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181.【番外編】MAX究極ハイリスペクト!!! どうしても気づいてしまう話
※本編とは全く関係ないが、とてもとても 重要な、究極的に重要な、永久保存版的な お話です。 来ました! 大尊敬! 超尊敬! (ガオレン尊敬!) (ハリケン尊敬!) (アバレン尊敬!)←特に意味はありません BLACK尊敬!!! BLACKRX尊敬!!! MAX究極ハイリスペク...
※本編とは全く関係ないお話しです。 来ました! 大尊敬! 超尊敬! 武田のお館(やかた)様! 大河ドラマ『どうする家康?』の話である。 思った以上に面白い。 最初イマイチかなあ、と思ったのだが、 思った以上に面白い。 自分は、基本的に誰かを尊敬したりなどは あまりしないたちなのだ...
自分が勤めている職場は、異動が非常に多く、 これまでに5つ以上の現場で勤務してきた。 とはいえ通勤にかかる時間は、最も遠いケース でもおおよそ1時間程度であり、かなり恵まれ ているといえる。近ければドアトゥドアで15分 という現場もあり、ワークライフバランスは 決して悪くない。 ...
怖ろしいことに気づいてしまった! びわ太の携帯電話に貼られたシール……くそ ……もしかして?…………くそ! くそ! 少し説明すると、 自分の携帯電話にはシールが貼られている。 クリスマスにしょうばんからもらったのだ。 将来、語学留学をする夢に向けて試験勉強に 臨んだしょうばん...
しょうばんは全体として無口、かつ無表情な ところがあるから、内心どんなことを考えて いるのか推測しづらい。 でも実は、案外こまやかにいろいろなことに 気がつく性格なのかもしれない。 少なくともシールのチョイスは絶妙。 受け取る側1人1人の雰囲気、キャラクターを よく見抜いてい...
さてさて本題はここからだ。 キューピットちゃんとの会話の中で、 うすらぼんやりとした懸念を感じ始める。 「確かにしょうばんは【ベル】が好きだって 言ってたわ……【美女と野獣】の映画は アニメも実写版も大好きだって」 ほうほう。アニメはなんとなく知ってたが、 実写化されているの...
「……この世界の大部分は、自分がそうだと 思いこんでいるだけ。心の中に広がる風景を ただひたすらに信じ続ける。愚かなり…… 愚かなぁりぃ、ホモ・サピエンス!」 まるで詩人のようにかっこつけながら キューピットちゃんは言った。 わずかな情報に一喜一憂する自分に対する 戒め、アドバイ...
「機械のように聞くことはゼッタイにできない のよ……私たちには【心がある】から」 再生ボタンを押したキューピットちゃんは それだけ言うと、後はジッと黙っていた。 表示された数字を見る。 11分56秒…… 自分たちはそんなに長い間話していたのか…… と内心驚きつつ音声に耳をそばだて...
「全てが見えていると思いこんではダメ。 あくまで一部分が見えているだけ。 そしてそこから先は【妄想】よ♡」 (妄想……) 「それからね、自分で選べないものもある。 性別とか身長とか、どんな親の元に生まれて くるかとか……」 それは確かにそのとおりだ。 選べないものは数限りなく...
「……とにかく決めつけないように、 思いこみすぎないように、 ゆったりと向き合いなさいな♡」 今日の話は本当に難しかった。 キューピットちゃんの過去と、 何かしら関係のある話なのだろうか? キューピットちゃんとびわ太は、昔からの 知り合いであるようだ。初めて知った。 過去にいった...
「恥ずかしいので、あとで食べて欲しいっス」 知るかぎり、 それはしょうばんらしからぬ物言いであった。 無表情なもんで【恥ずかしそう】には 全く見えないが、本人が言うのならまあ 恥ずかしいのだろう…… ……って、 (もしかしてバレンタインチョコっスか!?) えええ? マジっスか!?...
紙切れに関しては、なんと【手紙】だった! 信じられないことに、しょうばんから手紙を もらってしまったのだ! 自分宛の手紙なので、書いてある内容を 厳密にそのまま記述することは避けるが、 ざっくり以下のようなことが書かれていた。 『いつも声をかけてくださり ありがとうございます...
