今日のブログに登場願うのは、2013年春に実生したギムノカリキウム属の「武勲丸」です。横文字では「オコテレナエ・バリスピナ」です。何本か成長した苗のうち一本だけ球体色が赤く成長の遅い苗がありました。他の普通に育っている苗は濃緑色の球体であるのに対し、本日の主役はこんな色です。大きさも4割程度の直径4cm程と、実生十一年生のギムノとしてはかなり小ぶりです。斑入り苗の一種であると思いますが、大きくなる...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
接木をした結果、その苗が自根で育てたものより格段に成長が良いことはサボテン界においては普通のこととされていますし、多くの方がその通りのことを経験されていることと思います。、ということで今日のブログは終わります。…というわけにもいきませんので、たまたま昨年袖接ぎしたコピアポアのギガンティアについて、1~2本ではなく多くのN数がある例がありますのでそれについて記載します。2022年秋に実生したギガンティア...
接木をする際、小さなサボテンを水平に切断して二分し、その上半身をカット面を下にして穂として台木の上に配置します。片割れの下半身はそのまま廃棄することが多いです。しかし、比較的大きく育った穂(例えば直径1cm程度)を切断した場合、その下半身は捨てるには忍びないほど大きく生き生きとしている場合があります。こんな場合にはその下半身をくるっとひっくり返してカット面を下にして台木の上に載せる、いわゆる”逆さ接...
この時季の花サボテンは目立ちません。見かけはまるでエキノプシスの「短毛丸」の様。温室内の一角でひっそりと気配を消して春を待っています。<那須の朝焼け> 手前側の主頭と向こう側にある4つの子株の大きさが揃って5頭だてのバランスの良い群生株に育ってきました。手前側の小さな子株は外して挿し木発根させます。<壬生の夕日> やりたい放題に子ぶきさせてきましたので、均整の取れていない群生株に育っています。ただ、...
牡丹類の植え替え、最終第三夜の今宵の主役は「玉牡丹」です。この苗は7年前に実生し、その後袖ケ浦の台に載せさらに接ぎ降ろしたものです。前二回の苗とは自根苗と袖台接ぎ降し苗の違いがあります。接ぎ木マジックですくすくと成長し、現在の球体直径は12cm程でボリュームある見かけの苗に育っています。二年前に植え替えたのですが、この間よく成長したようで、球体が鉢からはみ出ています。抜き上げました。鉢底まで根が回って...
牡丹類の植え替え、第二夜の今宵の主役は岩牡丹です。2013年春に実生したこの苗は自根で育てており、現在の球体直径は11cm程に育っています。前回植え替えから二年経過しています。抜き上げました。根の最深部は鉢底まで達しており、順調な根張りを伺わせます。用土を箸で突き崩し根を露出させました。全く問題ないようです。細根をカットしました。そのまま用土に植え付けました。鉢は一回り大きなものにサイズアップしました。...
一月下旬のこの時期、早くも植替えを始めました。ずっと気になっていた牡丹類から手を付けることにします。今日は、赤花三角牡丹の植え替えについて。2013年春に播種した実生11年生の自根苗です。三角牡丹は牡丹類の中でも大型に育つ種類で、この苗も直径14cm程に育っています。抜き上げました。根張りは球体の割に貧弱です。細根はカットして整理しました。自根の割に塊根が小さく”アレッ”と思うほどの大きさになりました...
今日はこの冬一番の寒波が列島を覆っていると言われています。本日平均年齢78歳のゴルフ仲間とラウンドしてきました。朝方はかなり冷え込んでいましたが、昼頃には風が強いと言え冷え込みは弱まりました。しかし、夜半の冷え込みは結構きつかったようで、メロ達の様子が気になるところです。特に今年の冬は温室内のプチプチシーによる内張を省略し、素ガラス一枚の防寒としていますのでメロ達には厳しい冬になるかもしれません。...
今日明日は大寒気団が日本列島をすっぽりと覆う予想です。明日はここ関東南部でもこの冬一番の冷え込みが予想されています。しかし日の入りの時刻は次第に遅くなり昼間の時間が長くなってきました。また日中の太陽高度も冬至の頃よりは明らかに高くなっています。人間の爺様でもこのくらいのことは感じるのですから、季節に敏感な植物たちはすでに春を感じてその動きを始めています。<フェネストラリア・ファイアワース> オレン...
