここまで何をお喋りしてきたんでしたっけ? こういうことでしたっけね? 箇条書きで挙げてみますね? 1.大木であれ、俺の身体であれ、他人の脳であれ、音であれ、俺の過去体験記憶像であれ、身体に起こる出来事であれ、何であれ、それを捉えるというのは「状況を捉える」ということである(状況・最小単位説)。 この「状況を捉える」というのは、「状況把握」をするということだ(現在までの状況の推移を把握すると同時に、そこから、現在以後の状況の推移を類推するということだ)って、一緒に確認しましたよ、ね? 2.この状況・最小単位説は当然ひとについても当…

  • 医学のものの見方が雑すぎることを、HPVワクチンを例に確認する〈1/8〉

    医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第11回 目次・医学の出来事観と物質観(復習)・夢のワクチンと謳われてHPVワクチンが登場したときにみなさんが覚えた素朴な疑問・HPVワクチンを接種した結果、身体に起こるのは都合の良いことだけといきなり請け合えるか・医学のHPVワクチン観(概略)・医学は子宮頸がんをHPV一点のせいにする(段階③)・一点をとり除いた結果、身体に都合の悪い出来事が起こってきた例・HPVにたいする抗体が身体のなかにできると(段階②)・HPVワクチンを接種すると(段階①)・医学の出来事観と物質観にもとづくと(結論) ◆医学の出来事観と物質観(復習) ここまで医学の出来事観…

  • 医学のガサツな物質観について確認する(1/3)

    医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第10回 目次・医学の出来事観の復習・医学の物質観(3つの表現で)・物質の現実(アルコール、コーヒー、毒、薬) ◆医学の出来事観の復習(読み飛ばしてもらっても支障ありませんよ) 医学は、ひとの身になろうとする代わりに、身体に起こる出来事を一点のせいにするってことでしたよね。ここまで、その、出来事を一点のせいにするっていうのがどういうことか見てきました。こういうことでしたね。 1.出来事を一点のせいにするというのはつぎのような論理である(第6回)。 ①出来事が好ましい場合には、すべてをその一点のおかげとし、その一点を過大評価すること。 ②出来事が好ま…

  • 医学のように統合失調症の原因を特定しようとすると起こることを確認する《1/5》

    医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第9回 目次・復習(原因は特定できない/それでも原因を特定しようとするとどうなるか)・統合失調症を神経系内の一点のせいにする説・統合失調症を脳内物質一点のせいにする説・統合失調症を遺伝子一点のせいにする・統合失調症をウィルス一点のせいにする ◆復習(原因は特定できない/それでも原因を特定しようとするとどうなるか) 医学は、ひとの身になろうとする代わりに、身体に起こる出来事を一点のせいにするってことだったじゃないですか。それって、その一点を「状況に関係なく当の出来事を起こすもの」(当の出来事を起こす原因)とするってことでしたよね。そうして、その一点が…

  • 原因を特定しようとして医学がハマるいつもの繰り返しについて確認する〈1/3〉

    医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第8回 topic・原因とは何か・原因は特定できるか・都合の良いデータしか見ないで原因を特定する ◆原因とは何か こういうことでしたね。 医学は、ひとの身になろうとする代わりに、身体に起こる出来事を一点のせいにする。すなわち、 ①出来事が好ましい場合には、すべてを或る一点のおかげとし、その一点を過大評価する。 ②かたや出来事が好ましくない場合には、排外主義者よろしく、すべてを或る一点におっかぶせ、その一点をとり除きさえすればいいとするんだ、 って。 だけど、とり除くも何も、その一点を特定しないことには何もはじまりませんね? 医学がその一点をどのよう…

  • 出来事を一点のせいにするのは医学だけ、物理学も化学もそんなことはしないと確認する(1/4)

    医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第7回 医学はひとの身になろうとしません、ね? じゃあその代わりに何をするのか。 身体に起こる出来事を一点のせいにするってことでしたよね。 出来事を一点のせいにするっていうのはこういう論理であるとのことでした。 ①出来事が好ましい場合には、すべてをその一点のおかげとし、その一点を過大評価する。 ②出来事が好ましくない場合には、すべてをその一点におっかぶせ、その一点をとり除きさえすればいいとする。 後者②はそれこそ、排外主義の論理そのものであるとのことでしたね。 でも、出来事を一点のせいにすることなんかできないって最初に確認したじゃないですか。実際、…

