家庭菜園で育てているきゅうりが、どうも思うように実をつけない。初心者だからなのか、花が咲く割りに実をつけない。気づけば株が少し枯れ始めてきた。「詰子ちゃん、きゅうりがもう枯れてきたよ」「えぇ~っ」妻の詰子も驚いたようだ。「AIに聞いていろい...
第二の人生を楽しく過ごす夫婦の日常をお届けします。 僕たちの考える幸せや生活を綴ります。 笑顔とユーモアあふれるブログをお楽しみください。
家庭菜園で育てているきゅうりが、どうも思うように実をつけない。初心者だからなのか、花が咲く割りに実をつけない。気づけば株が少し枯れ始めてきた。「詰子ちゃん、きゅうりがもう枯れてきたよ」「えぇ~っ」妻の詰子も驚いたようだ。「AIに聞いていろい...
「詰子ちゃん、やっちゃったよ」「どうしたの? 何をやっちゃった?」「歯医者、行くの、忘れてたもん」「ふっ」詰子は鼻で笑いながら、冷ややかに返してきた。僕たちはお互いの予定を共有して、仕事や旅行の段取りを組んでいる。そんな僕の抜けっぷりを見て...
新大阪のコートヤードから梅田に移動した。今日は大阪ステーションホテルに泊まる。立体交差が幾重にも重なり、合流と分岐が絶え間なく現れる大阪の道は、まるで巨大な迷路のようで、慣れない運転に神経を使う。ナビがあるから何とかなっているが、自力ではと...
奈良から大阪に移動した。今日はコートヤード・バイ・マリオット新大阪ステーションに泊まる。妻の詰子と新大阪駅を探索しようという話になり、駅構内にある新大阪アルデに行ってみることにした。大阪ならではのお土産屋さんや飲食店が多く並び、名古屋とは違...
妻の詰子と奈良にやってきた。紫翠ラグジュアリーコレクションホテル奈良で一泊する。奈良公園の西端にあり旧奈良県知事公舎を利用したホテルだ。すぐ隣には東大寺がある。建物の中に入ると厳かな雰囲気だ。チェックインをするための部屋に案内され、ホテルス...
妻の詰子には持病があり、月に1回のペースで医者に通っている。血液検査をして医師の指導を受けるためだ。診察を終えて、詰子が車に戻ってきた。「詰子ちゃん、今日はどうだった?」「カリウムが少ないんだって。ヤバいレベルなんだって」「やばい!?」「だ...
家庭菜園できゅうりを育てている。きゅうりを育てるのははじめてだが、どうにか初収穫することができた。早速、妻の詰子と食べてみる。「詰子ちゃん、どう? 美味しい?」「ん~、思ったよりみずみずしくない」「なんでだろう? 採ったばかりなのに」素人で...
僕は物をそのへんに置いてしまう悪い癖がある。置いたことすら忘れてしまい、あるはずの物が見つからないと大騒ぎし、妻の詰子に迷惑をかけてしまう。そんな僕が今日は実家に戻り、母を医者に連れて行った。帰宅してから、そのときの一連の出来事を詰子に話す...
妻の詰子が台所で何かを探している。「オツトくん、家にじょうごってあったっけ?」「じょうご? あるよ」何を思い立ったのか、まったく見当がつかない。「詰子ちゃん、何やるの?」「麦茶。ペットボトルに入れて凍らせたいんだよね」「ふ~ん」その気持ちは...
梅雨空で気分の悪い天気が続いている。僕はもともと車の運転が好きではない。まして雨の日や夜の運転となれば、できることなら避けたい。今日も雨がしとしとと降っており、フロントガラスに細かな雨粒が張りついて前方がとても見にくい。助手席にいる妻の詰子...
夜も深まり、そろそろ寝ようとしていたとき、妻の詰子が寝室から起きてきた。「詰子ちゃん、 どうしたの?」「肩が痛くて寝れない」そう言いながら、眉間にしわを寄せ何かを探している。「大丈夫?」「ん~、これヤバいな〜」やっと見つけた鎮痛消炎薬の軟膏...
いよいよ荘川旅行も最終日を迎えた。今回の旅行で一番の目的である寒ざらし蕎麦。一昨日も道の駅で食べたのだが、荘川に来たときは必ず立ち寄る蕎麦屋「むろや」でいただく。11:00の開店と同時に暖簾をくぐり、席につく。ほどなくして運ばれてきた蕎麦を...
岐阜県高山市荘川に来ている。ちょっとしたプチ旅行だ。僕は健康維持のために、毎日30分のウォーキングを日課としている。これは旅先でもするように心がけていて、この日もいつも通り歩くことにした。妻の詰子は道の駅に行って土産物を探すと言う。国道沿い...
妻の詰子と岐阜県高山市荘川に行く。156号沿いの道の駅「清流長良川あゆパーク」で休憩する。もちろん、あゆの塩焼きをいただくためだ。駐車場の隣に設置されたテントであゆを焼いていて、いい匂いが漂っている。注文をしようとすると、スタッフのお姉さん...
妻の詰子は医者の勧めでリベルサス(血糖を下げる薬)を服用している。3月からは、吐き気の副作用が酷いという理由で7mgから3mgの効果の弱い薬に変えた。その甲斐あって身体は楽になったようで食欲も増している。しかし、検査結果によっては再度7mg...
母は79歳。この歳になると、さすがに身体のあちこちにガタが出る。このところ夏日が続いたせいか、あせもができたと言う。先週は胃カメラの検査も受けた。明日はその結果を聞きに、母と一緒に病院へ行く。そのため、今夜は実家に泊まることにした。22時を...
