商簿2級(86)製造業会計/エスコン観戦備忘記録
問題24-1 昨日の問題の続きで、P/Lを作成します。 売上原価は、T/Bの6,383,800と、昨日の解説の(5)18,000を合計した6,401,800です。 原価差異は、同じく(5)の18,000です。 原価差異は、借方に残っていたか、貸方に残っていたかを昨日の下の図で確認すると、借方に残っていました。 ということは、予定していた価格より実際額のほうが多かったことになるので、企業にとっては、不利ということになります。 工業簿記で学習しますが、このように借方側に出る差異のことを不利差異と言います。 予定額では実際より安く原価が計算されていたことになるので、 期首製品棚卸高+当期製品製造原価-期末製品棚卸高で求めた金額(差引)に、この不利差異を加算する必要があります。 言い直せば、「差引」に18,000を足したものが6,401,800になるので、 差引は、6,383,8000と求められます。 後は、T/B残のままだったり、仕訳でメモした金額を加算したり減算したりするだけなので、問題なく作成できるかと思います。 工業簿記未学習の方には、ちょっと、とっつきにくい箇所だったかも知れないですね。 これから、日商簿記2級の学習をスタートされる方は、個人的には、工業簿記からのスタートがおススメです。 理由は、工業簿記の場合、奇をてらった問題は出づらいので、基本を押さえておけば、当日は、何とか応用力で解けると思うからです。 そのため、工業簿記で40点満点を目指し、商業簿記の仕訳問題で20点満点を目指せば、仮に、第2問と第3問に苦手な問題が出ても、残り40点中10点を取得すれば良いことになるので、部分点狙いで、合格レベルに持って行きやすいと思うからです。 まあ、3級時代から言っていることですが、仕訳が20点満点を取れる方は、もう、合格の実力が付いていると言えるかとは思いますが…。 時間がない方は、特に、この第1問の仕訳対策と、第4問と第5問の工業簿記対策を完璧にする気持ちで取り組まれると良いと思います。 一番苦手意識が出そうな連結会計は、出るとしたら第3問だと思います。 概ね20点問題ですが、部分点狙いができ、基本的なことを押さえているだけでも、10点程度は取れることが多いです。(中には、とんでもない問題が出る回も…。(;^_^A)
2023/10/05 00:26