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クッカバラの囀り http://kookaburra-coo.blogspot.com/

クッカバラの囀りを皆さんにお届けし、思いを共感、共有できたら嬉しいです。快い囀りと響きますように。

学生時代、車窓からのぞく青く輝く稲穂に願いをし、三つ目の願い叶って故郷を離れ、海外で家庭を築くも気がついたら一人。3匹のバッタ達も、次々に高校を卒業し、進学と同時に家を出て行きました。そこに新たな相棒トンカを迎え入れ、人生を謳歌しようじゃないか、との境地に至っています。そんなクッカバラの囀りを皆さんにお届けし、思いを共感、共有できたら幸いです。

Kookaburra
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2011/09/20

  • 春爛漫

      今年の三月は、気温が早朝に氷点下に落ち込むといった、例年になく寒い日が続いていたのに、4月になる頃には急に暖かくなり、気が付いて見ると春爛漫となっていた。 いつもなら、クロッカス、連翹、そして水仙など、先ずは黄色が春の訪れを告げ始め、次第にヒヤシンスが甘美な芳香を運びこみ、チ...

    地域タグ:フランス

  • 警戒心

    森の中では鹿、猪、雉を追って、藪だろうが茂みだろうがお構いなしに駆け回るので、トンカは生傷が絶えない。柔らかで、赤ちゃんの肌のようだった肉球も、今では弾力があり、黒々としっかりとしている。自慢の真っ黒な爪も泥が入り込んでいて、ぽっちゃりと手足を水に漬けてあげたら、水がすぐにも真っ...

  • 魅力再発見

      ニュース解説をヘッドホンで聞きながらバスに揺られていた時に、非可聴という耳慣れない言葉が飛び出してきて、はっとした。解説者は丁寧に「ひかちょう」とは、聴くこと可能に非ず、と漢字で表記すると教えてくれたので、成程と納得することができたが、それ以上に話自体が非常に興味深かった。 ...

  • 春の日の夢物語

    トンカと散歩をしていると、驚くほどの記憶力に圧倒されてしまうことがある。何かに憑かれたかのように藪の中に突進する時は、以前そこで何かを獲得したことがあることが多い。鹿を追いかけた場所でも、尻尾をぴんと立ててじっと様子を窺う。恰も、あの時の鹿にまた会うことを期待しているかのようであ...

  • 春よ、ようこそ!

      日本には四季がある、と良く言われるが、フランスでは日照時間の変化の激しさで季節の移り変わりを感じると言えようか。もっと詩的な言い方はないものかと考えてみたが、今のところは名案が浮かばない。年間トータルにしてみたら、地球上どの緯度においても日照時間に変わりはない。緯度が高く、夏...

  • 有明の月

      ぼんやりまなこで、未だ凍てつく早朝の草原に足を踏み入れた途端、息を思わず呑んでしまった。 丁度木々の間にすっぽりと収まる形で、まあるく輝いているものがある。まさかのお月様。トンカと一緒に地平線が良く見える丘まで行ってみよう。日の出前の藍色の空が次第に明るくなってくる中、月が地...

  • 花より団子のお花見会

      いつもなら大地ではクロッカス、水仙、ヒアシンス、チューリップの順で咲き始め、次第に連翹が黄金に輝き出すと、樹木の花芽がぷっくらとし出して、さくらんぼ、ミラベル、クエッチがそれぞれに純白の花を咲かせるのだが、ここにきて駆け足で暖かくなったものだから、一斉にすべてが咲き誇っている...

  • 旅立ちの日に

      ネコヤナギが好きだった。あのビロードの艶やかな房が、なんの変哲もない枝からにょきりと出てくることが、摩訶不思議でならなかった。以前、道路の脇のあぜ道で、自由気ままに咲き誇っているネコヤナギの枝を失敬してきたことがある。庭の片隅に植えてみたが、残念なことに根付かなかった。 あれ...

  • 森の中の工事現場

      好奇心旺盛のトンカは、森の中を時には鹿のように、時には兎のように駆け回る。崖や急斜面が好きで、わざわざ登っていく様子は山羊を思わせる。確かに子ヤギの様にぴょんぴょん飛び跳ねる時があるので、ひょっとしたら父親は山羊なのかもしれない。 好奇心が勝り過ぎて、農場や工事現場に入り込ん...

  • ベトラーブ、ポワロ、アスパラのタルトレット

      私が勝手に人生とお料理の師匠と崇めるFleur de selさんこと 塩の華さん が、今年に入ってご自身のブログを頻繁にアップしてくれている。こんなに嬉しいことはない。どの記事も人生を豊かに過ごす上でのヒントが散りばめられているし、なにより出てくるお料理の数々が美しく、そして...

  • 外は春

      午後の二時間、電話会議が入っていた日のこと。相手の声が聞こえずに、私の声ばかりがすることに慣れてはきたが、変だなとは思っているだろうトンカ。実際に、散歩の途中で携帯で大声で一人で話をしている人がいると、不審人物と思うのか、或いは不気味だと思うのか、時々唸ることがある。 トンカ...