僕と妻の詰子は 老後のために株式投資をしている。ニュースを見ていると「日経平均株価の上げ幅が一時2000円超え 初の6万8000円台に」という見出しが目に入った。「詰子ちゃん、日経平均が初めて6万8000円台になったらしいよ」「日経平均は、...
プランター菜園で枝豆ときゅうりを育てている。きゅうりは初挑戦で、指南書を見ながらやっている。妻の詰子が聞いてくる。「枝豆ときゅうりはどう?」「このまえさ~、きゅうりなんだけど、本にわき芽をかき取るって書いてあったからやったんだけど、切っちゃ...
母を病院へ連れて行った。胃カメラの検査だ。いつも苦しい思いをするので母は嫌がっていたが、それをなだめて連れて行った。検査が終わり、母を実家に送り届け、帰宅すると妻の詰子が心配そうに聞いてくる。「お母さん、どうだった?」「『もう二度とやらん』...
今日の晩ごはんはお好み焼きだった。妻の詰子はデザートにバナナを美味しそうに食べている。僕が食器を下げようとすると、詰子の皿にお好み焼きがひと欠片残っている事に気づいた。「詰子ちゃん、このお好み焼き食べないの?」「もうお腹がパンパンだもん」詰...
暑い日が多くなってきた。僕も妻の詰子も、普段はスポーツサンダルを履いている。通気性が良くて疲れず、歩きやすいので気に入っている。僕たちは同じモデルのスポーツサンダルを履いていて、色も同じで見分けがつきにくい。詰子がサンダルを履いて、これから...
リビングに行くと、いい匂いがする。肉を焼いた匂いだ。どうやら妻の詰子が料理したようだ。「詰子ちゃん、いい匂いがするよ」「うん、えのきと肉を炒めて食べた」「美味しかった?」「ん~、えのきが歯に挟まってる」それを聞いて思わず笑ってしまう。「ハハ...
神戸シェラトンに泊まっている。朝、部屋のドアが「カチャ」と閉まる音で目が覚めた。どうやら妻の詰子が朝風呂に行ったようだ。起きるにしてはまだ早い。もう少し眠っていようと思って目を閉じた。どれほど経っただろうか。突然大きな音を立ててテレビが鳴り...
神戸ベイシェラトンホテルにやってきた。2023年以来、約3年ぶりだ。2度目の利用とあって勝手が分かっている。妻の詰子の頭の中は満喫するための段取りでいっぱいだ。チェックインして、まずプールに行く。ひと泳ぎした後、温泉にゆっくり浸かる。風呂上...
妻の詰子は医者の勧めでリベルサス(血糖を下げる薬)を服用している。副作用が酷いので、3月から効果の弱い薬(7mgから3mg)に変えている。詰子が診察を終えて車に戻ってきた。「どうだった?」シートベルトを締めながら尋ねると、彼女は短く答えた。...
今年は家庭菜園できゅうりと枝豆をやろうと思っている。ゴールデンウィーク中にホームセンターに苗を買いにいきたい。妻の詰子に声をかける。「詰子ちゃん、あそこに行きたいんだ」言ったはいいが、肝心の「ホームセンター」が出てこない。詰子が首をかしげた...
コーヒーを淹れようとキッチンに立つ。コーヒーといってもインスタントだが、その瓶を見るとカラになっているので新品の蓋を開ける。そのとき、手から瓶が離れてシンクの中に落とし、中身がこぼれ出た。つい、大声が出る。「あぁ~、くっそ~」妻の詰子に話す...
妻の詰子が研修に行くと言うので、車で30分の距離を会場まで送っていく。2時間の研修だそうだ。詰子が研修を終えるまでホームセンターで買い物をして、コメダで時間をつぶそうと計画した。「詰子ちゃん、ホームセンターに行って買い物してくるよ」「あのさ...
セントレアにあるフォーポイントバイシェラトンに泊まっている。部屋はキングサイズのベッドで、当然、妻の詰子と同じベッドで寝ることになる。朝目覚めると、詰子が聞いてくる。「オツトくん、寝れた?」「寝れない。詰子ちゃんが寝返りする度にベッドが揺れ...
中部国際空港セントレアに来ている。これからレストラン街で、妻の詰子と夕食を取る。詰子が「海老味噌ラーメン」を食べたいと言う。どこから聞いてきたのか分からないが、確かに美味そうだ。目的の店舗を調べて行ってみることにした。食券を買うとテーブル席...
リビングに行くと妻の詰子が苦しそうにしている。「詰子ちゃん、どうしたの?」「牛キムチ食べたら気持ち悪くなった」最近、詰子は“牛キムチ”に夢中だ。豚キムチの変化球として自作を繰り返し、日々研究を重ねている。「今日は牛キムチにコチュジャン入れた...
僕は毎朝起きたら白湯を飲む。いつものように、コップ一杯分の水を鍋に入れて火にかける。沸いた白湯をコップに注ぐと茶色の液体になっていることに気づいた。「なんだコレ?」つい声が出た。それを聞いた妻の詰子が振り返って言う。「何を文句言ってるの?」...
冷蔵庫の中の玉ねぎから芽が出てきた。調べると水耕で手軽に栽培できるようなので育ててみようと思う。妻の詰子に報告する。「詰子ちゃん、玉ねぎの芽がどんどん育ってるよ」「ホントだ」「ある程度伸びたら薬味で食べることにするよ」順調に育っている。あま...
法事で叔父の家に行く。叔母つまり奥さんが20年ほど前に亡くなり、さらに昨年お母様も亡くなってひとりで寂しく過ごしている。お宅に着くと、なんと、家族型ロボットの「らぼっと」がお出迎えしてくれた。「家族が増えたって言うから犬でも飼ったのかなと思...