親切にされたり、 少しばかり会話が長続きしたりするだけで すぐに女性を好きになってしまう。 身近にいる接しやすい女性全般が恋愛対象だ。 そんな自分だから、 好きな人、意中の相手から【義理チョコ】を もらったことは数限りなくある。 気立てがよく、周りに気配りできる女性たちが 小...
そして準備は整った。 【新しい恵方巻】が入った【新しい紙袋】。 3日かけて必死に準備した。 今この瞬間のために。 「あの……これ(恵方巻)……」 余計な事は言わずにとにかく渡してしまおう。 自分はビビりだから。 『普通に考えて……普通に考えて……』 そんなふうに思考を積み上げて、...
自己分析すると自分はとても【惚れっぽい】。 少しばかり会話が弾んだり、快(こころよ)い やりとりが続いたりすると、その女性のことを すぐに好きになってしまう。 裏を返せば、ほとんどの女性とは 【会話が弾まない】わけだが。 社会人になるよりも以前のこと、 学生のころは、周りに女性が...
轟木(トドロキ)ダン。 もうすぐ40歳になる。 【彼女いない歴】も【40年】である。 身長190㎝、体重93kg。 実家で母と同居。父は他界。 他県に住む姉は子育て中。 会社員、役職は課長補佐。 元横綱 貴乃花 に似ているとよく言われる。 自分では 城田優 似だと思っているのだが...
「これ、ホンットおいしくないわねえ…… 渡さずに済んで良かったじゃない♡」 自分からぶん取った紙袋、さっきまで恵方巻が 入っていた紙袋を丸めながら、キューピット ちゃんは言った。 「あ〜久々にヒドいもん食ったわあ♡」 丸めた紙袋をゴミ箱に向かって投げる。 穴の横にポコリと当たり、...
【渡せずじまいの恵方巻】を持ったまま、 出退勤をくり返した。 紙袋を慎重に持ってそろりそろりと歩く。 お菓子なので簡単には傷まないだろうが、 半日陰で涼しく風通しのよい場所を選び、 厳重に保管する。 でも、何のために? ホワイトデーは過ぎてしまった。 ふさわしいと思えるタイミ...
なんで自分はこの子を好きになってしまったん だろう? 普通に考えて難しいよな。 しょうばんが22歳。 自分は40歳。 18歳差か…… 深く考えずにいたが……しょうばんと自分って 親子みたいに年が離れてるんだよな。 ………… 普通に考えて…… (はあ……) あの、カッコよすぎる...
カッコいいヤツが嫌いだ…… 神様お願いです。自分よりもイケてるやつは この世から全員……ゲフンゲフン…… イヤ……気ヲ確カニモテ。 アホナコトヲ考エルナ。 ソンナコトヨリ仕事二集中シロ。 ………… ………… (いや無理だ!) ………… ………… (誰なんだ! アイツ! あの……イ...
(眠い……ああ眠い……) 今年の花粉症はどうやら強い眠気をもよおす らしい。鼻水や目のかゆみなどの諸症状は かなりのところ薬で抑えられているようだが。 その代わり……とにかく眠い。 ここのところずっと寝不足気味だし、 ゆうべはいつも以上に寝れなかったし。 まずいなあ。 こんな状態...
あれこれ思案したが意を決する。 今この場で【食べる】ことを決意。 そして明日しょうばんに、しっかりきっちりと 感想を伝えるぞ。そうだ、そうしよう。 ていねいにていねいに組み立てなおす。 海苔とサランラップの力を借りて、 ひとまずは元の形に戻った。 苦労して巻いていくと、独特の充実...
しょうばんのことばかり考えている。 しょうばんの【本心】を知りたい。 実際のところどうなんだろう? 何を考えているのだろう? そんな思いがより強くなったのは、 先日【雪かき】したときのことを思い出して いたからだ。2月10日だったかな? バレンタインの直前の金曜日、 朝から雪がち...
雪が降ったのは2月10日。 数日後にバレンタインをひかえたタイミングだ ったので、男どもによる関心、話題の中心は、 女どもについて、となっていく。 2月14日当日に出勤するのは誰だ、とか あの子は毎年手作りチョコをくれる、だとか。 よくもまあそんなにもこと細やかに把握して ま...
【今までに一度もバレンタインチョコをあげた ことがない】と言ってたんだよなあ? しょうばんのことだよな? ………… くれたじゃないか。 もらったじゃないか。 そのときは何の気なしに聞き流した内容が、 よくよく考えるとめちゃくちゃ重要な意味を 有してると感じ始めていた。 いや実...