  • 持つべきものは友

      急に悪寒が走り、頭が爆発するかの如く痛くなり、もう座っているのさえしんどくなってしまったのが四日前。丁度ランチ前だったので同僚たちにはランチに行ってもらい、一人静まったオフィスで、ヴィヴァルディのデュオのヴァイオリン協奏曲を流しながら、デスクの前に突っ伏して迷走ならぬ瞑想をし...

  • 基本に忠実であれ

      会社の同僚の誕生日ということで、栗好きの彼女のためにと、私の大好きな マロンケーキ をカップケーキ風に仕立てて焼き上げ、そこにミロワールを施しお洒落に艶を出して演出しようと思った。 ところが、当たり前のことだがカップケーキサイズにすることで、中身のしっとり感よりも周囲のぱさぱ...

  • 予感

      翌朝 、サロンとキッチンの間のドアが少し開いていたので、夜中にトンカが水を飲みにキッチンに入って来たと思われた。当の本人が元気そうにおもちゃを咥えながら出迎えてくれた。良く眠って元気になったかしら。 いつもの通り早朝の散歩に出掛けようと庭に出て、靴を履いていると、シャキシャキ...

  • 予兆

      学校の校門のところで何かを咥えたので、また子供達が捨てたパンの切れ端か何かだろと思っていた。どうやらずっと口に咥えている様子だったが、グラウンドの手前でぽいっと咥えていたものを落とした。それを見て、なんだか違和感を覚えた。芯とは言え、まだ瑞々しい実がたっぷりとついている林檎だ...

  • 大根の半月切り

      早朝の散歩に出る頃には、東の空が明るくなってきている。漸く朝らしい朝が迎えられる季節に突入したと喜んでいるのも束の間、10日後には夏時間に切り替えられてしまう。従って、日本との時差は一時間短縮されるが、相変わらず真っ暗な朝を暫く迎えることになる。 この時期にしては冷え込んでい...

  • 妖怪小豆研ぎ再び降臨

    最近、友人たちの間でちょっとした手作り餡ブームになっていて、粒餡を作りました、とか、今小豆を鍋に入れたところだけど、お砂糖はどんな割合で入れるのかしら、とか、写真入りメッセージが飛び交っている。お上品なこし餡より粒餡よ、という声があるかと思えば、サラダ用として販売している瓶入り煮...

  • トンカの自然治癒力

      自分の家の庭で亀を飼っているという友人が、亀が冬眠から目覚めて地上に這い出してきたので、農耕の準備を開始する時期だと言う。そんなものなのかと感心していたが、確かに枯草の荒涼とした土地だと思っていた場所が次々に掘り起こされ、柔らかくしっとりとして黒々とした土に覆われた農地が次々...

  • Yuvuzela亭オリジナル 南仏の夏を思う林檎のケーキ レシピ編

      Yuvuzela亭オリジナル 南仏の夏を思う林檎のケーキ レシピ 太陽を燦々に浴びた干しレーズン 150グラム 放し飼い卵 3個 キビ砂糖 150グラム 牛乳と生クリーム 100mlずつ 植物油 80グラム 小麦粉と糯米粉 190グラムずつ ベーキングパウダー 10グラム ...

  • Yuvuzela亭オリジナル 南仏の夏を思う林檎のケーキ

      好き勝手にクッカバラが囀っているだけのブログなので、クリックいただく回数とか、ランキングなど気にすることはないのだけれど、時々ブラックホールに向かって囀っている気がする時がある。交通安全強化月間の交通事故ゼロの日更新ではないが、常にクリック皆無の日が続いている。 それでも不思...

  • パンドカンパーニュの魅力

      日曜の昼下がり、のんびりとトンカと森の散策に出掛け、久しぶりに大回りをして幾つもの森を抜けて、小川に沿って歩いて行った。学校のバカンスの最後の週末にしては、曇天で寒々としているからだろうか、子供たちの姿は全く見掛けず、時々ランニングをしている若者や、マウンテンバイクをしている...

  • ルイとの出会い

      人間同士に相性があるように、犬にも相性がある。体形よりは気質の類似性の方に比重が多く、出会った途端にお互いに何かを認識し、抱擁するかの如く後ろ足で立って絡み合う。もちろん、これはトンカの場合。 先日も、森の散策の時にすばしっこい若いブリタニー・スパニエルに出会った。二匹は出会...

  • 春の息吹を包んで

      日本に遊びに行っていた姪っ子から、苺大福を買ってみたよと写真が送られてきていて、それが大福の上に苺が載っている、まさかのなんちゃって苺大福だったので、手作りをしてみたくなった。先日の 苔庵アトリエ の時に、同時開催で大福のアトリエもあって、糯米粉を一袋手に入れていたので、早速...

  • 突然の訪問客

      暫く疎遠になっていた知人から、突然メールが入って、折り入って話があるので会いたいと言ってきた。大いに戸惑ってしまった。疎遠になったには、それなりの理由があった。親しくなったこともあったが、その度にしっぺ返しを食らっていたし、卒倒しかねない程の啖呵を切られたこともある。それでも...