3月の初めに特定健康診査を受けた。例年、結果は概ね良好で問題になるような診断を受けたことがないが、今年はコレステロール値が高く、肝臓の数値も悪い。再検査で血液検査と腹部の超音波エコー検査を受けたので、これから結果の説明を聞く。かかりつけ医が...
昨年、家庭菜園でナスと枝豆を育てた。今年はきゅうりと枝豆にしようと考えている。妻の詰子が言ってくる。「オツトくん、そろそろ夏野菜の準備をしたほうがいいんじゃない?」「ホントだ。忘れてた。先日ホームセンターに行ったときに見てくればよかったよ」...
妻の詰子は医者の勧めでリベルサス(血糖を下げる薬)を服用している。副作用が酷いので、先月から効果の弱い薬に変えている。詰子が診察を終えて車に戻ってきた。「詰子ちゃん、どうだった?」「『数値がちょっと上がってるけど、全体的に悪くはない。もう少...
毎晩、僕は寝酒に焼酎のお湯割りを飲む。妻の詰子もそのことを知っているので、テレビで得たという焼酎情報を僕に教えてくれた。「オツトくん、九州の人が焼酎を飲むときは、大抵、お湯割りなんだって」「へぇ~」「だから6:4 とか7:3とか書いてある専...
岐阜県高山市荘川町に来ている。荘川蕎麦が有名だ。昼にホテルをチェックアウトして、「むろや」という店で蕎麦とヒレカツを食べて帰るのが僕たちの慣例だ。食事を済ませたら、高速は使わず下道でゆっくり帰ることにした。途中、美並の道の駅に寄った。売店を...
フェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜高山白川郷にやってきた。2025年9月以来、約半年ぶりである。隣接する道の駅にある天然温泉が良質でとても気に入っており、定期的に訪れることにしている。1時間ほどかけてゆっくり温泉に浸かったあと、食堂で...
1年ほど前に引っ越してきた隣人とごはんを食べに行くことになった。僕の親くらいの世代の人で、年配の老夫婦である。妻の詰子に報告する。「詰子ちゃん、お隣さんの爺さんに会って挨拶をしたんだけど、ごはん行こうって誘われたよ」「そうなんだ」「うん。『...
妻の詰子がYouTubeを見てひとりごとを言っている。「詰子ちゃん、どうしたの?」「このインコさ〜、すごく頭が良いもん。『アレクサ目覚ましかけて、リンダリンダかけて』って言ってる」「あぁ〜、それ、見たことあるな」飼い主の意に反して、言うこと...
妻の詰子は医者の勧めでリベルサス(血糖を下げる薬)を服用している。主な副作用として吐き気や食欲減退などがあり、食事の取れない日が続いている。詰子が診察を終えて車に戻ってきた。「詰子ちゃん、どう?」「先生に気持悪いって言ったら、『とりあえず値...
名古屋を出たときは春の陽気だったが、また冬に逆戻りしたようだ。妻の詰子はダウンジャケットを着てこなかったことを悔やんでいるようである。僕たちはシェラトン都ホテル大阪に移動した。はじめて利用するホテルだ。大阪の地理には詳しくないが、ホテルのあ...
琵琶湖マリオットホテルに滞在している。このホテルには何度も来ているが、いつもダラダラ過ごしてばかりで観光をしたことがほとんどない。せっかくなので今回は比叡山延暦寺に行こうと思う。妻の詰子に聞いてみる。「比叡山に行こうと思うんだけど、詰子ちゃ...
妻の詰子の誕生日である。お祝い旅行ということで、琵琶湖マリオットホテルへやってきた。詰子がチェックインを済ませると嬉しそうに近づいてくる。「オツトくん、誕生日だから、温泉付きの部屋にアップグレードしてくれたよ。しかも『お部屋にシャンパンのサ...
早いもので3月に入った。妻の詰子が手帳を見ながら悩んでいる。「あのさ~オツくん明日の予定に『24』って書いてあるんだけど、何のことだか思い出せないんだよね」「ハハハハ」「『24』っていう数字を見れば思い出せると思って書いたと思うんだけど…」...
妻の詰子が仕事から帰ってきた。話しかけてくる。「オツトくん、今日、日経平均がすごい上がってるよ」「マジで!?」「うん、でも、私の持ってる株だけ上がらんもん」「ハハハハ」あとがき2/26、日経平均が史上初の5万9000円を突破しました。ちょっ...
印鑑証明をもらうために、妻の詰子と二人で役所に行く。他の書類が入ったA4のクリアファイルに印鑑手帳を入れる。しかし、役所の前に来たとき、そのクリアファイルに印鑑手帳がないことに気づいた。「詰子ちゃん、印鑑手帳がないよ」「ハハハハ。またか~。...
妻の詰子がテレビを見てひとりごとを言っている。「これ、食べた~い」独り言にしては、ずいぶんと力強い。僕は思わず顔を向けた。「詰子ちゃん、何の番組?」「ポルチーニ」「ぽるちいに? ポルチーニってどうやつ?」「ハハハハ」「なんで大笑い?」「ハハ...
今日は二年に一度の大腸カメラ検査の日だ。前日から下剤を飲んでおり、なんとも腹の調子が悪い。これから病院に行き、さらに2Lの下剤を飲む。これが結構辛い。ポリープが発見されて切除の場合1泊入院し、何もなければ日帰りだ。妻の詰子が聞いてくる。「オ...