2016年春に実生したエリオシケ属の「フロッコサ」です。8年を経た現在二本の苗を自根で管理しています。灰緑色の球体に黒~茶の密生した刺。いつ見ても玄人受けする渋い見かけのサボテンです。初夏にはこれまた微妙な色合いの美しい花を咲かせます。現在の球体直径は8cm程度です。あまり巨大にならず、狭い温室に悩む私にはその点でもありがたいサボテンです。難点は結実しにくく、わずかにできた種子を実生しても育てにく...
ロフォフォラ属の「銀冠玉錦」と「烏羽玉錦」の群生苗です。親子合わせてちょうど良い斑回りです。バラバラにして育ててみたらという考えもありますが、そうすると斑なし苗やら、全斑苗やら、凡庸な斑まわりの苗やらが量産されそうです。不本意ですが、このまま育てて親子一体で観賞してゆくことにします。それにしてもこの烏羽玉の赤い子株たち。気になる存在ではあります。”緋牡丹錦”よろしく緋烏羽玉錦なるブランドを目指して接...
この時季の太陽は一年のうちでも最も低い角度から温室内に射してきます。しかしこの斜めの光は温室内の棚の奥まで射しこんでくれ、これを受けてメセンたちが寒さの中、美しく色づいています。<コノフィツム・クビクム> クビクム→キュービックで、その四角形の体型を表しています。秋の頃は濃い紫色を呈していましたが、現在は本来の緑色に戻りつつあるようです。<リトープス・紫福来玉> この苗は一年中紫色です。種子を宿し...
同じ黒牡丹でもいろいろな素顔があることを最近再認識しました。一時は育て方でいろいろな顔に変化してゆくものと思っていましたが、やはり”出自”、”生まれ”、”素性”が大きく影響しているようです。実生11年生の二つの苗を比べてみました。<苗A><苗B>苗Aは一つ一つの疣が長めで、白い綿毛もその疣の中央部に沿って細長く伸びており、人でいえば典型的なスラリとしたモデル型美人です。一方、苗Bは各疣の長さが短く、綿毛は疣...
およそ35年ほど前(1990年頃)に二和園さんで入手したアストロフィツム属の「ランポー玉」。価格は確か70円でした。苗の大きさは親指の爪ほどで2cmに満たないものです。そのランポー玉のその後の40年を画像で追ってみました。<2003年> 画像の中央にある白い苗です。購入後13年ほどを経過しソフトボール大にまで成長しています。<2013年> 上の画像から10年経過しました。この間に球体は5稜から8稜に増稜しました。またほぼ...
実生11年生のエキノカクタス属「弁慶」を植え替えました。巨大サボテンとなる弁慶としてはまだまだ幼苗ですが、例の蒙古斑のような紫の模様は既に消失しております。球体径は12cm程度。胴長が20cm程の深鉢に植え込んでいました。鉢から抜き上げました。下方に向かって直線的なテーパーがついている鉢なのですんなりと抜けました。長~い鉢の最下部まで根が張り詰めています。仮に地植えしたら、水を求めて地中深く根が伸びて...
今日のブログの主役は35年ほど前に五十鈴園さんから通信販売で購入したツルビニカルプス属の「昇竜丸」です。購入当初は小さな単頭株でしたが、年月を経て複数の子を吹き昇竜丸としては珍しい群生株に変化してゆきました。2013年4月の画像です。4つの子を吹いています。このまま貴重な昇竜丸の大群生株になって行くものと期待していました。しかし、好事魔多し。数年前の植え替えの際、主頭とその根が腐っていることが判明しました...
サボテンの全斑の実生苗は育つことなく短期間で消滅してしまいますが、親苗からも全斑の子を吹くことがありこの子株は少し大きくしてから袖ケ浦などの台木に接ぐことにより命をつなぐことが可能です。そんなことで二本のルリ兜錦全斑苗を袖台の上で維持していますが、正直やや持て余しています。<苗1> 球体直径は10cm程になっています。開花はしていません。疣は小さく黄色がベタ一色の球体全体から受ける印象は茫洋としてい...
今日のブログは久しぶりのメセンネタ、ラピダリア属の「マルガリータエ(魔玉)」様が主役です。まずは代表的な姿の苗の画像を。毎年成長点から前年のものとは直交方向に一対の葉を生やしてこれを毎年繰り返して単幹で大きくなってゆきます。その点ではプレイオスピロス属の「帝玉」などと似ています。その姿は帝玉とはかなり様相が異なり各葉は輪郭がシャープで、葉肉は帝玉ほどボテボテしておらずすっきりとした見かけです。また...