  • 苔庵アトリエ

      最初はママ友として知り合い、散歩仲間となった 近所の友人 。バリスタ並みの腕前で、自分で豆を挽いて、秘蔵のサイフォンで奥深い味わいながらもすきっとキレがある、そんな珈琲を淹れてくれる。 観葉植物も大切に育てていて、愛らしい苔玉を手作りしたり、ミニアチュア版の水苔で小宇宙を作っ...

  • Yuvuzela亭のガトーバスク

      バスク地方に未だ踏みもみず、なのだが、何故にここまで魅かれるのか。何がきっかけになったのか今では分からずじまいだが、ひっそりと隠れていた ガトーバスクへの憧憬の思い がふつふつと膨らみ、多くのレシピをチェックし、比較し、作り方の手順を頭の中で何度もシミュレーションし出すと、も...

  • Yuvuzela亭の白餡

      予定がすぽーんと消えて、思いがけず何もしない一人の休日が転がり込んできた。こんな時は、チャレンジしたかったお菓子作りがしたくなる。和菓子専門店のレシピを参考に、白餡を作ることにする。 夜、白いんげん豆をじゃりじゃりと洗い、たっぷりの水に漬けておく。翌日、水を含んでぷっくらと膨...

  • トンカの鼻といちごジャム

      小学校の頃は学校給食が苦手だった。コッペパンの、大量生産を思わせる無機質な食感と香りがいただけなかった。お決まりでついてくる、マーガリンはもっとダメだった。クラスメート達はマーガリンをたっぷりとつけ、ジャムを塗りながら歓喜して食べていたが、同じようにしてみても私には魔法は効か...

  • Yuvuzela亭風お好み焼き

      最近、気に入って頻繁に作っている一品が「お好み焼き」。きっかけはアジアンマーケットでとろろ芋を買った時。もちろん、作るのはバッタ達がそれぞれ週末に遊びに来ている時に限るのだが、いつの間にかYuvuzela亭風というのが出来上がってきている。不思議なことに、幼い頃に母が作ってく...

  • 漆黒のテーブル

    息子バッタが学生仲間5人で始めた共同生活も、この2月で一旦終了を迎える。フランス国内は勿論、スイスや英国など、皆それぞれの研修先に散っていく。パリ近郊に残るのは、息子バッタともう一人の友人のみとなり、今度は二人での共同生活を始めることにすると教えられた。 息子バッタは既に昨年の9...

  • 恵比須様の弟子

      2月は日数が少ないだけでなく、時間も普段よりも早く過ぎる気がする。気が付くと残り一週間程で3月になってしまう。そんな折、昨年ご利用いただきましたが、今年はいかがいたしましょうか、とのメールが舞い込んできた。母の誕生日に昨年バラの花束を贈ったが、そこの花屋さんからだった。 確か...

  • トンカの尻尾

      このところ一日の寒暖の差が激しく、明け方は氷点下の凍える気温なのにも関わらず、日中はぽかぽかの太陽が気温を12、3℃に上げてくれる。夕方の散歩の折にも、スタート時点では未だぽかぽか感が十分にあって、厚手のコートや手袋をしているとすぐに汗ばんでしまう。 ところが、太陽が陰ろうも...

  • マクドの魅力は魔力

      フランスで初めて「ネック」と聞いて何のことか分からなかったが、やがてそれが「NEC」のことだと分かると、ずっこけてしまった。「バドワ」はビールの「バドワイザー」ではなく、炭酸水の「BADOIT」と知らずにの、同僚とのランチで赤っ恥をかいたこともある。 同様に、えっと驚いたのが...

  • ハッピーバレンタイン!

      郵便受けに、銀行や不動産やのDMと一緒に、最近では珍しくなった手紙が入っていた。深紅の封筒だったので、台湾に住む双子の妹が新年のカードを送ってくれたのだと思った。台湾では新年を赤で祝う。服装も赤色を身に着ける習慣がある。日本の神社も朱色は使われているが、台湾の神社は落ち着いた...

  • トンカ、怒る

      森の木々が段々と夕闇に溶け込んできて、遠くの木々のはざまから見え隠れする空の色が、血の様に赤く染まっていく様を見て、その日の散歩は早めに切り上げようと改めて思った。そもそも、午後の早い時間に近所の友達と一緒に森で長い散歩をしていたから、夕方に散歩に行く必要はないと思っていた。...

  • 春近し

      朝、眼鏡を手にしてグラスが酷く汚れていることに気が付いた。雨にでも降られて、そのままにしてしまった様な状態。前日のことを考えるが、特に思い至ることがない。眼鏡をしたままシャワーを浴びることもなかったし、と思いながら、軽く水洗いをする。 今でもよく覚えているが、小学4年生の時の...

