世は昨日より「大型連休」に突入しました。私は365連休の身ですので今日も温室でサボタニ栽培に勤しんでおります。今日のブログは2015年に実生したコリファンタ属の「グリーンウッディー」についてです。実生10年生の自根苗です。コリファンタ属のサボテンとしては最大級の大きさ。球体の直径は10cm程度。灰緑色の大きな球体に大きな疣と純白の綿毛。他に類を見ない特異な姿のサボテンです。花はコリファンタらしい黄花...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
4年前に実生し、昨年秋に袖ケ浦の台に載せたストロンボカクタス属の「菊水」綴れ苗たち。露天で栽培していますが、この夏の暑さを受けて自根ではありえないような急速成長を遂げています。それに伴い綴れの形状も先行きが見えてきました。代表選手として4本の苗に登場願います。<一方向への延伸> 少し蛇行気味ではありますが…。<扇形> 綴れ苗ではよく見かける姿ですね。<枝分れ> 双頭株ですがご丁寧に両方とも綴れまし...
「金鯱園芸種」として譲っていただいた種子を播種したのが6年前。ようやく球体の直径が10cmを超えてきました。自根で育てていますが根は丈夫。鉢底から細かな根がたくさんあふれ出ています。ここまで育ってくると「金鯱園芸種」という名ではなく、「鷲爪」とか「王」とかつけたくなりますが、「短刺金鯱」あたりが無難なような気がいたします。流石エキノカクタスのサボテンの王様です。この暑さにもびくともせず綿毛を吹き上げ...
地獄のような暑さが続く7月下旬の日々です。昨日に続き「満を持す牡丹類」の第二夜。今日のブログに登場するのは旧ロゼオカクタス属の牡丹たちです。<姫牡丹> 実生11年生の自根株です。夏場になると地面に潜り込みたがる様子を見せます。<竜角牡丹> 実生8年生の袖台接ぎ降し苗です。自根の苗では実現が難しいほどの勢いで育っています。<黒牡丹> 実生11年生の自根苗です。<亀甲牡丹> 実生11年生の自根苗です。...
温室内は連日40℃を超える温度ですが、この時期の牡丹類のサボテンたちは来るべき秋の開花のシーズンを控えて涼しい顔で過ごしています。プチプチシートや不織布での遮光ですが、さすがはサボテンたち、灼熱地獄もどこ吹く風なのでしょう。日焼けもせず健康そうな顔を並べて見せてくれています。今日は第一回目として、大型の花牡丹類に登場願います。<ロイヤル玉牡丹> 実生11年の袖台接ぎ降し苗です。台の力を借りてのびの...
なかなか開花が合わないと嘆いていた黒王丸。先週に初めて開花が合いましたが、それから一週間後再び開花が一致しました。今回は三苗が同時に開花しました。見たときにはこれは良い交配のチャンスと思いましたが、灼熱の温室内で他のサボテンたちの花柄の整理などをしているうちにすっかりそれを忘れてしまいました。決してアルツハイマー病になったわけではありません。暑さのせいだと思います。ご訪問くださりありがとうございま...
毎年暑くなる日本の夏。今後まだまだ暑くなる可能性もあります。今年の真夏の温室風景を記録として残しておきます。<第一温室> 南面及び天面はプチプチシートを張り渡し、東面は70%遮光率の寒冷紗、西面はレースのカーテン。棚下には常時運転の攪拌扇を置いています。<第二温室> 南面天面はプチプチシート、東西面はレースのカーテン、さらに棚上には不織布。常時稼働の攪拌扇一機使用。<通風型栽培室> 東西面開放、天面...
赤ダニによる銀冠玉等への被害予防のため、今年1月から毎月10日前後に殺ダニ剤を散布しています。赤ダニは薬剤耐性が出ると聞きますの下記4剤をローテーション散布しています。・ ダニ太郎・ コロマイト・ アーリーセーフ・ バロックフロアブル冬~春の期間は1か月に一回の散布で丁度良いと感じていましたが、このところの灼熱の温室内を見て気が変わりました。温室内の過熱を避けるため出入り口や窓を一部開放していますので...
真夏は接ぎ木苗のまたとない急速成長のチャンス。プラ舟に3cm程の深さに液肥入り水を満たして炎天の露天においています。その中に配置されている袖台の接ぎ木苗たちは、真夏の強烈な日光を満身に浴び、袖ケ浦の台木は液肥中に根を長く伸ばして穂に十分な養分を供給しています。こうなると穂は成長の狂乱状態で、通常では考えられないような速さで成長します。また、”開花期”など考えずにどんどん蕾を上げて炎天下に花を咲かせてき...