2013年6月にネットオークションで入手した種子を実生したフェロカクタス属の「天城」です。10年後の現在1本の苗を維持しています。球体の直径は11cm程。全体としてホマロケファラ属の「綾波」に似ていますが、綾波は鍵刺であるのに対し本種は直刺である点が異なります。同じ強刺である金鯱や巨鷲玉に比べると成長は遅いですが、フェロカクタス属のサボテンとしてはこんなものかと。本種の見どころは、優しげに見える球体とそれに...
実生をしているといろいろと面白いことがあるものですが、これもその一つ。ネットオークションで入手した銀冠玉の種子を播種したところ一本だけ刺を生やした苗が出てきました。おやおやと思って育ててみると赤い棘がモジャモジャ。球体が見えないほどで、これは銀冠玉ではないと誰もが思う姿です。10年後の現在の姿です。結局エキノケレウス属の「白紅司」であることで決着しました。現在の球体直径は刺を含めて5cm程度。コン...
花が少ないこの時期の温室内でひときわ目立つのはメロカクタス属のサボテンたちです。彼らは頭上に花座を載せており、その花座が派手な色で目を引くからです。多くのメロ達の花座はおおむねオレンジ色を呈していますが、本日の主役「層雲」の花座は純白でありひときわ目立つ存在です。実生7年生の自根株を二株育てています。メロカクタス属のサボテンたちは皆「○○雲」なる名前を冠せられていますが、この層雲の白い花座は富士山に...
今日はフェロカクタス属の「江守(Ferocactus Emoryi)」を植え替えました。2013年春実生の10年生です。まず抜き上げてみました。胴長20cmほどある鉢全体に根が回っています。前回の植え替えから二年経過しています。長く伸びた根を切り詰め、前回より径は大きく胴長は短い鉢に植え付けました。こうして改めて手元に置いてみるとずいぶん大きくなったものです。普段は通風型栽培室上段の棚奥に置いているためつぶさに観察はかない...
銀冠玉、白斜子、精巧殿、黒牡丹、菊水。これらは今までにうちの温室で赤ダニの被害に会ったサボテンたちです。よく赤ダニの被害に会いやすいとされているコリファンタ属のサボテンも何本かありますが、不思議と被害は出ていません。赤ダニが本格的に活動を始めるのは春三月と見ていますが、今年は少し気になることがあり早めに対策を開始することにしました。殺ダニを目的とした薬品に対し、赤ダニはすぐに耐薬品性を持つと言われ...
実生10年生のコピアピア属「ギガンティア」。多くの同期苗はヤフオクなどですでに手放し、1本の苗だけが残っています。基本的に同期のギガンティアは縦長円筒形に育つものが多かったのですが、この苗だけは完全に近い球形に育ってきており、実生10年後の現在もその姿を保っています。現在球体直径は10cm程度。ここ数年の成長を見るとまだまだ大きくなってゆきそうな勢いです。同属の人気種「黒王丸」と比べると、球体色は黄...
今日は一月八日ですが、今年のサボテンの植え替えを開始しました。昨年はコノフィツムの植え替えが12月中旬までかかっていましたので、思えばほぼ一年中植え替えをしていることになります。まあ好きでやっていることですし、そればかりやっているわけでもありませんが…。で、今年の植え替え始めは前回の植え替えから丸二年経過している強刺類中苗たちです。<赤刺金冠竜><刈穂玉><レコンテ玉錦><レコンテ玉>これ等の4苗...
冬のこの時期、太陽はあまり高く上がらず午前10時ごろでもまるで朝日のような傾いた日差しが温室内に射し込みます。サボテンは逆光で見ると美しく見えるとはよく言われることですが、この時季はこの言葉を実感できます。逆光で見たマミラリア属の「マルコシー」です。赤い主刺と白い側刺がそれぞれに逆光を浴びて、まるで輝いているように見えます。このマルコシー、軟質サボテンで刺も指で気楽に障ることができるほど柔らかです。...
紫禁城とはもともと中国の古くからある宮殿であると理解していましたが、サボテンをやり始めてサボテンにも「紫禁城」があることを知りました。フェロカクタス属の「紫禁城(Ferocactus diguetii)」です。フェロカクタス属のサボテンの中でも最も巨大になるサボテンです。その紫禁城が6年ほど前から身近になりました。仙友のいっちゃんさんから苗を頂いたからです。現在通風型栽培室の上段に置いて陽光をよく当て厳しく育ててい...