  • ベトラーブ

      マルシェで元気な野菜たちに挨拶をし、吟味し、籠に入れていた。いびつながらも瑞々しい蕪、見た目にも辛そうな細くてひねった黒大根、ふっくらとした傘の茶のシャンピニョン。きなり色のパースニップ、ごろごろとしたベトラーブことビートルート。 高校時代に一年留学したオーストラリアでの定番...

  • 恵方巻き

      節分となりて大阪人がすなる恵方巻きといふものを、我もしてみむとてするなれば、あやしうこそものぐるほしけれ。 具材にとぼしけれど、我が家にあるものを総動員し、作ってみるなり。 黄金の厚焼き玉子 ディジョンの粒マスタードを絡めた、しっとりむっちり手作り納豆 ぱりりと細切り胡瓜 ジ...

  • 自然体

      グレングールドのバッハが流れると、トンカはとっても落ち着く。バッハの螺旋階段を駆け上っていくスタイルに共鳴するものがあるのだろうか。グールドといえば、小学生の頃、ピアノを練習していた双子の妹が弾く曲だとかで、母が彼のレコードを買ってきたことがあった。 皆で居間のソファーに座っ...

  • 時にはシンプルに

      時々、かしっと歯ごたえのあるビスケットが食べたくなる。バターたっぷりの味わい深いものも悪くはないが、素朴で、ちょっと塩味が効いていて、ハーブの香りがするビスケットは、地中海の青い空と碧い海を思わせて心をそそられる。 実は最近、スケールの調子が思わしくない。電池を交換する時なの...

  • それぞれの事情

      私が犬好きだと思ったからか、先日知り合いから3ヶ月の柴犬の子犬の引き取り先を探しているので、心当たりがないかと連絡があった。 柴犬といえば、バッタ達の学校関係の知り合いで、柴犬を飼っていて、その溺愛ぶりがつとに有名な女性がいた。その柴君は10歳を迎えた頃から耳が悪くなってきて...

  • 凡夫のつぶやき

      長女バッタから、イタリアの研究機関の研究職のポストに採用されたと連絡が入った。彼女の研究分野では非常に注目されている機関らしく、大いに喜んでいる様子が手に取るように伝わった。採用を伝えるメールの一部を転送しての報告だったので読んでみると、満場一致の高得点で採用が決まった旨書か...

  • 本来の姿

      明け方に入ってから霧のように細かい雨が降ったのだろうか。地面はしっとりとしていたし、原っぱの芝生は柔らかく濡れそぼっていた。 雨は匂いを洗い流すのではなく、水分が蒸発することで、むしろ匂いを引き立たせる役割をしているようだった。トンカの歩みは一向に進まずに、ひとところに留まり...

  • いざ出陣

      朝6時、未だ闇の世界が支配する時間に起きて、それでも朝を感じる新鮮な空気を楽しみながら散歩をする。それから急いでパリに行くために、駅までのバスに遅れないように家を出る。無駄に玄関に明かりをつけて、騒々しくしてトンカを刺激しないように、本当にそっと、そっと出掛けることにしている...

  • 根拠なき自信を持て

      ここ数日冷え込み方が尋常ではないと感じていたし、久しぶりに乗り込んだ車のフロントガラスが凍結していたので、嫌な予感がした。恐る恐るエンジンを掛けてみると、鈍いスターターの音がして、すぐに止まってしまった。 太陽が昇り始めていたので、取り敢えず買い物を歩いて済ませてしまい、その...

  • 邂逅

      うっかりと運動靴をお勝手口の外に置きっ放しにしてしまっていたので、早朝散歩に出かける際、氷点下の世界で一晩晒されていた靴に足を入れると、ひんやりどころか足が縮こまってしまいそうだった。 先週は春先の様な陽気だったので、風にたなびく程に育っていた緑の原っぱも、バリバリに凍ってい...

  • トンカのルーツ

      トンカはトンカであって、それ以外の何者でもないのだけど、母親が純白で毛むくじゃらのゴールデンレトリバーなものだからか、一体父親はどんな犬だったのだろうか、と思うことが良くある。 瞬発力、走力、跳力に優れていて、猪、鹿、狐、兎など見掛けたものなら追いかけて行くので、猟犬の一種だ...

  • ビストロYuvuzela亭 新年会お品書き

    最終的に、獅子舞を披露してくれる予定の友人が、獅子舞プレッシャーか当日体調崩し急遽欠席。人数の関係で声が掛けられていなかった友人に連絡すると、当日のお声掛けだったけれど、喜んで飛んできてくれた。従い、総勢10名。 本当にありがたいことに、皆、腕によりをかけての一品を持ってきてくれ...

  • ビストロYuvuzela亭での新年会

      先日、料理好きの友人と出会った際に、彼女のお手製のガレットデロワを囲んで皆で茶話会をしましょうとなっていた。11月末のこと。その彼女から、皆さん既にガレットデロワを食べ飽きちゃった頃でしょうし、他の物でランチかお茶しましょうよ、とのメッセージが入った。喜んでお菓子は作るけど、...