2021年春にメサガーデンから導入した種子を実生したアガベのユタエンシス(Agave utahensis #1900.1)とその変種カイバベンシス(Agave utahensis #1901v kaibabensis SB947)。一年ごとに植え替えて、現在8cmのプラ深鉢に植えています。実生から3年半を経て、良い姿に育ってきました。<ユタエンシス> 径15cm、高さ15cm程度。子株を吹き始めています。<カイバベンシス> 径15cm、高さ12cm程度。草姿は...
今日の横浜の最高気温は36℃。今シーズンで最も暑い日でした。当然温室内は灼熱地獄状態。サーモスタットで自動開閉するはずの天窓は常時開放状態です。北側面以外はすべて遮光している第一温室内の温度計は午前10時には既に46℃を指していました。そんな高温の環境のもと、金鯱大苗が気持ち良さそうに開花しておりました。最近東側に遮光率70%の寒冷紗を張り渡しましたので少し不満げですが、大勢に影響は無さそうです。この...
5月14日のブログで回復途上にあるとご紹介したギムノカリキウム属の「海王丸」。黄色味を帯びていた球体もこのところの暑さでようやく全体に緑色に戻ってきました。体調不良の頃から回復した現在までの画像を時系列で並べてみました。<2024年2月><5月><7月>2月に新用土に植え替え、その後温室内の日当たりの良い場所に置いていたのが功を奏したようです。基本は大事ですね。ちなみにこの海王丸、2013年春にタニサボさんから...
袖接ぎに失敗した穂を挿し木した白刺黒王丸の苗たち。当初から元気に見えていた二本の苗が発根し、他の苗は干からび始めています。どうやら”勝負あり”で、二本の苗のみが生き残り他の9本はサヨウナラです。このまま8月いっぱい肥培して、9月に8cmプラステラ鉢に取り上げる予定です。それにしてもこれらの苗の生死を分ける要因は何だったのでしょう。同じようにベンレートで消毒し、オキシベロンで発根を促していたのですが…。...
今日は2013年春に実生したゲオヒントニア属「メキシカーナ」についてです。実生11年生のこのサボテン、3本の苗を維持しています。実生11年にしていまだ球体の直径は3~4cm程度で成長は大変に緩慢なサボテンです。実生して球体直径が1cmぐらいまでにはすぐに育ちますが、それから先がなかなか大きくならない印象です。既に皆開花球になっており、思い出したころにピンク色の美しい花を咲かせますがなかなか開花が合...
2013年春に実生したテロカクタス属の「紅鷹」です。テロカクタス属のサボテンは相性が悪く、大統領の系統の苗は根のトラブルで拗れまくっていますが、この紅鷹だけはどうにか3本の苗が健康な状態で維持できています。”紅鷹”の名のとおりの深紅の刺が美しいですが、この年齢になって目立ってきたのが丸々とした疣。球体の直径は7cm程度で実生11年生のサボテンとしてはそれほど大きなものではありません。三本の苗で開花が...
実生9年目のエキノプシス属「大豪丸」が涼し気に開花しておりました。もともと接ぎ木の台木として実生し多くの苗を育てていましたが、その中の二本を標本苗として大事に維持しています。二本の苗から6本の花径が伸びておりそれらの先端に涼し気な白花が並び咲いています。プシスにはこの大豪丸の他に、「短毛丸」、「花盛丸」、「金盛丸」などが白花を咲かせますが、これらは皆純白の花で、本当に美しいものです。熱気ムンムンの...
今日は天気が悪く、通風型栽培室内に於いてひたすら植え替え作業を行いました。2021年の5月に播種し、昨年5月に植え替えた帝冠幼苗の寄せ植えです。株間が詰まってきました。将来ヤフオクへの出品を考えており、基本4本植えの寄せ植えにします。鉢は9cmのプレステラ鉢、用土は腐葉土主体で表面のみ普通のサボテン用土を敷き詰めました。72本の苗を17鉢に植え付けました。基本は4本植えですが、小さなものは一鉢に9本...
昨年秋に記事にしたサボテンを喰い荒らす「オオタバコガ」が姿を現しました。体長3cm程の地味な蛾ですが侮れません。なにしろ翅を持っており自由に飛び回りますので、この時期窓などを開放している温室内に容易に飛来します。まして露天や通風型栽培室に多くのサボテン・メセン等を置いている我が家の環境では手ごわい害虫です。比較的柔らかな組織を持つ幼苗や接ぎ木の穂、或いは花、咲き柄などに直接卵を産み付けます。孵化し...