今日のブログの主役は、これからの酷寒の季節にその耐寒性が気になるディスコカクタス属の「ギガンティア」です。実生10年生の二株があります。一つは自根株、もう一つは袖台接ぎ降し株です。両株とも球体の大きさは同じぐらいです。自根苗が歳月を経て接ぎ木苗に追いついたのでしょう。昨年4月に撮影した画像を確認すると、漆黒の刺が球体全体を覆っていましたが、現在は漆黒の刺は成長点近傍のみで、他の部位は刺表面に白粉の...
普通の青磁牡丹かと思って実生したらこんな苗が出てきた。そんなサボテンが今日の「短疣型青磁花牡丹」です。ヤフオクで入手した「青磁花牡丹」の種子からのものですが、出品者が説明の部分を手抜きしたのか、それとも私の勘違いなのか。とにかくこんなサボテンが出てきました。代表選手二株の登場です。いずれも自根苗です。通常の青磁花牡丹より疣の長さが圧倒的に短く、さらにその疣の先端に出来た綿毛が付け根方向に伸びていま...
フェロカクタス属の「王冠竜」掻き子苗をずっと育てています。まずは22年前(2002年)当時の姿です。大きな親株の左側にピンポン玉大の子株が二つ。このうちの一つが今日の主役です。親株は大きくなりすぎて手にあまり、強刺を得意とする仙友のところに嫁入りしてゆきました。で、上の子株の一つを掻き落とし挿し木発根させて育ててきた苗の今日の姿がこれ↓です。フェロカクタス属のサボテンの中でも比較的成長の早い王冠竜...
年明け二日目の今日のブログの主役は赤鳳変種の「ピロサス」です。7年ほど前に頂き物として二本の苗が我が家にやってきました。現在の姿です。我が家にやってきたときには球体直径は4cm程でしたが、現在12cmにまで成長しています。このサボテンの特徴(見どころ)は赤鳳の赤刺と、その周囲に生えているている細い白刺との対比ではないかと思われます。その発達を促すため2年前から通風型栽培室の上段に置いていますが、狙いは...
明けましておめでとうございます。年明け早々、大きな地震があましたね。北陸の石川・富山・福井・新潟各県の皆様、どうぞご無事でおられますよう願っております。さて、今年の最初のブログは「白斜子」の開花についてです。実生10年生かつ袖台接ぎ降し苗の白斜子。今年も真冬のこの時期球体の周りにぐるりと蕾を上げてきています。この苗は袖台の接ぎ降しですが、その他に自根苗も育てています。しかし私のような素人栽培家には...
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今日のブログに登場願うのは、2013年春に実生したギムノカリキウム属の「武勲丸」です。横文字では「オコテレナエ・バリスピナ」です。何本か成長した苗のうち一本だけ球体色が赤く成長の遅い苗がありました。他の普通に育っている苗は濃緑色の球体であるのに対し、本日の主役はこんな色です。大きさも4割程度の直径4cm程と、実生十一年生のギムノとしてはかなり小ぶりです。斑入り苗の一種であると思いますが、大きくなる...
実生8年以上経過しているオブレゴニア属の「帝冠」が咲き揃いました。実生11年生、自根実生9年生、袖台接ぎ降し実生8年生、自根3本目の苗はまだ花が開ききっていませんでしたが、明日の天気予報が雨ということもあり強引にこじ開けて交配をしました。こりゃ”不同意交配”ですな…。三本の苗をそれぞれ交互に交配しておきました。忘れたころに白い種鞘がニュッと飛び出してきて収穫を促してくれるはずです。今年も多くの種子を...
次世代養成のための種子が欲しくて二本の苗を維持しているエリオシケ属の「フロッコサ」。今年は5月の初旬から断続的に開花を続けています。昨年は二本の苗の開花が合わずうまく交配を進めることができませんでしたが、今年は両株とも断続的に多くの花を咲かせましたので何度か交配の機会に恵まれました。既に咲き終わった咲き柄の根元を見るとオレンジ色の種鞘が膨らんでいるのが確認できます。気になるのはこのフロッコサ、過去...
2021年4月に実生したアリオカルプス属の「アガベ牡丹」。昨年4月に植え替えましたが、50本近く生き残っていました。それから一年二か月後の現在の姿です。二つの鉢に寄せ植えしています。一部脱落苗もありましたが大半が生き残って成長を続けています。これ等の苗の一部は昨年に既に初開花を済ませています。現在素ガラス及びプチプチシート一枚の遮光で済ませております。牡丹類には少し強い光線かなとも思いますが元気に...