  • 医学の根本原理が、人種差別に用いられる論理であることを確認する〈1/3〉

    医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第6回 状況・最小単位説と俺がよぶ、この世の根本原理について最初に確認しましたよね。大木であれ、俺の身体であれ、太陽であれ、音であれ、俺の過去体験記憶像であれ、何であれ、それを捉えるというのは、「状況を捉える」ということなんだってことでしたね(第1回から第3回)。で、いまさっき、その根本原理は当然ひとにも当てはまるってことを、統合失調症と診断された男性患者さんを例に確認したじゃないですか(第5回)。ひとを捉えるっていうのも、「状況を捉える」ということなんだ、もっと正確な言い方をすれば、そのひとが渦中にいる状況(当人を状況の一部と見る。以下同様)を捉…

  • 医学には、ひとを理解しようとする気がサラサラないことを確認する(1/3)

    医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第5回 状況・最小単位説と俺がなづけた、なんぴとも無視することのできないこの世の根本原理について確認したじゃないですか。みなさんのお家の広大な庭のなかを、前方の大木目指し、みなさんと一緒に歩きながら、つい先ほど、ね? 大木であれ、俺の身体であれ、太陽であれ、音であれ、他人の身体であれ、俺の過去体験記憶像であれ、何であれ、それを捉えるというのは「状況を捉える」ということなんだ。つまり、状況こそ、この世の最小単位なんだ、って確認しましたよね。 (みなさんと俺が目指して歩みよっている大木はこちら) こうして確認したことは、大谷翔平選手とか、体操の内村選手…

  • 状況を捉えるとは状況把握をすることであると確認する〈1/3〉

    医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第4回 みなさんと交わした約束を、いまさっきひとつ果たしましたね。 最初にみなさんと約束したじゃないですか。俺が状況・最小単位説とよぶ、なんぴとも無視することのできないこの世の根本原理とはいったい何なのか。物理学や化学はもとづこうと汗水たらしてきたのに、医学だけソッポむいて無視を決め込んできたその状況・最小単位説とは何なのか。それをまず確認しますよって。 で、いまさっき、こういうことだと確認したわけですよ。すなわち、俺、みなさんと一緒にいま大木目指して歩いてますけど、大木を捉えるというのは、状況を捉えるということなんだ。いや、大木のみならず、俺の身…

  • 医学だけが無視するこの世の根本原理について、確認し終える(1/3)

    医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第3回 なんぴとも無視することのできないこの世の根本原理である状況・最小単位説とは何か。物理学や化学はもとづこうと努力してきたのに、医学だけ無視を決め込んできたその状況・最小単位説とはいったい何なのか。それを確認するための第一関門をいま突破しました。 さっそく第二関門に進みますね。大木は、「他のものと共に在るにあたってどのようにあるか」という問いに逐一答えるってことでしたよね。じゃあ、つぎは、そのことが何を意味しているのか考えてみましょうよ。 俺はこういったことを意味しているんじゃないかと思います。 大木が今どのようにあるかを知るというのは、大木が…

  • 歩みよるにつれ、大木が刻一刻と姿を大きく、かつ、くっきりさせていくことは何を意味するか、確認する〈1/3〉

    医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第2回 俺、いま大木に歩みよっているじゃないですか。大木は、俺のほうを向いた面の、上ッ面のみ「見えるありよう」を、それ以外の部分はすべて「見えないありよう」をそれぞれとった姿をしているってことでしたよね。 俺が歩みよるにつれ、大木はその姿を刻一刻と大きく、かつ、くっきりさせていくってことでしたね。 歩みよっている最中に俺が瞳を閉じると、さらに大木は姿全部を「見えないありよう」に変え、瞳を再度ぱっちり開ければ、俺のほうを向いた面の上ッ面だけ「見えるありよう」にまた変えるじゃないですか。俺が右っ側から周りこむように近寄っていくと、さっきまで「見えないあ…

  • 医学だけが無視するこの世の根本原理について確認しはじめる(1/3)