暑すぎる日があったり、雨の日があったりとなかなか良いサボテン栽培日和が来ません。今日も朝から雨。温室内をうろついて花柄摘みなどしながら時間をつぶしていましたが、ふと思い立って掻き子接ぎをすることにしました。6月2日のブログでご紹介した白刺黒王丸の接ぎ木苗に、意図せぬ子が吹いてきました。そしてどんどん大きくなってきました。今のうちに外したほうが先々親子とも幸せになる気がします。いつもは手術用メスで親子...
サボテンの刺の中には拡大してみると多足類の「ゲジゲジ」を思わせるようなものがいくつかあります。うちの温室でいくつかのゲジゲジを撮影してみました。さて、これらのゲジゲジはどのサボテンのものでしょうか?<1><2><3><4><5>正解は以下の通りです。<1>白斜子<2> バラ丸<3> 精巧殿<4> 精巧丸<5> 精巧殿錦いくつ正解できましたか? 3つ以上正解でしたらあなたはかなりのサボテン通です。ご訪問くださ...
2013年に実生したエキノカクタスの「弁慶」です。二本の苗を維持しています。上の画像の苗は球体が青々としていますが、刺の強さは今一。対する下の画像の苗は球体下部が木質化していますが、刺の強さはさすがエキノカクタス属のサボテンだと思わせる強いもの。実際に触ってもカチカチの刺です。2年前から通風型栽培室に置いています。当初球体の径と高さが同程度でしたがこの二年で御覧の通り随分扁平なものとなりました。現...
2015年7月に実生したディスコカクタス属の「ギガンティア」。メロカクタス属と並ぶ花座を形成するサボテンですが、この10年その気配がありませんでした。しかし最近になりその兆候らしきものが見え始めています。二本の苗を維持していますが、左側の苗に注目しました。成長点から黒く細い棘のようなものが出てきています。このような態様の刺はこれまで見たことはありません。これはもう初めて出てくる花座の兆候であると信...
2013年に実生したアズテキウム属の「花籠」、未だ小さく9苗を寄せ植えしています。大きな苗でも直径は未だ3cm程です。しかし、夫々の苗をつぶさに見ると球体や稜の形状に花籠らしさが出てきました。既に7本の苗は開花していますが、積極的に交配はしておらず結実もないようです。これまで何度か接ぎ木しようかとの誘惑に駆られてきましたが、ここまで来るとそうしなくて良かったと思います。実生時の発芽率の悪さに対して...
ようやく”価格が安定”してきたコノフィツムの「ブルゲリ」。実生3~4年生の苗たちがクソ暑い関東の梅雨の時期に元気に過ごしています。「砂漠の宝石」とも言われているブルゲリですが、この時季の苗はカビが生えた薄皮饅頭の様です。連休前までは真っ赤な球体もありましたが、現在薄皮のその中に隠れている球体は皆薄緑色です。ブルゲリは今の時期薄皮に隠れている球体が育つ時期でもありますので、用土表面が乾いたらしっかりと水...
実生11年生のエキノカクタス属「小平丸」。原因不明ですが根腐れを起こして枯れる寸前になりました。ダメもとで、根を球体下部で完全にカットして乾燥させその後赤玉細粒の鉢に載せました。5月7日の画像です。球体は完全に干からびて色が白っぽくなり、お先真っ暗の状態です。こんな状態で温室の日当たりの良い場所に置き、一週間ごとに水やりしていました。その後発根したような雰囲気が出てきました。7月1日の画像です。球体...
第一温室の東側面、ここには金鯱大苗を置いており昨年夏までは素ガラスで過ごしてきました。しかし今年の夏はこれまでに経験したことのないような暑さが来そうな予感がいたします。そこで今年は思い切って70%遮光の寒冷紗を東側面全面に張り渡しました。なお、南面及び天面はプチプチシートを張り渡しており、これにより陽光を和らげています。中央にデンと構える金鯱大苗には申し訳ないですが、まあ致命的なことにはならないでし...