2018年秋にSさんから頂いたアガベの「ユタエンシス」。当時の画像です。鉢は7cmのプレステラ鉢です。この苗が6年後の現在どこまで育ったでしょうか。百聞は一見に如かず。鉢の径は13cm。多くの葉が放射状に延びてその先端は鋭く長い棘が発達しています。根際からは子株が顔を覗かせています。このユタエンシス、根の発達が著しく植え替えると1年足らずで根鉢を形成します。この苗も現在鉢底から多くの根を出しています。...
2018年春に実生した「金鯱」。ドイツのケーレス由来の種子だということで譲り受けた名称は「金鯱園芸種」でした。2年経過後の2020年6月の画像です。この時までは温室内で育てておりました。二年前から通風型栽培室に移し、陽光をよく当て水遣りを辛くしてスパルタ教育に努めてきました。現在の姿です。大分刺が詰まって、金鯱らしさが出てきました。球体直径は丁度10cmぐらい。「金鯱園芸種」とのことでしたが、「短...
昨日のブログで取り上げた菊水綴れ苗を接ぎ木した際に、穂の反対側すなわち根の部分を袖ケ浦の台に逆さに接いだ苗のその後の経過です。この逆さ接ぎについては過去に何度か記事にしています。ご興味がおありの方はリンク先の画像をご覧ください。1/30「逆さ接ぎ苗半年後の今は」3/27「赤い出べそが動き始めた」5/17「菊水逆さ接ぎのその後」昨年8月に接ぎ木したものですが、なかなか成長が進みませんでした。1月の記事の画像を再掲...
過去に何回も記事にしている菊水綴れ苗のその後についてです。2019年6月に実生したストロンボカクタス属の「菊水」。「菊水綴化」と銘打った種子を蒔いたわけですが、発芽した苗の3割程度が綴れ始めました。その後一部の苗を袖ケ浦の台に接ぎました。<接ぎ木苗> いずれも綴れ苗ですが、穂の幅は5cmを超えてきました。<自根苗> 接ぎ木苗と比べ当然成長は遅いですが、脱落する苗は少数です。不思議なのは綴れ苗の方が...
今日のブログはギムノカリキウム属の「ペンタカンサ(聖王丸)」です。3本の苗を維持しています。もとは40年ほど前に二和園さんで入手した一本の小さな苗でした。それから何本かの子を吹き、育てているうちに親子とも皆同じような大きさになり見分けがつかなくなりました。またこれまでに二回胴切りして球体下部の木質部を取り除いています。毎年植え替えていますが、今年は特に機嫌がよくどんどん蕾を揚げてきて開花しています...
梅雨入り間近の今日、エキノプシス属の「黄花短毛丸」が開花しておりました。たった一輪の花ですが、濃い緑色の球体にレモンイエローの大輪が鮮やかです。この黄花短毛丸、油断して放っておくと子をどんどん吹いて群生の形状が乱れてきます。画像にある子株たちは近いうちに掻き落とし、四頭の群生を保つことにします。プシスの良いところは丈夫で子をどんどん吹くことですが、残念ながら小さな温室ゆえその子株を全部育てるわけに...
本日の主役はギムノカリキウム属「天平丸」の三頭株です。実生11年生の自根株ですが、主頭の成長点がつぶれて三つの子を吹き結果こんな姿に落ち着いています。当初掻き落として接ぎ木の穂にしようと思いましたが、グズグズしているうちにここまで大きくなってしまいましたので、このまま行こうということにしました。優柔不断でしたが、結果オーライです。ただこうしてみると三頭株は四角の鉢より丸鉢の方がおさまりが良さそうで...
エキノケレウスの「白紅司」が今年も開花しました。実生10年生になりますが球体直径は4cm程で、これ以上は大きくならないようです。棘よし、花よし、サイズよしの良いサボテンです。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の「クリック」または「タップ」をお願いいたします。にほんブログ...
2014年8月に、ヤフオクで入手した種子を蒔いた闘鷲玉です。いわゆる強刺ギムノの一種です。まずは過去の画像から。2017年11月。まだ若々しいです。初開花は未だです。2020年5月。この時には開花しています。これまで温室内で育てていましたが、その後2022年に通風型栽培室に移動して育てています。そして現在…。球体の大きさはさほど変わりませんが、形状が扁平になり棘が詰まっています。実生10年生になり...