    医学は喩えると、空気の読めないガサツなおじさん第1回 「なんぴとも無視することのできないこの世の根本原理は何か」と問われたら、俺なら、照れながらおずおずと、こう答えるでしょうね。「この世の最小単位は状況である」というのがその根本原理なんだ、って。すなわち、状況・最小単位説こそ、そうした根本原理の名にふさわしいんだ、って。 状況・最小単位説って名前は俺が勝手につけましたよ。いつものことです。 えっ、この世の根本原理がドウのコウのなんてきょうび誰も言わない? そんなこと言う人間は中二病? ねえ、もうやめましょうよ、やれ中二病だなんだと言ってひとを嗤うのは。口先とんがらがして「中二病だ中二病だw」と…

  • 科学は快さや苦しさをどういったものと誤解するのか、遠い目をしてふり返る(1/4)

    科学の目には「快いか苦しいか」は映らない第3回 先日、俺、長々と、快さと苦しさについて書いたじゃないですか。で、つぎの3つを確認したじゃないですか。 1.快さとか苦しさというのは何なのか。 2.西洋学問ではなぜ、快さや苦しさが何であるか、理解できないのか。 3.西洋学問では快さや苦しさをどういったものと誤解するのか。 (先日、長々と書いたその文章はこちら) whatisgoing-on.hateblo.jp 遠い目をしながら、その3つを簡単に思い返している最中ですよ。 最初に1をふり返りました、ね? 快さを感じているというのは「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、か…

  • 科学にはなぜ快さや苦しさが何であるか理解できないのか、遠い目をしてふり返る(1/5)

    科学の目には「快いか苦しいか」は映らない第2回 先日、快さと苦しさについてどういったことを書いたのか、遠い目をしながら簡単にふり返っています。先日書いたその文章では、つぎの3つのことを確認しましたよね? 1.快さとか苦しさというのは何なのか。 2.西洋学問ではなぜ、快さや苦しさが何であるか、理解できないのか。 3.西洋学問では快さや苦しさをどういったものと誤解するのか。 (先日書いた文章というのはこれです) whatisgoing-on.hateblo.jp で、ついさっき1を再確認したじゃないですか。快さを感じているというのは「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであるい…

  • 快いとか苦しいとかいうのはどういうことか、遠い目をしてふり返る(1/2)

    科学の目には「快いか苦しいか」は映らない第1回 快いか、苦しいかという区分はみなさんにとって、非常に大事なものじゃないですか。先日、その区分について、長々と考察しました、よね? 今日はそれを簡単にふり返ってみようと思って、ひょっこり顔を覗かせたって次第です。 (先日の考察とはこれです) whatisgoing-on.hateblo.jp その長々とした考察で、こういうことを確認したの、覚えてくれてますかね? 1.快さとか苦しさというのは何なのか。 2.西洋学問ではなぜ、快さや苦しさが何であるか、理解できないのか。 3.西洋学問では快さや苦しさをどういったものと誤解するのか。 その3つをいまから…

  • なぜ快さや苦しさについて考察しなおさなければならないのか

    科学するほど人間理解から遠ざかる第32回 最後に冒頭からこれまでを、遠い目をしながらふり返って終わります。 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであるといちばんはじめに、補足説明をつけて確認しました。 1.快さや苦しさが何であるか確認する。 ついで、そのようなものとして快さや苦しさを俺が理解するに至った道筋を、その道の出発点である、物を見るということについて確認しなおすところから、たどりました。 2.快さや苦しさが何であるか理解するに至った道…

  • 現代科学は快さや苦しさを理解できないしろものに変える

    科学するほど人間理解から遠ざかる第31回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであるといったふうに快さや苦しさを的確に理解することは西洋学問にはできないとのことでした。 では、快さや苦しさを西洋学問ではどういったものと誤解するのか。 いろんな誤解の仕方があるのでしょうけれども、ここではそのうちからふたつ見ることにし、いまそのふたつ目を、理化学研究所脳科学総合研究センター編『脳科学の教科書(こころ編)』岩波ジュニア新書、2013年、のもとに確認…

  • レイプ被害者に「なぜ逃げなかったのか」と心なくも詰問する現代科学の情動理論

    科学するほど人間理解から遠ざかる第30回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであるといったふうに快さや苦しさを的確に理解することは西洋学問にはできないとのことでした。 では、快さや苦しさを西洋学問ではどういったものと誤解するのか。 いろんな誤解の仕方があるのでしょうけれども、ここではそのうちからふたつだけを見ることにしました。いま、そのふたつ目を、理化学研究所脳科学総合研究センター編『脳科学の教科書(こころ編)』(岩波ジュニア新書、2013…