  • 想像を絶する発想

      小学生の頃から、年賀状を書くことが好きだった。元旦に届くように、年賀状を特設された箱に入れることを知らずに、郵便ポストに入れてしまったことがあった。田舎らしいのどかさで、父の同級生が郵便局に勤めていたこともあり、特別に仕分けしてもらった、はず。ひょっとしたら、もう年賀状が暮れ...

  • 漆黒のミロワール ムースオショコラ

    食べ物の好き嫌いは、本当にない。 それでも、素材を活かした調理法が好きだし、香辛料は大好きながら、塩味も甘さも控えめの方が好みである。ピザ生地はクリスピーな方が、パンタイプよりは好きだし、ビスケットもしっとり、ふんにゃりよりは、しっかりと歯応えがある方が美味しいと思う。 魚料理は...

  • 新年の抱負

      人生は一回だけ。だから、今年は本当に好きなことをして生きる。 そう長女バッタが宣言するや、「人生は一回だけって思っていたの?そんなことないのよ。今の身体は洋服のように脱いで、また別の身体を纏って生きていくのよ。」とか、「これまでも好きなことしてきたじゃない!」といった突っ込み...

  • 謹賀新年

      明けましておめでとうございます 新年が希望に満ち満ちて、幸多く、心豊かな年となりますように 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます クッカバラ

  • ビストロYuvuzela亭のノエル

      ビストロYuvuzela亭の今年のノエルのメニューをご紹介。厨房に迎えるスタッフは、ペスカタリアン宣言をした長女バッタ、蕁麻疹対策で食生活改善を目指しながらも何でも食べ、クオリティー優先の息子バッタ、果物アレルギーが顕著で、乳製品アレルギーもある筈ながら好きなものは食べちゃう...

  • お誕生日おめでとうございます!

      ジュークボックスや木彫りの等身大の少女の像が置いてあったバーで、 お二人 に初めてお会おいした日のことを、今でも鮮明に覚えています。幼い時はすごく恥ずかしがり屋で、柱に寄りかかりながら絨毯に明るい太陽の陽射しが映し出されているのをじっと見ている様な子でした。5歳か6歳の頃だっ...

  • 宝石のようにきらめく師走のケーキ

     とても丁寧に作り方や材料を説明していて、味は勿論、プレゼンテーションも抜群で、各種秘蔵レシピを惜しげもなく紹介してくれる、敬愛してやまない Fleur de sel さん、塩の華さんの記事が久しぶりに掲載された。 ホワイトチョコレートとマスカポーネ生地の苺ケーキ 。一目惚れ。こ...

  • 森の中の音楽のシャレ―

      バッタ達は、練習の開始時期こそ違うものの、皆それぞれ高校を卒業するまでバイオリンを弾いていた。彼らがそこまで続けられたのも、音楽の魅力はもちろんのこと、バイオリンの師の存在が大きかったことは言うまでもない。 我が家から車で30分程の森にある、赤ずきんちゃんのおばあちゃんの家の...

  • 爽やかなローズマリーとタイムの香るケークサレ

      日本の大学院の博士課程が一体どういう制度なのか全く分かってはいないが、フランスの場合は博士課程に進学するとなると、所属の大学や研究機関、或いはスポンサー企業などと雇用契約を締結することになる。従い、最低賃金は保障され、社会人として納税の義務も発生する。逆に、どんなに優秀な学生...

  • 初めての味噌造り

      寒さもひときわ厳しくなって、母が日本から送ってくれた貴重な黄色いダイヤを使って、味噌造りに挑戦する時期がいよいよ訪れたと思われた。もう何度か味噌造りを楽しんでいるという友人と、一時帰国をした際に乾燥麹を日本から運んでくれた友人に声を掛け、一緒におしゃべりも楽しみながら、愛情込...

  • レクイエム

      犬仲間の友達から「ちょっと!」と記事の転送メッセージが届いた。添付のリンクをクリックすると、強烈な内容の地元のニュースが飛び込んできて、俄かには信じがたかった。 その日の朝、二人の15歳の男子高校生の遺体が近所の高校生によって森の小径で発見された、というものだった。高校生は一...

  • A ce soir !

      夕方、仕事の合間に携帯を何の気なしに覗いたところ、メールが届いていた。題名も「A ce soir !」。「では今夜ね」といったところか。 差出人は昔の同僚、イタリア人のリリー。彼女のパリのアパートで夕食会に誘われていたが、日程は翌日の夜の筈だった。ちょっ、ちょっと、待ってよ。...

  • 手袋を買いに

      雨は苦手なトンカも、不思議なことに雪には大はしゃぎ。薄化粧をした地面に鼻を擦り付けたり、凍った氷を齧ったり、真っ白になった草原を駆け回ったりしている。バッタ達も幼い時はそうだったし、大人になった今でも雪と聞けば大はしゃぎをする。雪には人の魂を突き動かす何かがあるのだろう。 息...