結論から言うと、キューピットちゃんも びわ太もチョコをもらっていた。 「それはあれかな?……えーと……そのぉ 手作り……的な?」 しどろもどろになりながらも聞き出すことに 成功。なんと! 【手作り恵方巻】ではないらしい! ……手作りチョコでも、クッキーでも、 ガトーショコラでも...
しょうばんのことを考えるとつらい。 今よりもずっと若かったころ、 ただただズタボロに良くなかったころは、 深く考えずにいられた。 見たくない現実から距離を置き、自分にとって 都合の良い思考の殻に閉じこもっていれば、 やり過ごすことができた。 「本気出してないし」が合言葉で、 「別...
「そうなんス……」 バレンタインにしょうばんが手作り恵方巻を くれた。お菓子を海苔で巻くという独特な センスの手作り恵方巻。 「思っていたよりずっと大変だったっス……」 数日後にそのお礼を伝えると、 それに答えてしょうばんは言った。 「だから轟木さんのを作ったところで……」 ...
そしてまた、しょうばんのことを考えている。 (変わらないと?……) しょうばんが?……何を? 一体【何を】変わらないといけないんだろう? 社会人になったわけだし、義理チョコぐらい あげないと……とか、そんな感じかな? それならスゴくしっくりくる。 そうだよな、 愛想(あいそ)笑い...
しょうばんは変わらず、普通に接してくれる。 その後バレンタインの話題は特に出ず、会話の 大部分は いつもと同じく ツムツムについてだ。 とはいえ、サポートバトルやヘルプがあるわけ でもなくたんたんとこなすだけだ。 今月のイベントはなんだかのっぺりとしていて しょうばんも(自分も)...
タマちゃんも自分も早番勤務だったので、 まだ明るいうちにたこ焼き屋に到着できた。 もうずいぶん日が長くなってきたなあ。 しみじみ嬉しい。 例のたこ焼き屋さん 。 職場から駅に向かう途中にある。ここで タマちゃんがカラスに襲われたんだよなあ。 自分……何もできなかったなあ。 そのと...
タマちゃんは本当に誰からも好かれるので 見習うところが多い。 例えば【コミュニケーション能力】だ。 真面目に一生懸命に仕事する一方で、 ギャグやおふざけにも、 かなりの部分対応できる能力を持っている。 タマちゃん自身は物静かで控えめなのだが、 かた苦しい会話よりもワーワーと明るく...
タマちゃんが周りを大切にするのは、 つらかった学生時代の経験が背景にあるのだと わかった。 タマちゃん自身のプライバシーに関わる 問題なので、更に踏みこんだエピソードや 出来事についての具体的な記述は避け、 この程度にとどめておこうと思うが。 ただタマちゃん自身の言葉を借りると、...
「タマちゃんて、びわ太とつきあってるの?」 間の悪い感じで、ぶしつけに聞いてしまったが タマちゃんは何だか面白そうに笑っていた。 「その質問、こうしてハッキリと聞かれたのは 初めてだなあ、と思って……」 うん、確かに笑ってる。 何の笑顔だ? 「なんとなく遠回しな感じに聞かれる...
「針剣(はりけん)さんは【夏で昼】…… 私にとっては……【特別な存在】なんです」 そっか…… タマちゃんとびわ太は、 つきあっていないんだ…………でも…… 「つきあっているかどうかで言うと…… つきあっていないと思います」っての…… ……【思います】って? タマちゃんがそう思って...
びわ太とタマちゃんと自分とで、お出かけ? え? 一体どこに? タマちゃんの、あたりにも唐突な申し出に 自分はうろたえてしまった。 タマちゃんとびわ太と一緒なら、 それはきっと楽しいだろうとも思うのだが、 何せ話が急すぎる。 ついさっき、2人が恋人同士ではないことを 知ったばかりだ...
初めてのメッセージ、そのやりとりの中で 【約束】のような、そうとも言えないような、 微妙な【言葉のキャッチボール】をした。 自分は勝手に舞い上がってしまい、 しょうばんと【2人だけの秘密】を 共有しているような気分になっていた。 メッセージの続きとして、実際に会ってからも 楽しい...