  • 脳科学の本を開いて現代科学流の快さ苦しさの定義を確認する

    科学するほど人間理解から遠ざかる第29回 快さを感じているというのは「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであるといったふうに快さと苦しさを理解することは、事のはじめに「絵の存在否定」と「存在の客観化」というふたつの不適切な操作をなす西洋学問にはできないとのことでした。 では、快さや苦しさを西洋学問ではどういったものと誤解するのか。 いろんな誤解の仕方があるのでしょうけれども、ここではそのうちのふたつを見ることにし、いまそのふたつ目を見ています。 そのふたつ目の誤解の仕方 …

  • 現代科学の定義には納得できるところがひとつもない

    科学するほど人間理解から遠ざかる第28回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであるといったように快さや苦しさを理解することは西洋学問にはできないとのことでした。 では、快さや苦しさを西洋学問ではどういったものと誤解するのか。 いろんな誤解の仕方があるのでしょうけれども、ここではそのうちからふたつ見ることにし、ちょうどいまそのふたつ目(現代科学の情動理論)を見ているところです。 その誤解の仕方では、快さ(快情動)を、脳が「身体機械」にさせる、…

  • ゴテゴテした、現代科学流の、快さ苦しさの定義

    科学するほど人間理解から遠ざかる第27回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであるといったふうに快さや苦しさを理解することは、事のはじめにふたつの不適切な操作*1を立てつづけになす西洋学問にはできないとのことでした。 では、快さや苦しさをどういったものと西洋学問では誤解するのか。 いろんな誤解の仕方があるのでしょうけれども、ここではそのうちからふたつ見ることにし、ちょうど先ほど、そのふたつ目を見はじめたところです。 それは、快さと苦しさを行…

  • 現代科学は快さや苦しさを行動にからめて定義する

    科学するほど人間理解から遠ざかる第26回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであると理解することは、事のはじめに「絵の存在否定」と「存在の客観化」という不適切なふたつの操作をなす西洋学問にはできないとのことでした。 では、快さや苦しさをどういったものと西洋学問では誤解するのか。 いろんな誤解の仕方があるのでしょうけれども、ここではそのうちから、ふたつだけをみなさんと一緒に見ることにしました。ちょうど先刻、自覚症状が有るとか無いとか言うときに…

  • 「正常か異常か」と「快いか苦しいか」はまったく別の区分

    科学するほど人間理解から遠ざかる第25回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであるといったように快さや苦しさを理解すること*1は、事のはじめに「絵の存在否定」と「存在の客観化」というふたつの不適切な操作をなす西洋学問にはできないとのことでした。 では、快さや苦しさを西洋学問ではどういったものと誤解するのか。いろんな誤解の仕方があるのかもしれませんが、ここではそのうちからふたつだけを見ることにし、いまそのひとつ目を見ているところです。 それは…

  • 伝統的な快さ苦しさの定義

    科学するほど人間理解から遠ざかる第24回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであるといったように快さや苦しさを理解することは、事のはじめに「絵の存在否定」と「存在の客観化」というふたつの不適切な操作をなす西洋学問にはできないとのことでした。 では、快さや苦しさを西洋学問ではどういったものと誤解するのか。いろんな誤解の仕方がきっと西洋学問にはあるのでしょうけれども、それらすべてを調査するのは、実力をおもちのみなさんにお任せすることとして、ここ…

  • 西洋学問に見られる、快さ苦しさについての定義3つ

    科学するほど人間理解から遠ざかる第23回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということですけれども、西洋学問では、事のはじめに「絵の存在否定」と「存在の客観化」というふたつの不適切な操作を立てつづけになすことによって、快さと苦しさをそうしたものと理解する道をみずから閉ざしてしまうとのことでした。 では、快さや苦しさを西洋学問ではいったいどういったものと誤解するのか。それを最後に見ようとしているところです。 ちょうど先刻、西洋学問では「身体の感覚部分」…