  • ノエル色の贈り物

      どん、どん、どん。 ドアの叩く音がするので、お昼前に来ると言っていた息子バッタが早めに来たのかと思い、「待ってね!今鍵を開けるから!」と大声で呼びかけながら、大騒ぎをしているトンカも一緒に玄関の前に飛んで行き、ドアを開けると大きな花束を持った男性が立っていて、びっくりしてしま...

  • 無農薬国産大豆の糸引く自家製納豆

    バッタ達が幼い頃、夏の長いバカンスを利用して、6月、7月と日本の学校に体験入学をしていたことがある。日本の実家から歩いて通える地元の学校、つまり、私が幼少時代に通った幼稚園、小学校、そして中学校に母が掛け合ってお願いをしてくれた。実現できたのは、何よりもひとえに母がバッタ達を引き...

  • トンカと真ん丸の月と私

      夕方近くに散歩に行くと、樹木の枝の先が切り絵のように見えて、非常に趣深い。夕闇が迫るにつれ、トンカの青色に光る首輪の輝きが増してくる。暗闇だろうと、昼間のように跳びはね、駆け回るトンカなので、次第に真っ暗の中で青色の筋だけが、素早く移動するのを見ながら、トンカの行方を確認しつ...

  • スパイスの香り豊かなYuvuzela亭特製スペキュロス

      毎年ノエルの時期に楽しみにしていた、分厚いスペキュロスがここ数年手に入っておらず、ご無沙汰をしている。スペキュロスがないノエルなんて、とまではいかないが、何か物足りなさを感じていたところ、ふと、自分で焼いてみたらどうだろうと思ってしまった。 そうなると頭の中はいつでもスペキュ...

  • 適正体重とは

    「あら、随分と痩せているのね。がりがりだわ。」 夕方の散歩をしていると、暗闇からそんな声が掛けられた。こちらは懐中電灯をぶら下げ、トンカは青く光る首輪をしているが、相手は何も持っていないので、本当に暗闇がしゃべっているようだった。 トンカの周りには、わらわらと数匹の犬が寄ってきて...

  • 秋の木漏れ日を味わうグルテンフリーのガトーオマロン

      フランスで初めての職場、そこで出会った緑の目が魅惑的な、まるでソフィーマルソーのようなマリロランス。彼女が教えてくれた、職場近くの小洒落たカフェ。そこでは、秋になるとデザートに「ガトーオマロン」がメニューに現れる。 一口食べて、しっとりとした味わいに虜になってしまった。女性の...

  • ボルシチの味 後編

      お目当てのシュトーレンを買うことはできたが、厚みのあるA5サイズの特大スペキュロスは見つからなかった。当てもなく探していると、息子バッタの同級生のママ友や、末娘バッタにお裁縫を教えてくれたお料理もお裁縫もプロ級の友人に声を掛けられる。 久しぶりなのに、久しぶりの気がせずに、か...

  • ボルシチの味 中編

      ところが、現役ママの友達からメッセージが入ったこともあり、急遽予定を変更し、トンカには家でお留守番をしてもらうことにし、毎年恒例のノエルのお菓子、シュトーレンとスペキュロスを買いに繰り出すことになった。 シュトーレンはドイツのお菓子だが、昔の職場の同僚だったドイツ人のヴェルナ...

  • ボルシチの味 前編

      きまって11月の最終土曜日は、バッタ達が通っている学校の冬のバザールとなっていた。その日は何故か初雪が降ることになっていて、坂の多い通りなので、立ち往生した車が通りの真ん中で放置されていることも見慣れた光景だった。 どうやら今年は雪にはなりそうもないな。早朝、トンカと散歩をし...

  • プライベート空間に関する考察

      郊外からパリ市内に向かう電車に揺られながら、いつもはヘッドフォンでニュース解説番組を聴いているのだが、時々ネットの調子が悪くて番組が停止してしまうことがある。そんな時は車窓を眺める。 まだ暗闇が支配している時に、広い庭と一戸建ての上品な家が立ち並ぶ閑静な住宅街を通ると、書斎や...

  • 深雪ちゃん

      秋の日はつるべ落としとはよく言ったもので、夕方、薄暗くなり始めたかと思うと、いつの間にか暗黒が支配してしまう。 パリから帰ってくるバスの中で、外の景色が次第にモノトーンとなっていく気配を感じる。車の明るいヘッドライトや赤いテールランプが目立ち始め、オレンジの街路灯が付き始める...

  • 森の神秘

      森を頻繁に歩くようになって、ひょっとしたらと疑念を抱いていたことが、このところ確信になりつつある。森の小径は、夜中に移動する、ということである。 先日の きのこ騒ぎ の時、翌日もちろん同じ場所に行ってみた。正確を期して言うのであれば、行こうとした。が、叶わなかったのである。写...

  • TO DO LIST

      気が重いながらも、いつかは必ずやらねばならないリスト、というものが誰にでもあると思う。時には、何故それを実行することがそんなに気が重いのか、などと思えることがあるかもしれないが、ゆめゆめそんな野暮なことを考えてはいけない。人にはそれぞれ、他人には分からない事情というものがある...