前回5月6日に「プシスの日」と題してプシスの一斉開花をお伝えしましたが、今回のその二回目です。梅雨の晴れ間にプシスの二度目の一斉開花です。<短毛丸> 短毛丸本来の純白の花です。<花盛丸> 昔は民家の庭先によく見かけた駄物中の駄物。でも最近はあまり見かけなくなりました。この純白の花は美しいです。<長盛丸> こちらはわずかにピンク色がかかった花です。 これ等のプシスたちは通風型栽培室に置いており、その環...
2017年4月に播種したメロカクタス属の「層雲」です。実生三年目ぐらいに袖ケ浦の台に載せその後接ぎ降ろしています。既に花座が形成されており、開花して結実もしています。この層雲の特徴は画像からもお分かりの通り、純白の花座メロにしては大きめの花(…といっても所詮メロの花ですから普通のマミラリアのものよりやや小ぶりです。)大きく真っ赤な種鞘の三点です。他のメロと同様自家受粉する様で、頼んでもいないのに大き...
梅雨の合間の晴れの日、強刺ギムノ三種が揃って開花しました。<オコテレナエ・バリスピナ(武勲丸)><天平丸><闘鷲玉>いずれも2013年実生の11年生、自根株です。花色は薄くオレンジがかったピンク色です。2年前から温室から取り出し、フェロカクタス属のサボテンなどとともに通風型栽培室に置いていますが、これら強刺のギムノはガンガン陽光があたる環境が合っているようです。球体はさほど大きくなりませんが、どん...
2013年春に実生したツルビニカルプス属の「撫城丸ミニマ」です。球体はロクロ首のようににょろにょろと長く伸びて実生11年生のものは全長10cm程になっています。現在黄色の小さな花が満開の状態ですが、子吹きでどんどん増えるため交配は行っておりません。細長くても地中に大きな塊根を形成してすくっと自立する「銀紐」の様なサボテンもありますが、本種ははなからそのような気は無いようで、だらりと用土上に横たわって...
うちの温室内で一番小さなサボテン、ツルビニカルプス属の「ディッキソニアエ」です。2014年に””幼苗”のつもりで購入した苗ですが、当時から全く大きさが変わりません。球体直径2cm、高さ3cm程です。こうしてデジカメで撮るとそれなりに渋い良い見かけのサボテンであると分かりますが、普段温室内で他のサボテンに埋もれていると全く目立たない存在です。春から秋にかけて時折咲く花も小さく色は薄黄色で、自己主張度は低...
2013年春に実生したアリオカルプス属の姫牡丹たち。この時季4本の苗はどんどん土中に沈み込んでいきます。この春に植え替えたときには塊根の一部が見えるぐらいに植え込んだのですが、どんどん沈み込み現在球体表面と地面とが同一高さ位になっています。「姫牡丹」の名のごとく、同時期に実生した「黒牡丹」が径7cm近くまで育っているのに本種は最大で5cm程度です。その分小さなイボが多数重なり合って、それなりに風格...
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世は昨日より「大型連休」に突入しました。私は365連休の身ですので今日も温室でサボタニ栽培に勤しんでおります。今日のブログは2015年に実生したコリファンタ属の「グリーンウッディー」についてです。実生10年生の自根苗です。コリファンタ属のサボテンとしては最大級の大きさ。球体の直径は10cm程度。灰緑色の大きな球体に大きな疣と純白の綿毛。他に類を見ない特異な姿のサボテンです。花はコリファンタらしい黄花...
実生12年生のアズテキウム属「花籠」が今年も開花しました。9本の苗を管理しています。実生12年生といっても成長が極めて遅い花籠のこと、最も大きな苗でも球体の直径は3cm程度です。それでも健気に開花するのが花籠らしいところ。これだけ開花が揃うと条件反射的に交配したくなりますが、それはしません。第一にまだ苗が小さいこと、第二に仮に種子を得ることができても、実生12年生でこの大きさですから自分の年齢を考...
2013年に実生したエキノカクタス属の「弁慶」二苗です。もちろん自根で育てています。実生12年生のこれらの弁慶達、球体の直径は13cmほど。”樹齢”100年は優に超えるという弁慶、これらの苗はまだ幼苗、鼻たれ小僧の領域にいます。それでもこの数年は球体上に現れていた蒙古斑のような紫色の縞模様は姿を消しました。そして球体はここ数年次第に扁平になってきました。まずはどっしりと低く構えてから、それから巨大な球体を形成...
フェロカクタス属の「日の出丸」実生苗です。2013年に播種しているので実生12年生です。ネットではもっと幅広い刺を自慢げに見せている日ノ出丸を見ますが、あれは血筋でどうにもならんのでしょうか。まあ、明日の発達を信じて栽培に励みます。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の...