妻の詰子は1ヶ月ごとに血液検査のために診察を受けている。その検査で一番注意しなければならないのはHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)という値だ。食事に気をつけないといけない。駐車場の車内で待っていると、診察を終えた詰子が戻ってきた。「A1...
選挙だ。投票所は小学校だが駐車場の台数が少ないので、空いている時間帯に行きたい。「詰子ちゃん、混むから15時過ぎに選挙に行くから」「わかった」「そのあとスーパーで買い物して、晩ごはんにするから」「じゃ~、今からご飯だけ炊いてくれる?」「うん...
神戸に来ている。妻の詰子が、ハーバーランドにシュラスコの店があるので行きたいと言う。「オツトくん。シュラスコの食べ放題の店があるから行ってみたいんだよね」「あのさ~、シュラスコってどんなやつ?」「ん~、肉を焼いたやつ」「肉を焼いたやつ……?...
大阪から神戸に移動した。神戸マリオットホテルに泊まる。ここもはじめてくるホテルだ。外は寒く、とても出かける気にならない。ラウンジで妻の詰子とお茶を飲むことにする。「オツトくん。外、雪が降ってるんじゃない?」「ホントだ。みぞれっぽいね」テレビ...
大阪に来ている。妻の詰子とあべのハルカスの展望台に行くことにした。大阪マリオット都ホテルから直行で行ける。展望台に来るとさすがに高く、大阪平野が、まるで巨大な地図のように足元へ広がっている。詰子と並んで、ゆっくりと回廊を歩いていると、突然そ...
大阪マリオット都ホテルにやってきた。はじめての場所はワクワクする。あべのハルカスの上層階にあるホテルで、それだけで非日常感が強い。夜、ラウンジの灯りが柔らかく揺れていた。カクテルタイムのざわめきの中、妻の詰子がスモークサーモンをつまんで言う...
リビングの扉を開けた瞬間、ふわりと香ばしい匂いが鼻をくすぐった。炒め物の匂いだ。油が跳ね、肉が焼け、タレが焦げるあの幸福な香りだ。妻の詰子に聞く。「詰子ちゃん、何食べたの?」「ハハハハ。あのさ~、私が何を食べたか聞くのやめてくれる?」「なん...
リビングに足を踏み入れた瞬間、空気がピリッと張りつめた。ソファの上では、妻の詰子がスマホを片手に、何かと闘っている最中だった。「めんどくさいな〜。字が見えんがや〜」小さく唸りながら、役所から届いた案内状を睨みつけている。どうやらマイナンバー...
実家に帰る。母は1年前に脳梗塞を患い、それ以来記憶がおぼつかない。様子を見るために定期的に帰ることにしている。「ただいま〜。調子はどう?」「変わりないわ。」「それは良かった。」困っていることがないか母に確かめると、電波時計を指して言う。「こ...
琵琶湖マリオットホテルに来ている。朝食会場には、色とりどりの料理が並び、まだ眠気の残る身体をやさしく刺激してくる。ソーセージをひと口かじった瞬間だった。前歯に、鋭い痛みが突き刺さる。「あぁっ、ダメだ」思わず声が漏れると、妻の詰子が顔を上げた...
琵琶湖マリオットホテルに来ている。妻の詰子とプールでひと泳ぎすることになった。「ひと泳ぎするか」そう言ったものの、僕は泳ぎが得意ではない。一応、沈まずに進むことはできるが、遅いし、すぐに息が上がる。対して詰子は、高校まで水泳部に所属していた...
琵琶湖マリオットホテルにやってきた。何度も訪れているはずなのに、玄関をくぐるたび、胸の奥がふっと軽くなる。ここでは観光などしない。ただ温泉に浸かり、好きな酒を飲み、妻の詰子とゆるやかに時間を過ごす。それだけで十分だ。温泉で火照った身体をラウ...
妻の詰子は医者の勧めでリベルサス(血糖を下げる薬)を服用している。巷で痩せる薬と言われているものだ。主な副作用として、吐き気、食欲減退などがあり、体調のいい日もあれば悪い日もあって、一様でない。詰子が診察を終えて車に戻ってきた。「詰子ちゃん...
夕方、リビングに向かうと、妻の詰子が額に手を当てながらこちらを振り向いた。「オツトくん」呼ばれて顔を上げると、彼女はどこか不思議そうな表情をしている。「なに?」「なんかね、記憶がないんだけど……ここに、たんこぶができてる」そう言って、前髪を...
新しい年が静かに明けた。例年どおり、我が家の正月はどこへ出かけるでもなく、ゆるやかな時間だけが流れていく。すべてがのんびりとした空気に溶け込んでいた。年末に、実家の母から烏賊の塩辛をもらった。試しに一口食べてみると、思わず唸るほど旨い。塩気...
僕は歯が悪い。近ごろは、歯が染みて美味しく食事ができない。歯医者に通っているが、先生の方針でなかなか神経を抜いてもらえなかったが、いよいよ今回抜くことになった。治療を終えて帰宅すると妻の詰子が聞いてくる。「どうだった? 抜いてくれた?」「う...
右手の中指の爪に縦に線が入っている。しかも薄くなってペラペラしている。最近、爪が割れたり欠けたりすることが増えた。妻の詰子に相談してみる。「詰子ちゃん、最近、爪が割れるんだよね」詰子が顔だけこちらに向ける。「そうなの?」「うん。ビタミン不足...
琵琶湖マリオットホテルから京都に移動してきた。今日はウェスティン都ホテル京都で一泊する。京都は1年2か月ぶり、このホテルは2年半ぶりだ。どこにも観光はしない。妻の詰子がプール好きなので、プールを楽しんでからホテルの温泉につかり、そのあと美味...