タマちゃんからのせっかくのお誘いを断り 数日が過ぎた。 本当はご一緒したい気持ちでいっぱいだった のに、本心どおり素直に動けない自分。 つまりこれは【自尊心】なんだろうな。 びわ太と自分を比較してしまう自分。 さらには、 接しやすくおだやかで優しいタマちゃんに 対してまで【劣...
その機敏な身のこなし、同い年とは思えない 若々しい姿に、いつも嫉妬させられるよ…… びわ太くん 職場からの帰り道、半分ぐらい歩いたところで 遭遇したのはびわ太だった。 ジョギングしていたのだろう。 白いスウェット上下に身を包み、 赤い鮮やかなランニングシューズ姿は、 夜道でもよく...
「そういえば聞いたんだけどさ…… 今度タマちゃんと出かけるんだって?」 びわ太は少し驚いたような表情になりこちらを 見たが何も言わなかった。 しばらく沈黙が続いた。 (あれ?) ………… ………… (あれ?……意外……な反応……) 先日タマちゃんに【男らしさ】を感じたところ ...
びわ太は言った。 「タマちゃんも…… 少しずつ変わってきてるんすね!」 思い返すとしょうばんも言っていた。 「自分も変わらないとって思ってるんス……」 そして自分も。 (変わらないと……) ………… 【変わる】 タマちゃんとしょうばんと自分、 皆それぞれに、 何かしら【今の自...
ホワイトデーが近づいている。 今年は人生で初めて 【お返し】をしようと考えている。 しょうばん特性【手作り恵方巻】へのお返し なので、やはり他の選択肢は無いだろう。 『ドロちゃま特性手作り恵方巻』 これ一択だ! やはり7種類の食材を入れたいが…… 【失敗例】を目の当たりにし...
さんざん悩んで【1つの結論】に辿り着いた。 ・【マシュマロ】を使うことにしよう ・そして食材数は【7種類】にこだわらない ・しょうばんと同じように【海苔で巻く】 (味の相性は置いといて) 本当に悩んだ。 【味】か【食べやすさ】か【見た目】か? 仕事中も喫煙所でも食事中も、ずっ...
(【追い越し】は禁止?……) 川沿いの階段に腰かけ、いつもと同じく 焼酎ハイボールで乾杯した。 脇に置いた自分のカバンの上に、2束のネギを 置くとキューピットちゃんはしゃべり始めた。 「それにしても、しょうばんもやるわねえ♡ ……私には市販品のバレンタインチョコ、 びわちゃま...
結局自分はしょうばんのことを何も知らない。 【喜んで欲しい】と思うが、 どうしたらいいかわからない。 【嬉しい】と感じることをしてあげたい。 でもそれは決して簡単なことではないのだと、 改めて感じるのだった。 とはいえ【手作り恵方巻】については一歩前進 した。【より良いもの】...
しょ……しょ……しょ しょうばんからだ…… しょうばんからメッセージが届いた! 連絡先を交換してから、初の……初めての メッセージだ。初めてのメッセージだ。 すぐに開いて内容を確認する。 1番上にひとことだけ 【件名:残念なお知らせ】 と書かれていた。 …………? (残念なお知ら...
『轟木さん! やりました!』 という書き出しのメッセージ。 同時に送られてきた画像は、ツムツムの タイムアップ後に得点が表示される画面の スクショだった。 (うおっ! スゴい!) スコアは800万点を超えていた。 (なるほど……そういうことか) じっくりとメッセージを読みこむ...
(返信しないと) 驚きや混乱の果てに、落ち着きが現れ始め、 【返信】という思考に一歩進んだが、 そこでまた焦り始める。 (何て書けばいいだろう) 記念すべき初メッセージだ。 気のきいたことを書きたい。 『驚いた』『ありがとう』『嬉しい』 伝えたいことは山ほどある。 ミッションクリ...
さらに新しいメッセージを受信。 こんなにたくさん返信してくれるなんて。 しょうばんからの立て続けのメッセージに、 うろたえ動揺しつつも、注意深く慎重に字を 追った。 誤解や、拡大解釈をしてしまわないように。 大きく息を吐いて冷静になろうと努めた。 まず先に着信したほう、意図せ...
やっとのことで完成させたメッセージを送信 したのは23時に近かった。 しょうばんの日常を知りはしないが、 おそらく既に就寝していたのだろう。 その後【既読】がつくことはなかった。 詰めっ詰めのメッセージを送ってしまった。 『しょうばんのことを好きだ』という一点を 除いたら、ほとん...