今日、エキノプシス属の「大豪丸」が開花していました。実生12年目の自根株です。いかにもプシスらしい純白の花です。今日の天気は雨。大豪丸は確か夜咲のサボテンなので、天気がどうであろうと好きな時に咲くのでしょう。画像では二本並んでいる大豪丸の苗。もとはと言えば接ぎ木の台として実生したものでしたが、多くの苗の中から育ちの良い二本を標本球として残したものです。運の良いやつらです。ご訪問くださりありがとうご...
今日登場するのはフェロカクタス属の「真珠」です。私が初めてサボテンの実生をした苗で、30年生になります。親苗は五十鈴園さんから入手したもの。親苗とともに温室内で管理していましたが、刺は黒カビに悩まされ、球体はさび色の茶膜ができやすく、美しく育てるのが困難なサボテンでした。3年前に通風型栽培室に移動し、それ以来黒カビや茶膜に悩まされることがなくなりました。画像の通り球体の上三分の一は美しく育っていま...
3年ほど前に砂漠仙人さんから譲っていただいたロビプシの苗たち。今年の一番花はレモンイエローの花でした。赤味の混じらない純粋な黄色の花で、清々しさを感じさせてくれます。花弁も雌蕊も雄蕊も同じ純粋な黄色。先人たちが交配により作出した名花の一つであると考えられますが、名称は不明です。名前が分からないのは残念なことですが、それにもかかわらず残しておきたいサボテンの一つです。ご訪問くださりありがとうございま...
今日の主役はヘキランの三稜と四稜の苗。本格的な春を迎え球体がプックラとしてきました。これらの苗は12年前に実生し、その後袖台に載せて接ぎ降ろしたものです。球体の直径はともに10cm程度。鑑賞に良し、植え替えに良しの大きさです。ヘキランは年数を経ると縦長の柱サボテン化してゆくものが多いです。これらの二苗は現在真球形の形態を保っており、丁度見頃なのかもしれません。ご訪問くださりありがとうございます。この...
今日はいきなり画像から。あまり見かけないような姿ですが,これでもギムノカリキウム属の「翠光冠」です。直径1㎝ほどの掻き子を入手したのは36年前。ギムノも年をとると柱サボテン化します。現在の球体の高さは約20㎝です。このような外見でも中身はまだ若々しく毎年頭頂部に多くの花を咲かせて見せます。これまで多くの子を吹いてきましたが、さすがにこの10年ほどは吹かなくなりました。最後に吹いた子を一本だけ残して...
徳島カクタスクラブのガッテンさんから頂いたマミラリア属の「ルエッティー」。袖接ぎ苗の一部を挿し木発根させて4年ほど経ちます。当初より多頭化が進み、今年も多くの蕾を上げてきました。自根苗でこれだけ蕾を上げてくるのは根の状態が良いのでしょう。開花まであと二週間ほど。連休の前後にはあのピンクの派手な花を楽しめそうです。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ラン...
今日のブログの主役はエキノケレウス属の「宇宙殿レイエシー」です。基本種の「宇宙殿」とともに12年前に実生しました。毎年この時期、ピンク色の清楚な花を見せてくれます。この宇宙殿レイエシー、どうもうちの温室との相性が悪いようできれいな球体に育ってくれません。それでも毎年健気に美しい花を見せてくれています。球体や花は基本種の宇宙殿と見かけが似ていますが、花のつく位置が宇宙殿は球体側部~下部、宇宙殿レイエシ...
三月下旬に開花していたマミラリアの「陽炎(かげろう)」から真っ赤な種鞘がニュッとばかり顔を出してきました。サボテンの種鞘としては最高クラスの鮮やかな赤です。花は白色がかった黄色で目立ちませんでしたが、種鞘の色は御覧の通りかなり派手です。こうして派手な姿になって、鳥や昆虫に見つけてもらい遠くまで運んでほしいのでしょう。この陽炎、実生して5年ほど経ちますが、結実したのは今回が初めてです。交配はしていま...
今日の主役は12年前に実生したアリオカルプス属の「岩牡丹」です。シュシュッと伸びる疣の姿が美しいサボテンです。大型牡丹類である「花牡丹」の仲間と思われますが、この岩牡丹はやや小ぶりです。現在の球体の直径は10cm程度。ここ数年は余り大きさが変わりません。この岩牡丹、見かけが美しいのかヤフオクでは人気があり、気が付けば残りはこの一本だけになってしまいました。しかしそれまでに多くの種子を採っており、現在...