琵琶湖マリオットホテルにやってきた。8月以来、4ヶ月ぶりの再訪である。チェックインを済ませ、部屋に入ると、詰子は待ちきれないとばかりに袋を開けた。河西いちご園の、真っ赤に熟れた宝石のようないちごが顔をのぞかせる。ひと粒つまんで口に運んだ瞬間...
今日は僕が餃子を作る。美味しい餃子を求めて皮から作ることにした。小麦粉を水に溶き、手のひらで押し返すように捏ねる。しっとりとした生地の塊から丸く伸ばし、薄い円盤に仕立てる。タネを包み込むと、16個の餃子が並んだ。焼き上がる音が、油の中で弾け...
妻の詰子は1ヶ月ごとに血液検査のために診察を受けている。その検査で一番注意しなければならないのはHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)という値だ。食事に気をつけないといけない。駐車場の車内で待っていると、診察を終えた詰子が戻ってきた。「詰子...
昨日のオツト日記にて—— 「詰子が半袖短パンで真夏のような部屋を作ってる」とのこと。ふふん、言いたい放題ね。でもね、寒がりなのはいいけど、家の中でダウンベストってどうなのよ。まるで登山家。それに、あのリビングのドア。私が「開けておいて」って...
めっきり寒くなった。先日、我が家のある名古屋でも初雪を観測した。完全に冬の到来だ。僕は寒がりなので、長袖長ズボン、靴下を履き、家の中でもダウンベストを着ている。一方で妻の詰子は暑がりで寒さに強い。だが、そんな詰子でもこの寒さはこたえるようだ...
僕は寝酒に焼酎のお湯割りを飲む。台所でスマホをいじりながら飲むのがいつものスタイルだ。リビングから鼻をすする音が聞こえてくる。振り返ると、妻の詰子がティッシュを手にしていた。「詰子ちゃん、どうしたの?」「鼻が詰まった」そう言うと、詰子は小瓶...
僕は歯が悪い。上手く噛めず硬い食べ物が苦手だ。それに加え、熱い飲み物や冷水が染みるようになってきた。食事の度にストレスになり、楽しむどころかただの試練になってしまった。その症状は酷くなるばかりだが、どういうわけか、今日は違った。料理を口に運...
僕は歯が悪く、52歳で入れ歯をしている。歯はすっかり弱り果て、かつてのように硬いものを豪快に噛み砕くことはできない。煎餅を食べていると、上手く噛めずクチャクチャ言ってしまう。妻の詰子が言ってくる。「オツトくん、クチャクチャ言ってるよ」そんな...
先日、実家から帰るとき、母からお土産をもらった。スナック菓子で「お米でつくったふんわりチップスえび味」と書いてある。家に戻って妻の詰子に見せると、すぐに封を開けて食べはじめた。食べるとサクサクの食感で、口の中に入れた途端、溶けてなくなる。と...
母は昨年末に脳梗塞を患った.あのときは覚悟を決めたが、今では奇跡的に復活した。たまにボケたことを言うが、それが病の後遺症なのか、ただの老化なのかは定かでない。そんな母から電話がかかってきた。「ドコモからメールが来たんだけど読んでも意味が分か...
妻の詰子が、背中が痛いと言う。筋を違えたようだ。ここ最近、このような不調が続いていて辛そうだ。きっと運動不足か食事が偏っているか、生活の歪みが積み重なっているように思えた。そんな詰子は、今日、月に一度の診察日で血液検査を受ける。病院の駐車場...
2泊3日の南紀白浜の旅も、最終日の朝を迎えた。妻の詰子と朝食会場に足を運ぶと、部屋のカードキーがないことに気づいた。僕には昔から、手に持ったものをどこかへやってしまう悪癖がある。「あれっ、カギがない」慌てる僕に、詰子は落ち着いた声で言う。「...
マリオット南紀白浜。朝食は、旅の楽しみのひとつ。特にこのホテルの焼きたてクロワッサンは、僕の中で殿堂入りしている。けれど、僕は朝が苦手で、いつもギリギリまで布団にしがみついている。妻の詰子はというと、朝食会場に一番乗りしたいタイプで、僕の寝...
南紀白浜に行く。ゴールデンウィーク以来、半年ぶりの再訪だ。名阪国道を走り、針テラスでひと休みする。肉まんを買って腹ごしらえをすることにした。妻の詰子が飲み物を買いに行ったのだが、どういう訳か手ぶらで帰ってきた。「詰子ちゃん、どうしたの?」僕...
目が、ぼやける。遠くを見ようとすれば霞み、近くを見ようとしても輪郭が定まらず、焦点を移動させる度に全くピントが合わない。スマホを見ていたあとにテレビに目をやると、その映像が曖昧でストレスを感じる。「めんどくさいな……」そう言いながらテレビの...
朝、目覚めてリビンクに行くと、妻の詰子が体温計を手にしてソファに腰掛けていた。「詰子ちゃん、どうしたの?」声をかけると、詰子は少し眉を寄せて答えた。「ん〜、体がだるい。ちょっと微熱だし……。風邪、引いたかも」「マジで?」そしてその日の夜。夕...
朝起きてリビングに行くと妻の詰子が辛そうにしている。数日前に寝違えて、それから背中が痛いらしい。「詰子ちゃん、ご機嫌いかが?」「背中が痛いよ」「昨日はちょっと楽になったって言ってたじゃん」「昨日と今日は違うの」確かに、詰子の言うとおりだ。詰...