エキノケレウス属の「大仏殿」が一年ぶりの開花です。三輪の黄花がパッと咲き揃っていました。雌蕊柱頭の緑色が「ワシはエキノケレウス属のサボテンであるぞよ。」と語っています。この大仏殿、実生11年生の自根株ですが、開花時以外は温室内でその存在すら忘れ去りそうな地味なサボテンです。例えれば、水不足でひね媚びいじけたエキノプシスのサボテンから刺を抜き去ったような感じです。それゆえ逆にその開花は毎回栽培者を”ド...
今日の主役は三つ目の銀冠玉です。大まかにいえば三頭株ですが、普通の三頭株とはちと違います。通常銀冠玉の二頭株、三頭株といえば独立した複数の球体が根際でつながっているもの。しかし、本日の主役”三つ目の銀冠玉”はこんな姿。マミラリアのサボテンによくあるような、成長点が分割していって多頭になったものです。銀冠玉では珍しいと思います。通常の銀冠玉多頭株のように切り離して独立した複数株にするのは難しい形状です...
エキノプシス属の「大豪丸」が開花しております。これ等の大豪丸二株は2013年に実生した11年生株です。もともと接ぎ木の台として多数の苗を実生して得ていましたが、これらのうちから観賞用として二株を選抜して育ててきたものです。濃い緑の球体が美しいプシスです。現在の球体直径はおよそ10cm。ここ数年高さが径を上回り縦長の球体になってきました。花はどこまでも白い純白です。プシスは駄物と呼ばれていますが、純白...
昨年10月に16個の子株を外して接ぎ木したコピアピア属の「白刺黒王丸」。今日はその総括です。結果はタイトルの通り6勝10敗でした。その内訳は…<接木成功:4株> 袖台に接いだもの。すでに成長開始して球体は2~4cm程に成長しています。<接ぎ木失敗して穂を挿し木したもの> うち発根を確認したもの:2本発根せず昇天間近のもの:8本<行方不明のもの:2本>接木状態の穂にぶつかってどこかに飛んでいった者た...
ツルビニカルプス属の「アロンソイ」。この大型のツルビニ実生苗11年生を3本育てています。この三苗の開花が今年初めて揃いました。3つの画像のうち上の二つの画像の苗は疣が螺旋配列になっており気に入っています。当然交配したわけですが、螺旋苗を優先すべく、これら螺旋苗は交互に交配し、他の非螺旋苗には螺旋苗の花粉を付けるのみとしました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテ...
半月前のブログ「不仲な奴ら」で、なかなか開花時期が合わないと嘆いていたエリオシケの「フロッコサ」二株。ようやく開花が合い交配が可能な状態になりました。苗が充実してきたのか、それとも気候がよろしいのか、昨年までのように二株が交互にパラパラと時期を合わさないように開花することなく、二株とも多くの蕾を付けて次々に開花してきました。余裕で交配することができました。これで100粒ほどの種子が取れれば、実生し...
ウィギンシア属の「地久丸」第二世代の苗たちが初開花です。2020年春に実生した第二世代の苗たち、4本が揃って初開花を迎えようとしております。播種から丸4年、サボテンの初開花としては平均的な期間だと思います。この地久丸、成人となってもコンパクトなサイズ、球体の径は7cm程度です。その成人となった第一世代の地久丸、これら第二世代の4本の苗の親株に当たります。実生11年生の自根株です。開花の兆候は見られますが、球...
今日はいろいろな顔を持つ亀甲牡丹について。まずは私が”典型的な”亀甲牡丹と思っているタイプです。30年以上前に五十鈴園さんから購入した苗です。現在双頭株になっていますが入手時は小さな単頭株でした。疣がマツカサのように重なり、その疣を大きくしてゆくと「連山」、「大疣連山」となってゆきそうな形態が特徴です。次のタイプはいわゆる「ゴジラ」に近いもの。疣表面に粒粒の突起状のものが密に連なっています。ネットオ...
基本的形態は5稜のランポー類(今日はヘキラン、恩塚を含みます。)ですが、その変形として4稜や3稜の苗が存在します。どうしてこのような稜数の少ないものが出てくるのかは分かりませんが、かなり無理してその稜数を保っているようにも見え、時として増稜して基本形に近づいていく傾向もみられます。今日はその無理している苗の中でも一番無理しているように見える3稜のランポー類を温室内から呼び出してみました。この苗は1...