  • 西洋学問が身体感覚を「身体機械についての情報」とする理由

    科学するほど人間理解から遠ざかる第22回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しんでいるというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということですけれども、西洋学問では、事のはじめに「絵の存在否定」と「存在の客観化」というふたつの不適切な操作を立てつづけになすことによって、快さや苦しさが何であるか理解する道をみずから閉ざしてしまうとのことでした。 では、快さや苦しさを西洋学問ではどういったものと誤解するのか。それをいま、この文章を閉じるまえに見ようとしているところです。 西洋学問では、「絵の存在否定」と「存在の…

  • 西洋学問では身体感覚は「身体機械についての情報」とされる

    科学するほど人間理解から遠ざかる第21回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しんでいるというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということですけれども、「絵の存在否定」という不適切な操作をなす西洋学問では、存在を事実に反して、無反応で在るもの(客観的なもの)と定義づけることによって、快さや苦しさが何であるか理解する道をみずから閉ざしてしまうとのことでした。 では、快さや苦しさを西洋学問ではどういったものと誤解するのか。それをいま、この文章を閉じるまえに見ようとしています。 そのために、並木道のど真んなかに立…

  • 西洋学問では快さや苦しさをどう誤解するか

    科学するほど人間理解から遠ざかる第20回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しんでいるというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであると最初にいきなり申し上げたあと、つぎのような流れでここまでおしゃべりしてきました。 第1部.快さと苦しさがそうしたものであることを補足解説する*1。 第2部.西洋学問では、なぜ快さ苦しさが何であるか理解されてこなかったのか確認する*2。 最後に、西洋学問では、快さや苦しさがどういったものと誤解されるのかを見て、この文章を閉じることにします。 みなさん、並木道のど真ん…

  • 西洋学問に人間が理解できなくなった瞬間①

    科学するほど人間理解から遠ざかる第19回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであると俺が理解するに至った道筋を、その道の出発点である、物を見るということについて確認しなおすところ(いわゆる〈出発点〉)から、長い時間をかけてたどってきました*1。 西洋学問では、そのいわゆる〈出発点〉でつまずいたばっかりに、以後、快さや苦しさが何であるかが理解できなくなったということを、これから確認します。 いわゆるその〈出発点〉で、物を見るということについて…

  • 西洋学問に人間が理解できなくなった瞬間②

    科学するほど人間理解から遠ざかる第19回 (①のつづき) さて、「絵の存在否定」という不適切な操作をなした結果、大木が俺に見えていないことになるのをいま確認しました。俺がその瞬間に目を閉じていようが、開けていようが、はたまたサングラスをかけていようが、大木に背を向けていようが、あるいは大木のほうを向いていようが、大木は見えないままで、何ら変わらない、ということになりました。 西洋学問ではここで一気に大木を、ただ無応答で在るだけのもの(客観的なもの)と決めつけます。 すなわち、大木を、そのとき俺が目を閉じていようが、開けていようが、サングラスをかけていようが、大木に背を向けていようが、大木のほう…

  • 西洋学問に人間が理解できなくなった瞬間③

    科学するほど人間理解から遠ざかる第19回 (②のつづき) 以上、物を見るということについて確認しなおす、いわゆる〈出発点〉で、西洋学問が「絵の存在否定」という不適切な操作をどのようになすか、例をもちいて見てきました。 結果、こういうことにするとのことでした。 Ⅰ.俺が現に目の当たりにしている物の姿(もちいた例では、大木の姿)を、俺の心のなかにある映像であることにする。 Ⅱ.その代わりに、俺の前方にある物を、ただ無応答で在るだけの、見えることのないものであることにする。 西洋学問ではこの要領で、俺が現に聞いているスタジアムの歓声(音)も、俺が現に嗅いでいるコーヒーの匂いも、俺が現に味わっているチ…

  • 西洋学問では、快さや苦しさが何であるか理解できない

    科学するほど人間理解から遠ざかる第18回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであると俺が理解するに至った道筋を、その道の出発点からたどってきました。 その道筋を簡単にふり返ってみます。 出発点.物を見るとはどういうことか確認しなおす。 第2地点.存在同士が、応答し合いながら共に在るのを確認する。 第3地点.存在同士が、「応答し合いながら共に在る」というのは、「今をどういった出来事の最中とするか」という問いに俺が身をもって答えるということであ…