夜も更け、そろそろ寝る時間だ。しかし、どうも小腹が空いて寝れそうにない。何か食べようと食品棚を開けると、奥のほうから蕎麦の乾麺が出てきた。手に取ると封が開いている。いつ開けたのか分からない。賞味期限を確認しようと裏面を探すが、その肝心な部分...
急に寒くなった。今日の名古屋の最高気温は16℃。長袖長ズボンですっかり衣替えだ。昼になり、妻の詰子と外に昼食を取りに行くことになった。目当てのレストランに車で向かう。案内された席に腰を下ろした瞬間、僕の顔が思わずしかめ面になる。「さむっ、エ...
僕と妻の詰子は老後のために株式投資をしている。今ではそれが詰子の趣味となり、プロトレーダーのような振舞いで挑んでいる。詰子がご機嫌に話してくる。「日経平均が5万円に行きそうだよ」「ホント?」「うん、高市さんの影響がすごいね」「詰子ちゃんが持...
今日も無事に一日が終わり、妻の詰子と晩ごはんを食べ終えたところだ。突然、詰子が大きなため息をつく。「はぁ〜」「どうしたの?」「食べ過ぎた」「ーーーー。寝れば治るんじゃない」「ハハハハ」詰子が大声で笑うが、何がそんなにおかしいのか分からない。...
妻の詰子とスーパーマーケットにやってきた。いつものように詰子がカートを押しながら、ふたりで並んで進んでいくと、陳列棚の切れ目に差しかかった。次の島へ進むか、それとも左に曲がるか。そこで僕たちの動きがすれ違った。詰子は右側からふいに左へと身を...
僕は胃腸が弱い。暴飲暴食をすると必ず胃が痛くなり下痢を起こす。にもかかわらず、外食をすると調子をこいて食べて過ぎてしまい、胃薬を飲むことになる。妻の詰子はそんな僕を見て呆れて笑う。先日、詰子に誘われてピザの食べ放題に行った。詰子のお気に入り...
妻の詰子には持病があり、1ヶ月ごとに血液検査のため診察を受けいる。「詰子ちゃん、検査はどうだった?」「カリウムがすごい少なくなってて、その値が低いと不整脈が出やすいんだって。利尿剤と一緒に出ちゃってるから調整する薬を増やすんだって」「そうな...
今日の晩ごはんは僕が作る。お好み焼きを作ることにした。プロが作るそれとは違い、キャベツを切って焼くだけだ。素人の僕でも失敗の確率は極めて低い。市販の粉を溶き、キャベツを粗みじんにして混ぜる。ちょっとキャベツが多かったようだが、まぁいいだろう...
今日は朝から雨が降っている。すっかり秋めいて涼しくなった。妻の詰子が出かける支度をしている。徒歩で3分の距離にある職場に、これから出かけるようだ。詰子が聞いてくる。「雨降ってる?」「たぶん」「どのくらい?」「ん~、さっきは結構降ってたけど、...
僕は寝酒に焼酎を飲む。飲むときは決まってお湯割りだ。夏だろうが冬だろうが関係ない。お湯を沸かすときは電子レンジを使う。沸いたのでカップを取り出したら、アツアツのお湯が手にかかってしまった。「あっつ〜」妻の詰子を見ると、呆れた顔をして言ってく...
風呂から上がって体を拭く。バスタオルを見ると僅かだが血が付いている。どこかから出血しているようだ。ヒゲを剃るときにカミソリで斬ったかと思い、鏡を見るがどこも傷になっていない。痛いところもない。綿棒で耳掃除をしながら考える。そういえば、顔を洗...
妻の詰子は医者の勧めでリベルサス(血糖を下げる薬)を服用している。巷で痩せる薬と言われているものだが、吐き気、食欲減退などの副作用があり、詰子は昨日から全く食事が喉を通らない。かなりツライようだ。「詰子ちゃん、大丈夫?」「はぁ〜、1日食べな...
朝起きると、どうも体が重い。リビングに行くと妻の詰子が朝食を取っている。「詰子ちゃん、おはよう」「おはよう」「なんか、体がすごい疲れてるよ」「どうしたの?」詰子が心配そうに聞いてくる。「なんか、最近、俺、自分のいびきが聞こえてるような気がす...
お腹が空いたので何か食べようと冷蔵庫を開けた。奥に冷凍餃子を見つけたが、賞味期限を確認するととうの昔に切れている。妻の詰子に相談する。「詰子ちゃん、この餃子、賞味期限切れてるんだわ」「いつまで?」「去年の9月24日。ちょうど1年前だな」「ハ...
家庭菜園で育てているきゅうりが、どうも思うように実をつけない。初心者だからなのか、花が咲く割りに実をつけない。気づけば株が少し枯れ始めてきた。「詰子ちゃん、きゅうりがもう枯れてきたよ」「えぇ~っ」妻の詰子も驚いたようだ。「AIに聞いていろい...
「詰子ちゃん、やっちゃったよ」「どうしたの? 何をやっちゃった?」「歯医者、行くの、忘れてたもん」「ふっ」詰子は鼻で笑いながら、冷ややかに返してきた。僕たちはお互いの予定を共有して、仕事や旅行の段取りを組んでいる。そんな僕の抜けっぷりを見て...
新大阪のコートヤードから梅田に移動した。今日は大阪ステーションホテルに泊まる。立体交差が幾重にも重なり、合流と分岐が絶え間なく現れる大阪の道は、まるで巨大な迷路のようで、慣れない運転に神経を使う。ナビがあるから何とかなっているが、自力ではと...
奈良から大阪に移動した。今日はコートヤード・バイ・マリオット新大阪ステーションに泊まる。妻の詰子と新大阪駅を探索しようという話になり、駅構内にある新大阪アルデに行ってみることにした。大阪ならではのお土産屋さんや飲食店が多く並び、名古屋とは違...