今日の主役は実生5年生のペレシフォラ属「銀牡丹」自根苗です。三本ある苗のうちの一本が今日開花しました。いかにもサボテンの花らしい光沢感ある美しい花です。この銀牡丹、ペレシフォラ属サボテンのご多聞に漏れず成長は極めて遅いです。実生5年生の今球体の直径は3.5cm程度です。成長促すために鉢底に完熟牛糞を入れていますが、全然効き目なし。まるで栽培者をおちょくっているように泰然自若として極めてゆっくり成長し...
「パブロフの犬」よろしく、条件反射のように見事に赤く実った種鞘を収穫し、それをせっせと実生し続けました。その結果がこれ ↓。二鉢あります。ユーベルマニア属の「プセウドペクチニフェラ」です。苗の数を数える気はしませんが、500本近くあるのではないでしょうか。この多くの小さな苗たち、こののちどうしましょう。繰り返し述べますが、計画してこうなったのではありません。ただ、実った種鞘を見て、条件反射的に収穫し...
以下の二つの画像はいずれも2013年春に実生したアリオカルプス属「黒牡丹」自根苗です。上の画像の苗は見るからにすっきりとして美しく、一方下の画像の苗は黒牡丹らしい特徴を有するもなんとなく美しさに欠けます。この差はどうして生まれたのでしょうか。上の画像の苗は私のお気に入りの苗で、できた種子は丁寧に採って次世代養成用に実生に回します。一方下の画像の苗はそれほどお気に入りというほどでもないので、上げてき...
サボテンの王様と言われるエキノカクタス属の「金鯱」。開花まで30年を要するといわれるほどその成長は遅々としています。2016年に安曇野を訪れた際に寄ったタカギカクタスさんで入手した金鯱の幼苗。今日はその後の7年間の成長を追ってみました。入手時の姿です。かなり厳しく水やりを制限しておられたようで、小さな球体に不似合いなほどに棘が発達していました。球体の直径は刺を除いて4cm程度でした。その3年後、2...
30年以上前に五十鈴園さんから入手したツルビニカルプス属の「長城丸」です。バランス良い8頭立ての群生株になって既に15年以上経過しています。これ以上の子を吹かず、さらに各頭の大きさもここ何年かはほぼ一定できています。ちなみに2015年(8年前)の画像が出てきましたので下に掲載します。現在の状態に比べて大分若々しい印象がありますが、大きさの点ではあまり変わっていません。この株の見どころはやはり開花時...
多くの種子を提供してくれた瑠璃兜錦の三苗。現在その役目を終えて余生を過ごしています。これらの苗は、7年ほど前に袖ケ浦の台から接ぎ降ろしたもので、根は袖ケ浦のものです。比較的良い斑回りで疣も大きめのこれらのルリ兜錦、袖ケ浦の勢いをかって数年で10cmを超える大きさに育ちました。当然のように毎年多くの花を咲かせ、交配しまくりました。これまで通算1000粒以上の種子を提供してくれています。またこれらの種を実生...
サボテンさんたちにはかなり迷惑な話なのですが、気まぐれで暇に任せて袖ケ浦を台木にした接木を繰り返し行っています。これまでにかなりの数をこなしているのですが、未だ勘所がつかめず失敗を繰り返しています。失敗したことが明らかになった苗でも、穂が大きな場合、再び接ぎなおしたりさらには用土上に置いて(挿し木して)発根を図ることにしています。今日はこんな挿し木の中で、黒王丸の穂が発根した例を…。昨年12月の画像...
昨年秋に交配していた亀甲牡丹。袖付き降し苗ですが期待通り多くの種子を実らせてくれました。最初に出てきた種鞘が爆ぜて種子が露出しています。手製の吸引器とピンセットを使用して種子を残さず回収します。露出した種子以外に綿毛中に8つの種鞘が隠れていました。これらの種鞘に宿る種子もすべて回収します。回収した種子を茶こし器に入れて、洗剤を振りかけつつ洗浄します。300粒近い種子を回収できました。自根苗ですとこ...
梅雨空の中、コリファンタ属の「マクロメリス」も開花しています。ピンクの大輪。花弁の数が多いことと、その先端部がギザギザ形状になっていることが印象的です。このマクロメリス、実生9年生の苗で群生株になっていましたが、昨年子株を全部切り離し単頭株にしました。したがって球体は縦長。今後球体の下部からまたぞろ子をポコポコと吹いてくるような雰囲気があります。コリファンタ属のサボテンとしては刺は細く長いです。そ...