フェロカクタス属の「天城」、2013年春実生の12年生です。現在球体の直径は11cm程度です。扁平な球体に太めの赤刺、綾波をやさしい雰囲気の女性版にデフォルメした感じのサボテンです。毎年開花していますがお相手がおらず交配できない状態が続いています。せめて子吹きしてくれれば良いのですが、天城はどうも子吹きはしない性質のサボテンの様です。今後とも孤高を保ちつつその優美な姿を大きく育ててゆくよりなさそうで...
一時は大変人気のあった銀冠玉錦。その後一時のブームは落ち着いているようですが、アマチュア栽培家の私はそんなことには関係なく良い斑模様の苗を求めて毎年実生を続けています。種子採取用の親苗たちです。実生10年生の袖台接ぎ降し苗です。銀冠玉錦は斑の境界がぼけた苗が多いですが、これらの苗は境界がはっきりとした親苗の種子をヤフオクで入手し実生選抜したものです。下の画像はこれらの親苗間で交配し、得た種子を実生...
昨年秋に接ぎ降し、発根管理中のコピたちです。黒王丸、白刺黒王丸、コルムナアルバ、ギガンティアなどが入り混じっています。穂の直径は6cm程度。台は袖ケ浦で、穂の下側に4cm程の長さで地中に埋まっています。発根を促すため温室内の日当たりの良い場所で管理中です。3月以降は刺激を与えるため、表土が乾いたら軽く灌水する作業を続けています。しかし、コピの根出しは苦戦することが多く、これらの苗もまだ穂に動きが無い...
4月1日のブログで「交配します!(2) 銀牡丹」として、開花を心待ちにしていたペレシフォラ属の「銀牡丹」の二苗。ようやく今日揃って開花しました。2015年実生の10年生。成長の遅いペレシフォラ属の「銀牡丹」のこと、現在の球体直径は未だ3cmを少し超える程度ですが、ここ数年毎年開花しています。以前は綿棒を交配に使用していましたが、現在は専用の「筆」を用いています。同じペレシフォラ属の「精巧殿」は、う...
温暖の地ここ横浜では5月初旬まで遮光を遅らせてしまうと、数年に一度ぐらいの頻度で日焼けするサボテンやメセンが現れます。日焼けはその植物の観賞価値を大いに損ないます。回復に4年以上かかり、最悪の場合にはそれが原因で枯れてしまう事もあります。今年は天候不順で、寒い日がある一方4月でも6~7月並みの気温になる日も出てきています。安全を見て今年は例年より早めの遮光を開始することにしました。今日の午前中は薄...
2018年3月に実生したフェロカクタス属の「柿崎金冠竜(赤刺)」です。ここ数年、良い刺を出してきていましたが、この春ほれぼれするような太い赤刺を突き上げてきました。一昨日にご紹介した「通風型栽培室」内でこの三年育てています。その環境の効果もあるでしょうが、基本はやはり”血筋”。「柿崎」の名で妙に納得してしまいます。まだ実生7年生で、球体高さが5cm程度の幼苗です。これから先、どんな姿に成長してゆくの...
本格的な春を迎え、ロフォフォラ属のサボテンたちも成長を開始し、開花を始めています。うちの温室内に居座る大苗たちです。<烏羽玉> 35年ほど前に小指の先ほどの苗を入手しました。地上部はここ何年か毎年同じような大きさで収縮を繰り返していますが、地下の塊根部は年々肥大しています。現在開花中ですが、烏羽玉は自家受粉するようです。<銀冠玉> 実生13年目の袖台接ぎ降し苗です。接ぎ降しということで成長著しいで...
35年ほど前に二和園さんで購入したランポー玉の二苗。購入時は親指の爪ほどの大きさでしたが、35年の年月を経て長く大きな苗に成長しました。両苗とも高さが40cmを超えています。温室内の棚上に置いてありますが見るからに不安定です。案の定先日の地震で長い方の苗が転倒しました。コピアポアの苗群の上にもたれかかっています。前々からそろそろ胴切りしなければと考えていたところでしたので良いきっかけでした。取り敢え...
2016年1月に実生したエリオシケ属の「フロッコサ」。二株を維持していますが、今年の春も成長を開始してきました。毎年新刺の生える刺座に蕾を現してくるのですが、今年はその蕾が見当たりません。確かフロッコサの開花時期は他のサボテンたちよりやや遅れて、毎年5月下旬~6月です。そうだとすると蕾の出現はこれからになりそうです。このフロッコサの花はその草姿からは想像できないほどの不思議な美しさがあります。昨年...