妻の詰子と奈良にやってきた。紫翠ラグジュアリーコレクションホテル奈良で一泊する。奈良公園の西端にあり旧奈良県知事公舎を利用したホテルだ。すぐ隣には東大寺がある。建物の中に入ると厳かな雰囲気だ。チェックインをするための部屋に案内され、ホテルス...
妻の詰子には持病があり、月に1回のペースで医者に通っている。血液検査をして医師の指導を受けるためだ。診察を終えて、詰子が車に戻ってきた。「詰子ちゃん、今日はどうだった?」「カリウムが少ないんだって。ヤバいレベルなんだって」「やばい!?」「だ...
家庭菜園できゅうりを育てている。きゅうりを育てるのははじめてだが、どうにか初収穫することができた。早速、妻の詰子と食べてみる。「詰子ちゃん、どう? 美味しい?」「ん~、思ったよりみずみずしくない」「なんでだろう? 採ったばかりなのに」素人で...
僕は物をそのへんに置いてしまう悪い癖がある。置いたことすら忘れてしまい、あるはずの物が見つからないと大騒ぎし、妻の詰子に迷惑をかけてしまう。そんな僕が今日は実家に戻り、母を医者に連れて行った。帰宅してから、そのときの一連の出来事を詰子に話す...
妻の詰子が台所で何かを探している。「オツトくん、家にじょうごってあったっけ?」「じょうご? あるよ」何を思い立ったのか、まったく見当がつかない。「詰子ちゃん、何やるの?」「麦茶。ペットボトルに入れて凍らせたいんだよね」「ふ~ん」その気持ちは...
梅雨空で気分の悪い天気が続いている。僕はもともと車の運転が好きではない。まして雨の日や夜の運転となれば、できることなら避けたい。今日も雨がしとしとと降っており、フロントガラスに細かな雨粒が張りついて前方がとても見にくい。助手席にいる妻の詰子...
夜も深まり、そろそろ寝ようとしていたとき、妻の詰子が寝室から起きてきた。「詰子ちゃん、 どうしたの?」「肩が痛くて寝れない」そう言いながら、眉間にしわを寄せ何かを探している。「大丈夫?」「ん~、これヤバいな〜」やっと見つけた鎮痛消炎薬の軟膏...
いよいよ荘川旅行も最終日を迎えた。今回の旅行で一番の目的である寒ざらし蕎麦。一昨日も道の駅で食べたのだが、荘川に来たときは必ず立ち寄る蕎麦屋「むろや」でいただく。11:00の開店と同時に暖簾をくぐり、席につく。ほどなくして運ばれてきた蕎麦を...
岐阜県高山市荘川に来ている。ちょっとしたプチ旅行だ。僕は健康維持のために、毎日30分のウォーキングを日課としている。これは旅先でもするように心がけていて、この日もいつも通り歩くことにした。妻の詰子は道の駅に行って土産物を探すと言う。国道沿い...
妻の詰子と岐阜県高山市荘川に行く。156号沿いの道の駅「清流長良川あゆパーク」で休憩する。もちろん、あゆの塩焼きをいただくためだ。駐車場の隣に設置されたテントであゆを焼いていて、いい匂いが漂っている。注文をしようとすると、スタッフのお姉さん...
妻の詰子は医者の勧めでリベルサス(血糖を下げる薬)を服用している。3月からは、吐き気の副作用が酷いという理由で7mgから3mgの効果の弱い薬に変えた。その甲斐あって身体は楽になったようで食欲も増している。しかし、検査結果によっては再度7mg...
母は79歳。この歳になると、さすがに身体のあちこちにガタが出る。このところ夏日が続いたせいか、あせもができたと言う。先週は胃カメラの検査も受けた。明日はその結果を聞きに、母と一緒に病院へ行く。そのため、今夜は実家に泊まることにした。22時を...
僕と妻の詰子は 老後のために株式投資をしている。ニュースを見ていると「日経平均株価の上げ幅が一時2000円超え 初の6万8000円台に」という見出しが目に入った。「詰子ちゃん、日経平均が初めて6万8000円台になったらしいよ」「日経平均は、...
プランター菜園で枝豆ときゅうりを育てている。きゅうりは初挑戦で、指南書を見ながらやっている。妻の詰子が聞いてくる。「枝豆ときゅうりはどう?」「このまえさ~、きゅうりなんだけど、本にわき芽をかき取るって書いてあったからやったんだけど、切っちゃ...
母を病院へ連れて行った。胃カメラの検査だ。いつも苦しい思いをするので母は嫌がっていたが、それをなだめて連れて行った。検査が終わり、母を実家に送り届け、帰宅すると妻の詰子が心配そうに聞いてくる。「お母さん、どうだった?」「『もう二度とやらん』...
今日の晩ごはんはお好み焼きだった。妻の詰子はデザートにバナナを美味しそうに食べている。僕が食器を下げようとすると、詰子の皿にお好み焼きがひと欠片残っている事に気づいた。「詰子ちゃん、このお好み焼き食べないの?」「もうお腹がパンパンだもん」詰...
妻の詰子が選挙に行くという。長年、一緒に暮らしているがとても珍しいことだ。どうやら余程の国難のようである。「オツトくん、選挙に行くでしょ?」「行くよ」「行ったついでに外食しようよ」「ん〜、いいけど、日曜だし、混んでるぞ」「まぁ、とりあえず、...