  • 雨談議

      雨は音を消し、痕跡を消し去る。 我が家に泥棒が入った日も雨降りの日だった。 同時に雨は独特のにおいがある。 地下鉄に乗っている時に、停車駅で雨のにおいを運んでくる乗客がいて、はっとしたことが誰もがあるに違いない。 雨上がりの道は土の香りがするし、森の中はいつも以上に草木の香り...

  • 灯火

      気が付いたら外はもう真っ暗だった。時計を見れば既にトンカの夕食の時間を半刻も過ぎていた。どうりで、さっきからひっきりなしに膝の上に乗ろうとしたり、ポケットに鼻を突っ込んで甘えたりしていた筈。慌てて全てのファイルを保存し、アプリを閉じ、コンピューターを消した。 さあ、表に行こう...

  • 判断ミス

      霧深い朝、トンカのピンと元気に立っている尻尾に神経を集中させて歩道を歩き、野原の手前で 養蜂家のおじさんとボーダーコリーのマロ に会う。早速トンカとマロは鼻をくっつけて挨拶をし、仲睦まじく尻尾を振り合った。 最近、生意気盛りのトンカに手を焼いていたので、ゴミが落ちてそうな体育...

  • 名残り

      今年最後の蕾かな、そう思いながらいまだに庭で咲き誇る薔薇たち。例年になく穏やかな日が続くことが大いに影響しているのだろう。それでも朝の7時になっても東の空は暗闇に包まれていて、夕方の5時になろうものなら、空に星が瞬き始める。 人間とはかくも愚かなものかな。わずらわしいと思って...

  • 飛翔のとき

      3匹のバッタ達、三人三様で驚くほどにそれぞれに性格が違う。ママは3人を深く愛しているが、彼らへの愛情は同じようで同じではない。親への愛と、子への愛の種類が違うように、子への愛も、子供一人一人違っていることは、極自然なことではないかと思う。愛とは対象が増える度に増え続けるものな...

  • 生意気盛り

      近所の犬仲間のグループのアカウントに、迷子の犬として画像メッセージが送られてきた。それを見て、心臓が止まる程驚いてしまった。トンカではないか。送信者の飼い犬と思われる犬と鼻を突き合わせているが、毛並み、毛の色、細身な体躯、正にトンカ。まさか、勝手口のドアがちゃんと閉まっていな...

  • 雑草の魂を秘めて

      第一子ということで親が特に手塩に掛けて育て、幼稚園、小学校、中学校、高校とあらゆる節目で親子ともども大騒ぎし、誕生会から始まり、お泊り会、お友達とのプチ旅行、そして、フェット、ガラと続いて行く社交イベントの度に、親も一緒にどきまぎしてプレゼントを用意したり、洋服を新調したり、...

  • 輝かしい未来

      トンカとちょっと長めの朝の散歩を終え、ソファーに転がって柔らかな秋の陽射しをのんびりと楽しんでいると、「息子バッタ君、今、見ています」とのメッセージが届く。送り主は、トンカを心から愛してくれる大切な友人の一人だった。 息子バッタは大学のキャンパスの近くで、友人達5人と共同生活...

  • 逃したセップは大きいの巻

      冬時間になって、日暮れの時間も随分と早まっているが、気温だけは異様に暖かく、なんだかちぐはぐな日々が続いている。それでも、青空に輝く太陽の下での森の散策は最高に爽やか。いつもより遠くまで足を延ばしてみようか、そんな気にさせてくれる。 かさかさかさ、と枯れ葉が敷き詰められた絨毯...

  • 赤い運動靴

    最初に気が付いたのは、いつのことだろう。もう二週間も前のことだろうか。 トンカとの散歩で、近所の森に行く時に必ず通る道がある。朝は未だ薄暗いので車道にトンカが飛び出さないことに神経を集中させるため、周囲のことは余り目に入ってこない。しかも、その通りはちょっとした坂になっていて、行...

  • 錦秋の晩餐会

      深まる秋の晩、気の置けない友人達と集う。 気軽に、ゆるりと、楽しい時間が過ごせたらいいよね、と声を掛け、ちらし寿司を作っておくので、皆で楽しみたい料理や飲み物を持ってきてね、と伝えていた。 そうしたら、どうだろう。正に錦秋の晩餐会にふさわしい、お料理の品々がテーブルに所狭しと...

  • 幸せって何だっけ~昆布のお煮しめの巻き

      日本に行くと、初夏であれば母が庭の山椒の木から枝を取り、ニシンの山椒漬けを作ってくれる。身欠きにしんの昆布巻き、玉こんにゃくの甘辛炒めも、母ならではの味。 友人達を囲んでの食事会のために、ちらし寿司を作る予定で椎茸を戻しておいたので、椎茸の滋味あふれる出汁がある。母の味とは程...