  • 快さや苦しさが何であるか理解できたとき

    科学するほど人間理解から遠ざかる第17回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであると俺が理解するに至った道筋を、その道の出発点からたどっています。 俺が並木道を大木めざし歩いているといった場面をここまでみなさんにご想像いただいてきました。そうして歩いているあいだ(だけには限られませんが)、大木、俺の「身体の感覚部分」、俺の「身体の物部分」、太陽、雲、道、音、俺の「過去体験記憶」、俺の「未来体験予想」等が、「応答し合いながら共に在る」のをご確…

  • 過去体験記憶、未来体験予想、現在、の三つどもえ①

    科学するほど人間理解から遠ざかる第16回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということである*1と俺が理解するに至った道筋を、その道の出発点である、物を見るということについて確認しなおすところからたどっています。 俺が大木めがけて並木道を歩いている場面をみなさんにご想像いただいてきました。それは、大木、俺の「身体の感覚部分」、俺の「身体の物部分」、太陽、雲、道、他人の身体、音等が、応答し合いながら共に在るのをご確認いただくということでした。 しかし、…

  • 過去体験記憶、未来体験予想、現在、の三つどもえ②

    科学するほど人間理解から遠ざかる第16回 (①のつづき) 最初に「過去体験記憶」のほうから見ます。俺の身体と俺の「過去体験記憶」の間柄に特にご注目いただくことにしましょうか。 みなさん、俺が並木道を大木に向かって歩いている場面を先ほどご想像なさっていたときのことを思い返してごらんください。途中、俺が怪訝な動きをしたのをみなさん覚えておいでではないでしょうか。そのまままっすぐ大木に向かっていけばよいものを、途中、なぜかあるところで縦に半円を書くような進みかた*1を急に俺はしました。 あ、やっぱり覚えておいででしたか。 実は俺、そのあたりに犬か何かのウンコちゃんが落ちているのを、大木に歩みより出す…

  • 歩くのはティームプレイ、じっとしているのもティームプレイ

    科学するほど人間理解から遠ざかる第15回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しみを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであると俺が理解するに至った道筋を、その道の出発点である、物を見るということについて確認しなおすところからたどっています。 俺が大木めがけて並木道を歩いている場面を、先ほどよりみなさんにご想像いただいてきました。そうして、つぎのことをご確認いただきました。 1.大木や身体をはじめ、存在(音、匂い、味などを含む)がみな、「他のもの*1と共に在るにあたってどのようにある…

  • 存在同士はおなじティームのメンバーである

    科学するほど人間理解から遠ざかる第14回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということである*1と俺が理解するに至った道筋を、その道の出発点である、物を見るということについて確認しなおすところからたどっています。 俺がいっぽんの大木に歩みよっている場面をいまみなさんにご想像いただいています。 大木は、俺が歩みよるつれ、姿を刻一刻と大きく、かつくっきりさせていき、太陽が雲間にかくれれば俺の目のまえでその姿を薄暗く、ふたたび太陽が雲間から顔を覗かせれば姿…

  • 大木、まわりの空気を読む

    科学するほど人間理解から遠ざかる第13回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということである*1と俺が理解するに至った道筋を、その道の出発点である、物を見るということについて確認しなおすところからたどっています。 いまみなさんには、青空のもと、こどもたちの黄色い歓声や桜色の花びらが舞うなか、俺が、並木道を、黒、茶、金、白、薄だいだい色等のあたまの数々のなかに混じって、緑色に燃えあがったいっぽんの大木めざし、歩みよっている場面をご想像いただいています。…

  • 大木は俺の身体を無視できない

    科学するほど人間理解から遠ざかる第12回 快さを感じているというのは、「今どうしようとするか、かなりはっきりしている」ということであり、かたや苦しさを感じているというのは、「今どうしようとするか、あまりはっきりしていない」ということであると俺が理解するに至った道筋をたどっています。 その道は、物を見るということについて確認しなおすところからはじまると先に申しました。そしてちょうどいま、実際に確認しなおしてみました。俺が並木道のど真んなかに立っているいっぽんの大木を見ているある一瞬をみなさんにご想定いただきながら、その瞬間に俺が目の当たりにしている大木の姿と、その瞬間の俺の身体とがそれぞれどんな…

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