ケンジントン・ガーデンズの南に沿って東に数百メートル行くと、ビクトリア女王の夫君をしのんで1872年に建てられた、アルバート記念碑がある。高さは55メートルで、ロンドン万国博覧会のパンフレットを膝にのせている。 <ビクトリア女王とアルバート公> 1819年に王族ケント公の一人娘として生まれたビクトリアは、叔父たちに嫡出子がいなかったために、1837年に18歳で即位する。その後は、世界を制覇しつつあった大英帝国の君主として、63年7ヶ月に渡って在位する。 21歳の時、ドイツ生まれの従兄弟アルバート公と結婚する。ビクトリアは初対面から恋に落ち、2回目に会った時には結婚を決めたという。結婚式には自ら…