我が家で一番地味なサボテンはウィギンシア属の「地久丸」。2013年春に実生したその地味なサボテンが最近大分くたびれた様子を示しています。特に二枚目の画像に現れている苗のクタビレが目立ちます。もともと球体色が鮮やかな緑色の本種ですがこれらの苗は球体に茶色が射しています。通常サボテンが老化してゆく過程では球体色の変化とともに球体の形状が縦長になって行くことが多いのですが、これらの苗には今のところその兆...
晴れ間の拡がった今日、気温の上昇とともに赤花菊水二株が今年二度目の開花しました。上の一株を拡大してみましょう。気温の高い時期特有の開花ですね。やや開き過ぎ。デレッと咲いています。2月下旬に今年最初に開花した時の画像を見てみましょう。開き具合は適度ですし、花の色も今日咲いているものよりかなり濃い赤です。やはり花を愛でるのは一番花に限るようですね。まあ今回も元気そうでしたのでしっかりと交配はしておきま...
今日は玉型メセンの中では普段あまり目にしない珍種「タンクアナ」についてです。タンクアナについてこの”タンクアナ”が「属」であるのか、またそれ以外の分類を現すのか良く分かりませんが、とにかくそのタンクアナに属する玉型メセンを二種類維持しています。<Tanquana priamatica「赤嶺」> ”赤嶺”とは何んとも植物らしくない名前を付けたものですね。一対の葉を持つ新芽を出してどんどんと大きくなってゆくのはリトープスと...
今日は実生11年生のツルビニカルプス属「アロンソイ」についてです。本種はツルビニカルプス属のサボテンでは最大級の大きさに育ちます。本日ご紹介する二本の株はともに自根苗で、球体直径は7cm程に育っています。灰緑色の球体に渦を巻くように配列された疣の列が特徴です。疣の先端には綿毛を吹きそこから申し訳程度の刺が生えていますが、この刺は痛くありません。花はピンク色の美しいもので、赤花菊水のそれによく似てい...
実生11年生の牡丹類たち。春の温度上昇を受けてのびのびと成長しています。<赤花三角牡丹> 自根苗です。通常の三角牡丹とは疣の形状や色などがかなり異なります。また綿毛も豊富で、別種ではないかと思われる見かけです。<玉牡丹> いわゆるロイヤル玉牡丹という株です。袖台接ぎ降しで、毎年ぐいぐいと育っています。用土中に完熟乾燥牛糞を仕込んでおり、どこまで大きく育つか楽しみに見守っています。これら大型の牡丹類...
4月も半ばを超え温室内はサボテンの花盛りです。今日は目についた赤い花を集めてみました。<マミラリア属「ルエッティー」> ガッテンさんから袖接ぎ苗で頂いたものを一部挿し木発根させた苗です。成長は遅くなりましたが、確実に子吹きし花も咲かせています。それにしてもマミラリア属のサボテンとは思えぬほどの大きな美しい花です。<スルコレブチア属「ラウシー」> 実生5年生の自根株です。刺のない紫色の球体に金属光沢...
実生11年生のアズテキウム属「花籠」が今年も開花しました。実は数日前からこんな状態で開花を待ち望んでいました。昨年の開花は下の画像の様でかなり貧弱でしたが、今年の蕾はかなり期待を持たせてくれます。今年、実際に開花したのはこんな状態でした。期待通りの開花でした。同時開花した同期の苗もありましたが交配は思いとどまりました。たとえ採種に成功しても、本種の実生はとても難しく、またその成長が極めて遅くつらい...
4月も半ばを過ぎ、日に日に日差しが強くなってきていることを実感しています。既に屋外で直射日光の照度は80000LXに迫っています。この時季におけるサボテン栽培の最大のリスクは日焼けです。日焼けは特に一度に大量の苗にダメージを与える恐れがあるので、安全策は余裕を持つ必要があります。取り敢えず二つの温室の東西の面にレースのカーテンを吊るしました。<第二温室西側> 正面が西側。午後の日差しが射しこむところです...
今日の横浜は黄砂に影響されてか薄曇りの天気でしたが、そんなことは気にはしていないように温室内ではサボテンたちが多くの花を咲かせていました。それらの中で同一種で複数の株が開花しているものの中から気に入ったものを交配しました。<ツルビニカルプス・アロンソイ> 実生11年生の自根株同士です。<ストロンボカクタス・赤花菊水> こちらは実生10年生の自根株同士です。花といい、草姿といいアロンソイによく似てい...