関東地方は今日梅雨入り宣言。午前中晴れていましたが、その宣言に合わせたように夕刻には雨が降り出しました。午前中の陽を浴びて、温室内ではエキノケレウス属の「紫太陽」が派手な花を咲かせていました。雌蕊が緑色なのがエキノケレウス属の特徴。たまたまそういう色になっているだけなのか、それとも生存する上で何か意味を持っているのか。それを知らなくとも紫太陽は毎年花を咲かせてくれます。この苗、実生してから8年経ち...
表題の「ペレシフォラ実生苗二種」、といってもペレシフォラ属のサボテンは二種しかありません。「銀牡丹」と「精巧丸」です。これらのサボテンの種子はたまにヤフオクに出品されます。5~6年前に目ざとく見つけて落札。実生してきました。これらのサボテンの実生、なかなか手ごわいです。<精巧丸><銀牡丹>それぞれ20粒ほどの種子を蒔いたはずですが現在まで生き残っているのはそれぞれ2株/3株です。これだけ数少ないと接...
コノフィツムのブルゲリの実生を始めたのが7年前。最初の3年間は失敗の連続でした。原因は遮光開始のタイミングが遅かったため。毎回連休明けには全滅の憂き目に。そこをクリアすると、あとは水遣りや季節による日照時間の管理などがキーなのですが、何とか潜り抜けることができました。ブルゲリの種子はヤフオク等で入手できますが、1ロット粒数が100個のことが多いです。それらをせっせと育てたところ、この4年間で多くの...
2013年に数ロット蒔いて生き残っているアズテキウム属の「花籠」です。9苗を寄せ植えで管理しています。まずはともあれ、とにかく成長が遅い。昨日ご紹介したメキシカーナも完敗の遅鈍さです。一番大きな苗で球体の直径は2.5cm程度。一番小さな苗はまだ1cm程でしかありません。それでもしっかりと年を経ているので大半の苗はすでに開花しています。ただ、意外と丈夫なサボテンで、ある一定の大きさになりさえすればめった...
2014年6月に奈良の業者さんから「オマケ」で頂いたゲオヒントニア属「メキシカーナ」の種子。16本発芽しその後全員が元気に育ちました。多くはヤフオク出品で手放しましたが最後の4本は手元に残っています。非常に成長の遅いサボテンで、実生9年目の現在球体の直径はまだ4cm程度です。ただ、すでに開花球になっておりここ数年毎年ピンク色の花を見せてくれます。この画像は数年前に初開花した際のものです。球体にまだ...
同じ恩塚ランポー玉といってもよくよく見るといろいろな模様があることに気が付きます。例えばこんな具合。言葉で表すのも微妙なので百聞は一見に如かず。画像を並べます。まさに十人十色。苗ごとに簿妙に異なる模様。見ていて飽きません。そのような中で今注目している模様の一形態。こんな模様の恩塚を固定しようと計画しています。幸いこのタイプの二本の苗を確認。これらの苗の交配により次世代を目指しています。恩塚には別に...
昨年秋に開花した際に交配しておいた「亀甲牡丹錦」にやっと種鞘が出てきました。”ゴジラ”というほどではありませんが、ボコボコ凹凸のある球体上に細かな班が散りばめられた良いタイプの斑入り苗です。花粉親は斑入りではありませんが、やはりゴジラタイプのものを使用しました。中々種鞘らしきものが現れず今年はダメかとあきらめていましたが、今日いきなりニュッと飛び出してきました。4本の鞘が見られますが、これだけあれば...
2018年にいっちゃんさんから頂いた種子を実生した「金鯱園芸種(ケーレス)」。実生5年生の今年、球体はまだテニスボールほどの大きさですが、金鯱らしい良い姿に育ってきました。二本の苗を維持しています。発芽後、温室内で育ててきましたが、昨年春から通風型栽培室においています。温室内での栽培はいわば「蒸し作り」的な一面がありましたので成長は早いが膨らみ気味の球体が気になっていました。それが通風型栽培室に入れた...
昨日は大変失礼いたしました。お陰様で「認知症ではない。」とのご託宣をお上より頂くことができました。さて、本日の話題は「青磁牡丹」。花牡丹の球体色が青磁色(っぽい)ものをさし、いろいろなタイプのものが流通しておりますが、本日登場するのは五十鈴園系?のものです。35年ほど前に五十鈴園さんから入手した株からの掻き子を育ててきたものです。他の系統でもう少し疣が平たく発達するものもありますが、私はこのタイプ...