いよいよ旅も終わりに近づき、横浜から山中湖にやってきた。富士マリオットホテル山中湖で1泊し、朝を迎えたところだ。これから朝食を取って名古屋に帰る。妻の詰子はリベルサスという血糖値を下げる薬を飲んでおり、そのせいで折角の旅行なのに食欲のない日...
ウェスティンホテル横浜に滞在中だ。今日は桜木町方面に出かける。ホテルを出て踏切を渡り、高架下を桜木町方面へ向かう。桜木町駅まで10分ほど歩く距離だ。高架下なので直射日光は避けられるが蒸し暑く、汗が噴き出してくる。扇子でバタパタ扇ぎながら行く...
妻の詰子とウェスティンホテル横浜に泊まっている。ホテル内のレストランで7月3日にグランドオープンしたばかりの「PACIFIC TABLE」でランチを取る。客層はぱっと見、中高年層がほとんどで、僕たちのような夫婦か、美しく着飾った奥様仲間が多...
朝食ビュッフェは旅の楽しみのひとつである。僕は朝食後にコーヒーを飲みながらゆで卵を食べるのが常だ。ゆで卵に塩は欠かせない。食後の皿の空いたスペースにソルトミルで塩を用意する。熱いコーヒーにシュガーとミルクを入れ、スプーンでかき混ぜる。そのま...
横浜中華街にやってきた。目指すは、王朝の北京ダック、王府井の小籠包、富泰楼麺房の担々麺だ。あいかわらずすごい人出で、真っすぐ歩くことができないくらい賑わっている。最初に北京ダックをぺろりと平らげ、ゆっくりと王府井の前まで歩いてきた。注文の際...
今日から横浜に一週間ほど滞在し、観光と食事を楽しむ。名古屋から横浜まで車で5時間弱、途中のサービスエリアでの飲食も楽しみのひとつだ。妻の詰子が聞いてくる。「オツトくん、サービスエリアってどこがあったっけ?」「上郷、岡崎、浜松、静岡、駿河湾沼...
今日も暑くなりそうだ。連日、うだるような暑さが続いており、夏本番だ。妻の詰子がスーパーで買ってきたスイカブロックを美味しそうに食べている。「詰子ちゃん、スイカ、おいしい?」「ん~、スイカのカットが深くて青臭いところがある。ウリみたいでイマイ...
日が傾きかけた夕方、もうすぐ今日が終わる。妻の詰子が仕事から帰ってきた。「詰子ちゃん、おかえり 」「ただいま。あぁ~疲れた」どうやらお疲れのようだ。「大丈夫?」「はぁ~、もう、私の人生はやり切りました」「ハハハハ。どうしたの? 急に訳のわか...
妻の詰子が外出先から帰ってきた。よく見ると詰子の髪が短くなっている。どうやら美容院に行っていたようだ。「詰子ちゃん、髪、切った?」「よくわかったね」「見ればすぐわかるよ」「いや、オツトくんが気づくのは3年に1回くらいだよ」「ーーーー」そうい...
早めの夕食を取った。食後、血糖値が上がったせいか、とても眠い。だからといって今寝ると、夜寝れなくなってしまう。しかし、もう限界だ。妻の詰子に話す。「すごい眠いよ。ちょっと横になろうかな」「夜寝れなくなるから、今は我慢したほうがいいよ」「いや...
はじめての家庭菜園でなすを育てている。指南本によると一番はじめについた果実は早めに収穫するといいらしい。妻の詰子に説明する。「なすを収穫しようと思ってるんだ」「そうなの?」「うん。最初のなすは早めに収穫するんだって」「へぇ~、そんなんだ」そ...
妻の詰子が起きてきた。どういうわけか、ご機嫌ナナメのようだ。「詰子ちゃん、どうしたの?」「変な夢を見た。オツトくんが文句を言ってきて、私が『それ以上もう言わないで~』って怒る夢」「俺が文句を言う夢? 何をそんなに文句言ってた?」「わからんけ...
はじめての家庭菜園でなすを育てている。妻の詰子も収穫を楽しみにしているようだ。手探りで挑んでいるのだが、小さいながらも実がなってきた。「詰子ちゃん、なすの小さいヤツができてるよ」「ホント!? いいね」「見る?」「見ない」「え~っ!? 見ない...
梅雨に入り、じめじめとした不快な日が続いている。妻の詰子は傘をさして歩くのが嫌な人で、多少の雨なら濡れたまま行ってしまう。これから仕事に出かけるようだ。「詰子ちゃん、今日も雨だよ」「はぁ〜、どのくらい降ってる? 今から仕事に出かけるんだけど...
妻の詰子は月に1回のペースで、医者で血液検査をしている。一番注意しなければならないのはHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)という値だ。「詰子ちゃん、今日の検査結果はどうだった?」「いつもどおりだよ。A1Cがちょっと高いけど…」「いくつ?」...
フェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜高山白川郷に来ている。荘川は蕎麦が有名な地域だ。荘川に来ると必ず立ち寄る蕎麦屋があり、今回もやってきた。最初に運ばれてくるのは郷土料理の「どぶ汁」だ。早速いただくことにする。妻の詰子が言う。「美味しい...
今日からフェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜高山白川郷で1泊する。隣接している道の駅の天然温泉が良質で、そこに入るのが楽しみなのだが、どうも気分がイマイチだ。というのも、僕は若いころから歯が悪く、先日歯医者に行ったにもかかわらず、調子が...
今日は僕がクリームシチューを作る。いつもとルーを変えて、今回はハインツのホワイトソースで作ることにする。いざ実食だ。妻の詰子が言う。「今日のシチュー、すごくクリーミーで美味しい」「でしょう」「何が違うの?」「ハインツのホワイトソースを使った...