2015年に実生したペレシフォラ属の「精巧丸」と「銀牡丹」です。実生した年の画像が残っていました。左側の二列が銀牡丹、右側の二列が精巧丸です。成長が遅くなかなかうまく育たないこれ等のペレシフォラ属たち。9年後の現在、精巧丸の苗が2本、銀牡丹が3本生き残っています。やっとこさ生き残っているという感触です。<精巧丸> 球体の直径は2cm程です。実生9年目にして初めて蕾を揚げてきました。どんな花が咲くの...
エキノケレウス属の「明石丸」が絶好調。球体上部にグルリと蕾を膨らませてきました。この明石丸、実生8年生の自根株です。エキノケレウス属のサボテンと言えば「紫太陽」など、特徴ある見かけの球体を持つものが多いですがこの明石丸の見かけはかなりの程度”凡庸”です。どちらかというと「エキノプシス」に近い見かけを持っています。しかし、しかし、その花は凡庸ではありません。一昨年の開花の様子です。球体に負けない大きさ...
今日は久しぶりのメセンネタです。2021年10月に播種したトリコデイアデマ・デンサム「紫晃星」。実生3年目の今年、初々しさの中に初の満開を迎えました。金属光沢ある濃いピンク色の花が一株に15以上同時に開いています。同時期に播種したこんな株が10本ほどあります。他のコノフィツムやリトープスなどのメセン類が脱皮の最中でくすぶっている中、この紫晃星の群落が温室内でひときわ目立っています。この紫晃星、ブル...
8年ほど前に我が家にやってきたテロカクタス属の「太白丸」。毎年ピンク色の美しい花を咲かせてくれます。今年も年明けの2月から開花していますが、その後も毎月新しい花を咲かせ続けています。<2月28日> 一輪開花<3月13日> 二輪開花<4月10日> 四輪開花開花数が1・2・4輪と増えてきました。このまま続くと次は8輪も咲くことになりますが、そうはイカのなんちゃらでしょうね。この太白丸、推定実生10年生ほどですが、さす...
昨年秋に袖ケ浦の台に逆さ接ぎした菊水。過去にこの苗について二度(一月/三月)記事にさせていただきました。今日はその後の経過です。穂の側面の部分に多数の芽のような組織が出てきました。反対側を見ると、穂のカット面がめくれ上がった部分から球体と思わしき組織がモコモコといくつか顔を出してきました。拡大してみました。子はアレオーレから出てくるものと思っていましたが、いざとなればどこからでも出てくるのですね。”...
エキノケレウス属の「宇宙殿レイエシー」が開花しております。御覧の通り花の美しさはサボテンの中でも上級の部に属すると思います。この株は2013年春に実生したもので、同時に「宇宙殿」も実生しています。「宇宙殿レイエシー」と「宇宙殿」とを比べると、花の美しさの点では明らかに「レイエシー」の勝ち。球体の見かけは、長い短いの差こそあれ両者似たり寄ったりです。ほれぼれするような美しさはありません。よってこれら...
2013年5月に播種したテロカクタス属の「鶴巣丸」が今年の春も開花しました。2本の苗を維持しています。一本の苗は黄色がかった花、他の一本の花はピンク色が射しています。二株が同時に開花しましたので、条件反射のように交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の...
春の暖かさを受けてアリオカルプス属(旧ロゼオカクタス属)の「竜角牡丹」がその球体を膨らませてきました。これら三本の竜角牡丹、7年前に実生しその後袖台に接いで降ろしたものです。同じロットの種子からの者たちですが、それぞれに疣の形状が微妙に異なりますので、三苗を並べて置いて鑑賞しています。袖ケ浦台の接ぎ降し苗ということで根は袖ケ浦のものです。その効果は抜群で、成長著しく現在の球体直径は8cm程。毎年秋に...
温室の棚に敷いた砂に零れ落ちた種子が発芽したアストロフィツム属の「般若」。大きくなりました。今年の春も花を咲かせています。温室から通風型栽培室に移して二年。元気に過ごしています。さすがにこの大きさの般若、最近は縦方向への成長が目立つようになりました。この般若に関しては多くの画像が残っていますので、時系列で過去を振り返ってみましょう。その前にまずは親株(とみられる株)です。35年ほど前に二和園さんで...