  • 深まる秋

      毎日のようにメッセージを送ってきた知り合いから、ぱたりと連絡がなくなった。メッセージをもらうこと自体が唐突だったが、終わり方も唐突だった。時には一日に数回送って来たこともあっただけに、何か気分を害することを書いてしまったのかと変に考え込んでしまった。 それこそが相手の思う壺な...

  • 自然の声

      森は今秋真っ盛りで、色とりどりのキノコ群はもちろん、どんぐり、毬栗が、ところによってはぎっしりと地面を覆っている。ばらばらと小気味よく頭上多角から落下してくるどんぐりの音は爽快で、思わずスキップをしたくなってしまう程。 マロニエは都会の木といえるのか。街路樹として使われている...

  • 思わぬ展開

      え、そこ? 敬愛する師匠のポメラニアンが大型犬に噛み千切られた話には続きがある。 事件当時、師匠は大型犬のプードルを連れており、一人で大怪我をしたポメラニアンを救出することに必死だった。しばらくして、謝りもせず、ふてぶてしく笑みさえ浮かべて去って行った飼い主を憎々しく思う気持...

  • 回復祈願

      ソファーで若い頃のBrad Pittのラブロマンスをのほほんと観ていたところ、トンカともども大いにお世話になっている犬の師匠からメッセージが入る。何か画像を送ってきてくれている模様。 彼女が夜に画像を送ってくるなんて、かなり異例なことだったので、何事かと慌てて確認をする。と、...

  • 今にも泣きそうな夕焼け空

      雨の日も土日も関係なく森を闊歩するのは、犬とその仲間達だけではない。夕方、日が暮れかける頃に出会う、ロマンスグレーの紳士もそのうちの一人。山歩きにぴったりの出で立ちで、颯爽としている。特に編み上げの靴が眩しい。 始めの頃はすれ違う時に簡単に挨拶をする程度であった。トンカは面白...

  • 悲願のガトーバスク

      どの分野にも、何故か上手くいかないというものがあるのではなかろうか。私にとって、ガトーバスクが数ある中のひとつ。 まだバッタ達が幼くて、パパも揃ってパリに住んでいた頃のこと。フランスではよくあることで、長女バッタが通っていた地元の幼稚園は公立の小学校に属していて、年長組だけは...

  • 灯台下暗しとなるか

      お天気の良い週末ともなれば、森は栗拾い、キノコ狩りの家族やカップルでにぎわっている。トンカと散策しながら、それとなく目を配ってみるものの、素人にはちっとも見つからない。 それでも、おとぎ話に出てきそうな、いかにも毒がありますよオーラを発散している、ふっくらとした真っ赤な傘に、...

  • トンカがおばあさんを食べた狼のお腹になるの巻

      夜明けを探して、いつもの暗闇早朝散歩をしていた。朝露に濡れた下草が心地よく、ひんやりとした空気は爽快。鼻の先が冷たくなり、指先が凍るような日々が数日続いていたが、ここに来て、不思議なことにぬくくなってきている。雨が降る度に秋が深まるはずなのに、とぼんやりと思っていた。 と...

  • 錦秋の饗宴へのお誘い

      いにしへの 秋の夕べの 恋しきに  今はと見えし あけぐれの夢 今年に入ってから、ずっと連絡が途絶えていた友人から、このところ頻繁にメッセージが届く。何か相談事があるわけでも、知らせたいニュースがあるわけでもなさそうである。人の温もりが恋しい季節、ということだろうか。 確かに...

  • 秋の味覚の続編

      ご近所さんへの秋の味覚のお裾分けの 話 には、続編がある。 先ずはお向かいのマダムに差し入れに行った際、呼び鈴を鳴らすも返答がないので、キッチンの窓が大きく放たれていたから、恐らく裏の庭で作業をしているのかもしれないと、秋の味覚が詰まった小さなガラスの瓶を紙袋に入れて、そっと...

  • 秋の味覚をしっとりと味わう栗の渋皮煮

      「栗拾いに行かない?」 近所の散歩友達からお誘いを受ける。二つ返事で快諾し、彼女が先日見つけたという粒が大きい見事な栗の木目指して森の中を勇み足で進む。 ここ数日寒い日が続いていたことが嘘のように晴れ上がり、陽射しは暖かい。森の中は栗やキノコ狩りの人々で、ひっそりながらも賑わ...

  • 気まぐれなスポットライト

      夕暮れ時に森を散歩していると、薄暗い森の中のところどころにスポットライトが当たっていて、まるで映画の一シーンのように感じることがある。 枯れ葉の絨毯が、その部分だけ切り取られたように輝きを放っていて、その様は神々しいまで。スポットライトの形は丸い時もあれば、楕円やいびつの時も...

  • 秋の午後のひと時に、カルポーネのチーズケーキ

      どんな経緯があったか、すっかり忘れてしまったのだが、遠い昔、友人がバッタ達にとピザをテイクアウトしてくれたことがあった。仕事帰りで遅くなってしまったのか、或いはバッタ達の誕生日が近かったからか、その辺は本当に覚えていない。 ピザが焼き上がるまで、ちょっとしたカウンターで待って...

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