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翌日の朝、二人が冒険者ギルドの前に着く頃には既にマイセルがいた。「早いな」「そりゃあお客さんを待たせるわけにはいかないからね。それで他の仲間は?」マイセルは俺たちの後ろをきょろきょろ見る。ここにいるのはマイセル以外は俺と相棒だけだ。早い時間なのでまだギルドは開いていない。人の流れも朝帰りであろう人や、朝からの仕事に取り掛かる人たちが遠くにまばらに見えるだけだ。目を細めて遠くを見ても後からくる冒険者などいない。「ん?俺たちだけだが」「え、冒険者って普通4~5人くらいのパーティじゃないの?」確かにそれくらいが主流だ。連携がとれ、バランスのいいパーティとなったら自然とそのくらいの人数に収まる。では何…
※これはTRPGソード・ワールド2.0のサンプルシナリオ「バルトゥーの屋敷」を一人セッションしたときのものを小説にしてみたものです。 シナリオに出てくる名前を少し変えたりキャラの性格などを変えたりしています。 それではどうぞ。